近藤千鈴さん2011年1月分奨学生レポート

JICの皆様、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか。2010年度JIC奨学生の近藤千鈴です。

早いもので、もう第二回目のレポートの時期になってしまいました。考えてみると、もうこちらに来て5ヶ月も経ったことになります。日本に居た時は半期の留学は短すぎる、と思っていましたが、今は1年(実質10ヶ月程ですが)でも、あっと言う間だと実感しています。残りの滞在期間を考えて、焦りを感じないと言えば嘘になりますが、今は(当たり前のことですが)一日一日を大事にしていくしかない、と思っています。

それでは、第二回レポートをお届けしたいと思います。

まずは、以前のレポートでご紹介できなかった先学期のTheaterの授業について少しお話ししたいと思います。
私がとっていたTHEA170 Fundamentals Of Actingは、Theaterメ ジャー以外の人向けに開講されているものです。割と人気があるらしく、今学期私の友人も何人か履修しています。私の通う神戸市外国語大学では毎年語劇祭な るものがあり、それに以前から興味を持っていたことが、この授業を取る理由となりました。専攻以外の人向けとは言え、講師の授業への意識や生徒に対する期 待は高く、モノローグなどでは毎回非常に細かい要求をされましたが、そのぶんやりがいがありました。
こちらでは日常から、演劇の敷居が低いな、と思うことが多いです。演劇部もいくつかありますし、一部の学生達による自主公演などもさかんです。この授業を 取った時も、「自分のスピーチスキルを上げたいから」など、「劇に夢中」ではない学生が全く別の目的や、興味本位やから授業をとっていることが多く、面白 いなと思いました。

休暇
前回のレポート以降、サンクスギビング、冬休みと、2つの休暇をはさみました。休暇中、PAR, ISR, Sherman, Daniel 以外の寮はすべて閉まってしまうので、多くの留学生は早めに計画を立てて、どこで休暇を過ごすかを考えなければなりません。(キャンパスにとどまることも可能ですが、上記以外の寮の生徒は余分に滞在費を支払う必要があります。)
私はサンクスギビングはNYと、その後Chicagoに行きました。NYでは自由の女神はそっちのけで、街をひたすら歩き回り巨大なNYの街の雰囲気を満喫しました。反対に何度か訪れて少し慣れてきたChicagoでは友人と会ったりして、のんびり過ごしました。ちなみに10月ごろにChicagoに行った際には、Broadwayの劇場でビリーエリオット(邦題はリトルダンサー)を観る機会があったのですが、素晴らしかったです。ChicagoにBroadwayがあることはあまり知られていないのですが、小さな劇場がいくつかある通りがあり、Chicagoのお気に入りの地区になりました。

NYのタイムズスクエア
写真1:NYのタイムズスクエア

シカゴの劇場にて

写真2:シカゴの劇場にて

冬休みはイリノイから離れ、主にLAの友人を訪ねたりしました。滞在がクリスマスの時期だったこともあって、家族や友人の集まりにも参加させてもらい、暖かいLAで 楽しいひとときを過ごすことができました。この二つの休暇ではどちらもでも、友人の家に滞在させてもらう機会があったのですが、アメリカの家庭が垣間みれ てとても興味深かったです。子供に対する接し方、親戚などの集まりから、客人に対するホスピタリティやはたまた定番の夕食など、ほんの少しの間とは言え、 生活を共にすることで見えてくることも多かったです。
サンクスギビングは学期も中盤になり、モチベーションを保つのが難しくなっていた頃だったので、本当に良い息抜きになりましたし、冬休みは一度リフレッシュして前期を振り返る機会になりました。アメリカの大学では一旦授業が始まると、とてもintenseな生活になるので、こういった中休みや長期休暇は大事だな、と実感しました。
今学期の授業
今学期は、以下の科目を履修しています.

