榊原侑利さんの2013年11月分奨学生レポート

JICの皆様、そしてブログを読んで下さっている皆様、こんにちは。現在第38期小山八郎記念奨学生として、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校に留学中の榊原侑利と申します。留学前は東京大学工学部の4年生で、メタンハイドレートの資源探査について研究していました。

こちらに来て早くも2ヶ月半が経ち、留学生活も4分の1が過ぎてしまいました。本レポートでは、
1.授業
2.アメリカと日本の大学の違い
3.寮事情
の3点についてご報告させて頂き、この2ヶ月半の振り返りとしたいと思います。

<秋の紅葉が美しいキャンパス>
<秋の紅葉が美しいキャンパス>

1.授業について

私は現在、イリノイ大学工学部のCivil and Environmental Engineering (CEE)という、いわゆる土木・環境工学科の学生として勉強に励んでいます。授業で出る課題の量は予想以上で、平日は常に課題に追われ、金曜の夜は友人とパーティーを楽しみ、土曜は半分休憩半分課題という生活を送っています。今学期は工学系の授業を3つしか履修していないため余裕を保てていますが、工学部生の中にはあまりの大変さに学部に変えた人までいるそうです。私も、もし今以上に履修していたら睡眠時間さえ削られていたでしょう。

<CEEの学生はこのNewmarkと呼ばれる建物で授業を受けます>
<CEEの学生はこのNewmarkと呼ばれる建物で授業を受けます>
<Newmark内部の様子>
<Newmark内部の様子>

授業は100番台から500番台まで数字でレベル分けされており、目安としては100 – 200番台:学部1〜2年、300番台:学部3年、400番台:学部4年〜院生レベル、500番台以降:院生のみ、といったイメージです。
今学期は以下の4科目、計12単位を履修しています。

・GEOL 118 Natural Hazards
地学の初歩的な知識から始まり、地震・火山・土砂崩れなど様々な自然災害について俯瞰的に学ぶ講義です。大学から300番台以降の講義を4つ以上履修しないよう勧められたため、1つくらいは100番台のものにしようと思い履修を決めました。講義内容は易しいですが、試験3回、Web Exercise 6 回、加えて抜き打ちテストやエッセイもあり、なかなか手間がかかります。100番台や400番台といった番号は授業の専門性に応じて振られているので、単純に「100番台=楽」ではないようです。
ですが、センター試験が化学選択でこれまで地学を勉強した経験がなかったため、ここで一通り学ぶ機会が得られ良かったと感じています。

・ENG 315 Learning in Community – IDOT
イリノイ州の政府機関であるIDOT (Illinois Department of Transportation) は現在、道路脇の土地を利用してバイオマスエネルギー用の作物を育てるプロジェクトを進めています。未活用だった土地を有効利用することで維持費を削減することと、バイオマスエネルギーの利用促進によりサステナブルな印象を高めることを目的としています。
本授業はIDOTとパートナーを組み、このプロジェクトにまつわる課題についてグループでテーマを決めて研究するというものです。履修人数は2人のProject Managerを含め5人と少ないですが、その分一人当たりの発言機会が多く、意見も通りやすい環境です。私の提案で、バイオマスエネルギー導入の費用便益分析を研究テーマとすることに決まりました。
授業ではプロジェクトのschedulingの方法や、英語でのAcademic Reportの書き方を学ぶこともでき、アメリカで学問をするための基礎力が最も身に付く授業だったと思います。私たちの書いたProject Proposalを見て新たに10人以上グループに加わることが決まり、達成感もひとしおです。

・CEE 398 Special Topics – Engineering in Global Environment
熱力学や大気汚染物質、仮想水や環境経済など環境について様々な側面から学んでいく授業です。幅広い知識を身に付けることができる反面、専門性には物足りなさを感じます。
ただしプロジェクト2回、試験5回、宿題9回、それに毎回授業前にReading Assignmentをこなさなければならず、なかなかヘビーな講義です。試験は5回合わせて30%とウェイトは少ないのですが、試験時間が30分しかないのに問題数が非常に多く、毎回壊滅的な結果になって宿題やレポートで点数を補うという感じになっています。交換留学生は英語の授業にも慣れていないため、始めのうちは一発勝負の試験で評価する科目よりも、レポート課題など普段の努力を重視する授業を履修した方が良いのではないかと思いました。

