高濱萌子さんの2016年7月分奨学生レポート

JICの皆様、ご無沙汰しております。第40期奨学生の高濱萌子です。第40期生として綴る最後のレポートとなりました。

写真1 日没後

(写真1 日没後のシャンペーン)

 

本レポートは、

  1. 春学期の授業
  2. 課外活動について
  3. 留学全体のまとめ

について書かせていただきます。

 

  1. 春学期の授業

UP204 Chicago: Planning and Urban Life 授業形態Lecture50min×2, Lab50min×1

 授業以外には期末テストとfinal projectの課題がありました。Final projectのテーマは、「地図アプリを利用してシカゴの都市問題を考える」というものでした。自由に2~3人のグループを作るのですが、隣の席に座っていた中国人の男の子とペアを組みました。私たちのグループは、シカゴの自転車利用促進プロジェクトについて発表しました。シカゴは現在、自転車用道路の整備、シェアバイクの普及に力を入れています。ラッシュ時の交通渋滞の緩和や自動車所有にかかるコスト削減のためにも自転車には数多くの利点があります。Arc GISと呼ばれる地図アプリを利用したのですが、問題が起きている場所を視覚的に捉えることができるので、発表を聞く側としてとても理解しやすかったです。この授業ではTAの方が非常に丁寧に面倒を見てくれたのが印象に残っています。

 

ACE430 Food Marketing 授業形態Lecture 80min×2

 後半は毎週のグループワーク+ゲストスピーカーによる講義でした。グループワークの課題の中で特に面白かったのが、キャンパス周辺の5つのスーパーマーケットを回って、外観や店内設備などについて比較するものです。どの店舗が最も効率よく運営されているのか、メインターゲットは誰か、などをグループで予想しました。この授業のグループワークは読み物・調べ物の量が膨大で、1週間ではとても消化しきれず苦戦しました。ですが、先生がアップロードしてくださる読み物は面白いですし、実際に足を運んでデータを集めるのも日本ではあまり経験がなかったので、とってよかったと思います。

 

ACE431 Agri-food Strategic Management 授業形態 Lecture 80min×2

スライドを使った講義形式の授業+同じグループで4回グループワーク課題に取り組みました。回数を重ねるうちにメンバーそれぞれの性格もわかってきて、だいぶやりやすくなりました。グループワーク課題では、食品・飲料を扱う実存する企業(Chipotle, PepsiCoなど)の問題点・改善点を提示します。最後の日の発表では、Q&Aで、私の担当箇所への質問が重なりました。とてもどきどきしましたが、質問されそうなことを予測し事前に調べていたのでなんとか答えることができました。終わってからほっとしたのをよく覚えています。

 

GCL125 It’s Toxic! 授業形態Lecture 80min×2

春休み明けからはグループにわかれての学習になりました。3つのテーマから好きなものを1つ選びます。私のグループは、イリノイ東部に広がる帯水層の上に有害物質を含むゴミ処理場を建設することの問題点を調べ、発表しました。毎回授業でやるべきこと、次の授業までの課題がはっきり示されているので、進めやすかったです。最後の日は先生が持ってきてくださったお菓子を食べながら3チームが発表を行いました。

 

RST351 Cultural Aspects of Tourism 授業形態Lecture&Discussion 80min×2

 特に楽しかったのは、food tourismの一環で、クラスでChampaign-Urbanaのレストラン巡りをしたことです。名物のBBQ屋さん、韓国料理屋さん、メキシカンアイスクリーム屋さんなど7つのお店を回りました。普段は席が遠くて話すことがない人とも会話するきっかけが生まれました。Final Projectは2人組でChampaignのPRビデオを作りました。私たちは「キャンパスライフ」を軸に、キャンパス内で観光客誘致に魅力的だと思うものを撮影しました。全てのビデオを見て、他のチームの完成度の高さに本当に驚きました。ビデオ作りは初めての経験で、初心者らしい仕上がりでしたが、なんとか形になりました。

 写真2 レストラン巡り

(写真2 レストラン巡りのときの集合写真)

 

AGCM199 Ag and Environmental Photography 200min×1(春学期後半)

後半から始まったカメラの授業です。毎週テーマが設定されていて、数枚の写真を提出します。最後には「ストーリーのある写真」というテーマで5枚の写真を出しました。毎週授業中に先生・生徒全員で課題の写真の批評を行います。人の写真をゆっくりとみることで新たに気が付くことがたくさんありました。旅行の際にカメラをもっていったのですが、本当にきれいにとれてカメラの魅力にはまりそうです。週1回の息抜き・趣味としておすすめの授業です。

 

授業全体のまとめ

春休みが終わってからは毎日が風のように時間が過ぎていきました。春学期は最大の18単位をとっていたこともあり、授業・課題・テニス・遊びをしているうちに気がついたら5月を迎えていたというのが感想です。春学期後半は習ったことをベースに「自分の頭で考える」機会が多かったです。特に食品業界について実例を用いて学ぶことで、将来働くときのイメージがほんの少し掴めたのではないかと思います。

 

  1. 課外活動について

【テニスクラブの活動】

外のコートに移ってからは、週に2回練習に参加していました。自転車での往復は景色がよくてとても気持ちよかったです。練習に1年間参加したことで、テニスコートが安心する場所になりました。気分が落ち込んでいても練習に行けば誰かがいて、みんなで打ち合えばストレス解消になりました。最後の練習では、もう一生会えない人もいるのだろうか、と感傷に浸りそうになりました。

テニスクラブでの活動を振り返ってみると、イリノイでテニスをしたことで、私のテニスに対する姿勢に変化があったように思います。私は日本の大学の部活でテニスをしているのですが、常に真剣に練習するべきという雰囲気があります。私はそれも重要であるし、真剣に取り組むからこそ得られるものも大きいと考えています。でも、真剣すぎて時にテニスが楽しいという気持ちを忘れてしまうことがありました。反省ばかりして、良いところに気が付きにくくなったり、自分のだめなところに目が行きがちになってしまったりします。イリノイでは、純粋に楽しむためにテニスをする時間を持つことができました。そして私にとってテニスはただのスポーツではなく、人と人をつなげる大きな役割を果たしていることがよくわかりました。チームメイトに対してたまに適当すぎるのではないかとツッコミたくなることもありましたが、楽しく練習するべきだという考え方は素敵だと思います。テニスがもっともっと好きになりました。

写真3 テニス

(写真3 ウィスコンシン大学での試合後の一枚)

 

