早いもので既に第二回のレポートの時期となってしまいました。前回のレポートでは、主に「生活」と「講義」について書かせていただきましたが、今回は前回カバーできなかった「試験」や「休暇」について書かせていただこうと思います。
本題に入る前に、宣伝になってしまいますが、現在、米国大使館後援の下で、別のブログを書かせていただいています。留学に興味をお持ちの方、小山八郎奨学制度に興味をお持ちの方など、楽しんでいただける内容を書くよう心がけておりますので、以下のリンクを参照していただければと思います。
http://blog.livedoor.jp/educationusa/tag/%E2%80%9CShuta%E2%80%9D
特に反響を頂いた記事は、留学時の経済的事情に関してのものです。学費や生活費など、アメリカは物価が安い国ではないため、やはりそれなりにかかってしまうとは思います。(ですが、勿論当奨学制度は学費は免除ですから、圧倒的に安価に済んでいると思います。)その件だけでなく、他にも色々と書いているので、是非ご覧ください。なるべく、奨学生レポートとの内容重複は避けております。
<講義・試験について>
さて、先学期に履修した講義は以下の通りです。
・CEE472 Structural Dynamics
・ECE310 Digital Signal Processing
・SHS120 Children, Communication, & Language Ability
・CEE497 Independent Study
(・ENG360 Lecture in Engineering Entrepreneurship)
講義内容は前回の奨学生レポートに書かせていただきましたので、試験内容などに言及したいと思います。
※ENG360に関しては、期末試験を受験したくなかったため、途中でDropしてしまいましたが、聴講はしていました。詳しくは前回のレポートを参照していただければと思います。
①CEE 472 Structural Dynamics
こちらのクラスは、中間試験・期末試験がありました。この他に毎週の宿題が成績に加味されます。中間試験は非常に出来が良かったのですが、期末試験では他の科目との関係で学習に時間が割けず、満足行く結果にならなかったことが残念です。試験内容は、初見の系から運動方程式を立て、振動のインプットを与えられたときのアウトプットを求める、といったものや、地震の応答などです。
②ECE310 Digital Signal Processing
この講義は昨年までECE410で、今年から数字がダウングレードされたものでした。ですが宿題内容等は一切変わらず、宿題の量・質共に一番苦しまされたクラスでした。2週間に1回ある小試験と期末試験が総合で評価されるのですが、期末試験の量が尋常でなく、3時間の制限時間をフルで使うことになってしまい、最後まで苦しんだ科目となりました。(なんと、大問が20個以上…。)
③SHS120 Children, Communication, & Language Ability
こちらの試験は、中間試験を2回、期末試験が1回というもので、全てマークシート形式でした。50問の選択肢問題であり、そこまで真面目にやらなくても、平均点以上が取れるような非常に簡単なテストでした。その他には途中のレポートや、課題図書を読んだ感想や分析等がありましたが、やはり1・2年生向けの授業だけあって、それなりの負荷でした。
④CEE497 Independent Study
こちらは講義ではなく、研究です。現在、こちらの大学ではSmart Structure Technology Laboratoryという研究室に所属しており、オフィスを使わせていただいています。毎週、この研究グループのミーティングに参加して研究内容をプレゼンテーションする他、別の日に自身の研究に関するミーティングを大学院生と共に行っています。講義の課題に追われてなかなか自分の研究を進めることができないことが多く大変もどかしいのですが、なんとかアメリカでも研究生活をエンジョイしています。研究室グループのメンバーとは、週末のパーティをしたり、一緒に勉強をしたり、と仲良くやっています。
現在はリアルタイムハイブリッドシュミレーションというものを研究しています。「制御」の分野を勉強する必要があるのですが、自分にバックグラウンドがなかったため、こちらもなかなか思うように進まず、自分の力不足を強く感じる毎日です。
また、今学期は以下の講義を履修しています。
・CEE 573 Structural Dynamics II
・ECE 486 Control Systems
・CS 105 Introduction to Computing with Application to Business and Commerce
