JIC会員の皆様
堀川さんに続きまして、奨学生の前田耕くんからのレポートをお送りします。
fall semesterがあっという間だったという気持ちがとても良く分かります。
一日一日を大切に過ごして頂きたいですね。
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2003年 1月分レポート
前田 耕
立命館大学国際関係研究科
博士前期課程
gentleko@hotmail.com
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JIC会員のみなさま、明けましておめでとうございます。
昨年は色々とお世話になりました。イリノイ大学に留学し、素晴らしい時間
を過ごせるのもひとえに皆様のご助力のおかげです。改めて感謝しております。
また、本年もどうぞよろしくお願い致します。
さて前回のレポートを送らせていただいてから1ヶ月余りが経過しました。
この1ヶ月間はこれまでで一番忙しい日々でした。3つのレポート提出に4つ
の期末テストと、12月はなかなか息をつく暇がありませんでした。特にレポー
トの作成には苦戦しました。参考文献を探し、目を通した後、ブレインストー
ミングを行い、それから文章の作成にかかるわけですが、それら全てのプロセ
スでかなりの時間を要しました。理由は英語力不足の一言に尽きます。リーディ
ングの速度は遅いし、ライティングも遅々として進みません。日本語であれば
すんなり書けることが、英語ではうまく書けない、ということがよくありまし
た。英語力不足をつくづく実感しています。 また文章力不足にも気づか
されました。レポートを書き終えた後、ネイティブの友達に添削してもらった
のですが、レポートが真っ赤になってしまいました。まるで「赤ペン先生」状
態です。訂正された箇所の多くに「awkward」という言葉が書かれていました。
つまり、文法が間違えているわけではなく、文章の体裁が悪いというのです。
端的に言えば、「ごろ」が悪いのです。加えて、文章表現に曖昧な部分がある
とも言われました。このような問題が起こるのは、日本語的な思考から脱却で
きていないからだと思います。日本語の文章としてはおかしくないものでも英
語になおすと響きがおかしいということがあるわけです。今後は文法上の正誤
だけではなく、文章の体裁にも気を使っていく必要があると感じました。その
ためにはより多くのリーディングをこなして一歩一歩英文の感覚になれていく
他ありません。
ところで、10月の末にホストファミリーができました。ホストファミリー
と言っても、ホームステイをしたりするのではなく、時々お宅に伺って食事を
ごちそうになったりするような関係です。イリノイ大学国際課(OISA)が、ア
メリカ人家庭に興味のある留学生を、外国文化に興味のあるアメリカ人家庭に
紹介するプログラムを行っているのですが、彼らとはその斡旋プログラムを通
じて出会いました。ちなみに、このようなプログラムを見ても、イリノイ大学
は留学生に配慮の行き届いた大学だと言えます。 幸せなことに、ホスト
ファミリーの彼らはとても素晴らしい人たちでした。40過ぎの夫婦に子ども
が4人ととてもにぎやかな家庭ですが、皆がやさしくて温かい人たちです。初
めてお宅へお邪魔したのは10月の末でしたが、そのとき一緒にいただいた夕
食のぬくもりは忘れられません。何ヶ月かの間外食ばかりだった私にとって、
家庭でいただく夕食はぬくもりがあってとても幸せに満ちていました。そして
彼らは私がとけ込みやすいように細やかな気遣いを見せてくれました。本当に
幸せで楽しい夕食でした。もちろん彼らとはその後も何度か会いましたが、会
うたびに非常に親切にしてくれます。とても素晴らしい人たちです。 このよ
うな素敵なアメリカン・ファミリーに出会えたことは私にとって貴重な財産で
す。これからもっともっと親交を深めていければと思います。そして、もちろ
ん、留学が終わって日本に帰ることになっても交流を続けていきたいと考えて
います。
それにしても時間の経過の速さには驚かされてしまいます。ついこの間シャ
ンペーンに来たばかりなのにもう秋学期が終わってしまいました。残すは春学
期の4ヶ月間強のみです。私の留学生活も折り返し地点にさしかかっているこ
とになります。おそらく春学期も先学期と同じようにあっという間に過ぎ去っ
ていくに違いありません。残された貴重な時間を有意義に使うためにも先学期
以上に勉学、趣味に精を出し、実りのある留学生活にしたいと考えています。
ありがとうございました。
立命館大学大学院
前田 耕