江崎歩さんの2004年1月分レポート

JICメンバー各位、

大田(’01-02 LAS)です。

JIC奨学生としてUIUCへ留学中の江崎歩さんからのレポートが届きましたので、皆様にフォワード致します。

クリスマス休暇の旅行では、ハプニングにあいながらも、心に残る旅ができてよかったですね。また、今学期は”Terrorism,Disaster and Health” というセミナーを受講されるとのこと。次回もまた興味深いお話を聞かせていただけるのを楽しみにしています。

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2004年 1月分レポート
江崎歩
筑波大学医学専門学群6年
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JICのみなさま、あけましておめでとうございます(というには季節外れになっ
てしまいましたが、、)。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。早いもの
で、私の留学生活も既にその半分が過ぎてしまいました。前回みなさまにレポー
トをお届けしてからの主な出来事といえば、楽しかったサンクスギビング休暇
とクリスマス休暇の旅行、そして、学期末のレポートやファイナルに追われる
毎日でしょうか。とにかく、いつの間に春学期が始まってしまったのかわから
ないくらい飛ぶように時間が過ぎた3ヶ月間でした。今回のレポートではみな
さまに、クリスマス休暇の旅行と、授業のことについてお話したいと思います。

<Advebture of four brave girls…>

物語は、私がESLのクラスメイトである韓国人の女の子の一人に「冬休みは何
をする予定?もしまだ何も決めてなかったら、一緒に旅行しようよ。」と誘っ
たところから始まりました。彼女の2人のルームメイトも一緒に、4人で行くと
いうことならOKとのこと、彼女らとも仲良くなりたかった私にとってその申し
出に対する返事はもちろんOKで、ボストン、ワシントンDC、ニューヨーク周遊
(?)旅行の計画が始まったのです。ところが、パッケージツアーならともか
く、4人で旅行の計画を一から話し合うというのは想像する以上に大変です。
予算のことにはじまって、重要だと思うことが一人一人みんな違うので話はな
かなか進まず、全員とても楽しみにしているにも関わらず出発の5日前になっ
ても泊まる場所が決まっていない、というとんでもない状態になってしまいま
した。

結局、(こんな話をJICのレポートに書くのが適切なことなのかどうかわから
ず少し不安なのですが)泊まる場所が最後までなかった夜が1回、駅に明け方
の3時に着いてしまって行くところがなく夜明けを待った朝が1回、電車に20時
間前後揺られて電車の中で眠った夜が3回というはちゃめちゃな旅になり、周
りの人たちを驚かせ、心配させる羽目になってしまいました。最初からそんな
計画だったので当然と言えば当然なのかもしれないのですが、これまた面白い
くらい、予想外のハプニングが次から次へと起こるのです。電車の席が予約で
きていなくて、最初に行くはずだったボストンに行けなくなったり(結局旅行
の予定を延ばして最後にボストンに行きました)、ようやく手に入れたと思っ
た切符が翌日の切符で(駅員さんが間違えたのだけれど、私たちは気づかなかっ
た)改札で追い返されたり、、、。それでも、どうしてあんなに楽しかったの
かわからないくらい、忘れられない、最高の思い出になりました。

状況が困難になったときに、それがお互いの関係を深めるときもあれば、壊す
ときもあると思います。私たちの場合は、常に助け合えるように、お互いを思
いやれるようにとみんなが願い続けられたおかげで楽しい時間を共有すること
ができたのだと思います。そういう友だちに出会えたことに、心から感謝して
います。一生の友だちでい続けたいというのが、今の願いです。

さてさて、旅行の中で苦行のような側面についてばかり書いてしまいましたが、
もちろんこの3都市はどれもとても素晴らしいものでした。ただ、ニューヨー
クでの厳しすぎるセキュリティチェックには嫌な思いをさせられることがしば
しばではありましたが。テロリズムに対するニューヨーク、またアメリカの反
応については、今学期取っている”Terrorism,Disaster and Health”というセ
ミナーコースを通してもう少し考えることができればと思っています。

<授業について>

1ヶ月の休暇をはさんでしまった今、ファイナルの時期に自分がどんな風に過
ごしていたのかすらはっきりと思い出せずにいます。でも、新学期が始まって
みてひとつ言えることは、自分でははっきり意識していなくても改めて考える
とこの5ヶ月で自分は随分変わったなあということです。今でもときどき、タ
イミングを失ってしまってしようとした質問をしそこなうこともしばしばです
が、少しずつ、話を中断させてでも質問ができるようになってきたし、みんな
の議論が速すぎて完全にはついていけず、「これってもうすでに議論されたあ
となのかな?」と気になっても「自分が思ってることをとりあえず発言するこ
とは正しいことなんだ」と思えるようになってきました。

今学期は、Healtheducationevaluation, Health Statistics,
Macroeconomics, Interpersonal communication,”Terrorism,Disaster and
Health” の5科目に登録しています。どれも自分が学びたいと思ったものを受
講することができたので、とても満足しています。残り4ヶ月のここでの生活、
たくさんの人と出会うことも然りですが、帰国後はしばらく十分にはできなく
なる(帰国したら、医学部の卒業試験を受けさせていただく予定でいます)、
広い分野から見た”健康”について考え学ぶことができればと思っています。

<おまけ>

しおんくん(篠原君)が、友情について書いていたのを読んで、私も少し書い
てみたくなりました。先に書いた、一緒に旅行したクラスメイトですが、私に
とっては、韓国人と日本人で共有できることが多いのはとても自然なことに思
えましたし、2つの国の関係の歴史についてもそれほどは深く考えず「いつか
きちんと話してみたい」と思っていました。ところが彼女にとっては、日本人
と仲良くなるということはアメリカに来る前は予想できないことだったし、ま
してや第2次大戦のことを話せるなどとは思いもよらないことだったのです。
彼女に韓国料理をおごってもらいながらとても自然に(?)第2次大戦中と戦
後の日本と韓国のことについて話したあとで彼女のそういう思いを耳にして、
国境を越えて本当の友達になることは、努力を必要とすることなんだなと思い
知らされました。それでも、話ができたことに感謝し、これから先も、もっと
もっと友情を育てていけることを願っています。

実は、国籍が一緒だからといって少ない言葉でわかりあえるというのも錯覚な
のかもしれません。ここに来て、相手をケアする気持ちを言葉で表現すること
の大切さを日本にいることき以上に実感しています。しおんくん、すみこちゃ
ん、ちかちゃんとの友情を続けていくためにも、日本人同士の間でも照れずに
(すでに、私たちは照れるということを忘れてしまっていますが)相手をケア
する気持ちを伝え合って、支え合っていければいいなと思います。