大田祥子さんの2001年10月分レポート

jicmlメンバ各位,

古市 (’92-94 MS in Computer Science)です.

秋学期からJIC奨学生としてUIUCへ留学中の大田祥子さんからのレポートが届きましたので,皆さんにフォワードします.

大田さんは奈良女子大学大学院の2年生で,発達心理学を専攻されています.茶道を修行中とのことで,喫茶道具をトランクに忍ばせて渡米されたようです.

レポートに出てくるCarle総合病院の小児科には,留学当時うちの息子がお世話になった記憶があります.初めて訪れた時,病院に入るとそこはホテルのロビーのような作りで,グランドピアノの生演奏をしており,とても暖かい雰囲気なのに驚いた記憶があります.うちの息子は当時3歳でしたが,レントゲン室でも親の付き添い無しで一人で受診でき,きっと何か特別な子供とのコミュニケーション法を Carleは持っているのだと確信した覚えがあります.

また次回のレポート楽しみにしてます.

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2001年度10月分レポート
大田祥子
奈良女子大学大学院 2年
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こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。Champaignでは紅葉もすすみ、冬の気配さえ感じられるようになりました。日本ではとっくにコートを羽織っているような気温ですが、寒がりの私もここの気候に適応してきたのか、依然セーターだけで過ごしています(本当はまだジャケットを買っていなくて我慢しているだけです)。8月13日にこちらに到着してから、一週間は手続きや買い物で煩雑な毎日でしたが、今となってはそれも遠い昔のことのよう・・・おかげさまで充実した毎日を送っています。このような貴重な機会を与えてくださり、また、渡米前からいろいろと支えてくださっているJICの皆様に心からお礼を申し上げます。

授業は、ESL以外に、Research Method in Human Development and Family Studies(HDFS490)、Hospital Children and Their Families(HDFS303)、Tea Ceremony and Zen Aesthetics(ART&D209)の3つをとりました。 HDFS490は、研究法について倫理から方法論まで幅広く深く学べるクラスです。先生が丁寧に教えてくださりとても充実したクラスですが、毎回のリーディングとディスカッションの多さ、paperやexamのフルコースに面食らい、400番台の授業をとってしまった無謀さに今更ながら気づいてきました。先日mid-term examが終わり、出来はさておきしばし安堵感に浸っています。HDFS303は、病院に入院する子供とその家族を心理面からサポートする、children’s life specialist という専門職を目指す人のためのクラスで、キャンパス近くのCarle総合病院でchild life specialistとして勤務する卒業生が、時々クラスにゲスト・スピーカーとして来てくださるのが楽しみです。ART&D209では、茶道の根底にある思想や歴史を学べ、また、焼物をはじめ茶道に関連するさまざまな日本の芸術に触れることができます。このクラスを受講してふと気がつき、うれしかったことは、例えば日本的な情緒を味わう感性が自然に身についているということから始まって、今までの日本での生活の中で培われた私なりの視点で物事に切り込んでいけることの大切さを意識できたことがあります。日本館は少し遠いですが、行きは授業でいただくお抹茶を楽しみに、帰り道はJimmy John’s に寄ってサンドイッチを買うのを楽しみに自転車を走らせています。

今は、院生寮のひとつである、シャーマンの4階に住んでいます。夜は向かいのIllini Tower のクリスマスツリーのような電光装飾が夜景の中に見え、静かで勉強するには良い環境です。Sweet mateの韓国人の女性はとても親切でいい人だし、夕食をシェアしたり、スポーツをしたりと数は少ないながらも友人もでき、満足しています。また、シャーマンには食堂がないけれど、近くには中華料理店からカフェまでいろいろなお店があり、スポーツ施設やユニオンや図書館も近いのでとても便利です。

そんなこんなで平日は授業の準備などで忙しいですが、その分週末が楽しみです。シャーマンでの生活から抜け出て、映画や音楽を楽しんだり、スポーツをしたりしています。9月末にカブスのホーム試合を観にいってきました。6-2でカブスの勝利。満員のスタンドで3本連続ホームラン、そしてソーサの勇姿もおがめ、幸せいっぱいでした。でも、7回裏、恒例の歌が流れるかと思いきや、会場に聞こえたのは、アメリカの賛歌。あの事件のことを思い、何ともいえない気分になりました。毎日のようにテレビでニュースを見ています。

一週間が瞬く間に過ぎていき、もう10月も半ばを過ぎました。これまで以上に一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。