図書館に関する情報ポータルサイト「Current Awareness Portal」によると、本年2月25日からUIUC図書館の一部(Rare Book & Manuscript Library貴重書図書館)がカビ除去のために休館中とのことです。原因は旧式の空調システムのようです。学生にとって図書館は欠かせない存在であり、早期に除去作業が終わることが期待されます。
湊麻理子さんの2008年1月分奨学生レポート
JICのみなさまご機嫌いかがですか?日本の友人からは東京で2年ぶりの積雪を記録したとの便りがとどきました。アーバナシャンぺーンは雪こそあまり降らないものの、マイナス15度を何度か記録し、アメリカ中西部の冬の寒さを肌で感じています。寒いのは日本出身の自分だけかと思っていましたが、授業のはじめの挨拶で教授がHow are you today?と聞くたびに、アメリカ人の学生がCold…..と答えるのを聞いて、みんな同じなんだな、と少し面白くおもいました。寒さで空気が張り詰めている分、晴れた日などは青空が澄み渡り、夜は月や星がとても美しいです。
〔写真;冬のLincoln Ave〕
さて、前回レポートをお送りしてから3ヶ月ほどの経過しました。今回のレポートでは、サンクスギビング休暇、Fall Semesterの後半、そしてバルセロナへの短期留学に参加した冬休みのことをお伝えしたいと思います。
サンクスギビングの1週間前にはボストンで行われたキャリアフォーラムに参加しました。このキャリアフォーラムは、日本語と英語のバイリンガルを対象にして行われるもので、11月の9日から11日にかけて3日間行われました。現在4年生の自分にとって、アメリカで就職活動をさせてもらえるよい機会になりました。参加している企業も国際的に活躍している、あるいはさらにグローバルな展開を目指している企業が多く、興味深いお話をたくさん聞くことができました。いくつかの企業については今後につながる活動ができたので、今後留学されるかたは、興味があれば参加されることをお勧めします。ボストンではほとんどの時間を就職活動に費やしてしまったのですが、少しですがボストンの町歩きを楽しみました。中西部とはまたちがった東海岸の歴史あるアメリカの町を楽しむことができました。
キャリアフォーラムや中間試験などで忙しかった期間を乗り越えたあとは、10日ほどサンクスギビング休暇だったので、17年前アメリカ滞在中にお世話になったDahl家のお宅に滞在させていただきました。ChampaignからPioreaやMortonを越えて3時間ほどの場所にあるGeneseoという小さい町です。ほぼIowa州との州境にあるその町は、典型的な中西部らしい風景で、見渡す限りトウモロコシ畑が広がり、農家が点在しています。Dahl家の皆さんとは、17年前のシカゴ滞在中に教会主宰のサンクスギビングの国際交流イベントで知り合ったのですが、長い期間がたっていたにもかかわらず暖かく迎え入れてくださったことに感動しました。サンクスギビング当日には、第二世代のおばあさまのお宅に20人ほどの親族の方が集まり、私も集まりに参加させてもらい、伝統的なサンクスギビングディナーをいただきました。集まりにはなんと5世代にわたる親族が参加されており、アメリカの家族づきあいや家族のつながりについて考えさせられる機会になりました。日本で言うとお盆やお正月に親戚が集まっているのと似ているなと感じたのですが、5世代のなかで一番年長に当たる女性がおっしゃっていた、「最近は遠くに住んでいたりして昔のようにいつでも顔を見られるわけではない。このような機会には意識して集まってつながりをもたなければ」という言葉が印象的でした。
〔写真;Thanksgiving〕
サンクスギビングが終わったあとはすぐに期末試験の時期だったので勉強で忙しくしておりました。寮や図書館の雰囲気もがらりと変わり、勉強させられる雰囲気でした。ひとつ印象的だったのは、テストが3つ以上24時間以内に重なった場合、テスト日程を変えてもらえるという制度です。ただ単にテストさえ受ければよいというのではなく、一つ一つの科目をしっかり勉強し、身に付けるということが意図されているのだと感じます。また、ドイツ語の授業では筆記試験以外にもOralの試験が課されました。クラスの中でパートナーと組み、3分間のショートスキットを2本、即題の会話などを実演せねばならず、かなり苦労しました。パートナーの子とテスト前に何度も集まり、練習を重ね、実際のテストでは満足のいく結果だったと思います。実はオーラル試験の概要が発表された当初はパートナーが見つかるかどうかかなり不安に思っていました。運良く見つけることができたのですが、ドイツ語はもちろん英語も拙い私と練習するのは面倒だったと思うと、テストの後にお礼を言ったところ、「そんなことは全く気にしなくていいよ、僕らのテストはなかなかの出来だったし、よかったよ」と言ってくれて、本当にうれしかったです。一緒に練習してくれたパートナーには本当に感謝しています。また、最初苦労していたけど一番力を入れていた人種と民族に関する社会学の授業では高い評価をいただくことができ、大変うれしかったです。
