前田耕君の2003年5月分レポート

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2003年 5月分レポート
前田 耕
立命館大学国際関係研究科
博士前期課程
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JICの皆様こんにちは。

1週間ほど前にシャンペーンから帰ってまいりました。そして約9ヶ月間に及
ぶ留学生活に幕を降ろしました。

留学の終了にあたって、まず何よりもこれまで留学生活を支えていただいた
JICの皆様にお礼を申し上げます。こうしてトラブルもなく留学を終えること
ができたのも皆様のご尽力の賜物です。心より感謝しております。

留学を終えての感想は、多少甘酸っぱいものです。留学を終えたという達成
感と、イリノイを離れてしまったという寂しさが同居しています。しかし、一
つだけ確かなことがあります。イリノイでの9ヶ月間が非常に満足いくものだっ
たということです。

何よりも様々な人々と出会うことができました。

そして、アメリカ人を始め各国からの留学生など、本当にたくさんの友人を
得ることができました。これは私にとって何よりもうれしいことであり、一番
の収穫でした。 もちろん、彼らと離れてしまって寂しい思いはあります。し
かし、地理的な距離はあっても、人間的な距離は少しも感じません。次に彼ら
と会うときも、これまでと同じように仲のいい友人として接することができる
と思っています。そして、そう確信を持てることにとても満足しています。

また、外国人の友人だけでなく、日本人の方々との出会いも貴重でした。普
段日本では出会うことのできない人々と友情を築き、多くのことを学ばせてい
ただきました。

とにもかくにも、色んな友人ができたことこそ、今回の留学の最大の収穫で
した。なんと言っても、国籍、文化の相違を越えて友情を育むことができたの
ですから、これほど素晴らしいことはありません。このことは大きな自信にな
りました。

それにしても、なんとあっという間の9ヶ月間だったのでしょう。本当に時
間が経つのは速いものです。シャンペーン空港に降り立ち、牧場の臭いをかぎ
ながらキャンパスへ向かったのがまるで昨日のことのようです。しかし、シャ
ンペーンでの出来事の一つ一つを回想してみると、その思い出の多さにも気づ
きます。友人との出会い、忙しかった授業、テスト、そして週末のナイトライ
フ、旅行など、たくさんの思い出が駆け巡ります。そして、それらの一つ一つ
を思い出すたびに、充実した留学生活を送ることができた、と満足しています。

ところで、アメリカの大学で印象的だったのは、その授業のハードさです。
テストの回数も多く、宿題の量も日本の大学とは比べ物になりません。これに
は最初のころ四苦八苦しました。それでも一月ほどするとだいぶ慣れてきまし
たが、アメリカの学部生は4年間こういう生活を続けるのかと考えると頭が下
がる思いがします。私はすでに帰国したわけですが、これからもアメリカ人の
学生に負けないように勉強していかなくてはならないと思っています。

最後に、これからの予定ですが、実は8月からアメリカの大学院に通います。
場所はワシントンD.Cで、専攻は国際関係です。同じアメリカですが、また新
たな発見がたくさんあると思います。そしてより一層アメリカ文化への理解を
深めることができればと期待しています。

ワシントンでも、イリノイで学んだことを活かしながら、大いに頑張ってい
くつもりです。

今一度、JICの皆様を始め留学を支えていただいた方々に深くお礼申し上げま
す。ありがとうございました。JICの更なる発展を期待すると同時に、少しで
もそれに貢献できればと考えています。

立命館大学大学院
前田耕

前田耕君の2003年3月分レポート

JICの皆様

続きまして、前田耕くんからのレポートをお読み下さい。

カリフォルニアでのドライブ!! なんとも羨ましい限りですね。
シャンペーンでのこれからの季節が私は大好きでした。
目に鮮やかなみどりの木々が目に浮かびます。

いよいよ四月ですね! 心機一転です。

それでは。

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2003年 1月分レポート
前田 耕
立命館大学国際関係研究科
博士前期課程
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JICの皆様、毎度でございます。

