梶恭子さんの2004年9月分レポート

JICの皆様

岡沢(02-03,LAS)です。

今年度奨学生の梶恭子さんからのレポートが届きました。

ただ今、大学はミッドタームの真っ只中です。日に日に寒くなる中、勉強もいよいよ本格的ながんばり時になってきました。梶さんはスピーチの授業の様子とイ リノイの田舎生活の快適さについてレポートをしてくれました。スピーチの授業はとても大変そうですが授業を落とさず、ちゃんと続ける事が素晴らしいです ね。

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2004年 9月分レポート
梶 恭子
一橋大学 社会学部社会学科 3年
専攻分野 マスコミュニケーション
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JICの皆様いかがお過ごしでしょうか。
こちらはいよいよ冷え込んで、イリノイの厳しい冬を想像させるような寒さになってきました。シャンペーンに到着したときは、うだる様な暑さだったことを思 い出し、こちらに来てからもう季節が変わるほどの時間が経ったという事実にただただ驚くばかりです。到着してからの一月半は文字通り矢のように早く過ぎて いき、ほんの昨日着いたばかりのような気さえします。この一月半の間に経験したこと全てが真新しく、目を見張るほど新鮮なことばかりで、どれからご報告し て良いのか決めかねてしまいますが、やはり授業の様子を中心にシャンペーンでの生活をお話したいと思います。

今学期は、English as a Second Language というWritingの授業の他に、日本の大学で専門に学んでいるCommunication関連のSpeech Communicationのクラスを二つと、Advertisingのクラスを一つ履修しています。どの授業もそれぞれ日本の大学で決して見られない、 専門的で興味深い内容なのですが、今回は中でも一番大変なPersuasion and the arts(Speech Communication)という授業についてお話したいと思います。

Persuasion and the artsというこの授業のタイトルを見た瞬間「これだ!」と思ったわたしは、満席の表示にもめげずに(先輩方のアドバイス通り)交渉のために直接教授の元 を訪れました。どうしてもこの授業をとりたいという意思を伝え、結果、30人のクラスの31人目として無事登録することができたのです。そして第一週第二 回目の授業の際、手渡されたレジュメを見て唖然としました。毎回100ページ近いreading assignment に加えてassigned episodeとしてビデオを見ていかなければならない旨が書かれていたのです。”this course is rigorous and demands considerable preparation for each class ”という一文を目にし、このクラスはnativeにとっても大変ハードな授業であることに気がついたのです。ドロップするなら今だ、という心と、せっかく 教授に直接交渉して履修させてもらったのだからドロップしては申し訳ないという日本人的な心と、授業の新鮮さに驚く気持ちがせめぎあい、次々に学生がド ロップしていく中、気がつくとドロップのdeadlineの日を飛び越えてしまっていました。大変な授業を履修してしまいましたが、熱意のある学生ばかり が残っているので授業は大変内容の濃いものです。もちろん留学生はわたし一人なので、教授もわたしが発言すると、大きなリアクションで反応してくれます。 学生と教授が相互に学びあうことを目的としたアメリカの大学のスタイルは非常に興味深く、自己嫌悪におちいったりもしますが、最近では日本の大学の何倍も 刺激的な授業をなんとか楽しめるようになってきました。

わたしは現在キャンパスの中央に位置するSherman Hallに暮らしています。到着してしばらくは寮に友人もできにくく、一人部屋ということもあってかなり寂しい思いをしていました。しかし最近では寮の内 外に友人ができ、むしろ部屋に一人でいる時間が貴重になっているという幸せな状況です。シャンペーンには何もない、という話を聞きすっかりそのつもりで やって来たのですが、不思議なことに全く退屈せずに毎日を過ごしています。シャンペーンは東京よりずっと暮らしやすい、というのは奨学生に共通する見解な のでしょうか。キャンパスの周りに広がるトウモロコシ畑ですら今のわたしには魅力的です。

このようなすばらしい機会を与えてくださっ て、本当にありがとうございました。日々、自分はJICに選ばれた、歴史ある奨学金制度の代表なのだということを誇りにがんばっています。これからもこち らでの生活、一日一日を貴重なものととらえて精一杯勉強したいと思います。どうか見守っていてくださいね。それでは、季節の変わり目、どうぞご自愛くださ い。