佐藤真莉子さんの2006年11月奨学生レポート

佐藤さんから今年度奨学生の11月分レポート第1弾が届きました!多種なアクティビティや有意義な授業、ホームステイなどいろんなことに挑戦している佐藤さんの奮闘記をご覧ください!

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JICの皆様、お久しぶりです。

今年の8月からJICの奨学生としてイリノイ大学で勉強させていただいております、佐藤真莉子です(編集部注:こちらの→ブログもあわせてご覧ください)。

期待と不安でドキドキしながら成田で飛行機に乗ってからもう3ヶ月が経つのかと思うと、時間が過ぎることの早さに驚いています。今回のレポートでは、シャンペーンでの生活や授業について、そしてこちらに来てから考えたことや思ったことなどを中心にお伝えしたいと思います。

期待と不安でドキドキしながら成田で飛行機に乗ってからもう3ヶ月が経つのかと思うと、時間が過ぎることの早さに驚いています。今回のレポートでは、シャンペーンでの生活や授業について、そしてこちらに来てから考えたことや思ったことなどを中心にお伝えしたいと思います。

①シャンペーンでの生活について

私 がシャンペーンに到着したのは8月15日、ぎりぎりまで東京でインターンシップをしていたので、4人の中で私が最後に日本を離れました。実は日本にいる間 に、先に到着していた西村君から「意外と寒いので長袖を持ってきたほうがいいよ」というメーリスが流れてきました。実際に日中は日差しも強く暑いのです が、夜になると急に涼しくなったのを覚えています。出発する前日に荷物を入れ替えて大正解でした。

いざ到着してみると、荷物がひとつ届い ていない、というアクシデントに見舞われました。この時期、多くの学生が大量に荷物を持ってくるので、シャンペーンに飛んでくる小さい飛行機には乗り切ら ないということがよくあるのだそうです。不安に不安がかさなりましたが、いざ私の住みかとなるCosmopolitan Clubに到着すると、すぐにコスモに住むアメリカ人のSharylが食料品の買い物に連れて行ってくれました。その日は眠さに勝てず食事をせずに寝てし まったのですが、彼女は夜中に届いた私の荷物を部屋まで届けてくれたり、着いて早々コスモに住む人の温かさを感じました。幸いなことに、その日はぐっすり 眠れたので、時差ボケは全くありませんでした!

着いてから2週間は怒涛のように過ぎていきました。銀行を開く、履修登録、生活用品の買い 物などなど、やらなければいけないことに追われていました。そんな中でも、International Studentのためのイベントやパーティーなどにはできる限り参加していたため、着いて間もなくものすごい数の人と出会いました。今でもそのときに出 会った友達と仲良くしています。こちらの人はすぐに電話を使うので、携帯電話をプリペイドではなく1年契約にすればよかった!と今更ながら後悔するほどよ く使っています。私は現在Facebookやメッセンジャー、携帯電話など様々な連絡手段を使って友達と連絡を取り合っていますが、これらがなかったらど れだけ生活が違うんだろう?と考えてしまいます。何はともあれ、友達が食事や映画に誘ってくれることはかなり嬉しいことです☆

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②両親の訪問とシカゴ旅行

こちらに来てちょうど一ヶ月経ったときに両親がここシャンペーンを訪ねてきました。両親の滞在中は、かなりの時間を買い物に費やしました。ベッドのマットやプリンターなどを買ってもらい、両親のおかげでかなり生活が豊かになりました。感謝です。

実 はコスモでは毎週日曜日の夜、コスモの誰かがコスモの住人のためにディナーを作る、という習慣があります。・・・というか、今年からできたそうです(笑) 両親の訪れるちょうど一週間前、「新しくコスモに住む人は順番にその国の料理を作って振舞うんだよ!今週はMichelleがメキシコ料理を作るから、来 週はまりこの番だよ!」と突然言われました。本当に偶然だったのですが、私の番は両親の訪問と重なっていたため、日本で料理屋を営む両親と一緒にすきや き、天ぷら、煮物などを作りました。サインアップすれば誰でも参加できるということで、当日は私がいろんな人を誘ったこともあり、まるでCoffee Hourのような賑わいぶりでした。川島さんや他の日本からの留学生にも手伝ってもらったので、来年に控えているCoffee Hourはバッチリだと思います☆

実は両親がこの時期の訪問を決めた理由は、シカゴでの野球の試合のカードがホワイトソックスvsマリ ナーズだった、ということです。井口、城島、イチローという日本人3選手が一度に見られてしまうのです!こんなチャンスはめったにない、ということで、両 親とは別に、急遽川島さんと一緒に週末のシカゴ旅行をしました。シカゴピザ、チャイナタウンでの夕食、美術館めぐり、ミシガンアベニューでの買い物・・・ と、大満足の旅でした☆

③授業について

今 学期、私はIntroduction to Journalism,Introduction to the Media,Introductionto  Advertising, International Reporting,International Communicationという授業を履 修しています。