また、期末テストの少し前に、こちらで日本文化を紹介する活動をしているJ-netというサークルのFashion Showに参加させていただきました。私はダンスのパートに加わりました。このようなイベントは高校以来のことだったので、最初は参加するかかなり迷ったのですが、大変いい経験になりました。練習の際も、日本の部活で練習する場合との違いを感じ、面白かったです。たとえば、日本では、ダンスの舞台発表の際などかなり長い時間をかけて、細かいところまでそろえることに集中していましたが、こちらでは短い時間で、みんなが楽しむことに力を入れているように感じます。最初はそのことにいらいらしたりしていたのですが、だんだんと、「自分で思うところがあるのならそれを伝えればいいんだ」と割り切り、楽しむことを重視しながらも、練習の仕方に意見を出したりして、主体的に関われたかなと思います。ダンスという自分の大好きなことを通して、いろんな国からのチームのメンバーとひとつのものを作り上げたということは、素敵な経験になりました。本番の舞台では最高のパフォーマンスができたと思います。ダンスチームのメンバーとはもちろん、そのほかの子ともFashion showを通していろいろな話をすることができました。また、勇気を出して誘った友達や、いつも励ましてくれるJICの同期が舞台を見に来てくれたこともとてもうれしかったです。
〔写真;Fashion Showにて〕
期末試験のあとは待ちにまった冬休みです。わたしは冬休み前半をNew Yorkの友人の家ですごし、その後半はスペインのバルセロナへ行く短期留学のプログラムに参加しました。
NYの友人はもう20年近く付き合いのあるインド系アメリカ人のSnigdhaです。今回は彼女の家にお邪魔させていただき、NYのいろんな場所を案内してもらいました。タイムズスクエアやブロードウェイ、国連など、これぞNYという場所から、彼女や彼女の友人がよく訪れるレストランやカフェなども訪れ、典型的なキャンパスタウンのシャンぺーンとは違った都会の学生がどんな生活をしているのかを肌で感じることができました。また、本場のブロードウェイで26ドルの当日券でみたLes Miserablesは鳥肌が立つほどすばらしかったです。学生向けの当日券ということでしたが、かなりよい席で楽しむことができました。NY滞在中には、寮で仲のよい友達で、今学期で帰ってしまうHwa-Youngとも一緒に時を過ごすことができ、素敵な思い出になりました。また、Snigdhaのご家族と一緒にクリスマスをお祝いすることができ、しばらく家族から離れていたこともあって、とても心があたたまりました。
クリスマスの直後にシカゴに戻り、そこからバルセロナへの短期留学に参加しました。このプログラムは冬休み中の2週間を利用して外国へ行き、授業とフィールドワーク、そして何らかの課題(私の場合は日々のレポートと、帰国してからのファイナルレポートでした。)を提出することでLiberal Arts and Scienceの単位が普通の科目同様に認められるということです。私はカタルニア地方の文化や歴史、政治について学び、フィールドワークとしては数々の美術館やガウディのすばらしい建築などを見学しました。スペインで感じたことは、ヨーロッパの歴史の重さです。スペインはすばらしい町ですが、自分が生活をするとなると、アメリカ以上に違和感が大きいのではないかと感じました。それは、建築、美術、そして食べ物などのすべてにわたる文化が、長い時間をかけて綿密に作り上げられてきたからではないかと思うのです。そう考えると、アメリカの特異性(自分が感じただけですが、歴史が新しいだけでなく、誰にでも当てはまるようにtarget zoneの広い文化を育てているように感じます)についても考えることができました。
スペインでは本格的な留学経験といった感じで、2週間日本語を一切話すことなく、自分の英語能力としっかり向き合う時間になりました。一緒に行ったイリノイの学生達は特に私のような留学生に興味が深いわけではなかったので、英語の問題とともに、自分の魅力、バイタリティーが足りないということを思い知りました。日本からの留学生であるという以外の自分の魅力を磨く必要があるんだと身にしみたことで、新しい学期に対する新しいモチベーションを持つことができました。もっとアメリカの学生、あるいはほかの国からの留学生が何に興味をもち、どのようなことで笑い、どんなことを考えているのかを知りたい、共感したいと強く思いました。このように、反省する機会にもなってしまいましたが、移動中の何気ないおしゃべりや、みんなで海に行ってはしゃいだこと、飲みに行ったことなどは忘れられません。この旅で感じたこと、見つけた課題を常に意識して、残り少なくなってきた時間をすごしたいと思っています。
〔写真;Sagrada Familiaにて〕
さて、最近始まった新学期は、さまざまな人の助けもあり、自分の思ったとおりの履修ができたこともあって張り切っています。詳しくは次回書かせていただこうとおもっておりますが、COMM321Film and Irony, COMM 389 International Communication. SPCOM277 Media and Public Discourse, SPCM101 Public Speaking THEA101 Intro to the Theater Performanceを履修しております。自分の日本での専攻を違った分野から見ようと思い、日本にいるときから是非勉強したいと考えていたメディアスタディーズがしっかりと学べそうなので、がんばりたいと思っています。
留学生活も折り返し地点を過ぎましたが、いつも見守ってくださるJICの皆様、日本にいる家族、友人の皆様方に感謝して、報告を終わらせていただきたいと思います。引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。
湊麻理子
八尾泰洋君の2008年1月分奨学生レポート
JICの皆様、こんにちは。2007年 度イリノイ大学小山八郎記念奨学生の八尾泰洋です。
