2008年度奨学生レポート(本間 奈菜)

Japan Illini Clubの皆様、いかがお過ごしでしょうか?一橋大学法学部4年の本間奈菜です。このたび、3回目の奨学生レポートをお送りします。長いシャンペーンの冬も終わり、ときおり寒い日もあるものの、晴れの日にはQuadで勉強する学生も増えてきました。と同時に、私たち2008年度JIC奨学生の留学期間も、残すところ2か月弱となりました。今回は、今学期の授業や課外活動の様子(ボランティア、春休みのワシントンDC~ニューヨーク旅行)、そしてこちらで仲よくしている友人たちについてご紹介したいと思います。

<Spring Semester の授業>
前回のレポートでも軽く触れましたが、今学期履修している授業は、”Political Science 230 Introduction to Political Research”, “Political Science 241 Comparative Politics in Developing Nations”, “Political Science 358 Comparative Political Behavior”, “Global Studies 296 Understanding Global Water Issues”, “Global Studies 296 Citizens and Citizenship in the Era of Globalization”, “ESL 110 Pronunciation” の6クラスです。先学期よりもクラス数も多く、また授業自体が積極的な参加が求められるものや毎回課題がある授業が多く、必然的に今学期は勉強中心の生活になっています。

PS241は、私の住んでいる大学寮Pennsylvania Avenue Residenceで開講されている授業で、Mohandus Gandhi の孫であるRajmohan Gandhi教授が教えてくださいます。授業自体は、板書もハンドアウトもなく進行するので留学生には難しいですが、先生はフレンドリーで学生の意見を積極的に授業に反映してくださいます。受講している学生も、約半数は、私と同じGlobal Crossroadに住んでいるので、中間テスト前は、連日皆でラウンジで勉強会を開きました。私は皆に教えてもらうばかりになるかと思ったのですが、日本で受けてきた授業等の知識で皆を逆に助けてあげることもでき、study groupに貢献できたことは自信になりました。

PS230は、今学期で一番難しい授業です。 統計データを政治学の論文に用いるための「初歩的な」(教授曰く)ソフトウェアの使い方を習うのですが、毎回の課題をこなすのが本当に大変で、他の学生といつも苦労話が絶えません。私にとっては英語とコンピュータ言語の二重苦ですが、アメリカ人の学生でも、政治学専攻で統計を使った経験のない人がほとんどなので、ここでもあまり気後れせず、グループワークでは同等に働くことができ、難しいですが充実しています。やりたいことを思うようにソフトウェアで表現できるようになったときの達成感はなんともいえませんし、教授もTAも手助けしてくれるので、最終課題のリサーチペーパーも頑張って書き上げたいと思います。

honnma2.jpg

<Spring Semesterの課外活動>
☆ボランティア
忙しい授業の合間に気分転換のよい機会となっているのが、Krannert Center Student Associationで今学期始めたusheringの ボランティアです。これは、Krannert Center for the Performing Artsで行われる様々なパフォーマンスに、座席案内の係員としてボランティアをする代わりに無料で鑑賞できるというものです。もともと、人を案内したりもてなしたりする仕事が好きなので、パフォーマンスを見に来るアーバナやシャンペーンのコミュニティの方と交流できることも大変面白く感じていますが、なにより、今までも行きたいと思いつつなかなか行く機会のなかったクラナートセンターでは、本当に様々な公演が組まれており、改めてイリノイ大学の恵まれた施設と、提供されている機会の幅広さに感動しました。先月は、アクロバットと無声演劇を組み合わせたカナダのサーカス団のパフォーマンスで見ることができ、満員のお客さんと一緒についショーに見入ってしまいました。

