中根純香さんの奨学生レポート

現在イリノイ大学に留学中の中根純香さんから奨学生レポートがとどきました!!

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JICの皆様、いかがお過ごしでしょうか。シャンペーンはすっかり新緑に覆われて、Quadで読書をするのがとても気持ちのいい季節になりました。つい 1ヶ月ほど前はキャンパス中が文字通り花で溢れていて、Quadの近くではJICから寄贈されたソメイヨシノも見つけることができました。さて、今回のレ ポートでは今学期を振り返り、授業・春休み・そして課外活動のBlack Chorusについてお伝えしたいと思います。

~授業~

今学期、私は結局4つの授業を履修しました。こちらでの専攻である環境学の授業を2つに、興味のあったcomputer scienceとfinanceの授業です。取りたい授業を全部とることができた結果、4つの授業中3つが100番台・200番台という結果になり先学期 とは一味違う苦労を味わうことになりました。レポートの多い授業が重なり一週間に十枚以上のペーパーを毎週書き続けていた先学期とは対照的に、今学期は毎 週課題はあるものの書く量は多くなく、その代わりにマークシート式の定期試験に備えてテキストや講義を満遍なく細かいところまで理解することが要求されま した。マークシート試験だと、交換留学生だといっても情状酌量の余地はなくアメリカ人の学生と全く同じ土俵で勝負することになり最初は苦労しましたが、結 果的に速読やポイントを見極める力がついたように思います。また、今学期に以前からチェックしていたEnvironmental Economicsの授業を受けて、今まで漠然としていた「社会科学面から環境問題にアプローチしたい」という考えが、「自分は経済の分野からアプローチ していきたい」というように具体的になり、教授との会話から自分がこれから進む道も見えてきました。今まで抽象的な理想はあったものの、それに向けての第 一歩を見つけられずにいた私にとっては勉強面でも意義のある学期になったように思います。

こちらで2学期の間授業を受けて感じたことの 1つとして、アメリカの授業は双方向であるということがあります。先学期私が履修した授業は少人数なものが主だったので自ら学生の発言も多くなるのも当然 なのかなと考えていたのですが、大人数なものが主だった今学期の授業でも教授が絶えず学生に語りかけるように授業を進行し、学生の側もそれに応えて発言す るというスタイルは新鮮でした。教授が講義のためのメモを読みながら、または黒板に何かを書きながら、一方的に話続けることが多い日本の授業とは対照的で す。先学期は発言するのにもすごく緊張して一大決心をするような気分で手を挙げていた私ですが、今学期はだいぶ英語力に自信がついたこともあり以前より気 軽に発言できるようになりました。また、授業中に発言・質問する機会があることによって予習にもより力が入ったり、講義中もただ聞き流すのではなく教授の 話を頭を回転させて理解して疑問点や自分なりの意見を導き出したりする習慣ができたように思います。この習慣は日本に帰っても忘れないようにしたいと思い ます。

~春休み~

三月末の春休みには、私は川崎さんもレポートで触れていたAlternative Spring Break(ASB)というボランティア旅行に参加してきました。この旅行では10個近くの選択肢から行き先や目的を選ぶことができ、私は Environmental Issueをテーマにしたバージニア州にあるHungry Mother State Parkという州立公園への旅行に参加しました。

シャンペーンからバージニアまで車で10時間以上かけて移動し、現地では木の剪定をした り、植林をしたり、地元の小学校訪問をして日本について話すことになったり、と1週間充実した時間を過ごしました。特に、何も無かった山中のゼロからグ ループの皆で協力してハイキングの為の小道を作ったのは達成感に溢れるいい思い出です。

アメリカには州立公園や国立公園が数多くあり、そ れらを訪れるのは人気のある休暇の過ごし方だと環境学の授業の教授との雑談で知り、またHungry Mother State Parkのある町の人々も公園のことをとても誇りに思っているようです。しかし、公園の管理をしている方から、実は予算も人手も不足している(その公園で は3人の常駐の職員で広大な管理をしているそうです)ために整備するのがとても大変だという話を伺いました。このように気軽に出かけてキャンプをしながら 自然に親しむことができる公営の公園が州のあちこち、国のあちこちにあるというのはアメリカの素晴らしいところだと思うので、ぜひ打開策を見つけてこれら の公園が存続していって欲しいと願っています。