前回の奨学生レポートで自己紹介をできていませんでしたので、まず簡単に自己紹介をさせていただきたい と思います。僕は昨年の春東京大学薬学部を卒業後、東京大学工学系研究科システム量子工学の修士課程に入学し、大学院ではScientific Computation分 野の研究に携わっています。イリノイ大学では、学部時代に学ぶことができなかった、そして大学院での専攻に直結するコンピューターサイエンスの授業を中心 に履修をしています。前回の奨学生レポートの時期から早くも三か月がたち、留学生活ももう半分以上が過ぎてしまったことになります。今こうして先 学期の出来事を思い出しながらレポートを書いていると、すっかり遠い昔のことのような気がしてしまい、懐かしさを感じずにはいられません。三か月の間に、 二つの大きな休暇、ファイナル、友人との別れ、そして新学期の開始など様々なことがありました。簡単にではありますが、このめまぐるしかった日々について お伝え致し たいと思います。
サンクスギビング休暇
10月の奨学生レポート後、まず迎えた大きなイベントは11月中旬のサンクスギビング休暇です。サンクスギビング休暇は前回も少しお伝えしたUniversity YMCAのプログラムの一つであるASB(Alternative Spring Break)に参加し、OHIOにあるLake Metroparkという公園を訪れ、環境保護に関するボランティア活動に参加しました。学生12人で小さな家に泊まりながら、昼はボランティア活動、夜はみんなでゲームなどをして過ごし、充実した5日間となりました。
初日と二日目は、沼地に生えている植物の種を集めるという作業を、皆で泥だらけになりながら行いました。この種は、水の浄化作用を持ち、多くの生物の生活 の場となる沼地を作るために使われるということでした。二日目はペアを作って皆でどれだけ種を集められるか競争をしたのですが、その時は一日目よ りもはるかに効率が上がったとスタッフの方が驚いていました。三日目と四日目は環境保護に関する仕事ではなかったのですが、Lake Metroparkの子供達用のワークショップのクリスマスデコレーションをしました。クリスマスの飾りつけなど、小学生以来だったでしょうか、それに比べたら大がかりなものではありましたが、味気ない部屋が徐々にクリスマス色に染まっていくのはなかなか達成感のあるものでした。
そして、何よりもこの旅行で楽しかったのはメンバーと過ごした夜でした。ゲーム、ダンス、バーベキュー、ショートフィルムの作成など、様々なことをして楽 しみました。最後の夜はメンバーたちがサンクスギビングディナーを用意してくれて、皆でサンクスギビングを祝いました。ターキーがローストターキ ーであるなど、典型的なサンクスギビングディナーとはかなり違ったものであったのかもしれませんが、良いメンバーに恵まれ、最高のサンクスギビングを過ご すことができました。一緒に旅行したメンバーとは旅行後も集まってパーティーやBar crawlを するなど、本当に仲良くなることができました。こちらの学生は流動的で、メンバーの半数近くが交換留学やインターンシップへ行ってしまい、今学期はイリノ イ大学にはいないのが残念ですが、それも影響してファイナル試験期間中でのパーティーも多くのメンバーが集まり、短い期間ながらも親密なつきあい をすることができました。
(写真1:グループのメンバーと)
ファイナル
サンクスギビングが終わると、ファイナルまでもう2週間となっていました。僕はこの時期にファイナルに向けての勉強だけでなく、Honors Courseのプロジェクトが始まり、一気に忙しくなっていきました。この授業は1単位の授業で、教官の指導を受けながらプロジェクトを進めるという授業です。成績は通常の成績ではなくHonors Creditという特別のものがつくという少し特殊なものでした。僕は教官とのコミュニケーションがうまくいかず、テーマをもらうのが遅れてしまい、プロジェクトを始めたのは締め切りの2週 間くらい前になってしまいました。サンクスギビングの前から教官とコンタクトを取り始めたのですが、教官にプロジェクトの題材をメールで送るのを忘れられ たり、伝言を残しても反応がなかったりなどのトラブルがあり、結局サンクスギビングが終わってからテーマが決まりました。それからほぼ毎日このプ ロジェクトに関して文献を読んだりプログラミングをしたりしていたのですが、頑張った結果、最後には教官にも「時間があまりなかったのによくやったね。」 とほめていただくことができました。ファイナルの時期に余計忙しくさせられましたが、この授業を履修した結果こちらの教官ともつながりができて、最終的に は履修して よかったと感じています。
この時期はまた別れの時期でもあり、一学期だけ の交換留学生たちや、前述したボランティアグループのメンバーとの別れがありました。しかし、別れを迎えた友人のうちの大多数は韓国、中国、シンガポール などのアジアからの半期の留学生でした。「また会おう」という言葉をかけるとともに、本当にそのう ち会えるだろうなと感じていました。韓国や中国などは飛行機で数時間、当然ですがアメリカよりも日本にずっと近いところにありま。別れはさみしいものでし たが、様々な国に旅行をするような口実ができたというようにとらえることもできます。
(写真2:友人たちと)
そして授業に関しては、理系の科目を中心に履修をしたので、英語というよりも数学やコンピューター言語がわかる方がずっと重要であったこともあり、あまり現地の学生に対してハンデがなかったのだと思います。最終的に秋学期はGPA 4.0という成績で終えることができました。
冬休み
冬休みはまずカナダを一週間一人で旅行したのち、ニューヨークで年を越しました。ニューヨークでは同じ時期にニューヨークを訪れていたイリノイ大学の友人 と観光したり、有名なタイムズスクエアのニューイヤーカウントダウンを見たりするなど、すっかりアメリカ最大の都市を満喫しました。