・CEE 498 Special Topics – Transportation Safety and Risk
タイトルの通り交通リスクの分析手法を学ぶ講義で、私以外はほぼ大学院生です。今年7月にカナダで鉄道事故が発生し、火災や原油流出による環境汚染など甚大な被害が発生したことをご存知の方も多いと思います。特にアメリカは貨物列車によるHazardous Materials(エネルギーや有毒物質など)の輸送割合が高く、事故が発生した際どのような被害が生じるリスクがあるのか分析することが講義のメインテーマとなっています。2週間ほど前から大学院生とグループを組み、ArcGISと呼ばれる地理情報ソフトを用いて、線路周辺の環境や人口などの情報を活用しながらリスク分析を行うグループプロジェクトが始まりました。
グループプロジェクトと並行して、交通リスク全般に関して各自でテーマを設定し研究する個人プロジェクトもあります。2011年の東日本大震災で「グリッドロック」と呼ばれる渋滞現象が東京都心で同時多発的に発生したことをご存知の方もいらっしゃると思いますが、個人プロジェクトでは、南海トラフで巨大地震が起きた時のグリッドロック発生リスクと、避難行動への影響について分析する予定です。

<ArcGISの教科書。キャンパス内のIllini Union Bookstoreでは90ドルと割高なためAmazonで65ドルで購入しました。>
<ArcGISの教科書。キャンパス内のIllini Union Bookstoreでは90ドルと割高なためAmazonで65ドルで購入しました。>

Civil Engineeringは構造・土壌・交通・環境など分野によって難易度が異なり、交通・環境系では300〜400番台の講義でもさほど難しいとは思いませんでした。今学期はアメリカならではの議論主体の授業を履修しディスカッションの機会は多かったのですが、反面専門性が不足してしまったことには悔いを感じています。来学期は500番台やLaboratory形式の講義を多く履修して、自分の専門性を高めていきたいと思います。

2.アメリカと日本の大学の違い

せっかく学生生活を東京大学とイリノイ大学の2つで過ごすことになったので、日本とアメリカの大学の長所と短所をまとめたいと思います。
アメリカの大学のメリットとしては、教授の教え方が日本より上手く授業で得られるものが大きいこと、またチームワークやディスカッションが多いためコミュニケーション能力が向上することが挙げられます。反面、特に理系生にとって大きなデメリットとして、学部生は研究室に所属して研究できないことが挙げられます。学習歴が長くスキルも身に付いている大学院生に比べ、教える手間のかかる学部生が研究機会を得ることは困難です。その点に関しては、研究室に所属し卒業論文を書くことが必須となっている日本の大学の方に分があるでしょう。
もう一つアメリカの大学の特徴として、GPAが重視されることがあります。日本では取りあえず単位を取ることに重きが置かれますが、イリノイでは成績の付け方が厳しい(80%でもB-)こともあり、真面目に課題に取り組む学生の割合も日本より多く感じられます。
日本とアメリカどちらの大学が優れているかは断言できませんが、基本は日本の大学に軸足を置きつつ、アメリカで一年修行を積むというのが最も成長できる方法なのかも知れません。

3.寮について

現在はIllini Tower (IT)と呼ばれる寮とアパートの中間のような住居に、アメリカ人とブラジル人のルームメイト2人と住んでいます。同じベッドルームに住むブラジル人は同じCivil Engineeringに所属する交換留学生ということで話も合い、楽しく過ごすことが出来ています。

<部屋の様子>
<部屋の様子>

部屋はお世辞にも綺麗とは言えませんが、リビングルームもあって割と広く、地下にはビリヤードや卓球台、ピアノを弾けるMusic Roomもあるため非常に充実しています。
ただ食堂のクオリティが低く、19時までしか空いていないのが残念です。食事プランは増やすことはできても減らすことはできないので、今後ITに住む人には食事プランは最低限(Bronzeプラン)に抑えておくことをお勧めします(笑)

