2008年度奨学生レポート(森本 なずな)

JICの皆様お久しぶりです。2008年度奨学生の森本なずなです。

こちらにきて早くも2ヶ月が経とうとしています。こちらに着いたときは様々な不安に襲われ、本当にここで暮らしていけるのか、友達ができるのかなど日々悩んでいました。しかし最近ではこちらの生活にも慣れ始め、周りに圧倒される中でも、自分の個性や自分にしかできないことを探し、実行してみようと思える余裕がでてきました。この2ヶ月は自分にとってはじめての経験ばかりの本当に全く新しい日々でした。この奨学生レポートという貴重な機会をお借りして、ここでの生活を振り返ってみたいと思います。

①イリノイに着いてからの1週間
私はこちらに8月14日の夜中に到着しました。出発直前まで様々なことに追われ、また留学するという実感も全くないまま飛行機に飛び乗りました。しかし、飛行機に乗り、誰も知っている人がいない状況に一度身を置くと、自然と留学するんだという実感がわきあがりました。私はオヘア空港からシャンペーンまでIllini Shuttleに乗って移動したのですが、到着したのは夜中の12時でした。実は飛行機がオヘア空港に到着するのは夜の7時半の予定で、その時間ではシャンペーンまで移動するには遅すぎるし、危険だと思い、初めはシカゴで一泊してから次の日にシャンペーンに移動しようと考えていました。しかし私が現在住んでいるコスモポリタンハウスの方が事前に、どうやってくるのかを尋ねてくださり、事情を説明したところ、夜中でも構わないから迎えに行くよと言ってくださいました。そこで、夜中の12時過ぎに家に着くという技を成し遂げました!そして着いてすぐウォルマートにそのまま連れて行ってもらいました。初日の夜中からかなりハードに活動しました。

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次の日からはISSSへのCheck inやオリエンテーションなど本当に動きまくったという感じでした。3日目からは疲れもでてきましたが、こちらに来る前に大学の先生に、「とにかくしんどくても部屋に閉じこもらずに外に出る、留学は1年しかないんだから、悩んでる時間がもったいない」というアドバイスを頂き、その言葉を胸にとにかく疲れていても朝昼といろいろなイベントに出席し続けました。そのおかげで、最初の1週間で多くの友達ができ、彼らとは今も親しくしています。

この着いてからの1週間は本当に忙しく過ごしましたが、後から考えればとてもゆっくりとした1週間でした。それは授業が始まった2週間目からスーパー忙しくなったからなのですが・・・

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②授業について
こちらに着いて2週間目から授業が始まりました。授業が始まる初日の朝は、ドキドキがおさまらず、朝から家の周りをランニングし、また先輩方のレポートを読むなどして、緊張を何とか抑えようと努力しました。初日の月曜日にはハードな授業がなく、予想外に余裕でこなせるんじゃないか、むしろ勉強したりないのではという不安がありましたが、そのような不安は2日目のハードな授業2つで吹っ飛びました。1つ目の授業で課題の多さに圧倒され、2つ目の授業にはこの授業では課題がありませんようにと念じながら出席しましたが、またもや相当の課題を課され、もう呆然とするしかありませんでした。授業が終わり、自分が理解したことが本当なのかを先生に尋ねに行きましたが、悲しくも正しかったようで、こんな少ない課題簡単でしょと言われたときには泣きそうでした。

・・・というような形で授業が始まったわけですが、結局私が履修した授業は以下のとおりです。
月曜日と水曜日:ESL、Academic Writing と Black Chorus
火曜日と木曜日:Women and Politics(Lecture)、Social Work 200、AHSのOpen Seminar
金曜日:Women and Politics (Discussion)、ESL