そして冬休みの最後の一週間は再びASBに 参加し、テキサスでボランティアワークを行いました。今回のボランティア活動はアメリカが抱えている問題の一つであるメキシコからの移民問題について学ぶ よい機会となりました。ボランティア先の団体はメキシコからの移民に対して様々なサービス(銀行、教育業務等)を提供するNPO法 人で、その団体の宣伝や、移民のための家の建設などの仕事に携わりました。滞在した都市もメキシコとの国境のすぐ近くにあり、アメリカではあるのですが、 ほとんどの人々がスペイン語を使っており、英語を話すことができない人も多い地域でした。それだけでなく、気温も日中は30℃近くまで上がり、ヤシの並木が広がっているなど、気候も含めて、同じ国とはいってもシャンペーンとは全く違うアメリカの姿を見ることができました。本当に暖かくて、さすがに少しは寒かったですが、ビーチで泳ぐこともできました。
近年アメリカの移民対策が厳格になってきており、現在はアメリカとメキシコとの国境の壁の建設も始まっています。このような問題には正直なところ、このプ ログラムに参加するまでは自分とは何の接点もないものでした。しかし、スペイン語しか話さない人とともに働き、プランテーション農場で働く移民の 方々を目の当たりにし、またグループのメンバーとのディスカッションを通して、このプログラムではメキシコからの移民問題について真剣に考えさせられまし た。
この旅行でもう一つ良かった点は、ウィスコンシン大学の学生たちも同じようなプログラムで働きに来ており、彼らと交流ができたことです。中には日本で短期 留学をしていたという学生もいて、まさかテキサスまで来てそのような人に会うとも思っておらず、大変驚かされました。夜には彼らも交えてゲームを するなどし、他の大学にも友人を作ることができたこともこの旅行の思い出の一つです。
(写真3:メンバーと)
三か月の間に2度もASBというプログラムでボランティアをさせていただきましたが、このプログラムを通して、アメリカという国をより知ることができたと感じています。
新学期
テキサスから帰ってきたら、僕はこれまで住んでいたUndergraduate dormitory のISRから、院生寮のSherman Hallに引っ越しました。引っ越しをした最大の理由は、ISRよりも交換留学生たちが多く住むSherman Hallのほうに友人が多かったことです。Shermanに移ってからは、友人と映画を見たり、地下でビリヤードや卓球をするなど、寮生活も楽しんでいます。
それにしても、先学期の開始の時期と比べたら、今学期は二週間がたつのが早かったように感じます。右も左もわからなかった先学期の開始の時期とは違って、やはり今学期は授業にも英語にもある程度なれていたのでしょう。残すところあと4か月、このままあっという間に過ぎて帰る時が来るのかもしれませんが、思い残すことのないように、興味あることには積極的に参加して過ごしていきたいと思います。
2007 年度イリノイ大学小山八郎記念奨学生
東京大学工学系研究科システム量子工学専攻
八尾泰洋
田辺夕佳さんの2008年1月分奨学生レポート
JIC の皆様、お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか?シャンペーンは- 1 5℃を下回る厳しい寒さが続いていますが、おかげさまで毎日元気に留学生活を過ごしています。 UIUC にやってきてからあっという間に5ヶ月が経ち、留学生活も折り返し地点に入りました。今回のレポートでは学期後半の学校生活、ボランティア、冬休み、今学期に向けての抱負についてお伝えしたいと思います。
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学期後半の学校生活
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秋学期の後半に入ってあった大きなイベント、それはハロウィンです。小さい頃に、カナダで何回かやっていて大好きなイベントだったのですが、正直、大学 4年生にもなってやるのはどうだろう、と悩んでいました。しかし、その時期になってくると学校全体がお祭りムードになり、夜にメインストリートを歩いてい る と仮装したマリオとルイージ、猛獣、悪魔、お姫様などがあちらこちらにいて、いつまでたってもイベントを楽しむことを大切にするアメリカ人らしいな、と思 いました。それによって私の迷いも一気になくなって、実際に仮装してパーティーに行ったり、アイススケートのイベントに参加したりしてハロウィンを思いっ きり満喫す ることが出来ました。
【写真1:ハロウィン・パーティー】
11月に入り、就職活動のためにボストンに行きました。海外で留学をしている日本人の学生のために開かれる大規模な就活フォーラムがそこで開催されていた ので、大学4年で留学をしている自分にとっては貴重な機会でした。そこでは多くの日系・外資の企業が集まって採用を行うので、私のような時期に留学をされ る 方にはお勧めです。また、インターンの募集もしていたので、就職はまだ・・というような学生の方も行ってみたらよいかと思います。以前留学されていた先輩 方からも勧められていたイベントで、ちょうど、その時期は学校のミッドタームや課題の提出が重なり、かなり慌しかったのですが、行ってよかったと私は思い ます。そし て、それを機に自分の性格、アメリカに来てからの自分の変化やこれからの進路について真剣に考えることが多くなった、という点でもアメリカで就職活動をし たことが自分の留学生活によい影響を及ぼしたという風に感じています。ボストンは大学2年のときに短期留学していた町だったので懐かしく感じると共に、都 会とはいっ てもシカゴとは違う古い建物が立ち並ぶ町並みに改めて感動しました。アメリカの中でも古い歴史が色濃く残るボストンの街並みはこぢんまりとしていて重みが あり素敵な雰囲気が漂っていましたが、会場は日本人の学生で溢れかえっており少し不思議な気分でした。実際は滞在した数日間のほとんどは面接で、観光と いったことは できなかったのですが、面接の合間に買い物をしたり夜にホテルに戻ってから一緒に行った友人と語ったり、ちょっとした修学旅行気分も楽しむことができまし た。