・CEE497 Independent Study(引き続き研究)
先学期は非常に座学が多かったため、今学期はLaboratoryのクラスのあるものを受講することにしました。はじめは4つ履修していたのですが、友人や先輩に、Laboratoryのあるクラスを4つは不可能だと言われ、さっそく1つDropしてしまいまして、現在の履修状況になっています。CEE573に関しては、大学院、ECE486に関しては院・学部共通講義ということで、大学院生の中に混ざって勉強をさせていただいています。彼らは僕と違い、大学入学時からその分野を学んできているため学習歴に3年くらいの差があり、Laboratoryのクラスなどでは非常に助けられる場面が多いのは事実なので、より精進しなくてはと思っております。詳しい科目内容については、試験等と併せて、次回の奨学生レポートにて報告させていただきます。
<休暇について>
学期中、間に1回は長期休暇があります。夏学期はサンクスギビング、冬学期は春休みといったものです。1週間以上の休暇で、かつ寮には住めなくなる(院生向けのShermanなどは住めるのですが、学部生向けの寮は追い出されてしまいます)ため、旅行せざるを得ませんでした。サンクスギビングでは、はじめはセントルイスに友人と行き、その後シカゴ郊外にあるアメリカ人ルームメイトの家にお邪魔し、アメリカならではのサンクスギビングを楽しむことができました。そこで頂いたターキーは今まで食べたターキーで一番おいしいと思えたほどで、大変楽しい時間を過ごすことができました。また、セントルイスは、非常に治安が危ない街ということで不安だったのですが、思ったほど治安は悪くなく、名物である巨大アーチを観光し、ビール醸造所でビールを飲みまくる(無料!)ということを体験し、休暇を満喫しました。その後は、シカゴ郊外のアーリントンハイツに住む友人の家に1泊しました。アーリントンハイツは日本人が多く住んでいることで有名で、Mitsuwaという日本のスーパーマーケットや日本人医者のいる病院、ヘアサロンなど、非常に日本人が住みやすいエリアです。そこで久々に髪をカットし、日本食も堪能しました。休暇の最後では、シカゴのダウンタウンへ行き、奨学生である中村さんと共通のアメリカ人の友人たちと観光をしていました。過去、日米学生会議というプログラムに参加した際の友人だったのですが、当時を思い出し非常に楽しい時間となりました。
(写真1:シカゴのマリリン・モンロー像で友人と)
(写真2:セントルイスの有名なアーチとCity Hall)
また、サンクスギビング前ではあるのですが、インディアナ州のパデュー大学と、ボストンにも行ってまいりました。パデュー大学と言えば、近年ノーベル化学賞を取った根岸英一先生のいらっしゃる大学で一時期有名になったかと思います。今回は研究に関するカンファレンスに連れて行っていただきました。ここでは本当に自分の未熟さを感じ、悔しい思いをしましたが、更なるモチベーションにもつながったと思います。
ボストンでは、有名なボストンキャリアフォーラムに参加し、ハーバードの友人を訪問しました。久々に会う友人たちとのひとときは大変楽しいもので、課題に追われて疲れている日々での大事な息抜きとなりました。
<その他>
最近は、学期初めで比較的課題も少なく、空いた時間にジムに通っており、体力作りに励んでいます。もう大学4年生になってしまったため、1年生のときのような無茶(お酒に関しても、勉強時間に関しても…)ができなくなってきていることをアメリカに来てから非常に感じています(笑)そのため、ちゃんと規則正しく運動をしようと思っている次第です。このキャンパスにはARCとCRCEという大きなジムが2カ所あり、主に自分はCRCE(通称「サーシー」)に通っています。筋トレマシーンやランニングマシーン、ジョギング用のトラック、ラケットスポーツ用のボックスルーム、室内サッカー場、バスケットコート、アクアティックセンターなど、これが学生なら無料で使えるというのはかなりお得です。お気に入りはアクアティックセンターで、プールやジャグジー、ウォータースライダーなどがあり、運動後のジャグジーでリラックスをよくしています。ARCには競技用プールがあり、オリンピックサイズかつシンクロナイズドスイミング用のかなり深いプールで泳ぐことができます。しかもサウナ付きです。ウォールクライミングの施設もありますし、卓球場もあります。とにかく、この田舎街で大したレクリエーション施設がない中で、このジム施設はかなり充実しており、学生の憩いの場になっているものだと思います。
(写真3:インターネットで見つけたAquatic Centerの写真です。青いのがウォータースライダー。)
以上、簡単ではありますが、1月のレポートとさせていただきます。1学期を終えて、思うところはたくさんあり、2学期にその反省を活かさなくては、と強く感じております。今後ともよろしくお願いいたします。