川島今日子さんの2007年1月奨学生レポート

今イリノイ大学に留学中の川島今日子さんから、2回目の奨学生レポートが届きました。川島さんはフロリダ半島でサンクスギビングを過ごしたり、ウィーンへの短期留学もしたりと、留学を字存分に楽しみ、そして成長しています。その活躍ぶりをご覧ください。

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ICの皆様こんにちは。この冬は例年に比べて暖かいと言われているイリノイですが、12月以降雪の降る回数も多くなり、今朝も窓の外は真っ白です。1月半 ばから”春”学期がスタートしましたが、うららかな春はまだ先で、しばらくは厚いコートに帽子と手袋の季節が続きそうです。

今回のレポートでは、<サンクスギビング休暇>、<学期末試験と友達との別れ>、<ウィーンへの短期留学>についてご報告いたします。

*サンクスギビング休暇*

11 月末のサンクスギビング休暇を利用して、フロリダへ旅行しました。まずマイアミとキーウェストを自分で観光し、その後タンパに住む友人を訪ねました。マイ アミでは、白い砂浜のビーチで昼寝をしたり、アールデコ地区のパステルカラーの町並みを見たりとのんびり過ごしました。滞在したユースホステルでメキシ コ・ロンドン・カリフォルニアなどから来ている女の子達と出会いました。ロンドンからの2人組の女の子は長期休みを利用して1ヶ月以上かけてアメリカ全土 を旅しているそうで、大きなバックパックが逞しく、たくさんの美しい風景を見たと聞いて羨ましく思いました。アメリカ本土最南端の島キーウェストへは、大 西洋とメキシコ湾とを二分するオーバーシーズハイウェイで行くのですが、その道中の楽園への架け橋と言われるセブンマイルブリッジが印象的でした。島では キーウェストを愛した作家アーネスト・ヘミングウェイの家へ行ったり、海辺のレストランのテラスで名物のカキフライサンドイッチを食べたりと、南国の雰囲 気を満喫しました。

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タンパでは2005年の夏に英国・ケンブリッジ大学のサマーコースで知り合った、フィリピン系アメリカ人の女の子Vanessaの家にお世話になりまし た。この港町はNYヤンキースのキャンプ地としても知られています。タンパに着いた日の夜は、Vanessaが「キョウコのために用意したサプライズ」と 言って、同じくケンブリッジで知り合った男子学生のTonyとのディナーをセッティングしてくれていました。3人で再会を喜び、近況を報告し合いました。 11月23日のサンクスギビングデイ当日は、Vanessaの親戚が一同に介して、ターキー・ハム・マッシュドポテトをはじめ、フィリピンの伝統的なヌー ドルなど、食べきれないほどの料理を囲んで賑やかにお祝いをしました。初対面の私のことを「日本からの特別なゲスト」と言って、家族のように歓迎してくれ ました。フロリダの明るい太陽と親切な人々に触れて、気力を満タンに充電して帰ってきました。

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*学期末試験と友人との別れ*

サンクスギビングが終わると、もう学期末が迫っており、期末レポート・試験の準備で寝る間もないほどでし た。中でも、International Communicationの授業のグループワークにかなりの時間を割きました。「地球温暖化に関する各国の報道比較」がテーマで、他の6人の学生と図書 館やUnionに連日集まって何時間も議論を交わしました。このグループワークを通して、真にアメリカ人の学生と議論することができ、また長い時間を共に 過ごしたのでメンバーとは大変仲良くなりました。満足いくプレゼンテーションとレポートが仕上がったのですが、全て終わったときは皆嬉しいと同時に少し淋 しい気持ちさえ感じていました。

さらに、親しくなった留学生の中には学期末で帰国してしまう友人が何人もいて、別れの時は本当に淋しかっ たです。たった4ヶ月間ですが、笑い合ったり、悩みを聞いたり、一緒にパーティに行ったり、時には愚痴をこぼし合ったりと、随分といろいろなことを話して きた友人です。UIUCで一緒に過ごしたことを忘れず、お互いの国を訪ね合おうと約束しました。外国に友達ができると今まで”外の”国だったその国がぐん と身近に感じられます。こうして、私の中で世界がまた少し小さくなりました。