  1. 留学全体のまとめ

私は私であり、9カ月異国の地で暮らしても、あまり大きな変化はなかったように思います。正直に申しますと、留学を通して180度考え方が変わったとか、人生の指針ができた、ということはありません。日本の友人に会っても、口を揃えて「変わってないね」「ずっとここにいたみたい」と言われます。しかし成長しなかった、多くを吸収できなかったというネガティブなことではなく、今回は留学前からしっかりと心構えができていたのだと考えています。また、私が今は変わっていないと思うだけで、きっと何かの機会に「あのときの留学があったからこそ今がある」と思うときもくるのでしょう。確実に、今後の進路の選択肢は大きく増えたと思います。自分がどのような道に進むのか、想像をめぐらすだけでワクワクします。

今回の留学で大きな自信になったのは、自分の誠意は、時間はかかるかもしれないけれどあきらめなければ相手に伝わる、ということです。留学後半はグループワークに苦しめられました。苦手に感じる理由を考えてみると、英語のハンデを言い訳に司会役は無理と決めつけ、そして相手の意見に同調してばかりだったからだと思います。受け身で、しばしばただそこにいるだけの存在になっていました。話し合いが停滞しているときも黙って誰かが発言するのを待っていることもありました。きっとグループのみんなも「この子は何の意見もないんだ」「貢献してくれなそう」と思っていたと思います。はじめのうちはストレスがたまる一方でした。しかし回数を重ねるうちに、コツコツと取り組む姿勢は相手に信頼感を与え、そして英語をしどろもどろになりながらもなんとか話そうと試みる姿勢は相手の協力を得ることにつながることがわかりました。グループワークのメンバーもだんだんと私のことを理解してくれたようで、「これはどう思う?」と私の意見を聞いてくれるようになりました。グループワークを通して、意見は言う、でも周りの意見も尊重する、そうした主体的かつ協調的な姿勢を持つ大切さを学びました。つたない英語ながらも誠意を持って、そして行動をすればいつか受け入れてもらえることを確かめられました。誠意をもって人と接する、これは私が日本でも日々の目標としていることです。言語や文化の違いを除いて、私という人間が日本以外の国でも受け入れてもらえたことに小さな喜びを感じました。

留学を通して、性別・人種に関係なく本当に心の優しい人にたくさん出会いました。どうして見ず知らずの私に優しくしてくれるのだろうと考えてしまうほどです。留学は、人の親切により敏感になる機会を与えてくれました。こんなにもたくさんの素敵な方々に出会えるとは想像もしていませんでした。私たちの周りは無限の可能性に溢れていて、探し求めにいきさえすれば手に届くのだということを学びました。

留学前は「キャンパス以外に何もないよ」というお話を頻繁に耳にし、少し心配していましたが、私にとっては毎日が刺激的でした。好奇心のままにいろいろなことに挑戦していたら、あっという間に時間が経っていきました。広大なキャンパスは四季折々で表情が異なり、自転車で散策したり、ランニングをするのが大きな楽しみの一つでした。青い空の下、芝生に寝転んでぼうっとしている時間が何より幸せでした。イリノイ大学が、こんなにも思い入れのある場所になるとは思いませんでした。

キャンパス最後の日の過ごし方は、留学生なら誰しも考えることでしょう。私は、荷造りをほぼ終えた最後の日は、一人ランニングに出かけました。キャンパスの中の自分のお気に入りの場所を走りました。日本館、以前住んでいたPAR、テニスコート、サウスクアッド…とても良いお天気で、私のイメージするUIUCにぴったりの日でした。いつか必ず戻ってきたいと思いますがしばらくは来られないので、しっかりと目に焼き付けました。日本に戻ってきてからも、様々な場所でUIUCの景色を浮かべています。そうすると不思議と心が落ち着きます。

 

最後になりますが、このような素晴らしい機会を与えてくださった関係者の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。JICの歴代の先輩方が長い時間をかけて築いてこられた信頼のおかげで今の私たちがいることを何度も感じました。本奨学金制度に応募するに至った経緯も、第40期に選んでいただいたことも、私にとっては奇跡・幸運の連続でした。この感謝を忘れず、常に向上心をもって進むべき道を見つけていきたいと思います。

写真4佐藤先生と

(写真4 佐藤昌三先生のご自宅のアトリエにて。大好きな40期との一枚。)

 

2016/06/26

第40期 高濱萌子

 

番外編 〜日本(東京)に帰ってきて気がついたこと〜

帰国して1ヶ月が経ち、すっかり日本の生活に戻った気がします。日々白米の美味しさをかみしめています。アメリカでの生活を経たからこそ、日本に帰ってきて感じたこと、実は日本特有であるという発見を、忘れないうちに記録しておきたいと思います。

 

  1. 声が小さくなる

周りの目を気にしすぎなのでしょうか。日本ではつい声量を抑えてしまいます。

  1. 目からたくさん情報が入ってくる

広告の量が多いです。

  1. 人が多い(多すぎる)

さすが東京です。どこにいっても人がいます。

  1. 観光客が増えている

私の家の近くでも外国人旅行者らしい人をよく見かけます。

  1. コンビニの品揃え・清潔感に感動する

帰国後空港でコンビニに入ったときの感動は忘れられません。

  1. 女性の細さに驚く

おそらく自分が大きくなったのも原因ですが。

  1. 年齢確認されることがほぼない

アメリカでは必ずパスポートを携帯していました。

  1. なにもかもキッズサイズに見える

とくにサーティワンに行った時に感じました。

  1. 座るところがない

日本にはベンチが少ないです。

  1. 満員電車(バス)でもさらに乗り込む

キャンパスを走るバスは日本人から見るとまだ乗る余裕があっても、運転手さんに扉を閉められてしまいます。

 

 

高濱萌子さんの2016年3月分奨学生レポート

皆様ご無沙汰しております。第40期奨学生の高濱萌子です。

もうすぐ4月を迎えるシャンペーンは少しずつではありますが暖かい日が増えてきています。早くクワッドの芝生の上で寝転がりたいです。

高濱 写真1

日が差すサウスクワッド

 

第3回レポートでは、

 

  1. Spring Semester履修授業
  2. Spring Break
  3. 課外活動・生活全般

 

の3つをご報告させていただきます。

 

  1. Spring Semesterについて

 

「そんなに食べ物のことばかり考えていて大丈夫?」と言われるくらい食べ物に関わる授業をとっています笑。先学期に比べて読む量も課題も増えましたが、自分の興味のある内容だとなんとかなるのだと感じています。ただ、未だに慣れないのがグループワークです。5人ほどのチームになると全員が集まるのも難しいですし、取り組みの姿勢にも差が出てきます。自分が言いたい意見をいいつつチームの意見も尊重する、そしてそれぞれの意見を大きく一つの方向に持っていくのはとても時間のかかる作業です。私は、締め切りの数時間前に一気に仕上げるアメリカンスタイルがどうも心臓に悪く苦手です笑。残り数回のグループワークで苦手を克服できるようになることが課題です。今学期は授業の中で親しい友人ができ、ありがたいことに彼らがよく助けてくれるので秋学期よりもずいぶんと困ることが減りました。思い切って最初の授業で周りの人に話しかけてよかったです。