日本ではすでに桜が咲き始めているようですね。桜といえばお花見。私もつ
いつい京都は八坂神社に咲く満開の桜を思い浮かべてしまいます。今年は日本
でお花見に行くことはかなわないのでこのようにせっせと頭の中でイメージト
レーニングにはげんでおります。イメージの中でもほろ酔いの自分がいるのが
少し怖いですが。。。

さて、こちらイリノイにも待ち焦がれていた春がついにやってきました。3
月に入ったころはまだ冬の様相だったのですが、2週目ぐらいから急に暖かく
なり、今ではもう日本の5月ぐらいの暖かさです。イリノイの春は短いと聞い
ていましたが、本当にその通りのようです。もうしばらくすると汗ばむ季節に
なるのでしょう。

私の気持ちも気温とともに上昇してきたような気がします。思えば、冬の間
は幾分鬱屈した気持ちでした。あまりの寒さに外へ出ることにも億劫になり、
日が暮れるのも早いので、寮と学校の往復だけというワンパターンな生活に陥っ
ていました。秋頃は休日にテニスをしたり、サッカーをしたりと気分をリフレッ
シュする手段がいくつもあったのですが、冬に入ってからはそうしたアクティ
ビティもできなくなり、生活がマンネリ化してしまっていました。結果的に気
分も何となく沈みがちになります。そんな私でしたから、春の到来を実感した
ときはうれしい気持ちで一杯でした。そしてすぐに新たなことにチャレンジし
てみました。ドライブです。

実は長い間アメリカでドライブに行ってみたいと思っていたのですが、冬の
間は凍結を恐れて控えていました。しかし、ついに春がやってきて雪がなくなっ
たこの季節、もはや私の前に立ちふさがるものは何もありません。地平線の広
がる壮大な大地が私を待っている!などと都合のいい想像を膨らませ、春を感
じさせる陽気のある日車を借りてドライブに出ました。特別な目的地はありま
せん。とにかくどこか遠くへ行きたかったのです。道路地図を適当に見て、セ
ントルイスに行くことにしました。

このドライブは非常に楽しいものでした。とてもいいリフレッシュになりま
したし、新たな発見もありました。南下していって一番驚いたのは、シャンペー
ンをいったん外に出るとほとんどアジア系の人々がいない点です。ここシャン
ペーンにはたくさんのアジア人がいますが、セントルイスではアジア人を見る
ことはありませんでした。ほとんどが白人と黒人です。そこは典型的なアメリ
カ中部でした。これまでにも北米は何度か訪れていますが、今まで見てきた街
はほとんどが大都会でマルチカルチャルな雰囲気でしたので、今回のドライブ
ではアメリカの新たな一側面を見ることができ貴重な体験となりました。

貴重な体験といえば、春休みを利用したカリフォルニア旅行もそうです。実
は、つい先日カリフォルニアから帰ってきたばかりです。現在こちらイリノイ
大学は一週間の春休み中で、学生は実家へ帰ったり、旅行に出かけたりしてい
ます。私も周囲に習って旅行に出かけていたわけです。

セントルイスへのドライブで味をしめた私はカリフォルニアでも車を借りて
旅行することにしました。主な目的地はロスアンゼルスとサンフランシスコで
す。ロスで車を借り、そこから太平洋岸に沿いながらサンフランシスコへ向か
い、サンフランシスコで何泊かしたのちロスへ戻る、これが大まかな行程でし
た。

何よりも素晴らしかったのはロス・サンフランシスコ間の景色です。綺麗な
ビーチを通り過ぎると今度は断崖絶壁の海岸線、さらにはのんびりとした牧場
の風景、と長時間車を運転していても飽きることがありません。イリノイに来
てから海や山を見る機会があまりなかったので久しぶりの風景にウキウキして
しまいました。特にロサンゼルスから2時間ほどのサンタバーバラは本当に美
しい街でした。落ち着いていて喧騒もなく、山と海に囲まれた美しい街です。
思わずいつか機会があれば住んでみたいなどとも思ったりしてしまいました。