☆旅行
先週21日から今日29日まで、イリノイ大学は春休みでした。私は、一人でワシントンDCにて二日間過ごした後、長距離バスでニューヨークに向かい、日本から訪ねてくれた友人と合流し、しばし学業とも静かなシャンペーンとも切り離された生活を楽しみました。
DCでは、国会議事堂やホワイトハウスなどアメリカの行政を担う機関や、アメリカ国会図書館、スミソニアン博物館と総合して呼ばれる、巨大な博物館群や歴代アメリカ大統領の記念の建物などを訪れました。驚いたことに、DCにある博物館の入場料や、国会議事堂等の内部見学ツアーはすべて無料です。DCのどこにいてもアメリカという国の歴史や精神を感じることができ、素晴らしい二日間でした。特に、博物館でのリンカーン特集やリンカーン記念館は、イリノイ大学に学びなんとなくですが親近感があるため、大変興味深く見ることができました。
NYでは、観光スポットに加え、国際連合本部と世界貿易センタービル跡地を訪れたことが、この旅行で最も印象深いことの一つです。同行した友人も、同じく一橋大学で国際関係論を学んでいたので、こうした機会を通して多くのことを考えさせられ、アメリカで感じること、日本に対して考えることなどの議論にも発展しました。しかしやはり、ニューヨークは、シャンペーンともシカゴとも違い、夜遅くまで通りが賑やかで、交通手段もお店も便利でやはり大都会は違うなと思いました(笑)当初はどんな犯罪に巻き込まれるかわからない、とかなりびくびくしていたのですが、堂々としていれば却って危なくないのだと気付き、積極的に歩き回ったり人と話したりしました。3日4日と過ごすうちに、静かで集中できるシャンペーンが恋しくなりましたが(笑)、残り2か月を充実させるための、良い充電期間になりました。

honnma3.jpg

もともとの旅行の目的であった大学院訪問も、国際政治で有名なGeorgetown University, Columbia University など、二都市合計で4か所行くことができました。百聞は一見にしかずといいますが、授業の様子や学生の雰囲気など直に見ることができ、自然と大学院への意欲が高まりました。

<U of Iの友人たち>
最後に、こちらで仲良くしてもらっている友人たちについてお話したいと思います。最近よく感じることなのですが、私はこちらイリノイに来ても友人に恵まれており、彼らにいつも助けられています。香港や中国などから来ている留学生の友人たちは、授業や英語やアメリカでの暮らしなどに関する私の悩みを聞いてよく理解してくれますし、アメリカ人の友人は、Nanaが外国で、外国語で頑張っていること自体がgood tryだよと、いつもポジティブにはげましてくれます。授業の合間に彼らとおしゃべりをして過ごすのが、今の私にとって一番のリラックス方法です。政治学専攻以外の友人が多いのですが、みなそれぞれ違う将来へのビジョンを持って勉強に取り組んでいる姿勢から、学ぶことはたくさんあります。

また、日本に対して深く理解してくれていたり、よく知らなくても興味を示してくれる人がたくさんあり、それが接点となって友人が増え、大変うれしく思っています。半年私がこちらで過ごす間に、私や他の友人に影響され、日本語を習い始めた友人は片手では数え切れません。イリノイ大学での留学期間自体はあと2か月弱で終了してしまいますが、ここで得た一番の財産である、人とのつながりは、それ以降も持続させたいと強く思います。日本に留学や旅行にくる予定の友人も多いので、こちらで私が助けられた分、今度は私が彼らの力になりたいなと思います。

honnma.jpg

最後になりましたが、イリノイでの友人だけではなく、日本から送り出してくれた友人や家族、そしてなにより、このような機会を与えてくださり、そしていつも温かく応援してくださっているJICの皆様には本当に感謝してもしきれません。大学内で過ごしていても、旅行の際などに大学の外に出てみても感じるのは、イリノイ大学という素晴らしいチャンスの宝庫に学ばせていただけることの貴重さです。ひとつも心残りのないくらい、残りの期間を120%のつもりで充実させていきたいと思います。

本間奈菜
一橋大学法学部4年

写真解説
1、バスケの試合を見に行きました!
2、NY、国連本部総会議場にて
3、Global Crossroadのパーティにて。真中にいる中国人の女の子とは、日本のドラマで盛り上がり、勉強を励ましあう仲です(笑)