 

以下、半分を終えての授業の感想や内容に触れます。

 

UP204 Chicago: Planning and Urban Life 授業形態Lecture50min×2, Lab50min×1

シカゴの歴史、郊外の成り立ち、現在の都市問題などを学びます。構成は、週2回のレクチャーと1回のディスカッションまたはコンピューターでの簡単な分析・レポート作りです。シカゴを訪れてみるとすぐに気がつくと思いますが、シカゴは非常に計画的に作られた街です。京都のように、直線的に道路が整備されていて、旅行者にとっては位置が把握しやすい街です。というのも、1871年の大火事で街のほとんどが焼け、その後計画に沿って復興が進められたからです。授業で、シカゴの政治や都市の貧困問題にたくさん触れますが、近くに住んでいても、知らないことだらけで周りに目をむけていなかったことに気がつき反省しています。半分の授業を終えて、少しシカゴに詳しくなりました。

 

ACE430 Food Marketing 授業形態Lecture 80min×2

授業の前半は価格設定・価格弾力性・取引理論などについてスライドを使ってのレクチャー形式で学びました。後半からは今まで習ったことをもとにケース課題を読んで、企業がとるべき方針を3~4人のグループで考えます。ACE431のケースよりもデータをたくさん用いるのが特徴です。前回は、スターバックスがどのように・どこからコーヒー豆を調達するべきかを提案する課題に取り組みました。この課題を通して、Fair Tradeに対する考え方が少し変わりました。私は、Fair Tradeは推奨するべきだと考えており、スーパーでお茶を買う時などはFair Tradeマークのついているものを選んでいました。しかし、Fair Tradeはライセンス契約と同じでextra feeをスターバックスがFair Trade Organizationsに支払ってFair Tradeと書かれたラベルを購入する仕組みになっていることを知りました。購入側(スターバックス)は生産者と直接交渉ができないため低品質製品の流通を招いてしまっているそうです。品質重視のスターバックスはFair Trade コーヒーの取り扱いは本当なら避けたいけれど、消費者からの要望が強いため一定量購入していると記事には書かれていました。プラスのイメージが強いFair Trade製品ですが、そうでない側面もあることを学びました。

 

 

ACE431 Agri-food Strategic Management 授業形態 Lecture 80min×2

製品ライフサイクル、SWOT分析、VRIO分析などのフレームワークを通して「戦略とは何か」を学ぶ授業です。大半は日本の大学で学んだことの復習のようです。ただ、学んだことを実際のケースに合わせて考える機会がたくさんあるのが日本と異なっていて楽しいです。月曜日はレクチャー、水曜日は1チームがケース課題に基づく発表を行う形式です。ランダムに割り振られた5~6人のチームでケース課題に取り組みます。春休み直前にグループでのプレゼンがありました。メモは持っていましたが途中で頭が真っ白になって一瞬時がとまりました。Final weekにもう一度プレゼンがあるので挽回できるように頑張ります。

 

 

GCL125 It’s Toxic! 授業形態Lecture 80min×2

私たちの生活の周りに溢れている化学物質の有害性を考えてみる、という授業です。Reading課題でわからなかった点・疑問点を授業で発言し解決していきます。「何を学んでいるのかさっぱりわからない」初回の課題での感想です。さっぱりは大げさかもしれませんがendocrine, testosterone, androgen…という聞きなれない単語のオンパレードに履修撤回を考えました。はじめに履修を考えた理由は、食品添加物として使われている化学物質の摂取が人体に与える影響を学びたかったからです。授業では食品添加物だけでなく、洗剤や歯磨き粉などの日用品、工業製品に含まれる有害物質の影響について学んでいます。

正直、今私が週2回授業で学んでいることが何につながるのかはわかりません。しかし、今まで全く知らなかったことを新たに学び、そして少しずつ知識が増えていく面白さに改めて気がつきました。今までと異なる方向にアンテナを伸ばせたことが大きな収穫です。授業は13人という非常に少人数で、ほとんどがFreshmanです。全員ほぼゼロの知識からのスタートなので気後れする必要がないですし、全員と顔見知りになれるので発言しやすい雰囲気です。

 

RST351 Cultural Aspects of Tourism 授業形態Lecture&Discussion 80min×2

今となっては、旅行は非常に身近なものとなっていますが、観光業というのは1990年代以降のとても新しい学問だそうです。だからこそ日々新たな発見がたくさんあり学ぶ意義があると教授がいつもおっしゃっています。教授が授業の合間に世界各国の素晴らしい写真を見せてくれるので、行ってみたい場所がぐんと増えました。ポルトガル人の教授はいつもパッションに溢れていて、とってもかっこよいのも魅力の授業です。クラスでの授業だけでなく、頻繁に校外学習を行います。「Authenticity(上手に訳せませんが、本物らしさ、でしょうか)とは何か」が授業の大きなテーマです。少し授業の話とそれますが、留学をしていて日本について伝える機会がたくさんあります。正しく伝える努力はしていますが、それでも私なりの解釈が混ざっていたり、相手に合わせて伝える内容を少し変えたりしています。形のないauthenticityを伝える難しさを感じます。Final Projectとして2~3人組で、Champaignの観光発展を促すビデオを作ります。それぞれのチームがテーマに沿ってビデオを作るのですが、私たちはキャンパスライフについてです。学校紹介にふさわしいイリノイ大学の魅力を二人で挙げていたのですが、お互いに新しい発見がたくさんあって面白いです。どのような仕上がりになるのかまだわかりませんが、上手くできたらイリノイ大学PRビデオとして公開したいです。

 

GS298 Food Politics 授業形態 Lecture 50min×2(春学期前半)

8週間だけの授業です。ディスカッションが多く、アメリカ人の食に対する生の声がきける面白い授業でした。一度食べ物の写真を見ながらカロリーを予想するゲームを行ったのですが、学生の予想が実際よりはるかに低くてみんなの「だから太るのか!」という結論に笑ってしましました。テストはなくレポート2本で成績がつきます。私は遺伝子組み換え食物についてレポートを書きました。とても面白い中国系アメリカ人の先生で、授業をとっていたオーストリア人の留学生と私にとても親切にしてくださりました。一度先生のご自宅での夜ご飯に招待していただいて貴重な経験ができました。

高濱 写真2

先生の手作りディナー

 

 

AGCM199 Ag and Environmental Photography 200min×1(春学期後半)