<部屋の窓からの景色>
<部屋の窓からの景色>

最後になりますが、イリノイ大学への留学という素晴らしい機会を下さったJICの皆様、後押ししてくれた両親や友人、研究室の皆様に感謝の気持ちを述べさせて頂き、10月分のレポートとさせて頂きたいと思います。

<Grainger Libraryにて>
<Grainger Libraryにて>

2013年11月3日
東京大学 工学部 システム創成学科 4年
榊原 侑利

織田健嗣さんの2013年11月分奨学生レポート

第一回レポート

JICの皆様いつもお世話になっております。
慶応義塾大学理工学部物理情報工学科3年の織田健嗣と申します。

私は少し早めにこちらについたので、すでに2か月が経過しております。今回は

1. 留学の目的と目標
2. UIUCの生活
3. 授業
4. 課外活動

の4つに重点を当ててご報告したいと思います。
またこれからイリノイ大学に留学する人達も参考になるような情報を盛り込んだつもりです。
また米国大使館ブログでも留学生体験記として投稿しているので、
http://blog.livedoor.jp/educationusa/tag/%E2%80%9DKen%E2%80%9D
ご覧になっていただけると嬉しいです。

1. 留学の目的と目標
(1) 国際的価値観を身に着ける
(2) 異なった教育システムでの様々な学問に触れる
(3) ネットワークをつくる
(4) コミュニケーション能力の向上
の四つです。

(1) 文章で読んだりする情報ではわからない部分も多いと思うので、様々な文化の違いを実際に交流する事で学ぶということです。そして違う文化の良い面は積極的に自分に取り入れていこうと思います。
(2)アメリカのディスカッションのような授業、それ以外にも日本では受けることができないような授業に触れることです。
(3)大学院留学も視野に入れているので、教授とのコネクションを作ります。UIUCの優秀な学生とも切磋琢磨し、将来関わっていけるように繋がりを保ちます。
(4)コミュニケーション能力を国際レベルでも使えるように向上させる。

2. UIUCの生活

・寮生活
寮は3年前あたりにできたばかりのNugentという寮にアメリカ人のルームメイトと2人で生活しています。非常にきれいで部屋も普通の寮の部屋の2倍は大きいです。パーティや騒音で有名な通称6packというエリアのうちの一つです。今のところうるさいですが、耐えられるレベルではあります。しかしそれ以上に社交的な雰囲気なので楽しいです

<着いたばかりのころの写真です。寮にしてはきれいだとおもいます。そして広いです。>
<着いたばかりのころの写真です。寮にしてはきれいだとおもいます。そして広いです。>

・食事
ミールプランをとっているので近くのIkenberry common hallのダイニングホールで基本的に食事をとっています。おいしいことで有名なのですが、それでも大体メニューは同じで毎昼食はハンバーガーを食べているので飽きています。時々日本食は恋しくなるので炊飯器でお米を炊いておにぎりを作ったりしています。

・友人
基本的にはついた初めの時期が一番友達が作りやすい時期だと思うので、その時期に頑張るといいと思います。
(クラスメイト)
大教室では難しいですが、ディスカッションやプロジェクトがある授業だとできやすいです。主にクリエイティビティのクラスでできた友達と仲良が良いです。
(寮友達)
寮も場所によって雰囲気が大きく異なるのですが、6packはうるさいですが、社交的なところでもあるので友達ができやすいです。一緒に飲みに行ったり、食事に行ったりなどをする友達ができやすいです。
(クラブ友達)
詳しくは後述しますが、クラブに所属すると友達は増えます。当たり前ですが、同じ趣味や興味を持つ者同士だと打ち解けやすいということがあると思います。
(その他)
日本よりもアメリカの人はオープンなので、全く知らない赤の他人でも話しかけると友達になれます。日本でいうナンパのようなものですが、イベントに参加したときに知らない人に声をかけて友達を作るというのも普通みたいです。積極的にイベントに参加するとできやすいと思います。また友達の友達としてどんどん広がっていきます。

