白水美佳さんの2005年9月レポート

JICのみなさま、

こんにちは。2003年度奨学生の篠原史温です。
今回は、白水美佳さんのレポートをお送りします。
彼女は既にアメリカ生活をしたことがあるためか、若干の余裕が感じられるレポートとなっています。それでも、日々世界が広がっていく感じをおぼえているようで、「自分もこうだったなー」と妙に納得してしまいました。それでは白水さんのレポートをお楽しみください.

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JICの皆様
シャンペーンに到着してから早くも一ヶ月半が過ぎてしまいました。皆様いかがお過ごしでしょうか。こちらは数週間前のあっけらかんと照 りつける太陽がうそのように日々涼しくなってきていて、朝晩には寒いときもありますが今がちょうどいい気候なように思います。授業の間に行きかう学生の服 もイリノイTシャツからイリノイトレーナーにかわりました。どちらにしてもオレンジ色ですが。

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<シャンペーンでの生活> 私はkcsaという学生組織に入っており、クラナートセンターという大学のカルチャーセンター(ホールなどがありコンサートや演劇、展示などが行われてい ます)でusheringのボランティアをしながら同時にショーを楽しんだりもしています。大学の一施設ながらパフォーマーのレベルが高いのには驚かされ ます。例えば4月にはあのyo-yo 6週間といっても、すっかりこちらになじんでしまって、むしろ8月まで日本にいたことのほうが信じられない気がします。私は、2年前の春休みに別の研修旅 行で短期間ながら米国カリフォルニア州のスタンフォード大学に滞在していたり、今年7月にはコロンビア大学(ニューヨーク)を一週間ほど訪れていたことも あり、来る前にも特に不安などは抱えていなかったため、こちらの生活はある意味「予想通り」で、「うん、こんなものかな!」というのが正直な感想です。 maも来るということです! 何人かのjicの方からはシャンペーンが(良くも悪くも?)田舎だ、と聞いていましたが、個人的には、ずっと便利ですみやすい街じゃないかと思っていま す。キャンパス内に住んでいるため外―トウモロコシ畑?に出ることがあまりないからでしょうが、マーケットプレイス(デパート)やスーパーマーケットにも バス(しかも無料の!)で15分くらいで行けますし、近くの24時間営業のドラッグストアやレストランで大抵事足りるので、全く不自由はしていません。週 末には宿題をこなすか、毎週何かしらイベントやパーティーがあるので友達と参加するか、いい意味で忙しい毎日を過ごしています。>

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<授業に関して>

私 は幸運にも渡米前にオンラインでシラバスをみて希望していた授業全てに何の問題もなく履修登録することができ、計画通りの時間割で今学期をスタートしまし た。しかし始まってみると実は少し易しめの授業が多く、課題の量自体は少なくないながら内容的には今のところ日本で勉強したことがある題材の復習とその発 展のようになってしまいました。そのおかげで全般的に生活に余裕は持てていますが、他の奨学生や友達が真摯に課題に取り組んだり勉強したりしているのをみ ると、もう少しチャレンジしてもよかったなと思います。理系の科目は本質的に学んでいることが特に英語でも日本語でもあまり変わらないので、(特にプログ ラミングの授業などは、当然ながら…)それも一因です。また、教授が皆本当にクリアな発音でわかりやすく授業をしてくれるうえ、オンラインでの教材の提供 など、日本に比べてサポート体制が万全というか、本当に学生に親切だなあと思います。

私が今学期一番とってよかったと思っているのはpublic speaking(スピーチコミュ
ニケーション)の授業です。これは前年度の奨学生の方などから進められて取ったの
ですが、今までスピーチなどしたことがなかった私にとっては、こんなに体系化した
手法があることが新鮮でした。これは他のいろいろなライティングにも大いに役立っ
ています。少人数のクラスで授業内グループワークもあるため友達もでき、来学期に
も別のスピーチコミュニケーションの授業をぜひまた何かとってみようと思っていま
す。

<暮らしてみてかわってきたこと>

一ヵ月半が過ぎて感じるようになったことは、日本とアメリカの「隔たり」が私の中
でどんどんなくなっているということです。それは不安でもなく期待でもなく、「距
離感」のようなものです。JICの皆様にいろいろな情報を前もって教えていただいて
いたこともあってこちらでの暮らしに特に不安はなかったとはいえ、やはり来る前に
は「ああ、一年間アメリカに行くんだ」と気張る気持ちがありました。しかしこちら
で実際に毎日をすごしていると、アメリカも日本もそんなに本質的には変わらない、
という気がしてきています。

もちろん新しい人に出会い、新しい文化経験ができ、新しいことを日々学んでいます
が、それも含めて、違いはあるけれど「ひと」であることにはかわりないし、「ひ
と」の暮らしている日々の生活であることにかわりはない、と思います。私は出身は
福岡で、高校卒業までずっと実家で同じ街で過ごしていました。大学に入学するに当
たって初めて上京し、しばらくたったときの気持ちと、今似たものを感じます。秋風
が心地よく、見上げれば月があって、それはどこから見ても同じなんだと思ったりし
ます。平たく言えば自分の中で活動範囲が広がったということなのでしょうか。帰り
たければポンと帰れる、行きたければポンと行ける。(まあ航空機代はかかります
が。)そういう範囲にアメリカがある気がします。子供のころは隣の市に行くのがす
ごい遠出のようだったのに大きくなるとちょっとそこまで、という感じになるのと同
じです。この調子で世界中が「ちょっとそこまで」になればおもしろいな、と思いま
す。

報告したいことはあげればきりがないのですが、次回のレポートをまた楽しみにして
いただければと思います。最後になりましたが、ここでの全ての経験を支えてくだ
さっているJICの皆様、UIUCと東京大学の関係各位、アメリカと日本の友人達、そし
て両親と家族にこの場を借りて心から感謝します。

Best Wishes for Everyone,
Mika Shiramizu
Oct. 2nd, 2005