梶恭子さんの2005年1月分レポート

岡沢 (LAS02-03, EALC 04-) です。
奨学生の梶さんからのレポートが届きました。
梶さんは写真の授業を取っているそうです。面白そうですね。
専攻以外のアートや音楽、スポーツなどの本格的な授業に挑戦できるのも、
UIUCの良いところだと思います。では、お楽しみ下さい。

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2005年 1月分レポート
梶 恭子
一橋大学 社会学部社会学科 3年
専攻分野 マスコミュニケーション
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JICのみなさま いかがお過ごしでしょうか。
シャンペーンは本格的な冬まっただなかといった呈ですが、最近ではマイナス10度
くらいの寒さなら、何とか乗り切れるくらいに慣れてきました。前回レポートを提出
してから、気温が急激に下がったのと同じくらい、ジェットコースターのようにいろ
いろな経験をさせてもらいました。

まず、12月はわたしにとって別れの季節でした。1セメスターだけの、同じ寮の友
人が大勢、国に帰ってしまったからです。彼らはイリノイに着いて初めて寮でできた
友人だったので、わたしは本当に、なんだかおいていかれたような気がして、自分も
どこかに帰りたくなってしまいました。みんな同じ日の同じ時間に旅立っていってく
れれば、別れも一時に済んでしまうのに、みんな驚くほどバラバラの日、時間に旅立
つので、何度も何度もさよならを言うのがとてもつらかったです。違う国に、自分の
ことを想っていてくれる友達がいるってことはとても幸せなことだけれども、やっぱ
り別れのつらさは好きになれませんでした。

クリスマスは、シカゴ郊外にあるアメリカ人の友人のお宅にお邪魔しました。アメ
リカで迎える初めてのクリスマス!ということでかなりわくわくしていたのですが、
予想以上に盛大で、最初はあっけにとられるほど、にぎやかなパーティーでした。
パーティーが、というよりもその場の人々が、ということですが。親戚が集まるとは
聞いていましたが、21人も集まるとは聞いていませんでしたから。しかも全員が驚
くほどにぎやかなのです。わたしが中学生のとき、担任の先生に「梶さんは鉛筆が転
がっても笑い転げるね」といわれたことがありましたが、一族全員そのノリです。
20代のわたしが負けるわけには、と思い必死にテンションあげっぱなしでした。大
きなクリスマスツリーの下におそらく50個近いクリスマスプレゼントが山積みにさ
れていて、みんなで一つ一つ、大騒ぎしながら開いていく過程は、まさにアメリカの
クリスマス、といったカンジでした。プレゼントの山の中にはちゃんとわたしの名前
が書かれたプレゼントも3個ありました!グレービーソースにマッシュポテト、クリ
スマスケーキにジンジャークッキーで過ごすアメリカのクリスマスは、改宗しようか
な、と思うくらい楽しかったです。この友人も、一月の頭にスペインに留学してしま
い、またさようならを言わなくてはいけませんでした。

冬休みの締めくくりには、ニューヨークに行ってきました。わたしにとってはこれが
二回目のニューヨークだったのですが、ニューヨークの辞書に「飽きる」という言葉
は絶対にありません。マンハッタンを東西南北に5日間奔走して、それでもやはり時
間が足りず、空港に向かう帰りのバスぎりぎりの時間まで、ニューヨークを精一杯満
喫しようと努めました。なにせシャンペーンに戻れば二日後には新学期が始まります
し、それでなくてもニューヨークのような大都会に来れるチャンスは、めったにない
のですから。寮に帰ってみると、お父さんのように慕っていた韓国人の友人が、突然
国に帰ることにしたから今日旅立つ、とのコト。あまりに突然&ショックすぎました
が、帰るという人は帰るので、徹夜で空港までお見送りに行きました。

というわけであっという間に始まった新学期です。今学期のテーマは、古川さんと
同じく、「やりたいことをやる」と決めていました。デッサン入門のクラスが突然閉
鎖されるというハプニングもありましたが、以前から興味のあった環境学の授業と、
写真の授業、スピーチコミュニケーシションの授業と、ESLを履修することにしまし
た。

今学期最大の楽しみは、写真入門のクラスです。完全マニュアルのカメラを使って
撮影、現像まで全て自分でやるというとってもすてきな授業です。クラスは毎回2時
50分週2回という総じて長時間の集中を要する授業なのですが、毎回毎回新しい知
識が身について、とても短く感じます。写真現像の授業を日本の大学で受講すること
はまず不可能なので、毎回小さなことも聞き漏らすまい、と一生懸命メモをとってい
ます。写真現像に関する専門用語が英語なので、そこが少し大変ですが。

最近気がついたことなのですが、わたし(の顔?)はどうもアメリカ人、というか
日本人以外の人にはどうやら頼りなく見えるらしく、どの授業でも必ず誰かに「大丈
夫?わかる?」から始まる内容で話しかけられます。日本にいるときは、お酒を買う
にも必ずIDを求められた童顔を恨めしく思ったりもしましたが、こちらではいろん
な人が助けてくれるので、少しだけトクをした気分です。シニアというと必ず驚かれ
るので一体自分は何歳に見えるんだろうかと思いますが。もちろん頼ってばかりでは
いけませんよ!と自分に言い聞かせています。

このようにイリノイの風の様にあっという間に二月に突入してしまいました。来年
の奨学生も決定したと聞き、月日がたつのは本当に早いものだとしみじみしてしまい
ます。しみじみする間もなく、宿題にとりかからなければなりません。それでは次の
レポートまで、みなさまお変わりなくお元気でいらっしゃってください。

梶 恭子