佐藤香織さんの2013年2月分奨学生レポート

いつもお世話になっております。第37期奨学生の佐藤香織です。2月に入り、日本でも寒い日が続いているかと思いますが、みなさまお元気にお過ごしでしょうか。こちらシャンペーンでは、12月まではそれほど感じなかった冬の寒さも、年明け以降、最高気温が氷点下ほどの日が多く、毎日イリノイの冬の寒さを感じながら過ごしています。
今回は、第1回のレポートに引き続き、①先学期の授業の総括、②サンクスギビングウィーク・冬休み、③春学期の履修計画、④その他の活動 について報告させていただきたいと思います。

(1)    先学期の授業の総括
秋学期では、専攻の社会学に関係した授業に限らず、色々な分野に渡って興味の持ったクラスを受講しました。前回のレポートでも少し触れましたが、今回は期末試験や授業が終わったあとの全体の印象を述べたいと思います。

・SOC160 Global Inequality and Social Change
コース名の通り、世界的な格差問題について様々な文献やビデオを通して学習しました。前半期は、格差問題がどのように形成されてきたか、という過程について、植民地時代から1980年代にかけてのレクチャーが中心でしたが、後半期には現代の格差問題やそれに抵抗する様々な動きについて中心に学び、より現代社会の問題と関係するテーマが多く議論に出てきていて、興味深かったです。特に、世界全体の格差問題だけでなく、リーマンショック以降のアメリカ内における格差問題や、消費大国アメリカの消費社会への言及についてなど、アメリカの社会問題についても取り上げられていて、日本ではなかなか聞けない講義であったと思われます。
また、成績は3回の試験、グループワーク、オンラインで毎週提出するディスカッション、及び期末レポートで評価され、毎回の授業を週ごと、試験ごとにフィードバックできるような形になっていました。

・EPSY203 Social Issues Group Dialogue
週に1回、2時間、少人数でのディスカッションが中心の授業です。毎回のトピックは前もって決められていて、そのトピックに関する文献や動画を見て、ディスカッションします。トピックは慈善支援の是非や、移民問題、グローバル化によるアイデンティティ形成の困難化について等多種多様です。また、前回のレポートにも書きましたが、違ったバックグラウンドを持つ生徒たちによってアットホームな雰囲気の中で行われるディスカッションでは、それぞれの経験談を聞くことができる貴重な機会でした。特に私が関心を持ったのは、KONY2012と呼ばれるNPO団体によって、現在行われている運動についてです。KONY2012とは、ウガンダを中心に貧しい子供たちを少年兵として誘拐し、ゲリラ活動にさせる反政府勢力の指導者、ジョセフ・コーニーを逮捕することを目的とした世界規模の運動です。KONY2012の活動を学ぶだけでなく、一体それは実現可能であるのか、どのような点が障壁や欠点であり、今後どのように変えてゆく必要があるか、などについて意見を交換することができました。
成績は、毎回の授業参加、事前の小レポート(2~3枚)、期末レポートによって評価されました。

・GLBL298 Global Studies Seminar Abroad
この授業は、以前紹介しましたが、秋学期後期8回2時間のレクチャーと冬休み中2週間にわたるペルーのstudy abroad tripで構成されたクラスです。授業内容は、観光都市として発展したペルーの現状と今後の展望・課題について学びます。授業では、ユネスコによる世界遺産の採択に関する文献や、観光都市としての繁栄における宣伝・広告等メディア活動の影響についての文献など、幅広く扱いました。また、出発前の個々のプレゼンテーションでは、各々実際にペルーの観光ツアーやガイドブックを用いて、実際の研修で訪れる地域や建造物がどのように観光者に向けてアピールされているか、また、観光都市クスコやマチュピチュにおいて現地の人々はどのような役割を果たしているのか、について発表し、実際の研修に備えました。
成績評価は、出席、現地でのフィールドワーク、出発前・後のレポート、プレゼンによって評価されます。実際のペルーでの体験については、このあとの休暇での体験の欄で触れます。

上に書いた授業のほか、Public SpeakingやSocial Psychologyの授業も受講し、各々のク
ラスで小テスト、試験、ディスカッションを通して、アメリカらしい授業スタイルを体験
できたことを満足しています。

(2)サンクスギビング・冬休み
①サンクスギビングウィーク
11月下旬にある1週間のサンクスギビング休暇では、寮の友人等とシカゴを観光しました。最初の数日間は、シカゴからは少し離れた町に住む寮の友人のお宅にお邪魔し、その後はシカゴ市内にあるルームメイト宅にお邪魔しました。実は、それまで一度もシカゴに行ったことがなかったため、大学町シャンペーンとは違う大都市シカゴに行って、友人と観光するのをとても楽しみにしていました。この一週間は、私が想像していたよりも遥かに充実したものでした。一緒に旅行した寮の友人たちとシカゴピザと呼ばれるシカゴならではの分厚いパン生地を用いたピザを食べ、また12月にGlobal Crossroadsのみんなで主催したprom partyのためのドレス等のショッピングに行き、その他美術館やミレニアムパークなどを観光したりと、毎日があっという間に過ぎていったように思います。また、サンクスギビングデーは、ルームメイトの親戚の集まりや、同じフロアの友人のおうち、また、ルームメイトのお母さんが務める消防署でのディナーにも連れて行ってもらい、ターキーをはじめおいしいご飯をいただき、とても素敵な時間を過ごさせてもらいました。サンクスギビング翌日はBlack Fridayと呼ばれる全国的特大セール日ということで、Woodfield Mallと呼ばれるシカゴ郊外にある巨大ショッピングモールに行ってきました。人の多さに圧倒され、結局大したものは買えませんでしたが(笑)、消費大国アメリカの雰囲気を味わえたのではないか、と思います。