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さて、冬休みにはイリノイ大学の短期留学プログラムのひとつに参加し、オーストリア・ウィーンで約3週間勉強しました。これは勉強という意味でも新たな体験という意味でも、予想以上に貴重な体験になりました。

私 のコースのテーマは、「ウィーンの文化的多様性・統一性とグローバリゼーション」で、中欧の歴史、国際社会におけるオーストリアの役割(EUや国連)、現 代オーストリアの移民問題、またこれらとグローバリゼーションの関わりなどでした。ただ歴史をなぞるのではなく、過去の事例から現代の私達が何を学べるか に重点が置かれ、昨今のイラク戦争とイラクにおける国づくりの話題も議論されました。午前は授業、午後はコーステーマに関連したエクスカーションまたは自 由時間に当てられます。エクスカーションでは、教会・宮殿・国会・難民生活支援施設・国連などを訪れました。また週末にモーツァルトの故郷ザルツブルグへ 行きました。これもただの観光ではなく、ザルツブルグセミナーと呼ばれる、世界各国の学生が集まって1週間毎に様々なテーマについて勉強する施設を訪れ、 刺激を受けました。ウィーンでの自由時間には、美術館やカフェでウィーンの文化を感じたり、市場や蚤の市で買い物をしたり、友人とオペラを観に行ったり (立ち見は3.5ユーロという安さ!)しました。そして、年越しもまた特別でした。日本で紅白歌合戦が放送されている頃はアルプスの麓でのハイキングを楽 しみ、夜には中心街でのシルベスターという年越しイベントに出向いて、たくさん出ている屋台で温かいワインを飲みつつ新年を迎えました。

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今回の短期留学では、大学1~2年時に学んだドイツ語を役立てることができました。というのも、オーストリアでは予想に反して英語の通じないことが多かっ たのです。私の拙いドイツ語でも、カフェでの注文や市場での値段交渉などの場面でコミュニケーションツールとして役立ち、嬉しく思いました。

私のグループは26人の学生とウィーン在住の教官でしたが、3週間のあいだにとても仲良くなりました。いつもアメリカ人の学生と行動するので、真に英語漬 けの環境の中で、英語力も向上しました。また、アメリカの外で「外国人としてのアメリカ人」がどんなことを考えるのかを知ることができ興味深く思いまし た。友人達は初めのうち、食べ物が違う、英語が通じない、支払いの仕組みがわからない(チップの小銭をテーブルに置いてしまい、笑われたことがありまし た)など習慣の違いに戸惑っているようでした。ある日ついにマクドナルドへ行った時、友人達は慣れたアメリカンフードを前にとても嬉しそうでした。教官は 学生のことをよく理解してくれる素敵な先生で、学生は皆教官が好きになりました。最終日には全員で木箱に入ったウィーンの有名なケーキ・ザッハートルテに サインをして、翌日が誕生日であった教官にプレゼントしました!日本語と英語で名前をサインしたら、友人達にすごーいと感心され、教官も漢字のサインに目 をとめて「ありがとう」と言ってくれました。

歴史に重点をおいた国際関係の授業は初めてで、出発前の11月・12月にも、また現地でも読まねばならない文献や提出課題が多く大変でしたが、一方で新しい分野に興味をもつことができとても充実した時間でした。

私 の留学生活も早いものでもう半分が過ぎました。先学期の始まりは右も左も分からない手探りの日々でしたが(本当にキャンパスマップは手放せませんでし た!)、今学期は英語・授業を含めイリノイ生活全般に慣れ、気持ちに余裕があるように思います。冬休みが明けて、キャンパスですれ違う友人達と「久しぶ り!冬休みはどうだった?また一緒にご飯食べようね」と声をかけ合う時、私はもう5ヶ月前のStrangerではなく、イリノイ大学というコミュニティの 一員なのだと実感します。今学期の目標は、授業を受けるだけでなく、より主体的に参加することです。先学期は授業内容を理解することで満足してしまう傾向 がありましたが、もう一段階進んで客観的な質問や意見を出せるようにしたいと思います。この機会に是非、アメリカで重要視されるCritical Thinkingのスキルを身に付けたいです。

残りの4ヶ月もあっという間に過ぎていきそうですが、毎日を充実させるよう頑張っていきます。JICの皆様、これからも宜しくお願いいたします。