<Illini Unionで毎月あるIllinightというイベントで友達ができました!後ろのは像ですが笑>
<Illini Unionで毎月あるIllinightというイベントで友達ができました!後ろのは像ですが笑>

3. 授業
Fall semesterで取っている授業を<学部名:講義名>の形式で説明します。
<Art history 111: Ancient to Medieval Art>
古代から中世までの芸術の歴史を学ぶ授業で、レクチャー形式が週3回、ディスカッションが週1回のクラスです。100番台ですが、Ratemyprofessorという授業や教授の口コミを書くウェブサイトでの評価で、「教授はすごく早口で、わかりづらく授業は大変」と書いてあったとおりに、教授が早口で聞き取るのが大変です。笑 100番台にしては宿題なども多いと思います。ディスカッションのクラスも事前に準備することができないので、参加するのが難しく英語の壁を感じています。ディスカッションに参加できなかった分の救済処置を出してもらえるように交渉中です。
内容自体は非常に面白く、美術が好きな私にとってはためになります。コロッセウムは外側だけ大理石で、中はコンクリートで作られているとか、ローマ彫刻で裸足だった場合それは神をあらわすなどの知識を学んでいます。他にも作品の見方なども学んだりしています。例えば、なぜ横長なのか? それは作品の中の動きの流れをより表現するためであるとか、材料が石灰岩だから絵画のように濃淡をつけることができなかったために、人物を立体的に表現するのがうまくいかず人物横向きになっているなど、材料、形、時代などをもとに作品を見るという視点は私にとって新しいものでした。

<Engineering 360: Lecture in Engineering Entrepreneurship>
エンジニア出身で起業に至った、主にUIUC卒業生の方たちが自分の経験から学んだ起業のコツや経営の仕方などに関してプレゼンしてくれる授業です。大教室の授業ですが生徒はたくさん質問をしています。また会社を今持っている人がクラスの3割くらいいるというのを知ったのは驚きました。日本ではあまり周りの友達が会社をもっているというのは聞かないので、アメリカと日本との起業に関する考え方や環境の違いも感じました。

<Engineering 333: Creativity, Innovation, Vision>
最も面白く、充実した授業です。クリエイティビティはスティーブジョブスなどの天才がもともと持っている才能のように思われがちですが、生まれつきのクリエイティビティの天才はいません。クリエイティブになるための方法が存在し、それを科学的に研究している教授による授業です。クリエイティビティのはじめの段階では情報収集が非常に重要です。ですから常に好奇心をもってアンテナを張って、何か気になること、少しでもアイディアが浮かんだらメモをとるという習慣をつけることが大事です。これは授業の大事なDaily workの一つです。また、クリエイティビティは一人の天才が考え込んでいるときに、ハッと思いつくと思われがちですが、実際は他人との協力の賜物です。ですから他人と協力して情報交換していくこと、またその情報交換方法も非常に重要になります。
また個人的な研究としては脳とクリエイティビティの関係について行っております。この授業はプレゼンテーションやディスカッションも多く、また事前に準備することで参加することができ、グループで進行していくので友達もできやすく楽しい授業です。

<Business administration 199: Entrepreneurship and Enterprise Development>
授業は日本の授業のように主に教授の話を聞くという形です。経済の専門用語などが多く使われるので聞き取るのが大変でしが、最近やっと理解できるようになりついていけるようになりました。この授業も事前準備をすることができないディスカッションが授業の中であるので、それについていくのは非常に大変です。
起業プロジェクトではAugmented realityと言って「現実世界とデジタルの世界を一つにする」というようなことを目指す商品開発をしています。例えば教科書の恐竜の図をスマートフォンで読み込むと、恐竜が実際にどのように動いている様子を画面で見られる。Google glassのように特殊な眼鏡をつけ、レストランに行くと壁にメニューが自動的に表示され選択できるようにするなどです。Augmented realityの世界的権威がイリノイ大学にいるので、その教授と協力しながら、僕たちはビジネスの手助けをするという形で行っています。

oda_kenji_1-3
<ビジネスの建物です。すごいきれいです。>

<Industrial Engineering 300: Analysis of Data >
確率の授業です。MSFE(Master of Science Financial Engineering)というUIUCの大学院に興味があったので、とってみたのですが、あまりにも内容が簡単で友達に聞くと簡単なことで有名で、教科書を見ても今後も難しくなる傾向がみられないので、ドロップしました。その代わりに課外活動や研究室訪問などに力を入れようと決めました。

