篠原史温君の2004年1月分レポート

JICメンバー各位、

大田(’01-02 LAS)です。

JIC奨学生としてUIUCへ留学中の篠原史温くんからのレポートが届きましたので、皆様にフォワード致します。

篠原くんらしい見事な表現で、クリスマスやキャンパスでの交流の様子が生き生きと伝わってくるレポートです。皆様どうぞお楽しみください。篠原くん、ありがとう!次回も楽しみにしています。

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2004年 1月分レポート
篠原史温
東京大学システム量子学科修士課程一年
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どうもご無沙汰しています。2003年JIC奨学生の篠原史温と申します。今回は
二回目のレポートということで、「クリスマス」「今学期の授業」「友情」に
ついて書こうと思います。

「クリスマス」

僕はAllen Hallという学部生の寮に住んでいるため、大きな休みがくるたびに
一時退寮することになっています。ほかのみんなは実家があるのでそこに帰れ
ばすむだけなのですが、僕の実家は日本にあるのでちょっとした「ホームレス」
になってしまいます。そこでThanksgivingの時と同様に最愛の(?)ルームメ
イト、Andrewの家にクリスマスが終わるまでお邪魔することにしました。

学期が終わってクリスマスまでの間は本当になーんにもしないでダラダラ過ご
しました。学期中、特に期末試験前、は死ぬほど勉強で忙しかったので「(生
産的なことを)何もしない」ことの喜びを生まれて初めて実感できました。

クリスマスパーティーはAndrewのご両親、お姉さんとその旦那さん、Andrewの
最愛の彼女Debbieと僕の7人でしました。TurkeyとCranberryという超アメリ
カンなごちそうを食べたあと、プレゼント交換をしました。プレゼント交換な
んて小学生以来なのでとても新鮮でした。プレゼントをそれぞれの人の性格に
合わせて選ぶ喜び、他の人がプレゼントを開けたときの反応を見る喜び、そし
て自分がもらったプレゼントを開ける喜び。すべてがここ10年間以上忘れて
いた新鮮な喜びでした。こういう良いアメリカの習慣はぜひ日本に持ち帰りた
いなと思っています。

僕は日頃からJet Li(中国系映画俳優)がいかにクールかをAndrewに話してい
たためか、”Romeo Must Die”という映画のDVDを彼からプレゼントされました。
かなり嬉しくて冬休み中に買ったばかりのノートパソコンで何度も観てしまい
ました。この時期に一番感動したことは、Andrewの一家が僕のことをまるで家
族の一員のように温かく迎え入れてくれたことです。僕の実家では親族同士で
集まることはあっても、親族以外の人(この場合、僕やDebbie)をそういう場
に迎え入れたことはありませんでした。僕はこの冬休み中にほかにも二つの家
庭を訪問したのですが、どこでも「熱烈歓迎」されました。

「なんでこの人たちはこんなに良い人たちなんだろう?」「どうしたら僕自身、
これくらい良い人間になれるんだろう?」こっちに来てから人々の優しさに触
れる度にそんなことを考えてしまいます。今までは優しさを「受信」するばか
りだったので、今年からは積極的に「発信」できる人間になりたいと強く思う
ようになりました。このようなことに気づけたのも、JICの皆様のが僕たちを
ここに送り出してくれたからだと思うと、皆様に感謝しても仕切れません。

「今学期」

今学期は先学期と同様にComputer ScienceとSpeech Communicationの能力を強
化していこうと思っています。Computer Scienceは前回の続きのような授業を
とっていて実際のプログラミングを通して「コンピューターがいかにして情報
を処理しているか」を学ぼうと思っています。プログラミングの課題がかなり
つらそうなので積極的に先生やTeaching Assistantに質問に行く予定です。

こっちに来てから勉学のことで一番驚いたことは勉強をするためのリソースが
とてもしっかりと整っているということです。先生がオフィスアワーをもうけ
ているのはもちろんのこと、Teaching Assistantが補講を開いて学生の理解を
助けるし、ウェブページは毎回の授業のポイント、授業中に用いたスライド、
テストの過去問を貼付けています。「こんなにしっかりと『教育』を行ってい
る大学は日本にあるのだろうか?」とふと疑問に思いました。

僕はもともとコミュニケーションが専門ではないのですが、先学期たまたまス
ピーチのクラスをとって以来、コミュニケーションに興味を持つようになりま
した。「どのようにしたら様々な人と円満な関係を築き上げられるか」が僕の
個人的な課題です。今学期は実際に討論をするクラスと個人間のコミュニケー
ションを扱うクラスの二つを受講します。どちらも実際に体と頭を使って学ぶ
スタイルの授業なので今からわくわくしています。でもきっと大変です。

「友情」

イリノイに来てから5ヶ月間が経ちましたが、何よりの財産は友達だと思って
います。僕はもともと友達を作るのがそんなに得意ではないのですが、ここで
はなぜかいっぱいできます。僕の友達は大きく、「アメリカ人」「韓国人」
「日本人」の3つのカテゴリーに分けられると思います。

アメリカ人の友達は主に同じ寮の友達か、日本に興味がある(または行ったこ
とがある)友達かに分かれます。本当にはじめのころは彼らが喋る内容を全て
理解するのが大変だったのですが、今ではかなり慣れてジョークを言い合った
りしています。そういうとき、この寮を選んで本当に良かったと思います。も
し僕がほかの場所に住んでいたら彼らには絶対出会えなかったと思うと、運命
を司っている神様に感謝せざるを得ません。日本に行ったことがある友達と話
すのも僕の大きな楽しみの一つです。昨日映画”Lost in Translation”を友達
の部屋で観ました。この映画は日本に滞在している二人のアメリカ人の人生を
描いているのですが、日本に一年間住んだことがある友達とは日本のことにつ
いて結構盛り上がれました(他の二人は超つまらないと言っていましたが)。

留学生の中では韓国人が大多数を占めています。一ブロック歩けば韓国人(ら
しき人)を見かけるほどです。先学期の英語のクラスメイトつながりでいっぱ
い韓国人の友達ができました。先日はお好み焼きと焼きそばを作ってみんなで
食べました。そのあと日本のTV番組「ごきげんよう」でやっているさいころゲー
ムをしました。さいころのそれぞれの面に「お題」が書かれていて(例えば
「初恋の話」といったような)、さいころを振った人はそれらの「超個人的な」
お題について話します。そこで「自分たちについて」という題目でみんなで話
をしたとき、いかに自分たちがいい関係を築き上げていっているかを実感しま
した。まだまだこれからも、一生つきあっていける友情を築くのが目標です。

一緒に来たあゆみちゃん(江崎さん)、すみこちゃん(中村さん)、ちかちゃ
ん(砂子さん)とはあいも変わらずに仲良くつきあっています。それぞれ性格
が違うところがうまく行く秘訣なのかな?と思っています。よく晩ご飯を一緒
に作ったりして食べたりするたび、「この4人で来れてほんとよかったよねー」
とか言っています。彼女たちとも一生かけがえのない友達でいたいと思うし、
いれると思います。日本にいたら結構離れたところに住んでる4人がイリノイ
では近所に住んでいるというのはなんとも不思議です。

長々と書いてしまいましたが、ここに書いたことはこちらで感じたり考えたり
したことのほんの一部です。本当にいい経験を毎日させてもらっています。こ
こにいる一日、一時間、一分、一秒がとても意義深いものであると、一生誇り
に思えるものであると確信しています。イリノイで勉強したり、多くの人に出
会ったりできる機会を与えてくださったJICにとても感謝しています。本当に
ありがとうございます。