それにしてもアメリカは広い国です。同じ国の中でもイリノイとカリフォル
ニアでは景色や雰囲気が全く違います。山や海のないイリノイでは一面地平線
が広がっていますが、カリフォルニアでは逆に海や山が起伏に富んだ地形を作
り出しています。加えて、植物の種類もかなり違うので、お互い全く違った雰
囲気を醸し出しています。もちろん、そこに住んでいる人たちの種類も異なり
ます。イリノイ南部やセントルイスでは白人と黒人しか見なかったのに、カリ
フォルニアではヒスパニック系の人々をたくさん目にしました。このように、
今回のカリフォルニアへの旅行ではアメリカの地理的そして文化的な広大さを
改めて実感させられました。そして、これからもっと旅をして新たなアメリカ
の姿を発見したいと思うようになりました。 さて、これまでレジャーの話
ばかりしてきましたが、勉強の方も今のところ大きな問題もなく進めさせてい
ただいています。すでに先学期の経験があるので今学期はだいぶ楽です。もち
ろん宿題、テストは相変わらず頻繁にあるので忙しいことも事実ですが、それ
でも先学期に比べると幾分気楽です。やはり、勉強のペースがつかめたのが大
きいのではないかと思います。学期も後半に入ろうとしているので、とりあえ
ず勉強の方もこのペースで進めていき、今学期も無事終えることができればと
考えています。

最後に、ついにイラクとの戦争が始まってしまいました。非常に残念なこと
です。私はこれまで7ヶ月間アメリカに滞在し、この国を内部から見る機会に
恵まれましたが、本当に戦争の必要性があるのかつくづく考えさせられます。
ブッシュはイラクによる脅威を取り除くための戦争だと言いますが、戦争を始
めるほどの脅威が本当に存在するのでしょうか。例えば一体このシャンペーン
の街の何人がイラクの脅威に怯えて暮らしているというのでしょう。自分たち
の国が攻撃されているわけでもないのに、「脅威」だと言って他の国に攻め込
んでいく。そして多くの人が血を流す。理解に苦しみます。とにかくこの無益
な戦争が早く終わってくれることを願うばかりです。

さて、気がつけば留学生活も残りわずかとなってしまいました。私の場合、
夏学期は残らない予定ですので本当に残すところわずかです。残された時間は
わずかですが、これからも思う存分こちらの生活を満喫したいと思います。

ありがとうございました。

3/29/2003
立命館大学大学院
前田 耕

前田耕君の2003年1月分レポート

JIC会員の皆様

堀川さんに続きまして、奨学生の前田耕くんからのレポートをお送りします。

fall semesterがあっという間だったという気持ちがとても良く分かります。
一日一日を大切に過ごして頂きたいですね。

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2003年 1月分レポート
前田 耕
立命館大学国際関係研究科
博士前期課程
gentleko@hotmail.com
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JIC会員のみなさま、明けましておめでとうございます。