先週から始まった写真のクラスです。図書館からカメラを借りました。授業でたくさん写真をとりにいくようで楽しみです。カメラ好きの父の影響かもしれません。初心者かつカメラの専門用語が英語ですでに不安がいっぱいです。次のレポートでどんな報告ができるか私も楽しみです。

 

  1. 春休み

前々から非常に楽しみにしていたのが春休みです。なぜなら日本から両親が訪ねてくれるのと、高校時代の留学先であるテネシーのホストファミリーを両親と一緒に訪ねる計画だったからです。(普段からですが)大好きな食事の時間が、大切な人たちと一緒だとさらに楽しかったです。ただ、想像以上にシカゴが寒く薄着で来てしまった父は辛そうでした。両親がシカゴをとても気に入ってくれたくれたことも嬉しかったです。私もシカゴは大好きな街の一つで、シカゴがもっと人気になればいいのになあと思っています。

高濱 写真3

両親・ホストファミリーと

 

19日から25日まで両親と過ごしたあとはシカゴ郊外に住む友人の家にお世話になりました。フライドチキンが人気のお店に連れて行ってもらったのですが、本当に美味しくてしばらく夢に出てきそうです。夜に友人・友人の彼・友人のお母さんと4人でトランプをしてとても盛り上がりました。

 

 

  1. 課外活動・生活全般

〈課外活動〉

冬の間はテニスクラブでの活動は週2回インドアで行われていましたが、つい先日外のコートに移動しました。1月には試合でミシガン大学に行きました。ずっとインドアコートにいたのでミシガン大学の大きさはわかりません笑。人数が少なかったのでたくさん試合に出ることができました。私は団体戦のルールをよく理解しておらず、勝っていると思ったら「負けちゃったよ」と言われ衝撃を受けたのもいい思い出です笑。

高濱 写真4

試合後の一枚

 

テニスクラブの友達数人とたまに朝ドーナツを食べに行く不思議な会が結成され、それも最近の楽しみの一つです。

 

〈生活全般〉

1月にPARからSherman Hallに引っ越しました。去年の6月に寮の希望を提出する際にもSherman Hallを第一希望にしていたのですが、人気が高かったようで希望は通りませんでした。Sherman Hallの魅力は、キャンパスの中心に位置しており移動が楽、一人部屋、ミールプランをつけなくてもよいので自分の好きなものが食べられる、の3点だと思います。住めば都というように、どこの寮になっても良いところはたくさんありきっと気にいると思います。ただ、私の例のように途中で変えるオプションもあることをお伝えしておきます。

 

春休み最終日、友人の車でシカゴからキャンパスに戻る車の中で本レポートを書いております。両サイドに広がるとうもろこし畑は全て刈り取られて平地が続いています。次にこの道を通るのは帰るときかもしれないなと考えながら帰路につきます。

第3回レポートを読んでいただきありがとうございます。たくさんの方々の支えがあって充実した留学生活を送れていることに感謝しています。残りの時間も油断することなく、安全第一で頑張ります。

 

2016/03/27

高濱萌子

 

番外編〜シカゴおすすめ観光地ベスト3〜

留学中シカゴに行く機会が何度かあると思いますが、実際に行くと何をするか迷ってしまうものです。私が数回シカゴを訪れて思い出に残った場所を書かせていただきます。

 

  • フランクロイド邸 in OakPark

3回訪れていますが、気候や天気次第で毎回異なる印象を受ける大変面白い場所です。Oak ParkというダウンタウンからGreen Lineで30分ほどの郊外にあります。世界三大建築家の一人フランクロイド・ライトが設計した数々の邸宅は建築の知識がなくても見ているだけで楽しめます。さらにおすすめなのが、フランクロイドが家族と住んだ家兼仕事場の内部見学ツアーです。有料ですが1時間ほどのガイドもあり内部をゆっくり見て回ることができ、面白いです。

 

  • シカゴリバーツアー

冬の間はやっていませんが、春〜秋にかけていくつかの会社がリバーツアーを開催しています。私はwendellaという会社のChicago’s Original Architecture Tour(75分)に参加しました。大きなボートでシカゴ川をガイドさんの解説つきで下ります。下から見上げる両側の高層ビルはまさに圧巻です。両親も非常に楽しんでいました。川の上で寒いので防寒をされることをおすすめします。

高濱 写真5

ボートから見た景色

 

  • 自然史博物館

とても巨大で、半日〜1日は時間をとったほうが楽しめると思います。私も時間がなくて全部は回ることができていませんが、ネイティブアメリカンの展示が特に面白かったです。服飾にとても細かい刺繍が施されていて、思わず見とれてしまいました。正面を入ってすぐのところにT-rexスーの化石が展示されています。

高濱萌子さんの2015年12月分奨学生レポート

JICの皆様、レポートを読んでくださっている方々、ご無沙汰しております。第40期奨学生の高濱萌子です。

現在、イリノイ大学はThanksgiving break真っ只中です。奨学生4人ともイリノイ州を離れ各々休暇を満喫していることと思います。私は、早稲田大学からの交換留学生のXさんとニューオーリンズ、その後シカゴで名古屋大学からの交換留学生Tさんと合流し休暇を楽しんでいます。

写真1

シカゴの夜景

 

第2回レポートでは、

 

  1. Fall Semester途中経過
  2. Thanksgiving breakについて
  3. 課外活動・生活全般について
  4. 今後の抱負

 

の4点をご報告させていただきます。

 

【Fall Semester 途中経過について】

 

刻々とFinal weekが近づいております。運が良いことに、私はFinal weekより前に二つテストが終わります。授業をとるときにシラバスで確認して、あまりFinal examがかぶらないように考慮することをおすすめします。(ただし、1日に3科目以上のFinal examがかぶった場合は、日程変更が正式に認められます。)

 

〈KOR203 Intermediate Korean〉 授業形態:50min×5

後半は、文法が複雑になりよく授業後に先生に質問をしています。Writingの課題が2回あり、「家族への手紙」「先週末の出来事」を習った単語・文法を用いて書き上げました。韓国語のよいところは、大学内に韓国人留学生が多いため簡単に添削をしてもらえることです(笑)!