また、この旅ではアメリカ人の地域による気質の違いについて観察するちょっとした機会に恵 まれました。川崎さんも書いているように、ASBはアメリカでは全国規模の組織です。そして、今回Hungry State Parkには私たちイリノイからのグループの他にマイアミにある大学からのグループも来ていて、2グループで共同作業をすることになりました。開放的で底 抜けに明るいマイアミからのグループ、イリノイグループが黙々と作業をする一方で、歌いながら・踊りながら作業をします。そして休憩時間になると、イリノ イグループが静かに体を休める一方で、マイアミからのグループは車のオーディオを大音量にして、音楽にあわせて踊り始めます。2つのグループの性格の違い にあまりにも驚いていた私ですが、州立大学に通うためにほとんどイリノイ州以外の人と(特に西海岸の人達と)接したことのなかったイリノイグループのアメ リカ人メンバー達もかなりカルチャーショックを感じたようで、毎晩夜にロッジに帰ってからイリノイグループでは延々とフロリダからのグループについての分 析が繰り広げられていました。そして、私たちイリノイグループは「イリノイでは勤勉さを重視するが、フロリダではjoy of lifeを重視する」という結論に達しました。もちろん、これを一般化することができるのかはとても疑問ですが、2つの異なる地域からのグループを比べて みるという体験は面白いものでした。

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~Black Chorus~

今学期私が始めた課外活動としてBlack Chorusがあります。これは前年度の奨学生の古川さんが奨学生レポートに書いていたのを読んだときから「是非やりたい」と心に決めていたものです。私 は実際に加わってから知ったのですが、このBlack Chorusのレベルの高さはキャンパス内だけでなく、イリノイ州全体でも定評があるようです。4月にあるKrannert CenterでのPerformanceに向けた週2回5時間の練習量、そしてなかなか歌詞を覚えられない苦労などもありましたが、本当に参加して良かっ たと言える経験になりました。

実を言うと、秋学期にできた私の友人の人種構成には偏りがありました。アジア系、白人、インド系など色々な バックグラウンドの友人がどんどん増えていったものの、なぜかAfrican Americanの友人の数が極端に少なかったのです。もちろん全体の6.1%と人数自体が少ないという事実もありますが、それでも授業や寮などの日常生 活での接点があまりにも少なく、またある授業でのディスカッション中にその授業で唯一にAfrican Americanのクラスメイトが「未だに白人と黒人の間には壁がある」という内容の話をしていたこともあり、自分とAfrican Americanの人達や文化の関わりの薄さは気になっていたことでした。Black Chorusに参加してAfrican Americanの友人と話す機会が増えたのはもちろん、キャンパス内のAfrican Americanのイベントで演奏したり、そしてキャンパスを離れて州都のスプリングフィィールドでのAfrican American Historyに関する会議で歌ったりといった機会にも恵まれました。もし、Black Chorusに参加していなかったらそのようなAfrican Americanに関するイベントの存在自体知らなかったのだろうと考えると、やはりBlack Chorusに参加してよかったと思います。

上 のような理由の他に私がBlack Chorus に参加して良かったと思うのは「歌うこと、そして指揮者であるDr. Davis の話を聞くことを通してエネルギーをもらえた」ということがあります。むしろこれが私がBlack Chorusに参加して良かったと思う最大の理由です。ブラックコーラスの歌詞の内容はJesus Christ に関する歌詞が多く、例えば“I want to be a Christian”などと直接的な歌詞もあり、無宗教の私は戸惑うこともありました。しかし、コーラスの大半の曲は神様への感謝の気持ちを歌っていて、 無宗教である私も神様を自分の周囲の人に置き換えてみると不思議ととても共感することができ、そして歌いながら毎回自分がこうしてイリノイで勉強できるこ とへの感謝の気持ちを確認していたように思います。また、このBlack Chorusの指導者・指揮者であると同時に歌手、教授としても活躍中のDr. Davisの彼女が今まで辿ってきたキャリアに基づいた話はどれも日常生活・人生の中で大事にしたいと思うことばかりで、歌うことと合わせて私は練習後に は毎回パワーを得たような気分で帰り道を歩いていました。

来年はBlack Chorusの30周年ということで、ますますコーラス自体 も盛り上げていくようです。メンバーとしてその場にいられないのは残念ですが、日本からBlack Chorusの発展を祈り、いつか機会があればPerformanceを聞きにイリノイに戻ってきたいと思います。

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このレポートを書いて いる今、私の留学生活は限りなく終わりに近づいています。詳しくは最終レポートでお伝えしたいと思いますが、この1年間を通して本当に色々な経験をさせて いただき、多くのことを学ぶことができたように思います。このような機会を与えてくださったJICの皆様、サポートしてくれた家族、そして他の3人の奨学 生をはじめとした友人達へ改めて感謝したいと思います。

5月13日 中根 純香

写真1:キャンパスで発見したソメイヨシノ。やはり日本人の私にとって桜は特別です。
写真2:春休みのボランティア旅行。バージニア州で一番高い山の頂上での集合写真です。
写真3:Black ChorusのKrannert CenterでのPerformance。
写真4::友達とのFarewell Dinner にて。

白水美佳さんの奨学生レポート

現在イリノイ大学に留学中の白水美佳さんからレポートが届きました!!