4. 課外活動

(クラブ活動)
・テニスクラブ
Quad dayという日本の新入生歓迎会のような、ほとんどすべての団体がQuadという広場に集まって新入生を呼び込むというイベントがあります。そこでテニスクラブは一つしかなかったので、そこに申し込みました。テニスチームは3つのレベルに分かれていて、一番上はTraveling teamという20人だけの全米を他の大学と試合をしに飛び回るチーム、二番目はInterclub teamという50人くらいで学校内での試合などをするチーム、3番目はOpen courtという600人くらいいるらしい自由に練習するチームと分かれています。上の二つはしっかりと練習日が決まっていてチームとして活動しているのでTryoutがありました。私はInterclubにチームに入っています。私は日本ではすごくうまいレベルではないのですが、アメリカはあまりテニスのレベルが高くないのでこちらでは高いレベルに入ります。週2日で練習があり冬はインドアを借りて練習するのですが、あまり練習の質がよくないので、もっぱらそのクラブでできた自分と同じくらいのレベルの人と練習をするのを重視しています。

バイブルスタディ
 もともと哲学的な考え方や、宗教が好きで興味があったのでキリスト教を学んでみようと思い入りました。週2日で、スモールグループで聖書の研究、日曜日に礼拝、土曜日は初心者向けの聖書の学習というのがあるので、全部行くと結構大変です。私は礼拝と週1日くらいでは聖書の研究に行き、暇があれば土曜日も行くという風に行っております。
 日本では宗教というだけで眉間にしわを寄せるような人がたくさんいますが、世界的に見ると宗教の知識がなさすぎるというのは問題だと思います。確かにカルト宗教のようにいかがわしいものも多いですが、宗教は「人々がより良い人生を送るために先人たちが長い年月をかけて作り上げた哲学である」と私は思います。私はいかがわしいところ、理解できないところもたくさんあるので、全てを信じようとは全く思っていませんが、いくつかの納得できる良い考えは自分の中に取り入れることができると思っています。実際クリスチャンの人達は皆、一般的な人と比べていい人で、人当たりの良い人達である印象を受けます。それは彼らが「愛」を他人に与えることでキリストの存在を教えることができると信じているからです。キリスト教を信じていなくても、「愛」を他人に与えるというようなことは学び取れる一面だと思いますし、自分がよりよい人間になるためにはよいことだと思います。
 しかしキリストの誕生や神が世界を作ったなどに関しては、理系の考え方で猛反論しています笑 あまりにも疑問があったので、レポートとして疑問について書いてそれをクリスチャンとシェアしているほどです。キリスト教にものすごく詳しいが、クリスチャンではないという教授もいるので、私もおそらくキリスト教に詳しいノンクリスチャンとなる気がします。

(Student Sustainability Committee)
 クリエイティビティの授業の友達が110万ドル以上を運営するStudent Sustainability Committeeという団体のFood wasteでリーダーをやっているということで、その団体の一員として所属しています。私は食べ残しに関してのプレゼンを授業の中でして、またそれに関する解決策を考えていることもその友達に話していたので、これらのことがプロジェクトの中で役に立っていくと思います。まだ本格的に始動していないのですが、自分達で計画を練り、それを現実に実現させる活動なので非常にワクワクしています。

(Japanese food party)
 中沢が詳しく書いていると思うので重複しないよう控えますが、このイベントでは小峰会長、JICの先輩方から「日本をUIUCに知らせて来い!」という使命を果たすのに良い役割を果たせたのではないかと思います。
私は日本文化に関するプレゼンテーションを日本から持ってきた浴衣を着ながら行いました。大勢の人の前でプレゼンをする機会はなかなか得るのは貴重なので、この機会は非常に自分にとって良かったです。プレゼンは笑いも多くとれて成功したと思います。
アメリカはイベントに寛容なところもあってこのイベントはスタッフの方とも協力して行えることになり、部屋の予約を手伝ってもらったり、次回は100ドル以上を寄付してもらえたりすることなども決まりました。

