小俣日登美さんの2002年1月分レポート

jicmlメンバ各位,

古市 (’92-94 MS in Computer Science)です.

秋学期からJIC奨学生としてUIUCへ留学中の小俣日登美さんからのレポートが届きましたので,皆さんにフォワードします.

JIC奨学生の4名の方には,留学中に4回 (9月,1月,3月,5月) のレポートを提出していただくようにお願いしてます. 他の3名の方からのレポートも追って届くと思います,お楽しみに.

小俣さんのレポート中に,炊飯器を持っていったのは大正解と書いてありますが,僕も同感です.僕が留学した時には当初炊飯器を持参せず,しばらくは白いごはん無しの生活で我慢していました.でもとうとう約2カ月後には我慢できなくなり,日本製の炊飯器をグリーンストリートのアジア食料品店で購入しました.このように現地で古い年式の家族用サイズの炊飯器を購入することもできますが,これから留学される方には,最新型か使い慣れた炊飯器を日本から持参されることをお勧めします.

以上

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2002年 1月分レポート
小俣 日登美
東京大学 文学部美術史専攻 4年
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ついこの間レポートを出したばかりと思っていたのですが、時が過ぎるのは早いものです。もう次の提出がきました。

ようやく生活には慣れてきたところです、と書きたいところですが、何時まで経っても英語は上達しない気がするし、アメリカの食事には慣れないし、まだ雪が降っていないのは不幸中の幸いです。

冬休みは日本に帰っていましたが、久しぶりの日本は、コンビニで売っているプリンすら美味しくて、テレビの画面がたくさんチカチカする街中で記念撮影したり、サウナにいったり、針うってもらったり、友達とカラオケに行ったり、久しぶりにリフレッシュしました。こうして帰ると、いい意味でも悪い意味でも、日本とアメリカのいろいろなところを比較できて良いものです。アメリカでは、私なんて、チビで華奢で仕方なかったのに、日本ではデブでガタイのいい女になってしまい、人ごみで人に突き飛ばされずに歩けるのはなかなか新鮮でした。そして東京では全ての人が気合を入れてお洒落をして闊歩しているのがめずらしくて(ほとんどの人がスカートとブーツである)、ただそれを観察するために、スターバックスの窓際に1時間座ったりしていました。

こちらに帰って来て2日目。時差は大変つらいですが授業の登録もしています。

今学期は

「フランス語の作文のクラス」

これは将来DELFやDALFの試験を受けるときに役立ちそうです。

「古典中国語」
これは先学期の続きです。クラス内の人とも仲良くなれて顔なじみになった上に、中国語訛りのひどい先生の英語も聞き取りやすくなったのには吃驚しました。一瞬、おっと、先生英語ウマクなったな、と思いましたが、私のリスニング能力が向上したのですね、ありがたいことに。ありがたくないことにテキストは難しくなってきています。でも、垓下の戦いを白文で読んだり出来るのは
楽しみです。

「アメリカの美術史」
Mod’sヘアーの宣伝に出てきそうな、Artisticな髪型の先生が物凄い早口で、アメリカの歴史と絵画運動の関連性についてまくしたてます。現代美術についての授業は生まれてはじめてとるのですが、画面に棒が一本書いてある絵を見せられて、これは第二次大戦の戦禍への絶望を表している、とか説明されて少し絶句してしまいました。

「Individual Study」
先学期お世話になった、中国絵画の先生について、日本に戻ってからの卒論の準備がてら、明末清初の画家、石涛について勉強します。たくさん参考文献を読まなくてはいけない模様なので、今から慄いていますが、大変いい勉強になると思います。

今学期は授業はこれくらいにします。先学期の教訓を生かし、一番早い授業は11時からにしたので、毎日思い切り寝坊できます。12時間で12コマです。

もう既に恋しいのは日本食です。
でも、日本に帰って、調味料を一通りそろえて来たので、規則を破って寮内の部屋で毎日何か作っています。炊飯器を持ってきたのは大正解で、日本の炊飯器と言うのはとても優秀で、大抵のものは料理できることが分かりました。寮の食堂からしっけいしてきたセロリ・葱・人参・ピーマンを炊飯器で煮て、味噌・醤油・味醂・ごま油・ガラスープの素なんかを混ぜると、“紙の様な”野菜もかなり美味しくなるのです。和風ポトフです。お米の上にするめや裂きイカをのせ、醤油、酒をたしてたくとイカメシになるし、肉やお好み焼きも炊飯器で焼けるそうなので、今度試してみるつもりです。

必要な野菜は、ルームメートの彼氏が買ってきてくれる上に、お米の匂いについて、ルームメートが文句を言わないていてくれるのは大変ありがたいです。ルームメートは彼氏と大変仲がよく、彼は常に部屋に来ていますが、お兄さんと妹がいて同じ部屋に住んでいたら、このようなものなのだろうと思います。
日本に帰ると、“う~ん、オマが他人と共同生活しているとはね”と友人に言われましたが、それもどうにかなるものです。お互い家具のようになじんで生活しています。

ここの寒さは私としては、かなり寒い方ですが、今年は雪が全く積もっていないので、例年よりも寒さはひどいとは言えないようです。なぜなら、Tシャツやトレーナーいっちょうでランニングしているアメリカ人もたくさんいるのです。見ているだけで寒くなってしまうので、撫し付けな私は、早く視界から消えて欲しいと思ってしまうのですが、でも、多くの人は私の基準からすると“軽装”です。
そして、私は、こちらの人からすると“重装”です。日本ではティッシュを配っている人しか着ないような、踝くらいまでのダウンのロングコートに、フードまで被ってエスキモーのようにして現れると、“やぁやぁ、ヒトミがパックされて来たよ、”とからかわれますが、台湾出身のルームメートに言わせると、“耳と頭のツムジを隠す事は大変重要”で、私も事実そう思います。こちらの人は軽装でも、帽子をいつも被っています。これから、もっとどんどん寒くなるかもしれないですが、貼るホッカイロを日本から持ってきたのでそれで対処するつもりです。

以上学校がまだ始まったばかりなので、雑多な内容のレポートになってしまいました。
先学期は、初めてだらけだったので、何が起こっても必要の倍以上に驚いたり、怒ったり、悲しんだり、喜んだりしたものですが、今は初めて尽くしの感動も感受性も失せたので、落ち着けて勉強に集中できそうです。やはり、耳にするものの全てが英語、というのは恵まれた環境だと思うので、いられる間は出来る限りの事を学ぼうと思います。