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JICの皆様:

おかわりありませんでしょうか?第三回目の奨学生レポートを遅ればせながらお届けします。3月末から4月になってからの気 候の変化はあっという間で、写真の風景も今では花の時期が過ぎて新緑の季節というところです。こちらではさすがに梅桜というわけではありませんが、違った 形で春の訪れが感じられるのもなかなかよいものでした。Quadの芝生が日に日に緑濃くなっていく様子、名前がわからないのですがピンクや白の花が咲く植 木、またタンポポの黄色と白が芝生によく映えるのも、そこにリスや(たまにはウサギも)みかけるのもかわいらしく思えました。しかし私のお気に入りは実は 早朝です。8時のクラスにいくときの空気が「春のにおい」がするのです―、この頃はそれも「夏のにおい」にかわってきました。

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今回まずご報告したいことは、イリノイ大学での学期はもうすぐ(5/12)で終わるものの、その後3ヶ月あまり更にアメリカでインターンシップをすること が決まったことです。シカゴ郊外にあるColor Change Corporationという化学会社で、Synthesis Chemistとしてのポジションで、ラボスケールでの有機合成を主にすることになります。日本では大学の夏休み期間がアメリカより短いこともあり、また 制度の導入自体が比較的近年であることもあって、本格的なインターンシップで実社会での経験をつむ機会はなかなかないのが現状です。なので、夏にインター ンを、というのは留学当初からの希望でした。ほぼ一年間を通じてポジション探しをしたのですが、日本での就職活動すら全く経験のない私にとって、 competitiveなアメリカでのインターン探しはスムーズなものでは決してありませんでした。まして中にはUS市民権・永住権を(公式にあるいは非 公式に)要求する企業も多数あり、それは本当にもどかしいものでした。魅力的な仕事に相当の時間を費やして応募しても結局何度となく不採用。レジュメやカ バーレターの書き方からインタビュー、キャリアフェアでの対話、しかし試行錯誤しながら少しずつ身につけていったと自分でも思います。前回のレポートでも 紹介させていただいたように私は食品科学などに興味があるので、第一希望は食品分野での研究開発などではあったのですが、そのような職自体が少ないことも あって、これは見つけることが出来ませんでした。しかしながら、結果として専攻である化学の分野で、直接今までのスキルを活かして働ける道を切り開けたこ とには満足しています。また化学会社といっても食品添加物などを扱うプロジェクトもあるということなので、できればそれらにも携われるよう、今希望を出し ているところです。

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このインターンシップに伴って私の帰国は他の皆さんより遅く8月末になります。その頃はもう今年度の奨学生の方がイリノイにこられるのでしょうか。「夏休 みにインターンシップをする」というと「少し遅れて帰ってくるんだね」という感じがしますが、もともと9ヶ月間だった滞在期間が12ヶ月に延びたと思う と、あるいは1学期が4ヶ月ほどだったことを考えると、まだ今まで過ごしてきた分の1/3もある―、まだまだいろいろなことができるような気がします。ま して同じイリノイとはいえキャンパスとは違う新しい市で、また会社という全く別のコミュニティで、自分のプロジェクトに責任をもつという今までしたことの ないタスクを負い、はじめて(一時的ですが)自活する。新しい環境で、どこまで新しいことが吸収できるか。不安がないわけではありませんが楽しみです。

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インターンをするにあたって、唯一ネックだったのはリロケーションでした。キャンパスから一歩外に出るとアメリカは車社会、特に郊外地域などはどこに行く にも車で行くのが当たり前のように作られています。加えて郊外には普通家族向けの家が多いため、キャンパスのようにそうそう条件のいいアパートがあるかも 疑問でした。実際的にどこに住み、どうやって会社まで行くのか。-これが問題なく解決したのですが、そのストーリーが自身興味深く思えるので、少しご紹介 したいと思います。

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上記のようなことを相談したところ、Color Change Corporationの、私の採用を担当してくれたTimさんの妹さん(Robiさん)家族がたまたま会社の近く(自転車でいける距離)に住んでいて、 そしてRobiさんはたまたま日本にかなり興味があるということで、私に是非一緒に住まないかと言ってくれたのです。(ホストファミリーのような形)聞い てみると、RobiさんはIllinois State Universityで日本語を専攻し、卒業後はアメリカの会社の静岡にある日本支社で2年間ほど働いていたそうです。1,3,5歳になる子供さんたちに はバイリンガル・ジャパニーズを教えているということでもありました。普通のアパート探しが難しそうだった上、一般のアメリカの家庭に3ヶ月間も入れても らえるということはむしろ願ってもないよい経験だと思い、すぐにお願いすることにしました。