International Reportingは元シカゴトリビューン紙の記者をしていた学部長の授業です。彼は日本で 長い間働いていたので、かなり日本語が上手な上に、日本についてとても詳しく知っています。日本のこととなるといつも私に話題を振ってくれるのですが、た まに私よりも日本に詳しいことがあるので、あぁ、もっと日本について勉強しておくべきだった、とひしひしと感じています。このクラスに限らず、授業中に 「日本では・・・」と発言するときは、私が日本の代表です!外国で生活するということ、外国の文化を学ぶということは、同時に自国の文化、政治、経済など 日本という国について学ぶことだな、と感じます。日本について発言するときはかなり責任を感じますし、自分が日本人であるということを再確認します。

ジャー ナリズムのクラスでは、毎週のようにレポートの提出があるので、いつも何かしらの期限に追われています。友達に誘われたときにう~ん、と悩んでいると、 「またペーパー?まりこはいつもペーパーに追われてるよね」と笑われるほどです。でもこのペーパー、日本と大きく違うのは、誰かにインタビューする、とい う要素が必ず含まれていることです。しかも、友達ではない人にインタビューすることが原則となっていて、さらにインタビューした人の名前と連絡先が必須な ので、かなり大変です。インタビューの練習で、授業中に「今から外に出て2人にインタビューして、今回の選挙についての記事を書きなさい」という課題が出 たときは頭が真っ白になりました。でもとにかくやらなきゃ!ということで知らない人に声をかけ、インタビューさせてもらい、なんとか記事が書き終わったと きには安堵感と達成感でいっぱいでした。日本では決してこんな刺激的な授業は受けられないな、と思います。こちらに来てから何が一番延びたか、と言われた ら、「英語力」ではなく「度胸」と答えます。☆

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アカデミックな授業はこの5つですが、実は私は今学期Classic BalletとBlack Chorusを履修しています。

バレエ は日本でも10年以上続けていたので、こちらでも続けたいな、と思っていたところ、たまたま取れるクラスがあったので履修しました。そしてBlack Chorusは、もしかしたら今学期履修している中で一番楽しいクラスかもしれません。今年は指揮者であるDr.Davisの教師生活25周年の Silver Anniversaryということで、例年にも増してコンサートが多いようです。2時間半の練習が週に2回、体力的にきついときもあります が、いざ歌い始めると楽しくて時間を忘れてしまいます。最初Black Chorusというのが何を意味するのかよくわからなかったのですが、授業に行っ て「あ~、こういうことだったのか」とわかりました。履修している生徒の大半がBlack,つまりAfrican Americanだったのです。実は最初に教室に入ったときはビックリしたのですが、授業が始まってみると、まるで映画「天使にラブソングを」の中に迷い 込んだかのような錯覚に陥りました。彼らの声量に鳥肌が立ちました。最初は打ち解けられるか不安でしたが、みんなとても優しくて、すっかり打ち解けられた 気がします☆

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この授業を履修したことで、日本では全く考えたことのなかった人種問題について考えるようになりました。日本にいたときは周りにいるのはほとんどが日本人 というのが当たり前だったので、人種問題について真剣に考えたことがありませんでした。しかし、ここアメリカでは未だに差別が残っていることを強く感じる 瞬間も多くあり、Black Chorusを履修している私としては見過ごせない問題です。ひとつの授業がきっかけでこれだけ深く人種問題について考えら れるこの環境は、やはりこの留学なしにはできなかったことだと思い、私に留学という機会を与えてくださったJICの皆様に感謝しています。

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④アクティビティ

授業とはいえどもBlack Chorusとバレエは一種のアクティビティ、それに加え、シャーマンホールのバレーボー ルチームに入れてもらってバレーボールの練習をしていました。残念ながらトーナメントの2回戦で敗れてしまったのですが、シャーマンに住んでいないのに仲 間に入れてくれたチームメイトに感謝です。ほとんどがInternational Studentというおもしろいチームでした。

そして バレエのクラスの友達が、新しくカンパニーを作るからメンバーにならないか、と声をかけてくれたので、来学期にステージを踏むために週に一回集まって話し 合いをしています。まさか明らかにアメリカ人ではない私に声をかけてくれるとは思っていなかったのでびっくりしました。バレエに限らず、やはり「アメリカ 人」と友達になるのは難しい、と感じていたので、クラスメイトに誘ってもらえたことはとても嬉しかったです。ちょっと大げさですが「文化は国境を越え る!」と感じました。

授業の都合上あまりできていないのが現実ですが、WILL-TVというローカルテレビ局でボランティアもしていま す。司会者の読むプロンプターという機械を操作したり、タイトルロールを出すのを手伝ったり、カメラを操作したりと、かなり番組に関わらせてもらっていま す。将来報道記者になりたい、という夢を持っている私にとって最適の環境です。私は以前東京のテレビ局でアルバイトとインターンシップをしていましたが、 そこはとても大きな規模だったので学生が携われる部分はほんの少しでしたが、ここはかなり小規模なので、そのぶん学生でもかなりの域まで番組に関わること ができるのが魅力です。来学期はもう少しWILL-TVでのボランティアができたらな、と思っています。