(その他)
週二回ARCというものすごく大きいジムに通い体を鍛えております。テニスなどのスポーツにもつながりますし、健康にも気を使えるので重宝しています。
また4月に開催される予定のイリノイフルマラソンに参加する予定なので、今から準備して週二回は走るようにしております。

週2回ジム、ジョギング、テニス、週4回バイブルスタディ、そして普段の勉強、友達との遊びなど、毎日2つくらいは予定があるというくらい忙しくそして本当に充実した生活を送っています。
時間管理能力や自己管理能力も向上していると感じています。これから先も「初心忘るべからず」の精神ではじめにたてた目標を見失わず、精進していくので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

第38期小山八郎記念奨学生 織田健嗣

中沢亮太さんの2013年11月分奨学生レポート

こんにちは、中沢亮太です。現在、第38期小山八郎記念奨学生として、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校に留学中です。日本では、一橋大学経済学部でマクロ経済学を専攻しています。
こちらに到着して既に1ヵ月半が過ぎました。今回の第1回レポートでは下記4つの内容を書いていきたいと思います。

1.UIUC留学の目的
2.Champaignでの生活
3.Fall Semester授業
4.課外活動

これまでの1ヵ月半を振り返って皆様にご報告するとともに、今後の留学生活に活かすための機会としたいと思います。また、来年以降の奨学生・奨学生志望の方々に少しでも参考にもなれば幸いです。

1.UIUC留学の目的
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(以下、UIUC)留学の目的は、次の2点です。

(1)異文化の環境に身を置く
(2)様々な分野の先端的な学問やビジネスに触れる

私の夢は、世界に影響を与えられるような事業を興すことです。この夢の達成に近づくため、2011年度に大学を1年間休学して、レアジョブ(http://www.rarejob.com/)というグローバルなベンチャー企業で社員として働き、色々なことを学ばせて頂きました。1年間の修行の結果、今の自分に特に足りていないものは、①異文化の環境でコミュニケーションをとる能力、②テクノロジー・ビジネス等をはじめとした幅広い実用的な知見、の2点であると気づき、留学を決意するに至りました。
UIUCは、Diversityを重要な価値観として掲げている(全米の大学で2番目に留学生の数が多い)ことに加え、数多くの世界的事業(Netscape, YouTube, PayPal等々)が生まれた地でもあります。この恵まれた環境の中で、本奨学制度では専攻に縛られることなく自由に履修科目を選択できるので、私にとって理想的な留学先であると考えました。

2.Champaignでの生活
Midterm Examの時期が始まり、図書館やカフェで夜遅くまで勉強をする学生の数も増えてきました。また、今年は例年に比べて夏が長かったようですが、ようやく気候が寒くなり始め秋の訪れを感じています。さて、ここではChampaignでの生活について簡単にご紹介したいと思います。

・寮生活
Sherman Hallという寮のSingle Roomに配属されました。「古くて部屋が狭い」と聞いていたのですが、日本の実家にある私の部屋よりも広かったので全く問題ありませんでした(笑) 授業のほとんどは徒歩10分圏内、レストランやバーが数多く並んでいるGreen Streetという通りも徒歩3分程度、寮内の友達も数多くできたので、快適で楽しい寮生活を送ることができています。

<狭いと噂の部屋の様子>

・食事
アメリカの食事は、とにかく量が多いです。こちらに来てから心なしか徐々に太ってきている気がします(汗) 私は立地や価格の理由から大学ダイニングホールのミールプランを申し込んでいないので、食事のほとんどはレストランでの外食です。最近はアメリカ流のピザやサンドイッチに飽き飽きしてきたので(UIUCのオリエンテーションやパーティーでは、なぜか毎回ピザが出てきます)、キャンパスに数多くある中国・韓国・インド・タイ等のアジア料理店で食事を楽しんでいます。