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この件を通じて思ったことは、本当に日本に興味を持っている人は多いのだということです。私の寮の友達にも、日本語を勉強している人などはたくさんいます し、アニメや音楽などのポピュラーカルチャーのレベルで日本が好き、という人は更に多いと思います。先日(4/8)には日本館のオープンハウスに参加させ ていただいたのですが、アメリカの学生やコミュニティの人たちによる活花の展示、デモンストレーション、お茶会。当日一緒に行った友達たちも、何らかのク ラスをそこでとったことがあるという人が半数でした。これらは「典型的」な日本文化で、現在の日本の文化がそれだけではないとは思いますが、そこにある精 神を学ぶことには意義がある―、とは日本館館長郡司先生の談で、なるほどと思いました。

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外国にいるほうが日本のことを発見することが多いのかもしれません。そして大学内でもまた社会でも、アメリカではいろいろな文化に特化した Organizationがあるのも(例えばIndian student association, Latino student association, Malaysian student association, 等々)最初は少し驚いたのですが、今ならわかる気がします。多文化社会だからこそ、それぞれのアイデンティティに関する意識が高く、失わないようにしよう としているのではないでしょうか。例えばインドの伝統的な曲をダンスと一緒に現代風にアレンジして披露するというあるキャンパス内のグループは、彼らは全 員「アメリカン」だけれども「ルーツはインド」なのだ、といっていました。また寮の友達がふとしたときに口にしたことも印象に残っています。彼は Jewishだけれども東アジアの文化などが素晴らしいと思って勉強している/武術などを習っている、という哲学科の人です。私が日本から来たというと、 ’you have really unique culture in your country. You MUST NOT SELL it’ ―というような内容のことを言われました。「売っちゃだめだ」―そういわれると、考えさせられます。「文化」とは何で「アイデンティティ」とは何なのか? それは複雑すぎてまだつかめませんが、とりあえず「外」から眺めてみるのはいいアイディアかもしれません。

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まだインターンシップはするものの、9ヶ月のオフィシャルな「留学」期間は終わろうとしています。近頃、大学で新年度が始まったのにあわせて、新しい学科 長の先生や実験担当の先生方に一応秋から戻ってくるということを連絡取らせて頂いたところ、事務的な手続きなど全て引継ぎ済みなので安心して戻ってきてく ださい、とのお返事を頂くことができました。今更ながら急に改めて、この留学がいろいろな人に支えられているのだなあと実感したものでした。ユニークなこ とばかり手をだし、ずっと飛び回っていたような9ヶ月間で、よく言えば活動的ですが悪く言えば半ば突飛な私をそれでも許してくださる周りの方々がいてこ そ、ここまでいろいろなことが出来てきたと思います。JICの皆様、東京大学関係者各位、家族と友人に再度感謝します―、そしてもうしばらくよろしくお願 いします。

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写真1,2,3: キャンパスの様子です。撮影日4/7で、今はもっと暖かくなっています。
4,5,6: 4/8 日本館オープンハウスでの様子です。
7: 一年間続けたKrannert Centerでのボランティアアッシャーも先週で最後となりました。
8,9,10: 三月に春休みが一週間あったので、ドイツとオーストリアに友達を訪ねて旅行してきたときの写真です。ヨーロッパはさすがに町並みが独特で美しいと思いました。

東京大学理学部化学科三年
白水 美佳

甲田小百合さんの奨学生レポート

05年度の奨学生の甲田さんから奨学生レポートが届きました!!

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ICの皆様、大変ご無沙汰しております。4月中旬から帰国前日までレポートや学期末試験に追われる毎日が続き、本来帰国前に送るべきレポートが帰国後に なってしまい、本当に大変申し訳ありません。(無事16日に日本に帰国いたしました。)このように大変レポートを書くのが遅くなってしまったため、今回と 次回のレポートで、恐縮ながら私の留学生活の総括をお伝えできればと考えております。次回のレポートでは、クラスメイトとのシカゴ旅行やカナダへの一人 旅、そして中学校でのボランティア等、授業以外のことをテーマにお話できればと考えておりますが、今回のレポートでは、様々な機会を通じて、アメリカに来 て改めて感じさせられた「日本」「日本人」について触れたいと思います。

授業を通じて
① Political Science 355日本政治
この授業では、主に明治維新後の政治を、日本の経済・社会の視点と絡ませながら勉強しました。なぜアメリカに来て日本政治を勉強するのか?と、正直自分自身履修する前に自問していましたが、最終的にこの授業をとろうと決めた大きな理由は、客観的に日本の政治について概観してみたいと思ったからです。また、アメリカ人が日本
に対してどんなイメージを持っているのかを感じ取るいい機会になるのではないかとも思いました。そして今この授業の履修を終えて、これら二つのどちらも達成できたように思います。