昨年は色々とお世話になりました。イリノイ大学に留学し、素晴らしい時間
を過ごせるのもひとえに皆様のご助力のおかげです。改めて感謝しております。
また、本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて前回のレポートを送らせていただいてから1ヶ月余りが経過しました。
この1ヶ月間はこれまでで一番忙しい日々でした。3つのレポート提出に4つ
の期末テストと、12月はなかなか息をつく暇がありませんでした。特にレポー
トの作成には苦戦しました。参考文献を探し、目を通した後、ブレインストー
ミングを行い、それから文章の作成にかかるわけですが、それら全てのプロセ
スでかなりの時間を要しました。理由は英語力不足の一言に尽きます。リーディ
ングの速度は遅いし、ライティングも遅々として進みません。日本語であれば
すんなり書けることが、英語ではうまく書けない、ということがよくありまし
た。英語力不足をつくづく実感しています。 また文章力不足にも気づか
されました。レポートを書き終えた後、ネイティブの友達に添削してもらった
のですが、レポートが真っ赤になってしまいました。まるで「赤ペン先生」状
態です。訂正された箇所の多くに「awkward」という言葉が書かれていました。
つまり、文法が間違えているわけではなく、文章の体裁が悪いというのです。
端的に言えば、「ごろ」が悪いのです。加えて、文章表現に曖昧な部分がある
とも言われました。このような問題が起こるのは、日本語的な思考から脱却で
きていないからだと思います。日本語の文章としてはおかしくないものでも英
語になおすと響きがおかしいということがあるわけです。今後は文法上の正誤
だけではなく、文章の体裁にも気を使っていく必要があると感じました。その
ためにはより多くのリーディングをこなして一歩一歩英文の感覚になれていく
他ありません。

ところで、10月の末にホストファミリーができました。ホストファミリー
と言っても、ホームステイをしたりするのではなく、時々お宅に伺って食事を
ごちそうになったりするような関係です。イリノイ大学国際課(OISA)が、ア
メリカ人家庭に興味のある留学生を、外国文化に興味のあるアメリカ人家庭に
紹介するプログラムを行っているのですが、彼らとはその斡旋プログラムを通
じて出会いました。ちなみに、このようなプログラムを見ても、イリノイ大学
は留学生に配慮の行き届いた大学だと言えます。 幸せなことに、ホスト
ファミリーの彼らはとても素晴らしい人たちでした。40過ぎの夫婦に子ども
が4人ととてもにぎやかな家庭ですが、皆がやさしくて温かい人たちです。初
めてお宅へお邪魔したのは10月の末でしたが、そのとき一緒にいただいた夕
食のぬくもりは忘れられません。何ヶ月かの間外食ばかりだった私にとって、
家庭でいただく夕食はぬくもりがあってとても幸せに満ちていました。そして
彼らは私がとけ込みやすいように細やかな気遣いを見せてくれました。本当に
幸せで楽しい夕食でした。もちろん彼らとはその後も何度か会いましたが、会
うたびに非常に親切にしてくれます。とても素晴らしい人たちです。 このよ
うな素敵なアメリカン・ファミリーに出会えたことは私にとって貴重な財産で
す。これからもっともっと親交を深めていければと思います。そして、もちろ
ん、留学が終わって日本に帰ることになっても交流を続けていきたいと考えて
います。

それにしても時間の経過の速さには驚かされてしまいます。ついこの間シャ
ンペーンに来たばかりなのにもう秋学期が終わってしまいました。残すは春学
期の4ヶ月間強のみです。私の留学生活も折り返し地点にさしかかっているこ
とになります。おそらく春学期も先学期と同じようにあっという間に過ぎ去っ
ていくに違いありません。残された貴重な時間を有意義に使うためにも先学期
以上に勉学、趣味に精を出し、実りのある留学生活にしたいと考えています。

ありがとうございました。

立命館大学大学院
前田 耕

前田耕君の2002年11月分レポート

JICの皆様、大変ご無沙汰しております。
小瀬垣彩子(LAS ’00-’01)です。

古市さんの後を引き継ぎ、皆様に奨学生からのレポートをお届けするという重
要な任務に就きました。よろしくお願いします。

今回は立命館大学大学院の前田耕くんの11月レポートです。イラク攻撃につい
て触れていましたが、今後もアメリカ国民の素の意見を聞かせていただければ、
と思います。

前田くん、どうもありがとうございます。

それでは、レポートをお楽しみください。

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Jicの皆様こんにちは。イリノイ大学留学中の前田耕です。
今回は留学レポートの第二弾です。

前回のレポートを送信させていただいてからすでに2ヶ月が経ちました。2ヶ
月という歳月が嘘に思えるほどこちらでの時間はあっという間に過ぎていきま
す。よく考えると留学生活も残り半年程度です。残された貴重な時間を有効に
使えるようにメリハリのある生活をしていきたいとこのレポートを書きながら
つくづく感じています。