フロアメートのおうちでのディナー

②冬休み
冬休みの前半、クリスマスシーズンにはロサンゼルスとニューヨークへ観光に行き、年末はシャンペーンで過ごし、元旦から12日間ペルーに海外研修に行ってきました。
この冬休みだけでなんと計10回も飛行機に乗り、あれほど日本出国時に恐れていた海
外のフライトにも慣れることができました。(笑)
☆ロサンゼルス・ニューヨーク
アメリカにいるうちに、アメリカ2大都市ニューヨークとロサンゼルスには足を運びたいと思    い、今回欲張ってどちらも旅行してきました。ちょうど12月24日の夜遅くにロスを発ち、25日早朝にニューヨークに到着するという、とても寂しいクリスマスを過ごすことになってしまいましたが(笑)、2つの大都市の全く異なる雰囲気を味わうことができました。

ロサンゼルス サンタモニカの様子

☆ペルー
まず、行きのフライトでは、当初予定していたシカゴからマイアミまでのフライトが急遽キャンセルされ、17人のメンバーは3つに分かれて別のフライトでマイアミに向かう、というハプニングが起こりました。私はひとり空港内のカフェでフライトを待っていたのですが、たまたまそこを通りがかったクラスメートが私を見つけてくれたおかげで、彼らと一緒に無事マイアミに着くことができ、助かりました。
ペルーでは、クスコ、リマ、マチュピチュ等に滞在し、歴史的建造物や遺産を周り、また、都市の様子や、旅行者と現地の人との関係についてフィールド調査し、ディスカッションに加わりました。
とりわけ観光都市として発展したクスコの中心広場には、マクドナルドやケンタッキーフライドチキン、スターバックス等、海外チェーン店や高級土産店が集まり、その周辺には高級ホテルが立地していて、観光者に焦点を当てた典型的な観光都市としての様相を呈していました。また、最後に滞在したペルーの首都リマは、観光都市のクスコやマチュピチュとは異なり、行政・産業の中心都市として人口や交通量も多く、少し東京に似ているように感じました。ペルーは観光都市と聞いて、アジア人では中国人が多いだろう、と勝手に予想していたのですが、実は日本からの観光客がとても多く、いたるところで、日本人の観光ツアーの集団を目にしました。そのほかには、アメリカやメキシコから来た旅行客が多かったように思います。
これまでの旅行とは違った南アメリカの都市の雰囲気やインカ帝国の遺産を観光できたこと、また17人のクラスメートと一緒に約2週間共にフィールドワークやディスカッションを通し絆を深めたこと等、とても貴重な経験をすることができました。

マチュピチュでのジャンピング写真

(3)春学期の履修
今学期は以下の授業を履修しようと考えています。
・SOCW410 Social Welfare Policy and Services
・SOC 364 Impacts of Globalization
・SOC351 Social Aspects of Media
・ACE270 Consumer Economics
・KIN101 Dance Activities
前回とは違い、専攻の社会学に関係した授業を多めに受講してみようと考えています。Impacts of Globalizationは一昨年の奨学生の後藤さんにも勧めていただいたクラスです。また、Consumer Economicsは先学期の様々な授業で消費社会という点に関心を持ち、受講しました。また、ダンスのクラスでは日々の運動不足解消を目的に受講しました。
次回のレポートで詳しく紹介したいと思います。

(4)その他の活動
先ほども少し触れましたが、12月はじめにGlobal Crossroadsという私の住む寮のコミュニティのみんなでprom partyと呼ばれるアメリカならではのパーティを開きました。Prom partyは通常アメリカの高校の卒業学年が男女ペアでダンスするという伝統行事なのですが、とりあえずこれといって誘い合う相手もいなかったので、衣装は前日にForever21で調達したドレスというなんとも安上がりな格好でしたが、女の子はみんな素敵なドレスを着て、みんなでダンスをして楽しむことができました。
また、以前参加していたテニスサークルは冬季期間活動がないため、今期から代わりにラケットボールのクラブに参加しようと考えています。週2回ARCと呼ばれる大学の屋内運動施設で練習が行われ、そこでの友人との交流や運動に努めたいと思います。

以上で第2回目のレポートを終わりとしたいと思います。
留学生活も残すところあと3ヶ月となりました。最後までいろいろなことに挑戦し、充実
した毎日を送りたいと思います。今後とも、よろしくお願いいたします。

Global Crossroadsのprom party

 

第37期 JIC奨学生
佐藤 香織