まず後者につきましては、授業中、教授の質問に対してある学生が答えた言葉が印象的でした。「世界第二位の経済大国は?」「(即座に)中国。」・・・中国の飛躍的経済成長を考慮に入れたとしても、正直即座にそう答えられたときは、きっと日本という答えが出るだろうと無意識に期待していた私はかなりの衝撃を受けました。勿論この生徒がアメリカ人全員を代表しているわけではありませんし、また確かにニュースを見ていると中国の情報がとても盛んに流れているのでこういった答えが出るのもうなずけなくはないのですが、しかしこの時、常識というレベルの曖昧さを強く理解しました。また、その回答を聞いてショックを受けた自分自身に驚いたのも事実です。実はなぜショックを受けたのか最初はよくわかりませんでした。でも違う国にいることで気づかない間に日本のことを誇りに思っていたことがなんとなくわかってきました。

そして前者につきましては、ずっと与党がかわらない日本政治をはたして民主主義と呼べるのか、なぜ日本経済は戦後飛躍的に成長しそしてその後長い不況から抜け出せずにいるのか、また日本の戦後政治に一貫して影響を与えている文化的側面は何か、等非常に面白い切り口から授業を聞き、参考文献を読み、本当にとても勉強になりま
した。この授業を通じて、日本の政治について全体像をつかめるようになり、今まで断片的だった知識がまとまり、自分の意見をある程度持てるようになったように思います。そして早速それを実践の場で生かせるときがありました。4月上旬友達と車でアイオワに行った時のことです。道中、友達の韓国人と、ひょんなことから政治問題・戦後補償問題・教育問題などを話すことになりました。おそらく今までの私だったらあの時相手の話をだまって聞くことしかできなかったように思います。しかし、この授業を通じて得た知識を使って、自分なりの意見をはっきり言えるようになっていました。もちろん他の国から来た友達の意見も尊重すべきですが、それには自分はそうした問題についてどう思うのかという基盤が大切であるように思います。その基盤がある程度確立できたという意味で、この授業をとった意義は非常に大きいと感じています。

また、この授業を通じて本当にとても仲のいい友達ができました。アメリカ人の男性とシンガポール人の女性です。学期中3回レポートを提出する機会があったのですが、その度に一緒に勉強し切磋琢磨しあえた友達です。(あとからわかったのですが、アメリカ人の男の子は政府の奨学金を得て今年日本に留学する予定で、またシンガポール人の女の子は大学の上位3%の成績をもっているなど、とても優秀な友達と一緒に勉強することができ、本当にいろいろなことを学びました。)実はこの友達と春休み中シカゴに遊びに行き、アメリカ人の友達の自宅にお邪魔することができましたので、次回はこのことについてお話できたらと思っております。

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② East Asian Language and Culture 135 中国・韓国・日本の文化と歴史
この授業は、新石器時代から近世あ たりまでの東アジアの国々の歴史と文化の交流・影響を概観するといったものでした。この授業は東アジアについてほとんど学んだことがない生徒を主な対象と しているので、一つ一つの内容を見れば私はどれも高校で基本は習ったことのあるものばかりです。しかし、それぞれ別々に勉強したためそれらのつながりはど うなのかといった意識は薄く、この授業を通じて新しい視点を得ることができ、その意義はとても大きかったです。例えば、この授業では朝鮮半島から渡ってき た人たちを日本人の祖先としてとらえていましたが、はたして日本でこのように教わるものなのでしょうか。渡来人という用語や、その日本に与えた影響等は勉 強するにしても、少なくとも私の中で渡来人が日本人の祖先だととらえたことはありませんでした。同じ内容であっても視点が変わるとこうも意識が変わるもの なのかと実感しました。

また、この授業の中で何より勉強になったのが神道についてです。私はアメリカで生活している間、「Do you believe in any religion? 宗教は何か信じていますか?」と聞かれると、決まって「No, I don’t believe in any religion.」と答えていました。そして「宗教」という言葉にどことなく抵抗感があるためのこのような回答は、私だけではなく、多くの日本人が好むようです。しかし、海外では広く「Shinto」という言葉が知れ渡っており、それは日本特有の「宗教」と理解されています。私は最初この話を聞いたとき、ものすごく抵抗を受けました。別に私は特別な宗教を信じてるわけではないのに・・・と。しかしこれは日本人の「religion宗教」の概念が外国からみた概念と若干異なることによる結果なのだそうです。つまり、英語では神道を分類するいい言葉がないようで、「religion」というしかないということでした。確かによくよく考えてみれば、たとえば教会のように、どこでも徒歩10分以内のところに大抵神社はありますし、何か不運が続けばちょっとお参りにでも行こうかなという気にもなります。そして相撲や折り紙も皆神道と関係しているということです。こうした事実を客観的に見れば、海外で神道は日本の宗教だと言われるのも納得できます。ただ、その授業で強調していたのは、神道は文化と深くつながっているため、日本人にとって神道は宗教というふうにはとらえられていない、ということでした。まさにその通りで、神道についてはあまりに身近すぎて今まで考えたこともなかったため、客観的に学ぶことで非常に有意義な視点を得られたように思います。