さてこの短かった2ヶ月間を振り返るとき、まず思い浮かぶのは何と言って
も授業のことです。わりとのんびりとしていた9月から一転、この2ヶ月間は中
間テストに宿題の数々、なかなかホッと一息つく時間がなかったのが現状です
(他の人の目にはどう映るかはよくわかりませんが…)。特に中間テストは計
5つあり、10月は大体週に一つのペースでした。加えて同時並行で小レポート
だの問題集だの宿題をありがたく頂戴するわけですからこれがなかなか忙しい
わけです。Alas!それでもぶつぶつ言いながらも11月の上旬には全ての中間試
験を終え、その後は少しゆったりとすることができました。本音を言えばこの
状態がもう少しの間続いてくれればと思うのですが、そこはさすがアメリカの
大学、そうは問屋が卸しません。12月に入れば期末テスト4つにレポートの
締め切りが3つと大イベント(?)が目白押しです。レポートは合計で30枚ほ
どになりそうです。。。というわけで現在はレポートの下準備をしたり構想を
練ったりとこれまたなかなか忙しい日々です。しかし今期もあと1ヶ月ほどで
終了です。そのことを目標にしながら今は頑張ろうと思っています。しかも今
週末(11/23)からThanksgiving dayと呼ばれる一週間の休みです。とりあえず
それまでの2、3日は集中して勉強し、何とかレポートを一本仕上げてしまおう
と考えています。

とまあかなり忙しい生活を送っているように思われるかもしれませんが、日
常生活は十二分にエンジョイさせてもらっています。週末になれば友達とバー
に繰り出したり、パーティに行ってみたりとアメリカンライフを充分に堪能し
ています。特にテストや課題を終えた後の週末は本当に最高です。
Thanksgiving day後の3週間はかなり忙しくなりそうですが、その分それを乗
りきった後は思う存分余暇を楽しむつもりです。

ところで、ここ数ヶ月間アメリカとイラクの緊張が高まっています。イリノ
イ大学でも戦争反対のビラが貼られていたり、反対のイベントが行われている
ところを目撃しました。そんな中でも私の目を引いたのは教室の壁にさりげな
く書かれていた落書きでした。「No War For Oil!」。たった4つの単語な
のになんと強烈なメッセージでしょう。その揶揄のうまさとさりげなさのコン
トラストに暫し見入ってしまいました。 それにしても時々考えさせられてし
まいます。というのも、現在イラク国内では相当緊張が高まっていることと思
いますが、もう一方の当事者であるアメリカでは(少なくともシャンペーンで
は)何事もなかったかのごとく通常の日常生活が営まれているからです(もち
ろん先述したように一定の動きはありますが)。今回の対立は、一方では生死
を左右する出来事であるのに対し、もう一方では日常会話の話題にすらならな
い出来事なのです。戦争とは一体何なのでしょう。。。

何はともあれ、シャンペーンでは本当に充実した生活を送らせていただいて
います。日常生活のひとこまひとこまが、外国人の私にとっては、新鮮でかつ
新たな発見です。授業に関しても、テストや課題が好きだとはとても言いませ
んが授業はなかなか興味深くて楽しいですし、色んな肌の色、髪の色、目の色
を持った人達が一緒に授業を受けて勉強しているのを見ると自分も刺激を受け
ます。本当に素晴らしい時間を過ごさせていただいています。

今後の目標は、とにもかくにも英語力強化です。特に私の場合日常会話です。
先生が話す言葉はかなり聞き取れるようになりましたが、日常会話、特にアメ
リカ人同士が話す会話を完璧に理解するのは大変です。今後は特にスラングや
日常用語をもっと覚えていかなくてはならないと感じています。やはり、授業
などの一定のシチュエーションにおいてでしか英語を理解できないのでは片手
落ちですから。帰国までに字幕なしで「Friends」(人気コメディー番組)を
見ながら、アメリカ人と共に笑えるようになりたいものです。

