結城一磨さんの2016年3月分奨学生レポート

JICの皆様、平素よりお世話になっております。2015年度小山八郎記念奨学生としてイリノイ大学へ留学させていただいている明治大学商学部4年の結城一磨です。

 

イリノイでは様々な木々の花々が咲き始めると同時に、リスやウサギも活発に行動し始め、本格的な春の到来を感じているこの頃です。

 

さて、とうとう留学中に書く最後のレポートとなってしまいました。秋学期が終わり、冬休み、そして春学期前半終了となった今、心境の変化や新たな学びをこの期間だけでも得ることができたのを実感しております。今回のレポートではその一部をご紹介できればと思います。

 

以下三部構成で報告させていただきます。

 

⑴冬休み

⑵ダンス、マラソン、その他日常生活

⑶春学期授業

 

⑴冬休み

冬休みはLA観光から始まり、アメリカ大陸の南側を通ってNYCまで行く横断旅行を2週間かけて行いました。その後はNYCから南アメリカに飛びペルー、ボリビア、コロンビア観光を残りの2週間ほどで回りました。

まず横断旅行では友人たちとキャンピングカーを借りて、一つ屋根の下生活を共にするという生活を送りました。もちろん7人ほどの学生が横断旅行をすると様々なトラブルにも合います。(テキサス周辺の異常気象による雪で脱輪、予想以上の私のいびきに対する苦情など。)しかし、メンバー皆の協力のおかげで旅行を楽しむことができました。

旅行中は将来どういった場所に住みたい、また来たいと感じるかを基準にあらゆる場所を見ていました。LAなどの西海岸や、ニューオーリンズなどヨーロッパの雰囲気があるJazzの街、そういった賑やかで温暖な気候が自分には合っていると確信しました。

また、余談にはなりますが、リタイア後キャンピングカーでアメリカを回りなが旅しているという人も多く、RVパークに泊まると基本周りはかなり年上で可愛がってくれます。こういったノマド的な生き方には私も憧れがあります。

 

写真1_Kazuma写真2_Kazuma

(西海岸とニューオーリンズ)

 

一方の南米旅行では前述した三ヶ国を観光しました。大まかにまとめるとLima-Cuzco-Machu Picchu-La Paz-Uyuni-Bogota-Medellinといったルートで観光しました。ここでも旅行中、もちろんトラブルはありました。(La Pazでの高山病、大きなデパートでドルから換金した際に偽札を渡される、カメラ、電子辞書盗難など。)しかし思った以上に南米は良い人が多く気をつけることさえきちんとしていれば、評判ほど危険ではない気がします。何よりラテン系は陽気でダンス好きな人が多いので居心地がいいです。

 

今回の旅行で自分はあらゆる場所の自然を楽しむというよりはそこでどういった人たちがどのように生きているのか、コミュニュケーションを取りながら観光していく方が合っていると実感したのも学びの一つです。テレフェリコと呼ばれるゴンドラの交通機関が南米の治安を変えた話、メデジンの歴史、それぞれストーリーがあり、皆が生活水準の一定ラインを保てるようになると治安も良くなる。改めてビジネスや経済の必要性を痛感することができた旅行でもあったように思います。

 

写真3_Kazuma

(La Pazの公共交通機関、テレフェリコ。南アメリカでよく見られる。すり鉢状地形のため電車の代替機能として活躍している。国民皆が利用できるよう値段は格安。)

 

⑵ダンス、マラソン、その他日常生活

春学期は新しいことを始めること、自身の時間管理を上手くこなすことが目標です。作学期のブラジル人のルームメイト達との交流、南米旅行などで本格的にラテン系の血が目覚めはしたのですが、実際に旅行中などはダンスが踊れない、スペイン語が話せないことで悔しい思いをしたのでこれら二つを新しく始めました。

歌とダンスは世界的な共通言語であり、アメリカの社交的な場でも非常に仲良くなりやすくなります。週に2回ダンスのレッスンがあり、サルサ、チャチャ、スイング、ウォルツなどを学んでいます。それぞれのダンスで基本ステップは違うのですが、基本さえ押さえれば、パートナーを回す、リードするタイミングなどは似ている部分もあり、応用が利きます。帰国までに他人に基本を教えられる程度まで身につけられればと思います。スペイン語の方は後述の春学期授業の箇所で詳しく述べたいと思います。

また、イリノイマラソンが4月の下旬にあるということで、将来トライアスロン、アイアンマンなどに出たいとも考えていた私はすぐに申し込みを決めました。初めてのフルマラソン参加になるので多少不安はありますが、うまく時間を管理するようにして準備を進めています。また、ジムに行くと誰かしら友人がいるので互いに励ましあって筋肉トレーニングにも引き続き努めています。トレーニングも私の中で重要な社交的な場です。

その他友人に誘われたイベントには極力足を運ぶようにしたり、後述する18単位の学習量に追われたりと、落ち着くことがなく毎日を過ごさせていただいています。

写真4_Kazuma

(ダンスレッスンの様子)

 

⑶春学期授業

今までの大学での経験、留学の軸、旅行での経験を生かして以下18単位を履修することに決めました。

 

ACE 444: Financial Services and Investment Planning Credit: 4 hours.