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Japanese Coffee Hourを通じて

さて最後になりますが、川崎さんが少しお伝えしてくれたJapanese Coffee Hourについて私からより詳しく皆さんにご紹介できればと思います。(写真はその時の模様です。)2月16日木曜日。毎週木曜は私の住んでいたコスモで Coffee Hourが行われていますが、この日は私達にとっては特別でした。去年の10月からJICの留学生私達4人とICU(国際基督教大学)から同じく1年留学で来ていた日本人留学生を中心に着々と準備を進め、ついにやってきた日だったからです。川崎さんと中根さんは主に日本の文化を紹介するプレゼン担当、白水さんとICUの留学生は食事を担当、そして私は、コスモに住んでいたということもあり一番場所の勝手がわかっている(はずな)ので、準備・当日を含め、全体をとりしきる仕事を担当しました。どういった食事を作れば日本の味を伝えつつ皆が喜んでもらえるか、日本の文化を紹介するには何を取り上げればいいか等、いざ考え始めると簡単そうに思えたことが意外と奥が深いことに気づきました。あまり自分達の意見を重視しすぎるととても偏った日本を紹介しかねませんし、しかし、かといっていかにもどこでも聞ける・食べられるようなありきたりの日本文化の紹介もしたくない・・・。数ヶ月間、時間をうまくやりくりして定期的に皆で集まり相談していましたが、本番になるまで不安でいっぱいでした。

しかし、当日は宣伝効果もあってかコスモはいつもの倍以上(軽く100人はいたと思います。)のお客さんで埋まり、文字通り歩くのも息をするのもままならない状態でした。昨年9月からほぼ毎週Coffee Hourに参加してきましたが、このときが今までで一番混雑しており、熱気にあふれていたように思います!提供したものは、おに
ぎり・ほうれん草のごまあえ・豚肉のしょうが焼き・肉じゃが・お好み焼き・水羊羹です。お好み焼きは作り方の実演もしました。通常のCoffee Hourよりも品数・分量ともにかなり多かったのですが、それを上回る参加者のため、1時間もしないうちになくなってしまいました。また、プレゼンでは日本に関する基本知識、日本人の有名人等の紹介に加えて、中根さん・川崎さんがカタカナ英語講座を開き、これがまた大好評でした。準備を地道に続け、練りに練った上での当日であっただけに、5人ともパーティーが終わったあとはやり遂げた充実感とその成功に大満足でした。

なお、私は準備期間中、当日の人手の手配と材料の寄付集めを担当していました。特に寄付をもらいに何件もお店を回ったことはとても良い経験になりました。どのような内容・話し方をすれば寄付をもらえるのか、といったことを身をもって体験できたからです。これは語学力の問題だけではなく、コミュニケーション能力、説得力等がむしろ大いに必要となります。日本語でも寄付を募るというのはなかなか難しいと思うのですが、それを英語でなんとかやり切れたことで一つの自信となりました。

このように、今学期は様々な機会を通じて日本のことを改めて感じなおすことができ、本当に貴重な経験ができました。改めてこのような機会を与えてくださったJICの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。これから就職活動が始まり、また忙しい毎日が待っていますが、この留学中に得た新しい視点・考え方・経験を生かして頑張っていきたいと思っています。

近日中にお送りします次回のレポートで最後となりますが、次回は旅行やボランティアを通じて感じたことを中心にお伝えしようと考えております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

一橋大学
甲田小百合

川崎藍さんの奨学生レポート

現在イリノイ大学に留学中の川崎藍さんからのレポートです!!