とりあえずはこの一ヶ月間が山場です。あの山を越えれば海が見える、とい
うわけではないですが、待ち遠しいオフを夢見ながらこの忙しい一ヶ月を乗り
切っていくつもりです。

ありがとうございました。

11/21/2002
立命館大学大学院 前田 耕

追記

前回のレポートにおいてアメリカ人学生の授業後の退室の速さについてお話し
たのを覚えてらっしゃるでしょうか。あの後何人かの友達に理由を聞いてみま
したが、残念ながらこれといった確信を持てる説には出会えませんでした。た
だ有力と思われる説はあります。それは次のようなものです。

「日本の大学では学部という枠組みがかなり強く、学部によって授業も教室も
かなり固定されている。したがって、同じ学部の学生同士は仲良くなりやすく、
かつ教室移動も頻繁にはないので、授業後も学生同士が教室で暫くおしゃべり
をしているという光景をよく目にする。対照的に、アメリカの大学では学部に
よって校舎が固定されているわけでもなく、しかも登録できる授業は多岐にわ
たっているので、同じ学部生同士が授業を通じて共にいる時間をはぐくむこと
があまりない。よって、教室に残ってお喋りをする理由もない。」

以上のようなものです。確かに有力です。私が(日本で)学部1年生だった
頃は、高校の時のようなクラスというものが存在しましたし、3年生からはゼ
ミもありました。教室もかなり固定されていましたし、結果的に一定の友達と
仲良くなりやすかったと思います。それに対し、現在イリノイ大学で4つの授
業をとっていますが、そのうちの3つが経済学に関するものにもかかわらず同
じ校舎を使う授業はありません。そう考えると先の説はなかなか説得力があり
ます。

ただそれだけでは何故に彼らがそこまであわてて退室するのかはわかりませ
ん。つまり、教室に残る必要性がないことは理解できるのですが、それだけが
理由とは思えません。とにかく彼らの退室のスピードは速すぎるのです。何せ
授業終了2分前ぐらいになると皆そわそわしだし、ある授業では先生がそれを
注意したりするぐらいですから。上述の説だけでは彼らが急ぐ理由は理解でき
ません。一体何が彼らをそこまでせかせるのでしょう。…不明です。

また何かわかればお伝えいたします。

前田耕君の2002年9月分レポート

jicmlメンバ各位,

古市 (’92-94 MS in Computer Science)です.

秋学期からJIC奨学生としてUIUCへ留学中の前田耕君からのレポートが届きま
したので,皆さんにフォワードします.前田君はどのような場でも友達を作る
ことができる能力を備えているようで,とても羨ましいです.授業が終わった
後の退室の素早さですか.僕はいつもクラスで最後まで居残っている事が多く,
皆せっかちだなぁ,と思ってましたが...理由を知るのが楽しみです.

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2002年 9月分レポート
前田耕
立命館大学国際関係研究科
博士前期課程
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JICのみなさま、こんにちは。2002年度JIC奨学生の前田耕です。留学レポー
トということで、お世話になっている皆様に、シャンペーン到着後1ヶ月間の
私の生活の様子をお伝えします。

この1ヶ月間を振り返ってみると、時間の経過の速さを痛感せずにはいられ
ません。日本を発ったのがまるでつい1週間ほど前のことのようです。しかし、
こちらへ来てからの生活をじっくり回想してみると、またその内容の濃さにも
気付きます。人々との出会い、ハードな授業、楽しい週末。。。この1ヶ月間
で本当にたくさんのうれしいこと、辛いことを経験したように思います。そし
て、全体としては非常に素晴らしい時間が過ごせたと満足しています。

