高濱萌子さんの2015年12月分奨学生レポート

JICの皆様、レポートを読んでくださっている方々、ご無沙汰しております。第40期奨学生の高濱萌子です。

現在、イリノイ大学はThanksgiving break真っ只中です。奨学生4人ともイリノイ州を離れ各々休暇を満喫していることと思います。私は、早稲田大学からの交換留学生のXさんとニューオーリンズ、その後シカゴで名古屋大学からの交換留学生Tさんと合流し休暇を楽しんでいます。

写真1

シカゴの夜景

 

第2回レポートでは、

 

  1. Fall Semester途中経過
  2. Thanksgiving breakについて
  3. 課外活動・生活全般について
  4. 今後の抱負

 

の4点をご報告させていただきます。

 

【Fall Semester 途中経過について】

 

刻々とFinal weekが近づいております。運が良いことに、私はFinal weekより前に二つテストが終わります。授業をとるときにシラバスで確認して、あまりFinal examがかぶらないように考慮することをおすすめします。(ただし、1日に3科目以上のFinal examがかぶった場合は、日程変更が正式に認められます。)

 

〈KOR203 Intermediate Korean〉 授業形態:50min×5

後半は、文法が複雑になりよく授業後に先生に質問をしています。Writingの課題が2回あり、「家族への手紙」「先週末の出来事」を習った単語・文法を用いて書き上げました。韓国語のよいところは、大学内に韓国人留学生が多いため簡単に添削をしてもらえることです(笑)!

この授業を履修して一番良かったと思うのは、気の合う友人ができたことです。特に韓国語を履修している人は、日本を含めたアジアの文化に興味がある人が多いので、非常に友達が作りやすかったです。家に呼んでくれたり、飲みに誘ってくれたりと、彼らにはとても感謝しています。ただ、最大で18単位申請できるうちの5単位という大きな割合を占めるため、spring semesterは履修しないことに決めました。金曜日に行われる1時間の会話のクラスには継続して通うつもりです。

 

〈ACE251 The World Food Economy〉 授業形態:Lecture 50min×2, Discussion 50min×1

全3回のmid-term examのうち2回を終えました。最近のlectureの中では、食料廃棄についての講義が最も面白いと感じました。これまでは発展途上国について考えることが多かったのですが、食料廃棄(food waste)問題は、主に先進国が取り上げられます。食料廃棄率の低減策としてfood donationが挙げられますが、寄付するにもパッキング・輸送にコストがかかるため、アメリカでは余った食料、または余ると予想される商品を寄付する企業がまだまだ少ないそうです。food donationを促進するためには、政府の援助が必要であることを感じました。

授業外では、マレーシアの食料経済についてグループワークを進めています。全部で3回の共同レポート提出と、1回のプレゼンテーションがあります。第1回レポートで野村さんも書いているように、こちらではレポート課題に対して答えるべき内容が明確に指示されているように感じます。始めにエッセイガイドラインというものが掲示され、各段落で含めるべき内容が細かく指示されています。書く内容が多いので時間はかかりますが、一つずつしっかり記述すれば評価が得やすい点でとても助かります。2回目のレポートでは、満点という高評価をもらえたのには驚きました。今週3回目のレポート提出とプレゼンテーションがあるため現在準備中です。

 

〈PSYC250 Personality Psychology〉授業形態:Lecture 80min×2

一つの授業を2人の先生が担当しており、後半(10月末)に入り先生が変わりました。全4回のmid-term examも残すところあと1回となりました。お気づきの方も多いかと思いますが、私が履修している授業は、期末テスト一発、という形態ではなく数回のmid-term examとfinal examで構成されています。1回の失敗が残りのテストで挽回可能なため、日々発展途上(と願う)の留学生にとっては有り難いです。

本授業で特に印象に残っているのは、文化的差異が結婚に与える影響についての話です。想像はつきますが、文化的差異の中でも特に言語の違いが最も大きな障壁になるそうです。そして意外にも食習慣の違いが大きな隔たりになるそうです。無形文化遺産に登録されるほどの固有の料理を有する日本で育った私が国際結婚を目指すにはたくさんの障壁があることを痛感することとなりました。

 

〈RST320 Leisure Services Marketing〉授業形態:Lecture 50min×3(教授と生徒のやりとりは多め)

現在は、lectureの授業以外にグループワークを行っています。1グループ7~8名で、「かばんの中に入っているもの」の中から一つの製品を選び、市場分析・ターゲット選定などを行い売り上げを伸ばすにはどうしたらよいか考えます。最終発表はプレゼンテーションです。私たちのグループは、Ray-Banのサングラスのプロモーションを行います。

ここで授業とは少し関係のない話を一つ。7人となると、コミットの度合いに差が出たり、フリーライダーが現れたりします。実際2名ほどメールのやりとりに参加しないメンバーがいて、気になってはいましたが私は何も言いませんでした。しかし同じグループの中国人の女の子が、参加を促すメールを全員に送っていました。言葉遣いは丁寧ですが、今後も話し合いに参加しないつもりなら教授に報告するので0点になるだろう、と内容はかなりキツイことも書いていました(笑)。グループ全体で同じ評価を受けるのだから、全員で取り組むのがフェアなのではないかという意見に納得すると同時に、私は英語に自信がないことを言い訳に弱腰な姿勢でグループプロジェクトに参加していたことに気づかされました。今週全員で話し合いがあるので、先陣をきって発言するつもりです。

