甲田小百合さんの2005年9月レポート

JICのみなさま、

こんにちは。2003年度奨学生の篠原史温です。

さきほど、アーバナシャンペーンから甲田小百合さん の奨学生レポートが届きましたので皆さんにお送りします。明確な目標を持って日々を過ごされている様子がとても伝わってくる力強いレポートです。自分のと きはどうだったかな?と思い出すとちょっと恥ずかしくなってしまいました。 それでは熱いレポートをお楽しみください

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皆様いかがお過ごしですか?早いものでシャンペーンに着いてからすでに6週間が 経過しました。私は中根さん達が参加したChicago Tourには参加できなかったので、一人後から皆を追う形でシャンペーンに向かったのですが、これから始まる1年を考えて、期待と不安につぶされそうにな りながら機内から日本の街並みを見わたしてい たのを今でもはっきりと覚えています。ですが6週間が過ぎ、まさに期待通りの毎日 を送れて、飛行機の中で感じていた不安は今はまったくなくなりました。ということ で、1回目のレポートでは、日本を出発する前から希望していたことが今どれだけ実現でき、今後どのように活動していきたいかをお伝えしたいと思います。

私が日本を出発する前にシャンペーンで実行したいと思っていたことは次の4つです。

①授業中にできる限り発言をする
②無料の英会話クラスに通い、英語力を上げ る
③シャンペーンの小学校あるいは中学校でボランティアを行う
④イリノイでも 卓球を続ける

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①授業中の発言

私は政治学のクラスを2つと教育学のクラスを1つとっており、そのほかに ESLと中国語(これは楽しみとして)を履修しています。想像していたとおり、ど のクラスでも日本とは比べ物にならないほど活発な議論が交わされています。正直申 し上げますと、今の私の力ではまだまだ授業を完全に理解できているとはいえませ ん。それでも6週間が経ち、最初は50%程度しか理解できておらず取ったノートの ページ数が1授業あたり2ページ程度だったものが、今では3~4ページくらいまで になり、少しずつ聞き取れてきているような気もします。が、不十分なのは明らかで す。ただ、たとえ完全に理解できていなくても、わかる部分はあるので、その部分で 一生懸命発言をして少しでも積極的に授業を受けようと心がけています。つたない英 語で授業をさえぎってしまうのに最初は抵抗もありましたが、しかし政治学の先生 (この先生はかの有名なガンディーの孫の一人です。)が、「アメリカ人だけでなく あなたのように日本人が私の授業をとってくれるのはとても嬉しいですよ。わからな いところがあったら授業中にぜひ手を挙げてください。もう一度ゆっくり説明します ので。」とおっしゃってくださり、本当に心を打たれました。強く背中を押された気 がしました。そしてそれからは他の授業でも物怖じせず、発言できるようになりまし た。こうして発言をすることによる最大のメリットは、能動的に授業に参加できるこ とですが、他にもメリットが生まれ始めています。発言をしたことにより、私のつた ない英語からすぐに留学生だとわかってもらえたようでして(苦笑)、クラスの中に 一緒に勉強をできる友達ができ始めたんです。日本でさえ入学して最初の1ヶ月で一 緒に勉強できる友達を探すのは大変なことなのに、アメリカの大学のクラスの中で友 達を作れたのは本当に嬉しいです。今後はもっとリスニング力を身につけて90%以 上理解できるように頑張るとともに、引き続き発言の機会を狙って積極的に授業に取 り組もうと思っています。

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②無料の英会話学校

これは、出発前にイリノイ大学に留学された先輩方から伺っており、ぜひとも 参加したいと思っていたプログラムでした。このプログラムは大学とは直接関係はしておらず単位はありませんが、以前教育関係の仕事をしていた、あるいは教 育に強く 興味を持っている方々がボランティアで英会話を教えてくださっています。私は毎週 火曜日に初心者用のクラスを、毎週水曜日に中級・上級者用のクラスをとっていま す。たとえアメリカで生活をしていても、ただ漠然と日々を過ごすだけでは英語力は 上がらないので、半年間この英会話に通い、時と場所に応じて正しい英語を使えるよ うになりたいと思っています。また、この英会話で知り合った方々の多くは、院生あ るいは旦那さんが院生というパターンが多く、ただ大学に通っているだけでは知り合 えない層の方々からいろいろな話をきくことができ、とても勉強になります。例え ば、母国を離れ子供を育てる大変さ、シャンペーンの小中学校の特徴などを聞くこと ができとても参考になりました。