<FAT SANDWITCHと1ドル札。チキンと山盛りのフライドポテトが挟んであります。もう食べることはないでしょう(笑)>
<FAT SANDWITCHと1ドル札。チキンと山盛りのフライドポテトが挟んであります。もう食べることはないでしょう(笑)>

3.Fall Semester 授業
今学期は5クラス13単位の授業をとっています。下記カッコ内は、(授業番号, 単位数)を表しています。
・Entrepreneurship and Enterprise Development (Business Administration 199 / 395, 3 credits)
EntrepreneurshipとLeadershipを専門とする Dr. Paul Magelliの下で、起業の手法について学ぶ授業です。授業内では起業のフレームワーク等について議論をし、授業外では生徒同士でチームを組んでビジネスプロジェクトを進めています。
授業内でも授業外プロジェクトでも議論のスピードが速く、英語の壁を一番高く感じている授業です。しかし同時に、内容が実践的なので一番わくわくしながら取り組めている授業でもあります。
現在、私の所属するチームでは、靴に関する新しいビジネスを立ち上げようとしています。アメリカ、ベネズエラ、中国、韓国、日本の多種多様なメンバーで構成されているチームなので、様々な角度からのアイデアが出てきてとても刺激的です。アメリカのDiversityの強さを体感しています。

・Lecture in Engineering Entrepreneurship (Engineering 360, 1 credit)
主にITに関連する分野で活躍中の起業家たちが毎回交替で講師を務め、自身の立ち上げたビジネスやEntrepreneurship、起業・経営の手法について語る講演会のような授業です。どの方のお話も自身の体験談に基づいているので、とてもリアルで生々しく面白いです。

・Introduction to Programming (Computer Science 103, 3 credits)
Pythonという言語を用いて、プログラミングの手法や考え方を学ぶ授業です。レアジョブに勤めていた経験等からプログラミングを学ぶ必要性を感じていたので、本授業を履修しました。
やはりUIUCは、特にComputer Scienceに関する施設や授業体制がとても手厚いです。Laboratoryで実際にプログラムを動かしたりクイズを解いたりしながら授業が進行していく形式なのですが、20名ほどの生徒に対して教授が1名とTeaching Assistantが約3名もついているので、その場で疑問点を解消することができます。

・Industrial Organizational Psychology (Psychology 245, 3 credits)
いかにして職場環境を向上させることができるか、を心理学のフレームワークを用いて理解する授業です。教授が一通り講義をした後に、他の学生との議論やグループワークをするという形式です。もともと心理学に関心を持っていたこと、UIUC心理学部は全米でも評価が高いこと(ちなみに、Playboy創業者Hugh HefnerはUIUC心理学部出身らしいです)から履修を決めました。
これまでに、心理学の実験方法、Interviewの効果的な方法、Job Performanceの測定方法等について学びました。ビジネスのみならず日常生活においても応用できるような実用的な示唆が多いので、毎回興味深く授業を受けています。

・Public Speaking (Communication 101, 3 credits)
プレゼンテーションについて理論と実践の両面から学ぶ授業です。2週間に1回程度のペースでテーマが与えられ、各自練習を重ねた上でプレゼンテーションを行います。それに加えて、ほぼ毎回の授業で即興プレゼンテーションを行います。
この授業はクラスメートの大半が中国・韓国からの留学生なのですが、彼らの多くは英語を本当に流暢に話します。英語力だけで勝負をしても敵わないので、プレゼンテーションの構成や、話す内容のユニークさ、事前の練習に力を入れて対抗しています。例えば、前回は「坐禅の方法」についてスピーチを行ったのですが、自分の失恋経験を織り交ぜて笑いをとったり、日本から持参した甚平を着たりして坐禅のデモンストレーションを行ったところ、英語は拙いながらも高評価を得ることができました。