 

〈BADM310 Management and Organizational Behavior〉授業形態:Lecture 80×2

本授業は、Lincoln theaterという非常に大きなホールで450名ほどの生徒が授業を受けているのですが、座る位置によってモチベーションの違いが明確にわかります(笑)。一度遅れて入ったため後ろの席に座ったところ周りの話し声で教授の声が聞こえませんでした。以来、前から4列目が私の指定席です。

これまでの感想ですが、アメリカで習う組織論と日本で習った組織論はほぼ同じです。マーケティング先進国のアメリカ流の組織論が日本で教えられているからだと思いますが、「お〜同じことを言っている」とわかるとなぜか嬉しくなります。よい組織を作るためにどうしたらよいのか、という問いに対し同じような答えを持っていれば、グローバル企業で働く際に国籍が違ってもお互いの理解に役立つのではないかと考えています。

ある日教授のLove先生からメールが来ました。内容は、「前に授業を聞かせてくれといっていたJapanese Girlが毎回授業に来ているようで驚いているよ!本当に君かい?」というものでした。テストの点数は0点なのに、出席点のみが加算されている学籍番号があり不思議に思って連絡をくれたそうです。「ずっと受けてくれていて嬉しいよ、これからも頑張ってね。」というお言葉に、450名以上の生徒の中の1名にまで気を使ってくださる教授のお人柄に感動しました。

 

 

【Thanksgiving breakについて】

 

10日間のThanksgiving breakは、様々な人に出会い、新たな街に足を伸ばし、美味しい料理を満喫し、非常に充実したものとなりました。帰ってから体重計に乗るのが恐ろしいですが(笑)

 

まず訪れたのはボストンです。2日間ボストンキャリアフォーラムに参加した後は観光を楽しみました。ボストンは英国風の建物と落ち着いた街並みが印象的な素敵な街でした。

その後ルイジアナ州ニューオーリンズへ。ニューオリンズを旅先に選んだ理由は、deep southを肌で感じたかったのと、食べ物が美味しいと噂にきいていたからです。4泊5日でちょうどよかったと思います。ジャズに詳しくない私たちでもとても楽しめたので、ジャズが好きな方にぜひオススメです。アジア人が少なく、観光客の西洋人と、地元の黒人の割合が高いように感じました。治安に関しては、予想よりははるかに良かったのですが、やはりボストンやシカゴに比べると悪いと言えそうです。道から異臭がしたり、歩道が整備されていなかったり、お店の窓ガラスが割れていたりと、日本では見慣れない光景に驚くことも多かったです。地域によってここまで違うのか、とアメリカという国の大きさを感じました。食に関しては大満足、といいたいところですが名物フライドチキンがものすごく塩辛かったです(汗)。暑い地方の労働階級の黒人の食べ物、という歴史的背景からなのかはわかりませんが、日本人の舌には刺激が強すぎました。

写真2

ニューオーリンズのかわいい街並み

 

そして最後にシカゴへ。Black Fridayと呼ばれるthanksgiving後の大セールが行われており、買い物を楽しみました。産業科学博物館や、中心部から電車で30分ほどのOak Parkという閑静な住宅街(有名な建築物がたくさんあります。)にも足を伸ばし、だいぶシカゴの地図が頭に入りました。それにしてもシカゴは美味しいものが多いです!そして夜景がとっても美しいです。一緒に回っていた3人で、ここに住みたいね、と何度も話したほどです。

 

航空券とホテル、そして空港までのバス(または電車)はできるだけ早めに予約したほうがよいです。私は、9月中に航空券とホテルを押さえました。

 

 

【課外活動・生活全般について】

 

11月末に、テニスの試合でWisconsin University Madison schoolに行きました。木曜日の夜に出発し、メンバーの運転する車で4時間ほどで到着しました。中西部の大学から32チームが集まり、1日目は各ブロック4チームの総当たり、二日目は各ブロック同位グループでのトーナメント戦でした。各校ともとてもレベルが高く、私は球の速さに圧倒されていました。結果は、私たちのチームは4位でした。自分の試合意外は携帯を触っている人が多く、日本で所属している体育会との違い(?)を感じました。テニスの試合以外では、チームの女の子7人で一部屋に泊まったのが楽しい思い出です。ホテルの部屋、車の中、女の子たちは恋バナをしていることが多く、テニスクラブの恋愛事情に詳しくなりました(笑)今回の遠征では、せっかくの機会、といつもより自分から話しかけた結果、チームのメンバーとの距離がぐっと縮まったと思います。ただ、食事中など大人数での会話となるとスピードについていくのは難しく歯がゆい思いをしています。

写真3

テニスクラブのメンバーとお酒を飲みました

 