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③小中学校でのボランティア

私は国際関係を専攻していますが、それとともに教職課程も履修しており、ど ちらかというと教育の方に強く関心を抱いています。将来は、自分の専門分野を生かして、海外の教育機関で働けたらなと考えています。しかし、自分が受けて いた教育 は、日本人による日本人のための日本式の教育制度だけですので、海外の教育機関で 働くにはもっと広い視野を持つ必要があるとずっと感じていました。そんな中幸運に もイリノイ大学への留学という機会を頂いたので、このまたとない機会を最大限に活 用し、多文化社会のアメリカで多文化のクラスを経験し、そこから何かを得たいと強 く希望していました。そしてこの1ヶ月、様々なバックグラウンドを持った生徒を多 数持ち留学生の私をボランティアとして受け入れてくれる学校を探していたのです が、先日ついに見つけることができました。ご存知の方もいらっしゃると思います が、来月から週に一度Urbana Middle SchoolにてESLのクラスにお邪魔できることに なりました。まだオリエンテーションを受けただけなので細かくお伝えすることがで きず残念なのですが、次回のレポートではぜひこのボランティアのことを取り上げた いと思っています。

なお、アメリカはボランティアが 盛んだと耳にはしていましたが、上で挙げた 英会話クラスをはじめ、病院や学校、スポーツなど、様々な分野でボランティアが欠かせない存在になっていて本当に驚いています。そして、自分自身もボラン ティアに参加することで、大学というある種特殊な環境から飛び出し、アメリカの実際の社会を垣間見れたらと思っています。

④卓球

私は中学と大学で卓球部に所属していましたので、アメリカでも気分転換を兼ねてどうしても卓球を続けたいと切に願っておりました。ただ、卓球がアメリカで 人気がないのは承知しておりましたので、クラブがあるかどうかかなり不安でした。し かし、イリノイ大学にもしっかり卓球部が存在していたんです。しかも、2002年 と2003年にチャンピオンシップを飾ったそうでして(いまいちどの範囲で優勝し たのかがわからなかったのですが・・・)、少なくともイリノイ州の中ではトップレ ベルのようです。そしてうまく日程が合えば、私も団体の一員として試合に出れるよ うです(驚)。日本では週3回ほど練習をしていましたが、今はできて週に1度が限 界です。が、アメリカの卓球の試合を見れるまたとない機会なので、たとえ選手とし てでなかったとしても、ぜひ試合を見たいと思っています。

最後に

私はCosmopolitan Club Houseに住んでいます。ご存知の方もたくさんいらっ しゃると思いますが、ここは学校の寮ではなく、一つの大きな家でして、15人の (主に)留学生が一緒に生活をしています。ほとんどが院生なので私は一番年下です。インド、中国、韓国、チェコ、ルーマニア、コートジボアール、ドイツ、 ベル ギーなどなど、世界各国からの留学生が集まっていて、とても国際的な毎日を過ごしています。例えば、中国人と一緒に日本と中国の調味料を使ってパスタを 作ったり、 日本のカレーとチェコのカレーを交換したり、インドや中国の映画を見たり、ブラジルのダンスパーティに参加したり・・・と本当に楽しく充実した毎日を過ご しています。私がこの家を選んだ理由は自分で料理を作れるからでしたが、日本食を食べれる 喜びとともに世界各国の食事まで楽しめるので、期待以上の食生活を送れています。

また、コスモでは毎週木曜にCoffee Hourを行い、世界の郷土料理を楽しめる活動を行っていますが、その活動が評価され、今年シャンペーンから賞を頂きました。 写真はその時の様子を写したものです。このような名誉ある家の住人の一人として生活を送れることを誇りに思うと同時に、その名に恥じないよう、私も少しで も貢献で きたらと思っています。

今回のレポートでは、どちらかというと、英語そのものに対する感想と課外活 動の話が中心になってしまいましたが、次回はもう少し履修している授業の話もできたらと思います。シャンペーンもだんだんと秋らしくなってきて、さわやか な秋晴れの日が続いています。まもなくやってくる未経験の真冬に備えて、心身ともに健康を 維持し頑張ろうと思います。皆様もどうぞお体にはお気をつけてお過ごしください。

なお、最後になりましたが、このような留学の機会を与 えてくださったことを 本当に心から感謝しております。シャンペーンに来てたくさんの友達に出会い新しい自分を発見するたびに、その喜びをかみしめています。この一年、やるべき ことをはっきりさせて精一杯頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。