前田耕君の2003年3月分レポート

JICの皆様

続きまして、前田耕くんからのレポートをお読み下さい。

カリフォルニアでのドライブ!! なんとも羨ましい限りですね。
シャンペーンでのこれからの季節が私は大好きでした。
目に鮮やかなみどりの木々が目に浮かびます。

いよいよ四月ですね! 心機一転です。

それでは。

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2003年 1月分レポート
前田 耕
立命館大学国際関係研究科
博士前期課程
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JICの皆様、毎度でございます。

日本ではすでに桜が咲き始めているようですね。桜といえばお花見。私もつ
いつい京都は八坂神社に咲く満開の桜を思い浮かべてしまいます。今年は日本
でお花見に行くことはかなわないのでこのようにせっせと頭の中でイメージト
レーニングにはげんでおります。イメージの中でもほろ酔いの自分がいるのが
少し怖いですが。。。

さて、こちらイリノイにも待ち焦がれていた春がついにやってきました。3
月に入ったころはまだ冬の様相だったのですが、2週目ぐらいから急に暖かく
なり、今ではもう日本の5月ぐらいの暖かさです。イリノイの春は短いと聞い
ていましたが、本当にその通りのようです。もうしばらくすると汗ばむ季節に
なるのでしょう。

私の気持ちも気温とともに上昇してきたような気がします。思えば、冬の間
は幾分鬱屈した気持ちでした。あまりの寒さに外へ出ることにも億劫になり、
日が暮れるのも早いので、寮と学校の往復だけというワンパターンな生活に陥っ
ていました。秋頃は休日にテニスをしたり、サッカーをしたりと気分をリフレッ
シュする手段がいくつもあったのですが、冬に入ってからはそうしたアクティ
ビティもできなくなり、生活がマンネリ化してしまっていました。結果的に気
分も何となく沈みがちになります。そんな私でしたから、春の到来を実感した
ときはうれしい気持ちで一杯でした。そしてすぐに新たなことにチャレンジし
てみました。ドライブです。

実は長い間アメリカでドライブに行ってみたいと思っていたのですが、冬の
間は凍結を恐れて控えていました。しかし、ついに春がやってきて雪がなくなっ
たこの季節、もはや私の前に立ちふさがるものは何もありません。地平線の広
がる壮大な大地が私を待っている!などと都合のいい想像を膨らませ、春を感
じさせる陽気のある日車を借りてドライブに出ました。特別な目的地はありま
せん。とにかくどこか遠くへ行きたかったのです。道路地図を適当に見て、セ
ントルイスに行くことにしました。

このドライブは非常に楽しいものでした。とてもいいリフレッシュになりま
したし、新たな発見もありました。南下していって一番驚いたのは、シャンペー
ンをいったん外に出るとほとんどアジア系の人々がいない点です。ここシャン
ペーンにはたくさんのアジア人がいますが、セントルイスではアジア人を見る
ことはありませんでした。ほとんどが白人と黒人です。そこは典型的なアメリ
カ中部でした。これまでにも北米は何度か訪れていますが、今まで見てきた街
はほとんどが大都会でマルチカルチャルな雰囲気でしたので、今回のドライブ
ではアメリカの新たな一側面を見ることができ貴重な体験となりました。

貴重な体験といえば、春休みを利用したカリフォルニア旅行もそうです。実
は、つい先日カリフォルニアから帰ってきたばかりです。現在こちらイリノイ
大学は一週間の春休み中で、学生は実家へ帰ったり、旅行に出かけたりしてい
ます。私も周囲に習って旅行に出かけていたわけです。

セントルイスへのドライブで味をしめた私はカリフォルニアでも車を借りて
旅行することにしました。主な目的地はロスアンゼルスとサンフランシスコで
す。ロスで車を借り、そこから太平洋岸に沿いながらサンフランシスコへ向か
い、サンフランシスコで何泊かしたのちロスへ戻る、これが大まかな行程でし
た。

何よりも素晴らしかったのはロス・サンフランシスコ間の景色です。綺麗な
ビーチを通り過ぎると今度は断崖絶壁の海岸線、さらにはのんびりとした牧場
の風景、と長時間車を運転していても飽きることがありません。イリノイに来
てから海や山を見る機会があまりなかったので久しぶりの風景にウキウキして
しまいました。特にロサンゼルスから2時間ほどのサンタバーバラは本当に美
しい街でした。落ち着いていて喧騒もなく、山と海に囲まれた美しい街です。
思わずいつか機会があれば住んでみたいなどとも思ったりしてしまいました。

それにしてもアメリカは広い国です。同じ国の中でもイリノイとカリフォル
ニアでは景色や雰囲気が全く違います。山や海のないイリノイでは一面地平線
が広がっていますが、カリフォルニアでは逆に海や山が起伏に富んだ地形を作
り出しています。加えて、植物の種類もかなり違うので、お互い全く違った雰
囲気を醸し出しています。もちろん、そこに住んでいる人たちの種類も異なり
ます。イリノイ南部やセントルイスでは白人と黒人しか見なかったのに、カリ
フォルニアではヒスパニック系の人々をたくさん目にしました。このように、
今回のカリフォルニアへの旅行ではアメリカの地理的そして文化的な広大さを
改めて実感させられました。そして、これからもっと旅をして新たなアメリカ
の姿を発見したいと思うようになりました。 さて、これまでレジャーの話
ばかりしてきましたが、勉強の方も今のところ大きな問題もなく進めさせてい
ただいています。すでに先学期の経験があるので今学期はだいぶ楽です。もち
ろん宿題、テストは相変わらず頻繁にあるので忙しいことも事実ですが、それ
でも先学期に比べると幾分気楽です。やはり、勉強のペースがつかめたのが大
きいのではないかと思います。学期も後半に入ろうとしているので、とりあえ
ず勉強の方もこのペースで進めていき、今学期も無事終えることができればと
考えています。

最後に、ついにイラクとの戦争が始まってしまいました。非常に残念なこと
です。私はこれまで7ヶ月間アメリカに滞在し、この国を内部から見る機会に
恵まれましたが、本当に戦争の必要性があるのかつくづく考えさせられます。
ブッシュはイラクによる脅威を取り除くための戦争だと言いますが、戦争を始
めるほどの脅威が本当に存在するのでしょうか。例えば一体このシャンペーン
の街の何人がイラクの脅威に怯えて暮らしているというのでしょう。自分たち
の国が攻撃されているわけでもないのに、「脅威」だと言って他の国に攻め込
んでいく。そして多くの人が血を流す。理解に苦しみます。とにかくこの無益
な戦争が早く終わってくれることを願うばかりです。

さて、気がつけば留学生活も残りわずかとなってしまいました。私の場合、
夏学期は残らない予定ですので本当に残すところわずかです。残された時間は
わずかですが、これからも思う存分こちらの生活を満喫したいと思います。

ありがとうございました。

3/29/2003
立命館大学大学院
前田 耕