この授業を履修して一番良かったと思うのは、気の合う友人ができたことです。特に韓国語を履修している人は、日本を含めたアジアの文化に興味がある人が多いので、非常に友達が作りやすかったです。家に呼んでくれたり、飲みに誘ってくれたりと、彼らにはとても感謝しています。ただ、最大で18単位申請できるうちの5単位という大きな割合を占めるため、spring semesterは履修しないことに決めました。金曜日に行われる1時間の会話のクラスには継続して通うつもりです。

 

〈ACE251 The World Food Economy〉 授業形態:Lecture 50min×2, Discussion 50min×1

全3回のmid-term examのうち2回を終えました。最近のlectureの中では、食料廃棄についての講義が最も面白いと感じました。これまでは発展途上国について考えることが多かったのですが、食料廃棄(food waste)問題は、主に先進国が取り上げられます。食料廃棄率の低減策としてfood donationが挙げられますが、寄付するにもパッキング・輸送にコストがかかるため、アメリカでは余った食料、または余ると予想される商品を寄付する企業がまだまだ少ないそうです。food donationを促進するためには、政府の援助が必要であることを感じました。

授業外では、マレーシアの食料経済についてグループワークを進めています。全部で3回の共同レポート提出と、1回のプレゼンテーションがあります。第1回レポートで野村さんも書いているように、こちらではレポート課題に対して答えるべき内容が明確に指示されているように感じます。始めにエッセイガイドラインというものが掲示され、各段落で含めるべき内容が細かく指示されています。書く内容が多いので時間はかかりますが、一つずつしっかり記述すれば評価が得やすい点でとても助かります。2回目のレポートでは、満点という高評価をもらえたのには驚きました。今週3回目のレポート提出とプレゼンテーションがあるため現在準備中です。

 

〈PSYC250 Personality Psychology〉授業形態:Lecture 80min×2

一つの授業を2人の先生が担当しており、後半(10月末)に入り先生が変わりました。全4回のmid-term examも残すところあと1回となりました。お気づきの方も多いかと思いますが、私が履修している授業は、期末テスト一発、という形態ではなく数回のmid-term examとfinal examで構成されています。1回の失敗が残りのテストで挽回可能なため、日々発展途上(と願う)の留学生にとっては有り難いです。

本授業で特に印象に残っているのは、文化的差異が結婚に与える影響についての話です。想像はつきますが、文化的差異の中でも特に言語の違いが最も大きな障壁になるそうです。そして意外にも食習慣の違いが大きな隔たりになるそうです。無形文化遺産に登録されるほどの固有の料理を有する日本で育った私が国際結婚を目指すにはたくさんの障壁があることを痛感することとなりました。

 

〈RST320 Leisure Services Marketing〉授業形態:Lecture 50min×3(教授と生徒のやりとりは多め)

現在は、lectureの授業以外にグループワークを行っています。1グループ7~8名で、「かばんの中に入っているもの」の中から一つの製品を選び、市場分析・ターゲット選定などを行い売り上げを伸ばすにはどうしたらよいか考えます。最終発表はプレゼンテーションです。私たちのグループは、Ray-Banのサングラスのプロモーションを行います。

ここで授業とは少し関係のない話を一つ。7人となると、コミットの度合いに差が出たり、フリーライダーが現れたりします。実際2名ほどメールのやりとりに参加しないメンバーがいて、気になってはいましたが私は何も言いませんでした。しかし同じグループの中国人の女の子が、参加を促すメールを全員に送っていました。言葉遣いは丁寧ですが、今後も話し合いに参加しないつもりなら教授に報告するので0点になるだろう、と内容はかなりキツイことも書いていました(笑)。グループ全体で同じ評価を受けるのだから、全員で取り組むのがフェアなのではないかという意見に納得すると同時に、私は英語に自信がないことを言い訳に弱腰な姿勢でグループプロジェクトに参加していたことに気づかされました。今週全員で話し合いがあるので、先陣をきって発言するつもりです。

 

〈BADM310 Management and Organizational Behavior〉授業形態:Lecture 80×2

本授業は、Lincoln theaterという非常に大きなホールで450名ほどの生徒が授業を受けているのですが、座る位置によってモチベーションの違いが明確にわかります(笑)。一度遅れて入ったため後ろの席に座ったところ周りの話し声で教授の声が聞こえませんでした。以来、前から4列目が私の指定席です。

これまでの感想ですが、アメリカで習う組織論と日本で習った組織論はほぼ同じです。マーケティング先進国のアメリカ流の組織論が日本で教えられているからだと思いますが、「お〜同じことを言っている」とわかるとなぜか嬉しくなります。よい組織を作るためにどうしたらよいのか、という問いに対し同じような答えを持っていれば、グローバル企業で働く際に国籍が違ってもお互いの理解に役立つのではないかと考えています。

ある日教授のLove先生からメールが来ました。内容は、「前に授業を聞かせてくれといっていたJapanese Girlが毎回授業に来ているようで驚いているよ!本当に君かい?」というものでした。テストの点数は0点なのに、出席点のみが加算されている学籍番号があり不思議に思って連絡をくれたそうです。「ずっと受けてくれていて嬉しいよ、これからも頑張ってね。」というお言葉に、450名以上の生徒の中の1名にまで気を使ってくださる教授のお人柄に感動しました。

 

 

【Thanksgiving breakについて】

 

10日間のThanksgiving breakは、様々な人に出会い、新たな街に足を伸ばし、美味しい料理を満喫し、非常に充実したものとなりました。帰ってから体重計に乗るのが恐ろしいですが(笑)

 

まず訪れたのはボストンです。2日間ボストンキャリアフォーラムに参加した後は観光を楽しみました。ボストンは英国風の建物と落ち着いた街並みが印象的な素敵な街でした。

その後ルイジアナ州ニューオーリンズへ。ニューオリンズを旅先に選んだ理由は、deep southを肌で感じたかったのと、食べ物が美味しいと噂にきいていたからです。4泊5日でちょうどよかったと思います。ジャズに詳しくない私たちでもとても楽しめたので、ジャズが好きな方にぜひオススメです。アジア人が少なく、観光客の西洋人と、地元の黒人の割合が高いように感じました。治安に関しては、予想よりははるかに良かったのですが、やはりボストンやシカゴに比べると悪いと言えそうです。道から異臭がしたり、歩道が整備されていなかったり、お店の窓ガラスが割れていたりと、日本では見慣れない光景に驚くことも多かったです。地域によってここまで違うのか、とアメリカという国の大きさを感じました。食に関しては大満足、といいたいところですが名物フライドチキンがものすごく塩辛かったです(汗)。暑い地方の労働階級の黒人の食べ物、という歴史的背景からなのかはわかりませんが、日本人の舌には刺激が強すぎました。

写真2

ニューオーリンズのかわいい街並み

 

そして最後にシカゴへ。Black Fridayと呼ばれるthanksgiving後の大セールが行われており、買い物を楽しみました。産業科学博物館や、中心部から電車で30分ほどのOak Parkという閑静な住宅街(有名な建築物がたくさんあります。)にも足を伸ばし、だいぶシカゴの地図が頭に入りました。それにしてもシカゴは美味しいものが多いです!そして夜景がとっても美しいです。一緒に回っていた3人で、ここに住みたいね、と何度も話したほどです。

 