  • AAS258 Muslims in America
  • AAS315 War, Memory, and Cinema
  • ANTH363 Anthropology of Dance/Movement
  • ART191 Experimental Photography
  • UP204 Chicago: Planning& Urban Life

今期はAnthropologyにあまり取りたい授業がなかったことから、とにかく色々な学部のコースを探しました。とはいえ、授業中に人類学者が書いた文献を読むことも多いですし、以前は考えもしなかった学部の面白いコースが履修できたので結果的に良かったと思います。その中で、今回はAASと写真の授業についてお話したいと思います。
AAS258 Muslims in Americaは、Religious Studies, Latino Studiesを含めた3つのMajorに またがって開講されているものです。奴隷貿易時代に始まり、アメリカ史の中で常に重要なファクターであり続けた「ムスリム」がどのような歴史的変遷を経 て、なぜ今のような形で認識される(具体的に言えば、ムスリム=アラブ人、など)に至ったのか、ということを読み解くことが授業のテーマです。学期末のUrbana& Champaignでのフィールドワークを元にしたresearch paperが主要なプロジェクトですが、それ以外にもエッセイや、授業内でのプレゼンテーションなどが多く盛り込まれた授業なので、大変ではありますが、色々学べるのではないかと考えています。
AAS315 War, Memory, and Cinemaも、Cinema Studies, General Women Studiesにまたがって開講されている授業です。3時間の授業なので映画を観るのかと思いきや、基本的に全ての時間をその日の課題の映画/Readingに関するDiscussionに 費やします。そんな長時間の授業にも関わらず、とても活発な議論ができているのは、ひとえに教授のおかげです。非常にパワフルかつユーモラスな教授で、生 徒の意見を素早くくみあげフィードバックを返し、それ以前に出たトピックと関連づけ、議論を導いて行く様には圧倒されます。他にも、グループプレゼンテー ションが多々あるなど、この授業はとにかくPublic Speaking色が強い授業なので、そういった授業をあまり取っていない私には良い訓練になるかと思っています。
ART191 Experimental Photographyは、私の住むアレンの寮生のみを対象に開かれている授業です。
Art Major の 学生が多く住むアレンでは、楽器の練習室はもちろん、写真を現像する暗室や、陶芸室などが寮の地下にあります。この設備を使わない手はないだろう!と思 い、先学期に友人の助けを借りて暗室で現像を学ぼうと思ったのですが、写真の授業を取っていない、しかも過去に暗室を使った経験のない学生は使えません、 とすげなく断られてしまいました。それ以来ずっと後ろ髪をひかれていたのですが、今学期が最後の機会、ということで履修することにしました。日本ではそれ こそ、写真学校かセミナーに通うかしないとなかなか学べない技術なので、本当に貴重な機会だと思っています。

先学期にとった授業の反省として、課題の内容があまり充実していない、そのため評価基準も上手く分散されていない、ということがあったので、今回はその点を意識して授業を選ぶようにしました。その結果、日常的に、Readingに関するエッセイや課題、またプレゼンテーションなどがある授業をバランスよく取れたのではないかと思っています。また全体としてDiscussion形式の授業が多くなっているので、ひとつひとつの課題をこなしていくと同時に、授業中のDiscussionにどうやって関わり、理解を深めていくのかが、今学期の当面の目標/課題となりそうです。

2月現在のSouth Quad

写真3:2月現在のSouth Quad

明日にはもう2月 に暦が変わります。今年のシャンペーンの冬は友人に言わせると「ここ数年で一番まし」だそうですが、今日はずっと雪が降りつづけており、明日は冷え込みそ うです。次のレポートを書くころには、もう気温も上がって雪もとけているのだろうと思うと、不思議な気持ちですが、それまで後悔のないように毎日の生活を 充実させていきたいと思います。JICの面接に受かってから、ずっと応援してもらった家族、友人、そしてご助力いただいたJICの皆様には、ほんとうに感謝しております。今後ともよろしくお願いいたします。

神戸市外国語大学 外国語学部 国際関係学科3年
近藤 千鈴