ボストンから戻ってからはすぐサンクスギビング休暇に入りました。秋学期にある唯一の長いお休みなので、その前から「サンクスギビングはどこ行くの?」と いう会話で持ちきりです。実際、留学生のほとんどはアメリカ国内を旅行しますが、アメリカの学生は旅行をするというよりかは、実家に戻って家族とディナー を 楽しむというのが一般的なようです。私はというと、シカゴに住む友達のお宅にお邪魔したり、日本から遊びに来ていた友人とロサンゼルスを旅行したり、と あっという間に過きていきました。お邪魔した友達は、日本語を勉強している中国系アメリカ人の女の子で普段からよく一緒に勉強したりカフェでおしゃべりし たりする仲だ ったので、家族に会えるのをとても楽しみにしていました。実際に、彼女のご家族には本当に親切にしていただき、家族のように可愛がってもらいました。本当 にありがたいことです。こちらに来てから、人からしてもらう優しさに敏感になったように思います。ただ、なかなかそれを留学生としての自分は形にして返せ る機会が少 ないので、もどかしく感じることが多いのですが、彼女が日本に来たら色々と案内して恩返しをしたいと思います。シカゴは学期中に既に何回か行っていたので すが、滞在中、地元の人がよく行くおいしい中華料理屋さんやバーに連れていっていただき、中でも中華街にある有名な飲茶は本場の味といった感じでこってり して絶品で した!そのあと行ったロサンゼルスは、寒くなってきたシカゴに比べたら気候が温暖で、それだけで幸せな気分になることができました。久しぶりに日本の友達 と再会できたこともすごく楽しくて、限られた時間で観光・ショッピングを楽しみつつ、毎日深夜までおしゃべりに没頭することが出来ました。
【写真2:友人 と飲茶】
そのような楽しい休暇のあとに、待っていたのは怒涛の期末試験でした。期末試験の時期になるとアメリカの学生は勉強に没頭するということは前から耳にして いたのでしたが、それは本当でした。図書館は24時間開いていて、普段勉強しているユニオンにある席も学生でいっぱいでした。一晩中友人と教科書を読み、 レ ポートを書くという生活は日本では絶対に体験できないことであり、周りのピリピリした緊張感の中で集中して勉強することが出来ました。今から思い返してみ ると、昔は一語一句わからないものは辞書で調べて勉強していたのが、量の多さと時間の制限からか、いつのまにか読むスピードや書くスピードが上がったよう に感じます 。そうして学期の最後はあっという間でした。
授業に関して、先学期最も印象的だったのはやはり SPCM101 Public Speaking で した。この授業は前評判どおり、留学生にとっては大変な授業でネイティブとの差を感じることが多かったのですが今思い返してみると、学期の始まりと終わり で自分も大きく変わることができたと思います。そもそも、日本では人前でプレゼンをするということは自分の学部では全くする機会がなく、みんなからの注 目を浴びるということに非常に緊張感を感じ、言いたいことの 10 % も伝えられなかったように思います。しかし、回数を重ねるごとに緊張感もほぐれてきて、丸暗記していたプレゼンも徐々にスムーズさが出てきたのを自分でも 感じることができました。所々で笑いがとれたり、フィードバックで他の人から褒めてもらえたりする回数も増え、学期末には “Most Improved Speaker” 賞 をいただくことができました。プレゼンの前日はパワーポイントの資料作りやリハーサルを繰り返し、かなり大変な授業ではありましたが、やれば絶対ためにな る授業だと思います。また、他の授業と違って、学生同士が話す機会が多く、プレゼンを通して互いのことを知ることができるので、クラスメイトと仲良くな りやすい授業でもあると思います。普段、なかなか留学生以外と仲良くなれるチャンスがないので、このような授業で友達ができることは非常に貴重です。クラ ス以外でも、一緒にコーヒーを飲みに行ったり、バーに行ったりして楽しめる友達ができました。
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ボランティア
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私が留学を通して、チャレンジしてみたかったことの中には勉強や友達作りのほかに課外活動というのもありました。前回のレポートではスケートについてお伝えしましたが、今回は別のアクティビティについてお話ししたいと思います。
私は、 YMCA 系列のボランティア団体に所属し、学校でのボランティア活動に携わっています。アメリカではボランティア活動が盛んというようなイメージが元からあったのですが、学期初めにあった Quad Day (日 本の新歓に相当するもの)では実に多くの団体を見つけることができました。日本にいるときにアルバイトでずっと家庭教師をやっていたということもあり、や るなら学校でのボランティアという風に決めていました。留学生で英語が十分には話せない自分は、普段周りの人に教わり、助けてもらうことがどうしても 多くなってしまいます。自分も誰かの役に立てる場はないのか、というように考えた結果たどり着いたのは、子供たちの手助けをする学校ボランティアだったの です。私がカナダで学校に通っていたときは、移民の子供達が多く、 ESL のクラスで多くの時間を過ごしました。ですから、自分もアメリカに来たばかりの ESL にいる子供達のサポートがしたいと思っていました。しかし、この付近の学校には ESL プ ログラムを正式に設置している学校はないとのことで、アーバナにある小学校の2年生のクラスに配属となりました。ネイティブの子供達に、アメリカに来てま だ数ヶ月の先生は受け入れてもらえるのか、少し不安はありました。しかし、その不安は子供達の暖かい歓迎によってすぐに吹き飛びました。