航空券とホテル、そして空港までのバス(または電車)はできるだけ早めに予約したほうがよいです。私は、9月中に航空券とホテルを押さえました。

 

 

【課外活動・生活全般について】

 

11月末に、テニスの試合でWisconsin University Madison schoolに行きました。木曜日の夜に出発し、メンバーの運転する車で4時間ほどで到着しました。中西部の大学から32チームが集まり、1日目は各ブロック4チームの総当たり、二日目は各ブロック同位グループでのトーナメント戦でした。各校ともとてもレベルが高く、私は球の速さに圧倒されていました。結果は、私たちのチームは4位でした。自分の試合意外は携帯を触っている人が多く、日本で所属している体育会との違い(?)を感じました。テニスの試合以外では、チームの女の子7人で一部屋に泊まったのが楽しい思い出です。ホテルの部屋、車の中、女の子たちは恋バナをしていることが多く、テニスクラブの恋愛事情に詳しくなりました(笑)今回の遠征では、せっかくの機会、といつもより自分から話しかけた結果、チームのメンバーとの距離がぐっと縮まったと思います。ただ、食事中など大人数での会話となるとスピードについていくのは難しく歯がゆい思いをしています。

写真3

テニスクラブのメンバーとお酒を飲みました

 

前回のレポートでご報告した自転車が大活躍しています。ただ、一度ハプニングが起こりました。Pennsylvania avenueのbike centerで空気を入れたところ、そのままタイヤが破裂しパンクしました。このキャンパス内にあるbike centerというのは自転車の修理や中古自転車の販売を行っている、いわば自転車屋さんです。しかしこのお店がユニークなのは、修理をするのは店員さんではなく、店員さんに教わりながら自分で直します。慣れない手つきでネジを外したり、タイヤを新しいものと交換したりと時間はかかりますがやってみると面白かったです。タイヤが2重構造になっていることを初めて知り、貴重な経験ができました。これから留学する方にも、機会があればぜひ一度足を運んで欲しいと思います!せっかく直した自転車なので、年内は寒さに負けず自転車移動をしたいと思います。

写真4

Bike Centerの中の様子

 

夏こそ頻繁に通っていたARCのプールですが、最近は寒さを言い訳に足が遠のいています。レポートを書きながら、気分転換もかねてまた行こうかと思案中です。

 

【今後の課題・(自分にむけての)宣言】

 

「他人と自分を比較しない」そして「自分にできることを全力でやる」この二つが現在の私の目標です。よく聞く言葉ですが、これが非常に難しいです。頭ではわかっていても、よく他人と自分を比べくよくよしてしまいます。これは私の意見ですが、留学中は日本にいたときよりも他人と自分を比べやすい環境にあると思います。しかし、それはほんの小さな世界の中での比較であって、たとえその中で自分が一番になれても広い目で見たら実は大きな差はないのだと思います。比較し優劣をつけるのではなく、それぞれが優れた点を有しているのだと互いに敬意の念を抱くことが大切だと改めて気づくことができたのも、留学の大きな収穫です。「自分を否定してはいけないよ」「大丈夫、と自分を信じるしかないよ」落ち込んでいた私に電話で父がかけてくれた言葉です。ネガティブな発想に陥りかけていましたが、楽観的な父と話して、くよくよしている時間があったら一つでも多く単語を覚えよう!と切り替えることができました。自分を信じるためにはその分努力しなければいけません。現在の目標をしっかり胸に留め、まずはfinal weekまで勉強に集中したいと思います。読み返したら恥ずかしくなるようなことを書いていますが、宣言することで自分にプレッシャーを与えたいと思います。

前回のレポートでご報告した「uncomfortableな状況に身を置く」目標も引き続き継続中です。

 

 

第2回レポートは以上です。体調を崩すことなく毎日元気に過ごしています。日本も冬の到来が近いと思いますので、どうぞご自愛ください。2016年も元気に迎えたいと思います。

 

2015/11/30

第40期奨学生 高濱萌子

 

〜番外編〜

食レポートをさせていただきます。私は1に食事、2に睡眠というくらい食べることが大好きです。ただ、味覚があまり研ぎ澄まされていない幸せな舌を持ち合わせているため、たいていは何を食べても「美味しい」というコメントになります。その中で、前回のレポートからの2ヶ月間で特に印象に残った食事をご報告させていただきます。

 

 

  • 佐藤昌三先生のご自宅での和食

佐藤先生のご自宅にご招待していただきました。マグロのお刺身、虹鱒の塩焼き、おひたし、お漬物、白米、お吸い物、デザートのゼリー、佐藤先生お手製のお料理はどれも本当に美味しかったです。奨学生4人とも渡米以来最も美味しい日本料理をいただき、幸せに浸りました。佐藤昌三先生、そして奥様も非常に穏和で優しい方で、素敵な時間を過ごさせていただきました。

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全て佐藤先生のお手製料理です。大根のツマまでご用意してくださり、そのお心遣いに感動しました。

 

  • Café du monde のベニエ

ニューオーリンズのガイドブックには必ず載っていると言っても過言ではないこのお店。私たちは滞在中に3回食べました。揚げたてのサクッふわっとしたドーナツにたっぷりの粉砂糖がかかっています。チコリというハーブの一種が入ったカフェオレと一緒にいただくのですが、甘さと苦さが絶妙です。中毒性があるのでしょうか、思い出すと再び食べたくなります(笑)。

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見た目ほど甘くありません

 

  • Lou Mitchellのオムレツ

同じく奨学生の喬さんのオススメで10月に初めて訪れたLou Mitchell。「全米一おいしい朝食」に選ばれたこともあるそうです(!)。フライパンに大きなオムレツとハッシュブラウンが半分ずつ、そしてトースト2枚がついてくるというすごいボリュームです。ふわふわオムレツにたくさんの具がゴロゴロと入っています。すっかりファンになったので、今回のThanksgiving breakで再訪しました。帰国までにあと何回行けるでしょうか。

写真7

オムレツだけで15種類ほどあります

 

 

美味しい食べ物を求める欲求は世界共通だと感じています。食をきっかけに会話が弾むことも多く食が持つパワーは偉大だと思います。食べ物を前にしたときのわくわく感、そして満腹から得られる幸福感をひとりでも多くの人に感じてもらいたい、というのがfood businessに興味をもつ理由です。番外編という形で加えさせていただきました。健康に悪影響を及ぼさない程度に引き続きアメリカの食生活を楽しみたいと思います。

高濱萌子さんの2015年9月分奨学生レポート

JICの皆様ご無沙汰しております。また、レポートを読んでくださっている方、こんにちは。はじめまして。第40期小山八郎奨学生の高濱萌子と申します。日本では商学部で、消費者行動について学ぶゼミに所属しております。