いかに投資判断を下すかExcelを使って学ぶ実践的な授業です。日本で学ぶことができなかった部分まで深く踏み込んで実際の投資家は判断を下すにあたってどういったところを見ているのかを体感できていて面白く感じています。

 

ACE 360: Spreadsheet Models and Applications Credit: 2 hours.

ACE446: Modeling App’s Finan Plan Credit: 2 hours.

ACE360はACE446を取る際に必修になっていたので履修しました。春学期前半のみの授業です。基本的にExcelを使ったSpreadsheetの作成について学びます。ここで培ったスキルを用いてこれから春休み以降本格的にACE446に臨みます。ACE 446はACE444と同様Excelを使ってフィナンシャルプランニングをしていくという授業で関心のある分野でしたので履修することにしました。短期集中で課題も多く大変ですが残りの学生生活を満喫するためにもやり抜きたいと思います。

 

AGED 260: Intro to Leadership Studies Credit: 3 hours.

イリノイ大学の一つの特徴でもあるLeadership Studyを体感することもこの留学の目的でした。そこでイリノイ大学のリーダーシップセンターが主催する、Leadership Certificate が定める条件を探り、この科目があったので履修しました。本来は1年以上の期間を使ってこのCertificateをもらえるらしく、全てを行うことは時間の関係上できないため、同機関が主催するi-programも同時進行で少なくとも参加して行こうと決めました。

本授業は名前にあるとおり、学問としてリーダーシップについて学ぶ授業です。月、水曜日は大教室での授業、金曜日は少人数クラスでのディスカッションといった構成です。リーダーシップにも様々なアプローチがあり、先天的なもの、スキルや能力といったように磨いていくもの、状況や態度に合わせたアプローチなど多くの選択肢を学べています。自分のリーダーシップの引き出しを増やすことはこれからの生活にも活きてくると感じています。

 

ENG 333 – Creativity, Innovation, Vision at University of Illinois: 3hours.

Creativityをいかに向上させるかに焦点をあてた授業です。この授業は留学生にも人気で、大学院生、MBAプログラムの人なども混じっての授業となっています。Creativityは先天的なものではなく、磨いていくことが可能なスキルであるといったことを一貫して実感します。また、一般の教育はいわゆる左脳的な論理的思考を向上させることに集中しがちですが、人工知能やコンピュータがそうした部分を代替するようになってきた分、右脳的な発想の豊かさを向上させようといったことがクラスの趣旨だと感じています。1冊のアイデアノートを作り、授業を通して様々な経験を得られるように工夫されています。グループに分かれてディスカッションや課題などが多く、費やさなければならない時間は多いですが、その分実りの多い授業となっています。

 

SPAN122: Intensive Elementary Spanish: 4 hours

アメリカの外国語教育を知りたいことと、南米旅行やアメリカでの生活、今後の自分のためにも、スペイン語は必要だと考え、スペイン語学習を始めました。月曜日、水曜日に50分ずつスペイン語アウトプットの授業があり、オンラインクイズ、課題が週に2〜4つほど出されるといった、徹底的にアウトプットを重視した構成になっています。自身の外国語勉強哲学として、外国語学習は勉強というより筋肉トレーニングに近いと考えているので、自分にはこの環境は適していると感じています。徹底的な反復練習、アウトプットによって知識が洗練されてきているのが分かります。2年間日本で学習してきた中国語よりも、この半年間追い込んで学習したスペイン語の方が上達するような気がしています笑

 

 

これまで読んでいただきありがとうございます。最後になりましたが留学のご支援をいただいている皆様に改めて感謝を申し上げます。

Japan Houseでの朝食イベントが成功に終わり、一安心している間もなく、4月もイベントが目白押しです。ビジネス学部の学生とのシカゴ観光や、マラソン、学期末試験、Japan Houseでの東北に関するプレゼンテーション、後悔しないよう全てに自分らしく全力投球で頑張りたいと思います。

 

 

2016/03/27

 

第40期小山八郎奨学生 結城一磨