中沢亮太さんの2014年7月分奨学生レポート

最終レポート          小山八郎記念奨学生38期  中沢亮太

JICの皆様、お世話になっております。38期奨学生の中沢亮太です。8月3日現在、気がつくと帰国から2ヶ月が過ぎました。帰国直後から様々な活動に首を突っ込んでおり、なかなか留学生活を振り返ることができておりませんでした。(逆にホームシックになってしまうため、振り返るのを後回しにしていたという理由もあります(笑)) この最終レポートという機会を利用して、「僕にとって留学は何だったのか」を下記3つの観点から考えてみようと思います。来期以降の奨学生や、今後留学を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

1.度胸・自信がつき、楽観的になった

2.日本人であることを意識するようになった

3.アメリカを中心に世界中に切磋琢磨できる友人ができた

 

1.度胸・自信がつき、楽観的になった

留学中は様々な困難が降りかかってきました。当初はSubwayのサンドイッチを注文するのもままならない程の英語力でしたので、授業はもちろんのこと日常生活を過ごすのにも支障があり、不安を感じていたのを覚えています。特に、初めてのグループワークで自分一人が議論の内容を理解できずに取り残されてしまった時は危機感を覚えました。また、英語以外の面でも、小野坂先生の家を訪問する道中のオフキャンパスでカツアゲに遭遇したり、夜中に馬鹿騒ぎをするアメリカ人に睡眠を妨害されたり、日本に対して偏った考えを持つ中国人・韓国人を目の当たりにしたり、アメリカの食事に飽きてきたり(実はこれが一番堪えました…)、と色々な場面で苦労をしました。日本語が通じれば、もしくは日本国内であれば簡単に解決できるようなことが、シャンペーンでは高いハードルとなることが毎日のようにありました。 しかし、そうした日本では体験することがないような課題を一つ一つ乗り越えていくうちに、いつの間にか何事が起きても冷静に対処できるようになっている自分に気づきました。尊敬する起業家の先輩がおっしゃっていた表現をお借りすると、「ドラゴンクエストなどのロールプレイングゲームで、一つ一つミッションをクリアしてゴールに向かっていく快感」を覚えながら、人生の困難に正面から取り組めるようになりました。留学以前の自分だったら思考や行動がフリーズしてしまっているだろう修羅場に出くわしても、良い意味で「何とかなるだろう」という楽観性を手に入れたので、乗り越えられる確率が高くなりました。乗り越えられなかった場合でも、それほど深く落ち込まないようになりました。 以上の通り、困難に満ちた留学生活は、僕に度胸と自信を与えてくれました。より人生に対しての向き合い方がポジティブになったような気がします。

2.日本人であることを意識するようになった

イリノイ大学は日本人学生数が少なく、シャンペーンで出会う友人の大半は僕が初めての日本人の友人だと言っていた程でした。そのため、日本人の代表として意見を求められる機会に恵まれました。特に留学中は、安倍政権の下、靖国参拝や日本国民の右傾化などセンシティブなニュースが話題になることが多かったため、いかにして日本の考えや姿勢を正しく伝えるべきか、悩みながらも勉強しつつ考えました。他には、震災や原発の対応、日本電機メーカーの失速、オタク・アニメ文化、日本食文化等について聞かれることが多かったです。日本人として意見を出さざるを得ない環境に居れたのは、非常にエキサイティングかつ楽しい経験でした。また同時に、英語力や政治・経済・歴史についての理解不足から、考えを上手くまとめて伝えられず悔しい思いをすることも多々ありました。 留学は終わりましたが、今後も海外の人々と仕事・プライベートで繋がっていくことは必至なので、引き続き日本についての理解を深めていき、堂々と自国について語れるようになりたいです。

3.世界中に切磋琢磨できる友人ができた

留学を通しての一番の収穫は、世界中にいる優秀な友人たちとの繋がりです。現在はFacebookなどインターネットサービス発達のお陰で、距離的には離れている相手とも簡単に日常的な交流をすることが可能になりました。この時代に留学することができ、本当に良かったなと思います(笑) つい先日、香西選手の世界選手権応援ツアーで韓国を訪ねた時も、韓国人の友人にFacebook経由で連絡をとって再会してきました。

友人たちと。中沢は後段の左端。
友人たちと。中沢は後段の左端。

彼ら彼女らと切磋琢磨しつつ、人生のどこかのタイミングで再会をしたり、一緒に仕事をしたりすることが僕の夢の一つです。2020年、多くの友人を東京オリンピックに招待することが、まずは最初の目標です。今からとても楽しみです。

以上3点でした。紙面の都合上書き切ることができませんが他にも色々と得たものはあり(日本人や日本社会の強みや弱みを知ることができた等々)、総じて今回の留学は僕の人生を豊かにしてくれたと実感しています。 第1回レポートで書いた通り、私の夢は「世界に影響を与えるような事業を興す」ことです。今回の留学により将来の大まかな方向性も見えてきたので、その夢の実現に向けての最初の1歩を踏み出すことはできたと自負しています。上記3点の学びを活かして日々精進していきたいと思います。 このような貴重な機会をくださるとともに支援・応援してくださったJICの皆様、本当にありがとうございました。今後ともご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。