8月14日に到着してから、様々な手続き・授業・遊びと常に何かをしていて気がつけば9月も終わりを迎えています。シャンペーンはここのところ快晴が続き、日中は30度を超える日もあります。日本はすっかり秋をむかえているのでしょうか。

第1回奨学生レポートを書かせていただきます。1回目のレポートですので、留学の目標、授業の様子、生活の様子、などを過去の奨学生の方々のレポートを参考にしながら書かせていただきます。

本レポートでは、

1.留学の目標

2.履修授業について

3.生活全般について

4.課外活動について

5.1ヶ月を終えての感想

の5項目に分けてご報告させていただきます。

 

【留学の目標】

私は、高校1年生の頃10ヶ月間、アメリカのテネシー州に留学をしておりました。当時はほぼわからない英語や日本と異なる生活様式に慣れることに必死で、ようやく慣れた頃にはあっという間に帰国という今思い返すともっとできることがあったのではないかと思う10ヶ月間でした。今回の留学では、その反省をいかし、「限られた時間の中で自分を最大限成長させるにはどうしたらいいのか」を考え、目標を立ててからスタートを切りました。そうして立てた目標が、「uncomfortableな状況に積極的に身を置く」というものです。出発前に、アメリカ留学から帰国した先輩の帰国報告を聞く機会がありました。その時の「1年間、uncomfortableだと感じることに意識的に関わり、解決策を見つけることで成長できた」というお話が非常に印象的だったので、私の留学の大きな目標にしようと決めました。居心地のよい場所から一歩を踏み出すのはなかなか勇気がいります。ですが、日本にいると、なかなか経験のできないことですし、目標に決めたからには「よし!」と気合いを入れてから普段ならばしないことにチャレンジしています。例えば、授業が終わったら教授に質問に行く、授業で隣の席に座っている子に自分から話しかけてみる、寮のラウンジで勉強しているグループに混ぜてもらう、テニスコートに出向いて知らないグループに混ぜてもらう…などなど。どれも本当に些細なことですが、こうした小さな積み重ねによって1年後には少しタフになった自分がいるのではないかと考えています。

 

【2. 履修授業について】

Fall semesterは、合計5つの授業をとっています。そのうちの一つはBusiness Administrationの授業のため、正式には履修できないので聴講生という身分です。各授業について紹介させていただきます。

〈KOR203 Intermediate Korean〉 授業形態:50min×5

大学で2年間韓国語を履修していたのですが、もっと会話のスキルを身につけたいと思い、アメリカでも勉強を続けることにしました。1クラス25人、そして50分の授業が毎日あるので、すでに日本での2年間分ほど話したと思います!クラスの人数が少ないこと、そして韓国のドラマや文化が好きという共通点があることで、仲良しの友達を作ることができました。

授業に加え、毎週金曜日にネイティブの韓国人と話せるKCT(Korean Conversation Table)というものに参加しています。ドラマで培ったヒアリング能力で、聴くことはできるのですが、やはり話すのはとても難しいです。春学期も履修を続けるかは未定ですが、語彙力をもっとつけて会話を続けられるようになりたいです。

〈ACE251 The World Food Economy〉 授業形態:Lecture 50min×2, Discussion 50min×1

今学期最も面白いと感じている授業です。需要・供給曲線の読み方も知らないレベルだったのでしっかり予習をしないとついていけません。課題のreadingは毎回非常に勉強になるので時間はかかりますが楽しんで読んでいます。食料経済の授業をとったのは、食に携わる仕事に興味があるので、知識を広められたら、というのが理由です。授業を聞いていて感じたのは、日本は世界的に見て特殊な国であるということです。例えば、高齢者の割合が非常に高い、農業従事者率が低い、食料の大半を輸入に頼っている、など、授業中のスライドで例として用いられる機会が多いように思います。日本は本当に美味しい食べ物であふれていますが、その分廃棄率も非常に高いです。先進国だけを対象にするのではなく、より多くの人が美味しい物を十分食べられるようにするには、どんなビジネスを展開すればいいのか、などを暇な時間に考えるようになりました。週1回のディスカッションクラスでは、主に3人1組でプロジェクトを進めるのですが、カップル+私というなんともuncomfortable(?)な状況なので多少の不安があります。来週からプロジェクトが本格的に始まるので、私たちの班のテーマであるマレーシアの食料経済事情について情報収集を始めようと考えているところです。

〈PSYC250 Personality Psychology〉授業形態:Lecture 80min×2

たまたまコースリストで見つけて履修を決めた授業ですが、内容が面白くてとってよかったと感じています。その名の通りpersonalityに焦点をあてた心理学です。個人差が生じる原因は、環境なのかそれとも生まれ持った性質なのかなどを様々なデータを基に考えます。履修してまだ1ヶ月ですが、やはりヒトの心理を知るのは大変なのだなあというのが感想です。一番リーディングの量が多く、予習が間に合わないこともよくあるので、読むスピードを上げることが直近の課題です。先生が大変はっきりと話してくださるので、聞き取りやすい面でもおすすめです。

〈RST320 Leisure Services Marketing〉授業形態:Lecture 50min×3(教授と生徒のやりとりは多め)

マーケティング概論のような基礎と、スポーツビジネスに関するマーケティングを学んでいます。日本に比べて、アメリカンフットボールやバスケットボール、アイスホッケーなど熱狂的なファンが多いスポーツを数多く擁するアメリカでは、スポーツビジネスには大きなチャンスがあるようです。

今週末のfootball gameで、secret shopperといって、さくらになりすまして試合会場の様子をレポートするケーススタディーを行います。様々な割当があるのですが、私は無効のチケットで入場しようと試みる観客(!)になりすますことになりました。教授には「捕まらない程度に、いろいろ説得して入れるように交渉するように!」と言われましたが、どうなるでしょうか(笑)。実際には本物のチケットも用意されているので、きちんと観戦を楽しむこともできます。他にもスタッフの様子や、お手洗い、スタジアムの清掃状況等についても後日報告するレポートが課されています。この課題は、マーケティングリサーチを体験することが目標なのですが、日本でも手法を本で読んだことはあっても実践したことがないので、楽しみです。

〈BADM310 Management and Organizational Behavior〉授業形態:Lecture 80×2

単位としては認められませんが、教授に相談したところ、授業資料は見られるようにしてくれるとのことだったので、聴講しております。内容は、すでに日本で学んだことが多く、復習といった感じです。従業員のモチベーションを上げるためにはどのような誘因が有効か、理想的なリーダーとはどのような人か、などを学びました。こちらの学生は退屈なようで、YouTubeやFacebookを見ている学生が多く見受けられます(笑)。

 