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待ち遠しかったお花の季節はあっという間に終わり、キャンパスは今新緑に包まれています。フリスビーや読書、日光浴をする学生で再び賑やかになった Quadを通り過ぎるたびに(写真1)、昨年八月に来た当初のことが思い出され、つくづく時が経つのは早いと実感させられます。さて、今回のレポートでは 授業、春休みについてお伝えしていきます。

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*授業について*

より具体的で、刺激のある授業

今学期はIntro Food Science & Nutrition (FSHN101), Medicinal Plants and Herbology (HORT180), Statistics (STAT100), Public Speaking (SPCM101), Concert Band II (MUS 272) の計13単位を受講しています。

先学期も含めてこちらの大学の授業について感じたことをお話したいと思います。それはどれも実 社会との結びつきを重視した内容だということです。100番台のintroductionのクラスはもちろんのこと、400番台の生物の授業にも言えるの は、授業で習うのが教科書に書かれている理論だけではなく、それが身近なところではどのように応用されているのかにも深く触れているということ。

た とえば先学期のCell Structure and Function (MCB400)では、前半に基本的な細胞間シグナル伝達の仕組みを学び、後半はそれが実際どのように働いているのか、具体的な症例(sleeping disorderや白血病など)を学びました。週に一回のディスカッションのクラスでは、その週に扱った症例の論文を探してきてgroup presentationをします。私は、日本では理論生物学を中心に学んできたのですが、あまりに漠然としていて自分の興味を絞れずにいました。このよ うな授業がもっと多くなれば、日本でも学生が自分のキャリアをより具体的にイメージできるようになるのではないでしょうか。日本に比 べ、(Undergradを含め)大学で学んだことがより直接的に将来の仕事につながるというのも、このような授業をより活発にしている一因だと思いま す。

また今学期受講しているクラスでは、Public Speakingがいい例でしょう。他にも多くの奨学生がこのクラスの魅力を十分に語ってくれているので、内容についてはそちらをご覧ください。
さ て、このクラスでインストラクターが毎回強調しているのは、”What you are learning in this class is not only for in the class. You can apply those skills in many situations in your real life.”とい
ことです。この言葉は私がUIUCで受講してきた他の授業にもよくあてはまることで、それが授業をより刺激的な、面白いものにしてくれているのだと思います。

私 の場合、“the situation in the real life”とは、二月にCosmopolitan Clubで行われたJapanese Coffee Hourでの日本を紹介するプレゼンテーションのことでした。(Coffee Hour はおかげさまで大成功を収めることが出来ました。詳しくは甲田さんがお話してくれるはずです!)このイベントでは各国の料理とプレゼンテーションがメイン なのですが、これまで数々の国のCoffee Hourに参加した結果、このプレゼンの良し悪しがイベントの成功を大きく左右するという分析に至りました。そのためプレゼンが始まる直前まで、日本代表 (少し大袈裟?)という大役を私が引き受けていいものだろうかと、不安な気持ちでいっぱいでした。ところが始まってみると、意外にも観客の反応を楽しみな がらスピーチをしている自分がいました。日本語でもあんな大勢を前に話したことなどなかったのですが、今ではスピーチ中の程よい緊張感、笑いをとれた時の なんともいえない気分、そして話し終わったときの爽快感など、人前でスピーチをすることにある種の快感を覚えています。Public speakingのクラスがどれだけ偉大だったかがおわかりいただけたのではないでしょうか。

ちなみに肝心のプレゼン内容ですが、あるお客さんから「これまでも日本に興味があったけど、今日のプレゼンは今まで知らなかった日本の一面に触れていてとてもよかったよ。」というコメントをいただき、この役を引き受けて本当によかったなと感じています。(写真2)

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“Don’t be afraid of making a mistake”

Concert Band IIは、音楽が専攻じゃなくても受講できると聞いて先学期から楽しみにしていたクラスです。オーディションがなく、各自が希望の楽器を演奏できるというま さに”class for fun”。そのおかげで私のパートであるAlto Saxが異例の10人(通常2~4人)というアンバランスなバンドが出来上がりました。しかし”for fun”といっても、週に三回練習し、学期の最後にはKrannertの一番大きなホールでコンサートをさせてもらえたのですから、けっこう本格的です。

私 は中学時代吹奏楽部に所属していたのですが、当時は指揮者が恐くてびくびくしながら演奏していたのを覚えています。そんな私に、音楽はまず楽しいものなの だ、ということを教えたのがこのクラスでした。勉強の気分転換にととったのですが、素晴らしい指揮者に恵まれ、彼らからいろいろなことを学ぶことができま した。特に印象的だったのが、コンサート直前のリハーサルで指揮者のTimが全員に向けて言った言葉。「バッターボックスで見逃し三振するのでは、野球を 本当に楽しむことができない。空振りでもいいから、思いっきり振り切ったほうが数倍気持ちいい、“don’t be afraid of making a mistake, there is nothing wrong about making a mistake. Rather have fun!”」この考え方は、音楽だけじゃなくこれからいろんなことに挑戦するに当たって、心にとめておきたいと思いました。コンサート当日はたくさんの友 達が観にきてくれ、楽しく演奏をすることができ、とても満足しています。