前回のレポートでご報告した自転車が大活躍しています。ただ、一度ハプニングが起こりました。Pennsylvania avenueのbike centerで空気を入れたところ、そのままタイヤが破裂しパンクしました。このキャンパス内にあるbike centerというのは自転車の修理や中古自転車の販売を行っている、いわば自転車屋さんです。しかしこのお店がユニークなのは、修理をするのは店員さんではなく、店員さんに教わりながら自分で直します。慣れない手つきでネジを外したり、タイヤを新しいものと交換したりと時間はかかりますがやってみると面白かったです。タイヤが2重構造になっていることを初めて知り、貴重な経験ができました。これから留学する方にも、機会があればぜひ一度足を運んで欲しいと思います!せっかく直した自転車なので、年内は寒さに負けず自転車移動をしたいと思います。

写真4

Bike Centerの中の様子

 

夏こそ頻繁に通っていたARCのプールですが、最近は寒さを言い訳に足が遠のいています。レポートを書きながら、気分転換もかねてまた行こうかと思案中です。

 

【今後の課題・(自分にむけての)宣言】

 

「他人と自分を比較しない」そして「自分にできることを全力でやる」この二つが現在の私の目標です。よく聞く言葉ですが、これが非常に難しいです。頭ではわかっていても、よく他人と自分を比べくよくよしてしまいます。これは私の意見ですが、留学中は日本にいたときよりも他人と自分を比べやすい環境にあると思います。しかし、それはほんの小さな世界の中での比較であって、たとえその中で自分が一番になれても広い目で見たら実は大きな差はないのだと思います。比較し優劣をつけるのではなく、それぞれが優れた点を有しているのだと互いに敬意の念を抱くことが大切だと改めて気づくことができたのも、留学の大きな収穫です。「自分を否定してはいけないよ」「大丈夫、と自分を信じるしかないよ」落ち込んでいた私に電話で父がかけてくれた言葉です。ネガティブな発想に陥りかけていましたが、楽観的な父と話して、くよくよしている時間があったら一つでも多く単語を覚えよう!と切り替えることができました。自分を信じるためにはその分努力しなければいけません。現在の目標をしっかり胸に留め、まずはfinal weekまで勉強に集中したいと思います。読み返したら恥ずかしくなるようなことを書いていますが、宣言することで自分にプレッシャーを与えたいと思います。

前回のレポートでご報告した「uncomfortableな状況に身を置く」目標も引き続き継続中です。

 

 

第2回レポートは以上です。体調を崩すことなく毎日元気に過ごしています。日本も冬の到来が近いと思いますので、どうぞご自愛ください。2016年も元気に迎えたいと思います。

 

2015/11/30

第40期奨学生 高濱萌子

 

〜番外編〜

食レポートをさせていただきます。私は1に食事、2に睡眠というくらい食べることが大好きです。ただ、味覚があまり研ぎ澄まされていない幸せな舌を持ち合わせているため、たいていは何を食べても「美味しい」というコメントになります。その中で、前回のレポートからの2ヶ月間で特に印象に残った食事をご報告させていただきます。

 

 

  • 佐藤昌三先生のご自宅での和食

佐藤先生のご自宅にご招待していただきました。マグロのお刺身、虹鱒の塩焼き、おひたし、お漬物、白米、お吸い物、デザートのゼリー、佐藤先生お手製のお料理はどれも本当に美味しかったです。奨学生4人とも渡米以来最も美味しい日本料理をいただき、幸せに浸りました。佐藤昌三先生、そして奥様も非常に穏和で優しい方で、素敵な時間を過ごさせていただきました。

写真5

全て佐藤先生のお手製料理です。大根のツマまでご用意してくださり、そのお心遣いに感動しました。

 

  • Café du monde のベニエ

ニューオーリンズのガイドブックには必ず載っていると言っても過言ではないこのお店。私たちは滞在中に3回食べました。揚げたてのサクッふわっとしたドーナツにたっぷりの粉砂糖がかかっています。チコリというハーブの一種が入ったカフェオレと一緒にいただくのですが、甘さと苦さが絶妙です。中毒性があるのでしょうか、思い出すと再び食べたくなります(笑)。

写真6

見た目ほど甘くありません

 

  • Lou Mitchellのオムレツ

同じく奨学生の喬さんのオススメで10月に初めて訪れたLou Mitchell。「全米一おいしい朝食」に選ばれたこともあるそうです(!)。フライパンに大きなオムレツとハッシュブラウンが半分ずつ、そしてトースト2枚がついてくるというすごいボリュームです。ふわふわオムレツにたくさんの具がゴロゴロと入っています。すっかりファンになったので、今回のThanksgiving breakで再訪しました。帰国までにあと何回行けるでしょうか。

写真7

オムレツだけで15種類ほどあります

 

 

美味しい食べ物を求める欲求は世界共通だと感じています。食をきっかけに会話が弾むことも多く食が持つパワーは偉大だと思います。食べ物を前にしたときのわくわく感、そして満腹から得られる幸福感をひとりでも多くの人に感じてもらいたい、というのがfood businessに興味をもつ理由です。番外編という形で加えさせていただきました。健康に悪影響を及ぼさない程度に引き続きアメリカの食生活を楽しみたいと思います。