基本的に平日は授業と課題が中心 ですが、火曜日の夜はバレーボールの試合、水曜日の夜は近くの教会で歌の練習→友達の家を訪れる、木曜日のお昼は友達とランチ→日本館でお茶をたてるボラ ンティア、夜はCoffee Hour→Murphy’sのThursty Thursday、金曜日のお昼は友達とランチ、週末は友達と過ごすという生 活を送っています。

実はシャンペーンにきてから一ヶ月たったころ、時間ができたときに声をかけられる友達が日本人しかいないのではないか と思い、さらに予想以上に日本人が多く、思った以上に日本語を話していることにかなり欝になりました。週末も部屋や図書館で課題に取り組むこともしばしば ありました。コスモに住んでいる人はほとんどが大学院生で生活時間が異なるため15人一緒に住んでいるわりにあまり顔を合わせたり話したりする機会が少な いこと、ルームメイトがいないことなども寂しさが増す原因だったのかもしれません。しかし、ちょうどそのころHomecoming Football  Gameがあり、思い切って最初の頃に友達になったInternational Studentの子たちに声をかけてみました。すると返事は 100%YES!日本ではあれだけアクティブに過ごしていた私なのに、なぜこっちではそれをしなかったんだろう?と今考えると不思議です。きっと最初は生 活に慣れること、そして授業についていくことに精一杯で頑張り過ぎていたんだと思います。それ以降、かなり積極的にいろいろなことに参加するようになり、 どんどん友達の輪も広がりました。今では日本にいる頃と同様、毎日のように誰かと会う、という生活をです。やはり私はいろんな人と会い、関わり、語り合う のが好きなんだな、と再確認しました。

そしてもうひとつわかったことがあります。それは私は都会が好きということです(笑)シャンペーン で生活していた頃には気づきませでしたが、一度シカゴに行ったら、なぜか東京がものすごく恋しくなり、軽くホームシックにかかりました(笑)シャンペーン ではひたすら勉強と友達と語ることに没頭し、休みには旅をしたいと思います。

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⑤サンクスギビング

9日間にわたるサンクスギビングは、シカゴ、ワシントンDC、ボストン、プロビデンスにいる友達を訪れる旅をしまし た。同じバレエのクラスをとっている友達が、サンクスギビングに彼女の家に来ないかと誘ってくれたので、彼女の運転でシカゴ郊外にある彼女の家へ。なんと 私はゲストルームに泊めてもらいました。彼女の家はとても立派で大きくて、このままそこに住みたい、と思うほどでした。電車でシカゴに行ってミシガンアベ ニューの点灯式とパレードを見たり、家でDVDを見たりゲームをしたり、アメリカでの家族の生活を垣間見ることができました。快適なベッドに別れを告げた あとはワシントンDCへ。同じ大学から交換留学でジョージタウンに来ている友達のところを訪ね、ちょうど三田祭の休みを利用して日本からやってきた同じ大 学に通う友達と合流しました!久々の友達との再会はとても楽しくて、DC観光はもちろん、夜は毎日熱く語り合いました。

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そして最後の目的地、ボストンへ。DCからはアムトラックで移動しました。かなり快適でオススメです☆私が大学1年生の春休みに1ヶ月間ボストンに短期留 学していたときのホームステイメイトが現在ロードアイランドにあるプロビデンスの大学に通っているので、彼女の家に泊めてもらいました。この旅、なんと宿 代0円なんです!!すべて友達のところに泊めてもらうという快挙を成し遂げました!やはり友達ってすばらしいです。私の夢は、世界各国に一人ずつ友達を持 つこと!無茶なように思えますが、これが成し遂げられたら本当にコスモポリタンな人間になれるような気がします☆そして電車でボストンまで出て、 Black Fridayと呼ばれるサンクスギビングセールへ!シャンペーンで冬を生き延びるために手袋、コート、ブーツを購入しました。お買い物のあと は、かつてのホストマザーの家にお邪魔しました。一日遅れのサンクスギビングディナーを頂き、1年半ぶりの再会を楽しみました☆1年半前、彼女の家を離れ るときは二度と会えないかも知れない、と思って大号泣でしたが、今回は笑顔で別れました。もう一度会いたい、と思っていれば必ず会える、と実証できたから です!ホームステイメイトと別れるときも、絶対にアメリカで、そして日本で、韓国で再会しようね!と約束しました。次に会えるのが楽しみで仕方ありませ ん。

以上、シャンペーンについてから約3ヶ月をまとめてみましたが、とてつもなく長くなってしまいました。まだまだ書ききれないことはいっぱいありますが、自分の頭
中に蓄積して思い出を持ち帰りたいと思います。

気づけば今学期は残り2週間、1セメスターで帰ってしまう友達との別れが待っています。しかし、必ずまた出会えると信じ、今はできるだけたくさんの思い出を作りたいと思います☆

一期一会、これからも充実した生活を送れるようにがんばります!