私のクラスは 22 人 クラスで2人を除いて全員が黒人の子供たちです。また地域としては、低所得者の多い居住区らしく学校も比較的簡素です。でも、子供たちの元気な声でクラス はいつもにぎやかです。元気すぎて自分の席にみんなおとなしく座っていられないようで、しょっちゅう喧嘩が起こっていたり、先生に怒られたりしています が、全く動じないようです。このカオスな状態に初めは動揺しましたが、それぞれの子と話してみるとみんな個性豊かで、すぐに子供たちが大好きになりまし た。甘えん坊の子、いたずらっ子、お姉さんタイプ、マイペース、など様々ですがみんな「ユウカーこっち来てー」と懐いてくれて、私も褒めたり時には叱った りとクラスに 馴染めるようになりました。科目としては、読み書きのクラスのようですが、実際に何をやるかは毎回違ってその辺りは結構適当です(笑)みんなで本を読み、 日記を書く日もあれば、工作をしたり、物理の実験をするといって教科書を投げて摩擦について学んだり・・・と堅い授業とは程遠い自由な雰囲気です。形式や ルールにと らわれずに学ぶというアメリカ式の教育は子供達の自由な創造力を尊重するものだと感じます。また、子供達と接していて感じるのは、子供達の偏見の無さで す。普段大学生と接することがほとんどなのですが、どうしても同じ人種同士で固まることが多く、他との接触はなくなりがちです。ですが、子供達にはそのよ うなことは関 係なく、ネイティブでない私に多くの関心を持ってくれて、いつもオープンです。そのような純粋な気持ちを持つ子供達に、週1回ではありますが癒されると共 に刺激を受けています。
【写真3:学校の子供達】
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冬休み
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冬休みのビッグイベント、それはパリへの留学です。これは、イリノイ大学からの留学プログラムで約2週間冬休みにかけて毎年行われているもので、秋学期の単位に加算されます。 9 月 の下旬くらいに募集があって、8箇所くらいの留学先から選んで応募し、エッセイによって選考が行われます。私は、大学の第2外国語がフランス語だったとい うのと、ヨーロッパに行ってみたかったので迷わずパリに応募しました。出発前に何回かミーティングがありますが、基本的には何も具体的な情報を与えられ ないまま、出発の日を迎えました。どのようなプログラムなのか、ちゃんと友達ができるか、少し不安はありましたが、実際に空港に集まってみると 30 人くらいのグループで、みんなが同じように不安だったことがわかり、そこから一気に打ち解けることが出来ました。
私が参加したプログラムはパリの移民問題を扱ったもので、一般的な観光スポットを回るというよりは、○○人街をいくつも回り、人種問題についての小説を 読んでその作家にインタビューをするというのが中心でした。毎日、2ページのエッセイを提出し、膨大な課題図書を読むのに時間はかかりましたが、自由時間 を 使って観光を楽しんだり、ホステルに戻ってからひとつの部屋に集まっておしゃべりをしたり、と2週間を本当に満喫することができたと思います。
【写真4: パリ集合写真】
このプログラムを通じて、パリの様々な局面を知ることが出来たのは非常によかったと思います。確かに、市内の建物は豪華で歴史を感じるものが多くありい くらいても飽きることがありません。ルーブル美術館、ノートルダム、ヴェルサイユ、エッフェル塔など、今まで観たいと思っていたものが目の前にあることに 感 動しました。カフェも可愛らしい店構えで、それだけでも写真に撮りたくなります。いたるところに、クレープ屋さんやパニーニ・スタンドがあって食べ歩きも いっぱいしました。そのような、華やかで活気のあるパリですが、この授業ではそうでない面も多く見ました。職を求めてパリに入国してきた、アフリカ、アジ アからの移 民の多くは十分な権利を与えられず、物価の高いパリで非常に苦しい生活を強いられています。印象的だったのは生徒の一人がムスリムでスカーフをまいていた のですが、学校の中で宗教色を出すことを禁じられている学校側と問題になり入場を拒否されるというようなこともありました。「自由」や「平等」という定義 が国によっ て異なるということを痛感した瞬間でした。
また、この留学でよかったと思うのは、やはり友達が増えたことです。アメリカにいる以上はなるべく多くの友達を作って、ネイティブと英語を話す時間を増や したいと思いますが、やはりイリノイにいると日本人や他の留学生との交流が多いように思います。それでも英語を話していることが多いのですが、パリにい る間はまさに 24 時間英語漬けの毎日でそれは自分にとってとても よい環境であったと思います。ホステルではアメリカ人の女の子とルームメイトになり、おしゃべりしたり、冗談を言い合ったり、本当に楽しかったです。私が よく一緒に行動を共にしたグループというのは、白人のいわゆるソロリティー・ガールズたちで、よくしゃべり 、よく笑うにぎやかな集団でした。夜になると、みんなが私の部屋に集まってひたすらおしゃべりするというのは、あまり人付き合いのない Illini Tower に 住む私としてはとても新鮮で、楽しい時間でした。今までソロリティーに所属する女の子との関わりはあまりなかったので、内輪のパーティー好きで、なんとな く閉鎖的なイメージがあったのですが、それは私の持っていた偏見であって彼女達がとても好きになりました。アメリカのスラングを習ったり、ソロリティー での生活、バーでの常識(笑)など多くのことを教わり、逆に日本にも興味を持ってもらうことができました。留学生という入り口からでなく友達ができて、 戻ってからも連絡を取って会える仲になったことはすごく貴重です。