この中で先ほど課題が多いと書いた授業が、Women and PoliticsとSocial Workです。とくにWomen and Politicsは読む文献がかなり難しく、また量も多いので平日はほぼこの授業のための課題をこなしているという感じです。そして毎週のペーパーはかなり大変です。しかし、今はこの授業が1番興味深い授業でもあります。日本では考える力を伸ばす授業が多く、先生方はLectureをして事実を教えてくださいますが、それをどう考えるかは自分次第で、先生方はヒントをくださるだけという面があります。しかし、こちらではUndergraduateの学生はとにかく背景にある歴史や事実を学び、覚えることが重視されます。ですので、Genderについて考えることはあっても基礎から学んだことのない私には、大変ながらもとても興味深い授業となっています。

そしてもう一つとても楽しんでいる授業はBlack Chorusです。先輩方が履修しているのを見て、私もやってみようと、勢いで飛び込んだのですが、本当に最初からみんなの歌のうまさに感動させられてばかりでした。しかししばらくして、週2回ある授業は毎回2時間以上、しかも毎回新しい歌を覚えなくてはならずかなり大変ということに気づき戸惑いました。また、授業ではリスニングだけで歌詞とメロディーの両方を覚えなくてはならず、英語が不十分な私にはかなりハードでした。毎回横に座っている子に歌詞を聴いたり、紙に書いてもらうなどしていたので、他のメンバーの足手まといになるのではと本当に不安ばかりでした。でも最近では友達もでき、みんな私が頼まなくても紙に歌詞を率先して書いて私に渡してくれます。毎回みんなの優しさに感動し、授業中に何回Thank youと言っているかわからないほどです。Black Chorusは、授業の課題にかかりきりのストレスのたまるWeekdayの中で、ストレスを発散でき、またたくさん笑い合える本当によい機会となっています。

③コスモポリタンハウス
なんといっても一番の私の支えとなっているのが、我がHome Sweet Home、Cosmopolitan Houseです。最初からコスモのみんなの優しさには多く触れましたが、ほとんどがGrad Studentなので、みんなばらばらに活動していて、また歳も私より5つ以上上の人が大半で、最初の頃は本当にここで楽しくやっていけるのか心配でした。でもその心配は今はすっかりどこかに消えてしまいました。平日は課題に追われていますが、課題をやるのに疲れればハウスメイトの部屋に行ったり、1階に行ったりしておしゃべりして、みんなに励まされまた課題に取り組むという生活です。週末になればみんなで映画やご飯に行くなど、ハウスメイトの存在は私にとってとても大きいものとなっています。

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英語が不十分な手のかかるJapaneseにも関わらず、みんな私の面倒をみてくれて、とてもかわいがってくれます。こちらで英語ができないことで得なことなんてありませんが、コスモでだけは私の英語の不十分さがプラスに働いている気がします。コスモのみんなは私のことをとてもよく理解し、多くのアドバイスをくれ、時には勉強に関しても多くのヒントをくれる本当に大切な存在となっています。どんなに辛いことがあっても、次の日にはケロッとまたもとの生活に戻れるのは、コスモのみんなが私を支え、笑わしてくれるおかげです。本当に大きな大きな、ここでは欠かせない存在となっています。

④その他の活動
授業以外の活動としては、私は木曜日にはコスモで開かれているCoffee Hourに行き、金曜日にはIFLという団体の中の小さなグループで聖書の勉強をし、その後IFLの集まりに行っています。また日曜日にはなるべく時間を見つけて教会に行っています。教会では大学のなかでは出会えない様々な人に出会うことができ、お昼ご飯に各家庭に招かれたりと多くの貴重な経験をさせていただいています。

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まだたったの2ヶ月弱ですが、本当に充実下日々を過ごし、日々自分は恵まれているなと実感しています。このような貴重な経験の機会を私に与えてくださったJICの皆様には本当に感謝しております。この機会を無駄にすることなく、自分にできる範囲のことや自分だからこそできることを発見し、これからもここですばらしい日々を送れるように精一杯努力していきたいと思います。長々と書いてしまい申し訳ありません。皆様が少しでもこのレポートを楽しんでくだされば幸いです。

神戸大学国際文化学部3回生
森本なずな