*春休み ~Alternative Spring Break~*

Native American Issues

3 月の下旬には一週間の春休みがあり、私はYMCAが企画するAlternative Spring Breakという泊りがけのボランティアプログラムに参加しました。後から知ったのですが、これはアメリカの学生の間ではかなり有名なプログラムで、全米 では1000校が参加しています(なんとあのMTVもプロモーションに参加しているようです)。簡単に説明すると、春や秋などの短期休暇を利用して、ボラ ンティア活動をしようという学生によるプログラムです。内容はNYでのホームレス体験といったユニークなものから、ハリケーンKatrinaの被災地救済 までバラエティーに富んでいて、学生によるプログラムといえどもよく計画されているなという印象を受けました。

15個以上あるプログラム の中で私が選んだのはNative American Issues in South Dakotaです。前回のレポートでお伝えしたアムトラックの旅での経験があったため、これだ!と思い選考に通って喜んでいたのですが・・・”I’m going to go to South Dakota for the spring break.” というたびに返ってくる反応は決まって「そんなところにわざわざ何しにいくの?」といったものでした。そうなんです、行き先を気にせずに応募したものの、 South Dakotaには何もないんです・・・とうもろこし畑しかないと散々言われているChampaignが、何倍にぎやかだと感じたことか。しかもイリノイよ りも北に位置するため、その時期でもまだ雪が降っているというのです。

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し かし、結果的にはこれまでの留学生活で最高の体験となりました。一緒に過ごした10人の仲間、現地で温かく迎えてくれた人たち、そして現地の人が熱く語っ てくれたNative Americanの文化と歴史。どれもすばらしい思い出です。特に20時間以上のドライブを共にし、一緒に子供たちと戦った(といっても雪合戦で)メン バーの結束は強く、プログラムから帰った後も思い出話をしては盛り上がっています(写真3,4)。

具 体的には、Reservationと呼ばれるNative American が生活する地域のYMCAに泊り込み、放課後に遊びに来る子供たちの世話をしたり(なかには親がアルコール中毒だったりと問題を抱えている子供も多く、 YMCAは彼らにとって貴重な場所です)、YMCAに寄付された服の仕分けをしたりしました。このプログラムの優れているところは、単に仕事をするだけで なく、そこで起こっている社会問題についても学ぶことができることです。Native Americanのコミュニティーが抱える問題は、生活水準が低く(基本的に彼らは資源に乏しく気候の厳しい土地に追いやられた形なので)、貧困やそれに 付随する犯罪など、また彼らによる政府はあるものの、アメリカ政府の傘下にあるため事実上はアメリカの法律が適応され、治外法権が認められていないという こと、などです。アメリカ人であるほかのメンバーもこの事実をきちんと知らなかったこと、そしてそれは日本が抱える問題にもあてはまることだと、いろいろ 考えさせられました。

ボランティアの力

ところで、このプログラムをはじめとし、アメリカ社会の大きな魅力のひと つは、地元を基盤にしたボランティアが盛んだということです。留学生向けの活動も、多くがボランティアによって支えられています。例えば、私たちの多くが お世話になった無料の英会話教室も、全て地域の人や学生によって開かれています。また、学生がボランティアのためにQuadで募金活動をしている姿もよく 見受けられます。

日本でも課外活動の一環で何度かボランティア活動をしたことはありましたが、奉仕という訳語も奏してか、どうしても義務 感が伴っていました。ところがこちらでは、ボランティアをする側も、その体験で何か得ることを期待して参加しているのです。退職した年配の方が、楽しみの ためにやっていたり、学生が自分の社会経験を豊かにするために参加していたり。やる側と受ける側の相互利益という理想の形が成り立って、日本でもこのよう なシステムがもっと盛んになったらいいなと思いました。そしてこちらで自分がお世話になった分、帰国後私も何かできたらと今から考えています。

* 終わりに*

先 日JIC理事の堂山先生とキャンパスでお会いする機会がありました。先生が戦後間もない頃にアメリカに留学されたときは、日本からは$20しか持ち出せな かったそうです(物価は今とそんなに変わらないのにもかかわらず)。RAをしつつ、自炊をしながら勉強していたとか。インターネットを使えば無料で日本の 家族と話が出来る時代に、奨学金をいただいて留学しているのにも関わらず、多少の不便に文句を言っていた自分が少し恥ずかしくなりました。残り一ヶ月を切 りましたが、初心を忘れずに、できるかぎりの多くの体験をして帰国したいと思います。

ファイナル後は、卒業式、Farewell party、そしてナイアガラの滝、カナダへの旅行など、まだまだ楽しいことが盛りだくさんですので、次回のレポートもどうぞご期待ください。

このような恵まれた環境での留学をサポートしてくださっているJICの皆様、家族への感謝をこめて。

2006年5月8日
川崎 藍