まず何よりも嬉しいのは、たくさんの友人ができたことです。出発前は友達
作りが一番の不安材料だったのですが、蓋を空けてみると全くの杞憂に終わり
ました。今では授業での友達、寮の友達、そして呑み友達(!)など多くの友
人を持つことができ、寂しさは微塵も感じません。嬉しい限りです。このこと
によってこちらでの生活が非常に楽しいものになりました。それにしても友人
との出会いというものは、ひょんなところで起こるものです。例えば、お酒を
飲んでいるときに、全く面識がなかったとなりの人と仲良くなったり、卓球を
一緒にプレーしてみて仲良くなったりと。ソーシャル・パーティなどだけでは
なく、こういった日常のコンテクストの中でも友人ができたのは嬉しいことで
す。やはり自然に友達ができていくケースが一番いいと思いますから。しかし
何はともあれ、このように友達ができたおかげで、不安視していた最初の1ヶ
月が結果的には楽しいものになりました。

このように良き友人に恵まれたわけですが、彼らだけではなく一般的に言っ
てシャンペーンの人々は、素朴で親切で温かいように感じます。大学の関係者
や店の店員、道端で通行人に話しかけても、ほとんどの人が丁寧に応対してく
れます。実際、そういったシチュエーションで嫌な思いをしたことはあまり記
憶にありません。また、田舎町なのにもかかわらず、キャンパスは国際色豊か
で、留学生に対しても非常に好意的で親切です。例えば、毎週のように留学生
を対象にしたアクティビティーやイベントが催しされますし、アメリカ人の友
達を紹介してくれるバディープログラムなども充実しています。この街は留学
生にとっても非常に住みやすいところだと言えるでしょう。

さてさて、ここまでは楽しい出来事ばかり書きましたが、この辺りで苦しい
ことも触れておきたいと思います。

苦しいことと言えば、やはり何と言っても授業でしょう!ちなみに現在は経
済学の300番台を2つと200番台を1つ、それに社会学の100番台を1つを受講
していますが、どのコースでもまず驚くのは、そのリーディングと宿題の多さ
です。これは日本の大学と比べると、半端ではありません。非常に進度も速い
ので、何とかついていくのが精一杯といった感じです。さらに追い討ちをかけ
るように、先生が話していることを全て聞き取れるわけでもないので、そちら
の方も時として大問題です。テスト問題がテキストからだけではなく、先生が
口頭で説明したことからも出題される場合などは特にそうです。しかしながら、
このような問題を抱えつつも、今のところ全体的には何とかしがみついていっ
ているといったところです。これから中間テストも始まるので、今まで以上に
忙しい日々になりそうですが、気合を入れて乗り切っていきたいと思います。

ところで、ここで余談を一つ。アメリカの学生に関して驚いたことです。何
に驚いたかというと、授業が終わった後の彼らの退室の速さにです。何せ授業
が終った1分後には、50人ぐらいのクラスなら教室はすでにもぬけの殻になっ
てしまっています。日本の学生なら筆箱を片付けたり、友達と話していたりと
比較的のんびりしているものですが、日本人である私も、鬼気迫るアメリカ人
の機動力を前についついせっかちになってしまいます。それにしても、ファー
ストフードの店員に代表されるようにアメリカ人は日本人ほど行動が素早くな
いように思っていたので、これにはびっくりしました。最初は、直後に授業が
あるから急いでいるのだろうと考えていたのですが、どうもそうでもなさそう
で摩訶不思議です。今度アメリカ人の学生に理由を聞いてみようと思います。

さて、これまでお話してきたように、こちらでの生活は楽しいことも辛いこ
ともあります。しかし、これまでの1ヶ月を総括してみれば、やはり充実して
いて楽しかったと言えるでしょう。これからまだ9ヶ月ほどありますが、おそ
らくあっという間に過ぎていってしまうことと思います。この留学という貴重
な体験を充実したものにするためにも、今後は今まで以上に、勉強に趣味に友
達にと頑張っていきたいと考えています。そして帰国時には、思い出が一杯詰
まった留学生活だったと言えるようにしたいですね。ありがとうございました。