砂子知香さんの2003年10月分レポート

JICの皆様、ご無沙汰しております。
大田(01′-02′ LAS)です。

秋学期からJIC奨学生としてUIUCへ留学中の4人からのレポートが届きましたので、皆さんにお届けします。4人が親交を深めつつ、それぞれの分野で世界を広げていく様子、素晴らしいですね。

奨学生の皆さん、レポートありがとうございました。なお、皆さんからのメールは10月中に届いていましたが、私の都合で遅れてしまったこと、お詫び申し上げます。

●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●
2003年10月分レポート
砂子 知香
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●

JICの皆様、ご無沙汰しております。こちらに来て早くも2ヶ月が経ちまし
た。Champaignでは素敵な秋を満喫しているところです。最初の2週
間はこの先の留学生活がどうなるのか不安でいっぱいでしたが、授業が始まり
生活のリズムが安定してくると、時間が経つのも早く感じられます。初回のレ
ポートでは、こちらに来てからの心境の変化を書いてみたいと思います。

自分の希望していた留学が現実とのものとなり、いろいろな心配を抱えながら
もそれ以上の期待に胸を膨らませ、ここChampaignに着きました。し
かし、早々に予期せぬことが起こってしまいました。スーツケースが乗り換え
のデトロイトから届いていなかったのです。寮に到着したのが夜の7時くらい
で、疲れと不安とでお買い物に行けず、荷物もないまま寒い寒い夜(この1週
間は寒かったので)を明かすことになりました。結局、翌日の朝には無事に届
いたのですが、この2日間はアメリカに来たことを後悔しました。どうして留
学なんかしたいと思ったんだろうと。

しかし、そうは言っても来てしまったし、帰ることはできない。とりあえず、
食料品や日用品を買いにスーパーへ行くことから始まり、インターネットをつ
ないだり、この広大なキャンパスを地図片手に歩いてみたりしました。東京と
は全く違う風景に戸惑いながらも、初めて見る建物や木やリスに感動しました。
私が来た頃はまだ学生も少なく、閑散としたキャンパスはとても静かでした。

正式なオリエンテーションが始まるまでの1週間は、本当にゆっくりと時間が
流れていきました。しかし、ひとたびオリエンテーションが始まると、毎日そ
れをこなすことに忙しく、また、授業登録に頭を抱えたりと、あっという間に
8月は終わりを迎え、気が付けば授業を受けていました。毎回緊張の連続で、
疲れは溜まる一方でした。1年しかないのだからいろんなことに挑戦しようと
いう気持ちと、1年もあるのだから焦らなくてもいいんだという気持ちとの葛
藤で悩んだりもしました。この頃には時差ぼけも直っていたはずなのに、寝付
けなかったり、朝は早く目が覚めたり、自分でも自分がコントロールできなかっ
たのです。自分に余裕がないため、人にも優しくなれず、自己嫌悪に陥っては
落ち込んでいました。しかし、常にどんなことも楽しもうという気持ちは忘れ
ませんでした。無理をして病気になるくらいなら、焦らずにゆっくりと自分の
ペースで慣れていけばいい、まずは楽しむことだと自分に言い聞かせながら。

こちらに来て数え切れないほどたくさんの人に出会いました。東京にいたらきっ
と出会わなかっただろういろんなバックグランドを持つ人々と知り合うことが
でき、既に留学したことに大きな喜びを実感しています。勉強に忙しいながら
も、暇を見つけてはあらゆるイベントに参加し、また新たな人に出会い、新た
な発見をして楽しんでいます。些細なことにも幸せを感じる自分に気付き、最
初の頃からするとずいぶん成長したんだ、と自分を誉めてあげたくなります。
ここが農業の盛んな地域であることもあり、人々の会話には必ずと言っていい
ほどお天気のことを話題にします。私もすっかり、毎日空を見上げ、木々の変
化に目を留めるようになりました。東京では何回空を見上げたことがっただろ
うとふと思ったりします。こんなに素敵な時間の中にいられるのも、最初の辛
かった時期を乗り越えることができたからだと思います。そして、JICの皆
様のおかげです。本当にありがとうございます。これからどんなことがあるの
だろうかと、わくわくせずにはいられません。次のレポートを書いている自分
を想像しながら、また明日からがんばりたいと思います。

砂子 知香