中山明子さんの2005年1月分レポート

岡沢です。
中山明子さんのレポートをお送り致します。

中山さんは「本当に毎日幸せそのものです」と言えるほど、素敵な生活をされている
ようです。スポーツに、ボランティアに、勉強にと、まさに留学生活を楽しんでいる様子が伝わります。NYでのクリスマスにハワイでディナークルーズなんて、羨ましい!と思われるJICの先輩方も多いのではないでしょうか。。。

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2005年 1月分レポート
中山 明子
東京大学 教養学部基礎科学学科 3年
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JICの会長様、役員様、会員様、並びに私たちのレポートを呼んでいつも応援をして
いただいている皆様、いかがお過ごしでしょうか。留学以来書いた一回目のレポート
からはもうかれこれ2ヶ月が経ちました。先学期は何かと毎日翻弄されながらあっと
いう間に過ぎましたが、今学期は心機一転一分一秒を惜しんでがんばっていますが、
やはり時間が過ぎるのはまさに矢のように速いものです。12月にはやはりクリ
スマスシーズンということで、シャンペーンの町並みやモールで売られるものがクリスマス一色になりました。どこかのおうちにお邪魔するチャンスはなかったのです
が、私は友達と一緒にクリスマスディナーに挑戦し、とても満足のいくアメリカンのク
リスマスを過ごしました。そして25日クリスマスの日にはニューヨークに行きまし
て、ロックフェラーセンターのクリスマスツリー前で押し寄せる人波に呑み込まれな
がらもクリスマスの温かさを感じたり、自由の女神やTimes Squareなどアメリカの心
臓Big Appleを存分楽しんできました。中でも印象に残ったのがメトロポリタン美術館
で、今までの人生の中で見た一番大きい美術館でした。そこには古代エジプトの遺品から、中世ヨーロッパの絵画、彫刻、アメリカ近代の歴史記念展や、日本、韓国、中国
の陶磁器、絵画などの展示があり、本当に歴史を知る上での、また美術鑑賞における
まなざしや考えを磨くことができました。そのあとはハワイに行きまして、少し休暇
を取ってきました。Locoの人たちの、誰とでも分け隔てなく接してくれる優しさに
感動したり、またそこを訪れている人たちの半分が日本人という変わった現実にもびっくりしつつ、毎日ワイキキのビーチで泳いだり、のんびり過ごしました。またディナークルーズやダイヤモンドヘッドのハイキングにもヒッチハイクで行ったりと、いろいろ冒険もできました。

学校の方はというと、新学期も始まり、クラスではたくさんの新しい友達と出会え
て、どんどん自分が社交的になっていくのが信じられないくらいに、本当に毎日幸せ
そのものです。今は誰とでも気軽に話せたり、また黒人のベストフレンドが出来たり
と、以前設定していたコミュニケーションスキルを上げるという目標が、いくらかか
なった気が致します。寮の人達とも以前よりももっと仲良くなり、食堂へいけばかな
らず知り合いの人が食べているので、すかさずそこに入り、また新しい人たちとも出
会 います。こちらの人たちは本当に十人十色で、みんなそれぞれ面白い特徴やキャラクターをもち、誰も愛すべき人たちだと感じました。自分よりも何かできない ことがある人でも、違う分野では自分よりも本当にたくさんの才能があるので、誰にも本当に尊敬するべきだと思いますし、そういつも努力しようと思っていま す。

今スポーツは、毎日IMPE(新しくできた大学のジム、すばらしい設備が整うのに無料!!)に通うのが目標で、Pilatesという ヨガに似たエクササイズに定期的に通っています。ほかにはRaquet ballやBadmintonなども一緒にすることで、友達の輪も広がったりしています。授業はというと先学期に続くラテン語(Latin102)、 Math 242(Calculus), 細胞生物学(MCB334), 免疫学(MCB408Immunology), そして心理学(Psyc199)を取っており、ボランティアもしつつそれを単位に認められています。ボラ ンティアは具体的には毎週一回Crisis Nurseryという施設に行って、親御さんから預かった子供たちの世話をしてあげるお仕事です。親はほとん どが家庭内暴力で悩んでいて子供の置く場所がない人たちだとか、チャイルドアビューズの問題で一時期親元から離れなければならない人などで、何かと教育に 関して問題のある家庭の子供たちを預かっています。施設内は食べるものから着るもの、オムツ、おもちゃなど何から何までが地域からの援助で、すべてが無料 です。ここにアメリカのCommunityの強いつながりを感じますが、やはり親として、どう子育てするかという教育が十分勉強せず、教育がいかに大切か あまり関心がないのがとても残念でした。

次に、私のルームメイトとのエピソードについて紹介したいと思います。彼女はブラ
ジル生まれ、アメリカ育ちの韓国人の女の子です。ポルトガル語とスペイン語と英語と
韓 国語をしゃべりますが、中国語と日本語を話す私とは英語だけが共通言語です。しかも私の英語は最初全然だめだったせいもあって、いつも意思が通じずお互い いらいらしていました。彼女のラテン気質交じりの韓国文化は、伝統的なアジア文化で育った私とは正反対で、私から見ればいつも余計な一言を言われたり、ひ どいほど皮肉だったり、なんでもあからさまに言われてプライベートがない(?)という状態がとても嫌でした。やはり文化や習慣の違いはいくら理解しろと言 われても簡単に頭でできるものではないと思いました。しかしやっと半年かけて彼女のNo privacy habitにも慣れてきて、彼女こそはじめのころとそのまま変わりませんが、私は少しずつどんなに自分と違う文化や個人の習慣を持つ人でも、まずはそのま ま受け入れることができるようになりました。良薬は口に苦しといいますが、本当にいいことを彼女に習ったと思います。

ところで、ルームメイトは経済学メジャーで、私は細胞生物学メジャーですが、私たち
はWIMSE(Women in Math Sciences and Engineering)というLiving-Learning
Communityプログラムのあるところに住んでいます。いつも生物研究系の教授や先
輩、女性の理系研究者などを招いてFaculty Dinnerをしたり、Medical Schoolの方た
ちも呼んで、Coffee Hourをして将来に対する質問や勉強をしたりします。また
Bowling大会などその他のリクリエーションもたくさんあります。回りに住んでいる人
たちがみんなサイエンスメイジャーの女性なので、何かとみんな心強くて、学問界ではMinorの自分たちが次のLeadersになるんだと日々がんばっています。ここでは生涯公私とも付き合っていけるような友達も見つけやすく、このプログラムの企画者や学校に
とても感謝しています。

最近気づいたことですが、自分はこの留学で今までの人生が翻るくらい変わってきた
ような気がします。精神的にも肉体的にも、独立し、かつ他人を思いやることが出
来るようになったと思います。これも本当にこんな千載に一機のチャンスを与えてく
ださったJICの皆様のおかげだと思います。とても感謝しています。残り時間はわず
かしかないですが、留学しているほかの3人と一緒に、がんばりつつお互い楽しんでいきたいと思います。皆様がご健康に過ごされて、よいお年を過ごされることをお祈りいた
します。

中山 明子