【3. 生活全般について】

まず寮についてですが、今年はJIC奨学生4人中3人がtemporary roomに配属されるという事態でした。(今年は例年より寮希望者が多かったそうです。)留学生は正規学生よりかなり後で寮の希望を出すので、仕方ないのですが、案内が届いたら早急に提出することをおすすめします。私は、temporary roomはFAR、そして先日PARの正式な部屋への移動が決まりました。(二つの寮は道を挟んで向かい合っています。)(Florida Avenue Residence hall, Pennsylvania Avenue Residence hallの略です。イリノイ大学では東西に走る道には州の名前がついています。)出発前はtemporary roomと聞いて不安だったのですが、窓がないという点を除けば特に問題はなかったです。現在の部屋は、二人部屋です。ルームメイトは、中国出身の3年生で、シアトルから編入してきたそうです。お互いにあまり部屋にいないタイプなのでいつも一緒というわけではないですが、寝る前に今日あったおもしろい出来事を話したりしています。

PARのおすすめポイントは、食堂が遅くまで(20時〜24時)開いている点と、その場で調理してくれるオムレツやstir fry(混ぜご飯のようなもの)があり質について定評がある点です。アメリカに来る人は誰でも食事について不安があるかと思いますが、私の感想は「想像していたよりずっといい!」です。サラダやフルーツも種類が豊富ですし、朝に自分でワッフルを焼くこともできます。とにかく甘い誘惑がたくさんあって大変です!

写真1高濱

(ある日のお昼ご飯です)

こちらに着いてすぐ、自転車を買いました。理由は、私の住む寮はどこからも遠いからです(笑)。(日本館、テニスコートが近いのは大きなアドバンテージですが!)中古で、鍵や登録費なども含めて$120ほどでした。野村さんには「子供用の自転車を大きくした感じ」というコメントをもらいましたが、いかがでしょう。今の季節はサイクリングにピッタリで、本当に気持ちがよいです。雪が積もって乗れなくなるまで、思い切り乗りまわしたいと思います。盗まれる危険性もありますが、バスの本数が少ない休日にも移動が楽にできるので、なかなか良い買い物だったと思います。

写真2高濱

(購入した自転車 赤い車輪が私の自転車です。)

 

【4. 課外活動について】

Illinois Club Tennisというテニスチームに入りました。38期奨学生の織田さんに、テニスチームがあることを伺っていたので、QuadDayに探し出し、sign upを行いました。今年は例年を上回る応募数とのことで、3回のtryoutがありました。平日の練習は週3回、試合がある場合は週末とのことです。とにかくテニスコートの数の多さに驚きました。普段練習するコートはハードコート16面、+インドアコート6面という有明テニスの森のような設備を備えています。大学の中心部(メインクワッド)からは遠く離れたPAR/FARですが、テニスコートが近いというのが私にとっては大きなメリットとなっています。私はtraveling teamに入ったので、今後他の州の大学と試合をする機会が何度かあるそうです。練習はまだ始まったばかりですが、traveling teamは非常にレベルが高いなというのが感想です。みんなハードヒッターで、毎回ボコボコにされています。男の子も容赦がなくて男女平等を感じております(笑)。たくさん友達を作る良い機会なので自分から話しかけて行こうと思います!

 

【5. 1ヶ月を終えて】

最後に、1ヶ月を終えての感想で締めくくらせていただきます。出発前は、とにかく不安が大きかったです。前回の留学ではかなりのホームシックを経験したので、またなったらどうしよう…と恐怖心がありました。周りで同時期に留学する友人の中には留学を本当に楽しみにしている人も多く、うらやましく思っていました。しかしいざ到着して生活を始めてみると、毎日が楽しく、あっというまに時間が経っていることに私自身一番驚いています。「たいていのことはどうにかなる」という前回の留学で身につけた楽観的精神が役に立っていることを実感しております。少し生活に慣れてきた分、comfortableだと感じる日々が多いです。それはそれで良いことですが、最初に述べたように、常に意識的に小さなトライをするように心がけたいと思います。

もちろん、英語はまだまだ発展途上で、落ち込むこともあります。そんなときは芝生の上に寝転がって青い空を眺めます!すると不思議と元気がでます。そして、JIC奨学生のみんなや、他大学から交換留学でUIUCに来ている日本人の方々、そして正規学生の日本人の方々など、親切にしてくれる人・頼れる人がたくさんいることが何より心強いです。

写真3高濱

(留学生オリエンテーションの日に野村さんと)

 

特別講義のためイリノイ大学にいらした矢部先生に美味しい日本料理屋さんでごちそうになったり、日本館の館長ジェニファーさんのご自宅での大変素敵なホームパーティーに招待していただいたりと、JICのつながりの深さ、そして会員の皆様の温かさをたくさん感じております。JIC奨学生として勉強できる機会をいただけたことに心から感謝しています。次のレポートでも内容のあるご報告ができるよう、一日一日を大切に過ごして行きたいと思います。

 

2015/09/25

第40期小山八郎奨学生 高濱萌子

 

【奨学生レポート番外編】

〜荷物編〜

今回の奨学生レポートでは、「日本から持ってきて役立ったもの(現在持ってくればよかったと思うもの)」そして「こちらで買えば済むもの」を少し紹介させていただきたいと思います!

〈日本から持ってきて役立ったもの〉

  • お菓子(自分用)

やはりアメリカのお菓子は日本人の舌には刺激が強い

  • インスタントお味噌汁

心にしみる

  • 日本風味のドレッシング

「青じそ」が恋しい

  • 爪切り
  • 歯ブラシ
  • ビーチサンダル

シャワーを浴びる時に必須

  • 水着

UIUCにある巨大なスポーツジムにはプールがあり、毎日いつでも泳げる

  • 履歴書・証明写真

滞在中に「ボストンキャリアフォーラム」に行くご予定の方

  • スーツ
  • ルーズリーフ

日本の方が質がよい

  • たくさんポケットのあるファイル

ありそうでない

  • 室内用スリッパ

日本人だから靴が脱ぎたくなる

  • アメリカのガイドブック

あると旅行の計画が立てやすい

・レターセット

〈こちらで簡単に入手可能なもの〉

  • タオル類

$10前後で購入できる

  • 電池
  • 水筒
  • 洋服全般

近くのモールまでバス(無料)で20~30分

  • 食品

キャンパス近くにアジア系スーパー(通称AM-CO)あり。調味料や冷凍食品など一通りそろう。

たいていのものはこちらについてから揃えられると考えて問題ないと思います!シャンプー類や洗剤などは私は気になりませんが、匂いが強すぎると感じる人もいるので心配な人は持ってくるといいかもしれません。様々なガイドブックなどにも載っていますが、生活を始めて思いついたものをピックアップしました。次に留学する方の参考に少しでもなれば幸いです。