4.課外活動

・I-programs
Illinois Leadership Center 主催のLeadership養成プログラムに参加しました。月1回ほどの頻度で土曜日朝10時から夕方6 時までの半日をかけ、色々なミッションやディスカッションをするワークショップです。友達から誘いを受け、面白そうだったので即快諾をして参加しました。
私たちは、”IGNITE”というテーマの回に参加しました。世界をより良くする変化を起こすために、いかに周りの人の心に火をつけて巻き込んでいくか、を学ぶのが目的の回です。朝はUIUC卒業生や米国グローバル企業の事例からLeadershipの何たるかを学び、昼は議論やワークを通して自分のアイデアを磨き、夕方には成果物として90秒間のエレベーターピッチをする、という流れでした。
最後のエレベーターピッチでは、“Most Polished Pitch”, “Most Innovative Pitch”, “Idea You Most Want To See Happen”, “Idea You Most Want To Help Accomplish”の4部門で優秀ピッチの投票が行われ参加者100名ほどの中から1名ずつが選出されたのですが、幸運にも私は”Idea You Most Want To Help Accomplish”部門を受賞することができました。たとえ英語が流暢でなくても、ロジックとハートと多少のユーモアがあればネイティブスピーカーとも渡り合えるのだと体験・実感でき、とても嬉しかったです。

賞品の”IGNITE”懐中電灯 とLeadership Program修了証
<賞品の”IGNITE”懐中電灯 とLeadership Program修了証>

・Japanese Food Party
9月27日(金)夕方にJapanese Food Partyを主催しました。UIUCで日本語を教えていらっしゃる小野坂先生主催の交流会で、日本のことが大好きな学生たちに出会ったことがきっかけとなりました。開催の目的は、次の2点です。
(1)友達の輪を広げる。
(2)異国の地で日本文化を伝える。
特に2点目については、小峰会長をはじめJapan Illini Clubの先輩方から「草の根の日本大使になってください」との命を受けていたので、Japanese Food Party開催という形で、その約束を果たそうと考えました。
当初は、私と、同期奨学生の織田君の2人が中心となって準備を進めていたのですが、途中からUIUC正規学生の谷口君(高校からアメリカに滞在)が幹事に加わってくれました。日本に興味を持っている学生30名程度に加え日本人数名で開催するはずだったのが、友達が友達を呼んで雪だるま式に数が膨らんでいき、最終的には140名以上申込・100名以上参加(うち日本人は29名)という規模になりました。
予想を遙かに超える規模に拡大したこと、アメリカ滞在約1ヵ月という低い経験値、10月前後に控えるMidterm Exam 、関係各所との調整の難航等々の条件が重なって、準備は思いのほか大変でした。しかし、同期奨学生の榊原君・常盤君、ボランティアに来て下さった日本人学生の方々、UIUC職員の方々のご協力もあって、無事開催に至ることができました。
当日は、「海鮮丼」「牛丼」「お好み焼き」「焼き餃子」の4品を提供しました。また、空手部にお願いをして空手演武のパフォーマンスや、日本人学生に協力を仰いで日本文化に関するプレゼンテーションも行いました。

<日本の祭りに関するプレゼンテーションの様子(篠原君) >

翌日以降とったウェブアンケートによると、89%以上の方がパーティーに満足してくださり、84%以上の方がまた参加したいと回答してくださりました。友達から「楽しかったよ」「美味しかった」「また絶対開催して」との声を貰えた時は、本当に嬉しかったです。また、小野坂先生から「日本人学生の方々がこのように一致団結して日本人の為だけでなく広く一般の学生に向けてイベントを企画・遂行するのは久しぶりだと思います。皆さんのご活躍とても頼もしく、嬉しく思いました。」とのコメントを頂けた時は、この会を開催して良かったなと改めて実感しました。今回の経験で得たノウハウを活かして、次回はより良い会を企画できればと思います。

第1回レポートは以上です。最初の1ヵ月半はあっという間に過ぎてしまいました。きっと残りの留学生活も、すぐに過ぎていくのだと思います。一日も無駄な日を過ごさないよう、勉強に遊びに全力を尽くしていきたいと思います。引き続きご支援ご指導の程よろしくお願い致します。

2013年10月6日 (日) @ Sherman Hall
第38期小山八郎記念奨学生 中沢 亮太