塚本美由紀さんの1999年11月分レポート

こちらに来てから、3カ月余の月日が経ちました。初めはキャンパスの広さに圧倒されて、地図が手放せませんでしたが、今ではすっかり慣れて行動範囲も広がってきました。遠方にあるJapanHouseも、イベントがあるたびに訪れています。

授 業の方は、希望通りの授業が取れ、満足しています(広告2教科、統計、ESL)。まだまだ先生の言葉を一字一句理解するには至りませんが、教科書で予習を してから授業に出るので、全体的な内容は理解できます。OHPを使う先生も多いので今のところはそんなに問題もないです。ただ、宿題とテストの多さには当 初やはり驚きました。特に統計の授業では、Marardというプログラム(←パソコンがここまで普及しているというのがアメリカらしいところなのですが) を使ってオンラインで提出する宿題が毎週あり、平日は課題に追われる毎日です。また、広告の授業では、アメリカの広告事情について教授が具体例をだしなが ら説明をしてくれるものの、広告主が何を作っている会社なのかという予備知識がないので苦戦することが今だにあります。テレビを見るのも勉強のうちとして 少しずつ慣れていきたいと思っています。 広告という、文化に関係する分野を勉強しているからかもしれませんが、こちらに来て「1つの国に長く住むことの 意味」を考えさせられるようになりました。日本にいる時は、日本に住むことについて、別に何の価値も見い出さなかったのですが、離れてみて日本に20数年 暮らしてきた履歴というのが、1つの貴重な財産であることに気づきました。毎日何気なく暮らしているようでも、メディアを通して社会の様子を知り、それを 1つの知識として蓄積し、周りの人と同じ文化を共有するということはすごいことです。例えば、こちらだとジョークを理解するのにも、背景の知識がないので 分からず、笑えないということがよくあります。アメリカに長く暮らしているわけではないので、これは仕方のないことなのですが、同じ文化(狭い意味での文 化ではなく、娯楽なども含めた広い意味での文化)を共有していたら、コミュニケーションがどんなにスムーズで深い内容のものになるかと思うことがよくあり ます。 ただ、折角こちらで勉強する機会を与えていただいたわけですから、文化の違いを楽しめるようになっていきたいと思います。ここでの生活は、本当に 「国際的」な点が魅力的です。留学生も世界各国から集まっていて、アメリカにいながらさまざまな文化に触れられる点がすばらしいと思います。アメリカ人で も、キューバからの移民の人など、多様な人間が揃っていて、今まで聞く機会のなかった話が多く勉強になります。逆に私の方も日本人の代表のような扱いを受 けることが多いので責任が重いですが、自分ができる範囲で日本について語るようにしています。

今、唯一抱えている問題は寮(SnyderHall)についてです。undergraduateの寮なので、周りにアメリカ人がいるという点では恵まれているのですが、私の
場合、ルームメートが日本人になってしまい、あまり生活の変化が実感できない点が残念です。今、部屋の変更願いを出しているところですが、寮が満室状態なので、今学期中は移動できなさそうです。来学期に期待したいと思います。

最近は時間が過ぎるのが、とても早く感じられます。Thanksgiving(今週の水曜日からの授業がお休みです)が過ぎると、今セメスターはほぼファ イナルを残すのみになります。留学生活もこのままだとあっという間に過ぎてしまいそうですが、時間を大切にして、吸収できるものは全て吸収する位の勢い で、欲張りに行動していきたいと思います。