【写真5:パリの夜】
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今学期に向けての抱負
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最後に、今学期についてお話ししたいと思います。イリノイで1年間を過ごすに当たって、自分がより成長するためには、様々なバックグラウンドを持つ人と の交流を通じて英語力を上げるだけでなく、人とのコミュニケーション全般で自分を見つめ直すということが非常に大切だと感じました。自分が学んでみたいと 思 っていたことに挑戦するのも、先学期に引き続いての目標ではありますが、それと共にいろいろな人とじっくり関われる環境に身を置くことも重要だと感じてい ます。そのために、今学期は、以前から関心のあった経済学の授業以外に、アクティビティの授業も多く履修しています。
・ ECON202(Economic Statistics)
・ ACE210(Environmental Economics)
・ SPCM321(Persuasive Speaking)
・ DANC199(Balinese Dance)
・ KIN104(Ice Skating)
・ MUS261(Black Chorus)
上の二つは講義とディスカッションの大人数授業ですが、それ以外の授業は学生同士の交流が多くはかれると思って楽しみにしている講義です。詳しくは次回 のレポートでお伝えしたいと思います。留学生活もあと4ヶ月、イリノイでの生活を思いっきり楽しもうと思います。こ れからも JIC の皆様の温かいご支援よろしくお願い致します。
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東京大学文学部4年
University of Illinois at Urbana-Champaign
田辺 夕佳 (たなべ ゆうか)
yuuka_tanabe@hotmail.com
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長谷川貴也君の2008年1月分奨学生レポート
JICのみなさま、ご挨拶が遅くなってしまいましたが、明けましておめでとう ございます。今年もよろしくお願いいたします。
前回のレポートを書いてから早3ヶ月が過ぎました。その後もアメリカで多くの経験をさせていただいておりま す。振り返ってみると、初回のレポートまでの期間以上に早く、時間が過ぎていった気が します。その間キャンパスを出たのは2、3回程ですが、多くの人と出会いがあり、この街を去って行く人との別れも多くありました。今回は11月から現在までを振り返り「秋学期の授業」「サンクスギビング、冬休み」「housing」につい報告させていただきます。
「秋学期の授業」
10 月のレポートでも述べたように、英語の面で苦労する場面が多く、授業の理解力も科目によりバラつきがあったのですが、無事乗り切ることができました。口頭 での説明が中心で、テキスト、レジュメをほとんど使わない授業はテスト前まで理解に苦労しましたが、最後は同じクラスの人と勉強会を開き、なんとかクリ アできました。普段、英語に苦労している割に勉強時間は他の学生程しかなかったため、最後は体力勝負で追い込んだという感じです。試験期間は寮内の売店で 販売されている栄養ドリンクをどれほど飲んだかわかりません。新学期はこの徹夜癖を直すことが課題です。ただ、英語に苦労したとはいえ、留学初期と比べる と格段にコ ミュニケーションできるようになったこと、教授やTAのサポートがしっかりしていることもあり、渡米直後に感じた不安は杞憂に終わりました。
「Housingについて」
今セメスターも秋と同じくPARに 住んでいます。この寮は2人部屋で、オーストラリアからの留学生であるルームメイトが秋学期で帰国するために当初は引越しを考えました。ルームメイトが欲 しかったこと、学部寮のドームフードに飽きたこと(学部生はミールプランを買わなければなりません)、同世代の学生と交流したいと考えたこと(学部寮はほ とんどがfreshman)が主な理由です。その上フロアのRAが突然辞めてしまったため、一時期フロアは人種間での交流もあまりなく、無法地帯のようでした。ただ、せっかく仲良くなった寮の友人達と別れたくないのと、新学期には新しいRAが 来ると言うことで結局、同じフロアに住む韓国系アメリカ人と住むことにしました。しかし、その彼が母親の看病のため今学期は休学し、地元のコミュニティカ レッジに通うという決断をしました。別れはあまりにも突然で寂しいものでしたが、17歳にも関わらず、父親が海外で働いており、兄弟もまだ幼いからという ことで、自分で決断して休学をする彼の行動力は立派だと思います。結果またしても一人部屋となってしまいましたが、短い留学生活の中で、2人の良いルーム メイトと出会うことができ本当に幸運だったと思います。これからは一人部屋ですが、これもまた良い経験と思い新生活を楽しもうと思います。このレポートを 読んで、PARは環境が良くないのかと思われる方がいるかと思いますが、交換留学生として生活する分には恵まれた場だといつも感じます。
「休暇について」
サンクスギビング休暇は、旧友であり、今年からイリノイ大学に大学院生として留学している日本人kenzoと,テ キサス州ダラスに住む友人の家を訪ねました。3人とも元々知り合いであったためリラックスして過ごすことができました。友人の家族と共に本当にのんびりと 過ごしました。感謝祭当日はターキー等の食事を昼過ぎにし、ターキーコマで眠りに落ち、翌日朝4時からのブラック・フライデーに備えました。これは、感謝 祭(11月の第4木曜日、Thanksgiving)の翌日のことで、1年で最も盛大なショッピングの日となります。調べてみたのですが、なぜブラック・フライデーというのかは諸説あるようです。夜明けごろにも関わらずbest buy の前には大量のひとが並び、日本の初売りのような感じでアメリカ人の生活を垣間見た気がしました。普段キャンパスにいると気付くことのない、アメリカ家庭の生活をサンクスギビング休暇中に初めて体験できました。その他JFKミュージアム、Fort Worth Stock Yardsなどの観光地にも行きました。ダラスは日本から観光としては行く機会が少ないかも知れませんがJFKミュージアムは特にオススメで、ケネディ大統領暗殺の銃が放たれたビルがそのままミュージアムとして利用されています。
冬休みはNYにいる友人宅でお世話になるため、ひとりアムトラックでNYを目指しました。Pittsburgでの乗り換え含めて約20時間の道のりはファイナル期間の疲れがあったのか、隣の乗客が日本の歴史に興味があるらしく話していたためあまり退屈せずに到着することができました。この時期のNYにはイリノイからもInternational studentが多く訪れていて何人かと会うことができました。JICの奨学生もタイミングは違うものの全員が冬休みにNYを訪れていたようです。寮の閉鎖期間、International studentは一時帰国かアメリカ東部か西部に分かれて旅行する人が多いようです。目的地は同じでも、レンタカーで行く人、カナダや南米を経由してから行く人などいて、新学期に話をしていて冒険心を大いに刺激されました。NYに10日程滞在した後そのまま就職活動のため日本に帰国しました。10日程の滞在でしたが、新年を日本で迎えリフレッシュもできました。
「新学期に向けて」
今学期は授業についていく自信もだいぶついたため、興味分野を掘り下げて学ぶことにしました。履修したのは
ESL110/ oral, pronunciation
SPCM101/ Public Speaking
ACE241/Food and Agribusiness Mgt
ACE232/ Management of Farm Enterprise
ACE427/Commodity Price Analysis
で、計16creditです。ESLはrequiredで ないため単位が得られないのですが、パワフルな教師から大量の課題が毎日出るため、先学期よりも忙しくなりそうです。敢えて今学期に発音のクラスを履修し たのは、音の種類を意識しないまま生活しているだけでは改善しにくいと考えたからです。先学期は英語力の無さに直面し、英語力UPの ために対策を自分なりに研究した結果、当初に比べれば格段の進歩があったとは思います。それでもまだ日常生活ではついていけない事が多くあります。今学期 はウォルマートで新たにテレビを購入しましたので、映画などからも学んでいけるのではないかと密かに期待しています。(とはいうものの今のところ毎日 < /span>ESPNでスポーツばかり観ています。)その他はスピーチ+ACE(Agricultural Consumer Economics)3クラスを履修しました。商品作物の価格予想を行なう授業は学生のレベルも高く、元々興味のあったtopicなので毎回勉強になっています。世界的にも最大規模のcommodityを扱うシカゴ取引所に近く、イリノイのとうもろこし畑に囲まれ、ACEを学ぶロケーションとしては本当に最高です。個人プロジェクトの課題でフードビジネスの経営者に半日インタビューするという企画もあり、これから忙しくなりそうです。また、授業に加えて今学期はサッカーワールドカップ、Japanese coffee hourにも参加していく予定です。前回は予選敗退という結果でしたが、今季は優勝を狙っています。平日のCRCEで行なわれるpick up gameに来る学生は本当に多国籍で、おもしろい出会いも多いので引き続き参加する予定です。
2セメスター目となり、生活にも慣れてきましたが、これからは更に速く時間が経って行くのだろうと思います。今後ともご支援よろしくお願いいたします。
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長谷川 貴也
ggscd833@yahoo.co.jp
第5回 JIC Women’s Network レポート
2008年3月15日(土),第5回JIC-Women’s Network を開催いたしました。春らしい日差しの中,初参加の方も含め9名でのお食事会となりました。 レストランは評判通り,お料理はもちろんのこと,雰囲気,サービスも良く,ゆっくりとお食事,会話を楽しみました。イリノイ談義,近況報告から始まった会話は,色々な世代の方が参加してくださったことにより多方向に膨らみ,大変有意義なお話を伺うことができました。
今後の会について参加者にご相談させていただいた結果,次回のWomen’s Network はミニお茶会を企画することになりました。これからも充実した会を作っていきたいと思いますので,どうぞよろしくお願いいたします。