鹿山ゆかりさんの2013年2月分奨学生レポート

JICの皆様、そしてこのレポートを読んでくださっている皆様、ご無沙汰しております。第37期奨学生の鹿山ゆかりです。
シャンペーンの冬は予想通りとても寒く(友人曰くこれでも暖冬だそうですが)、膝までの長いコートとブーツ、イヤーマフラーは必須です。とはいえ最近はあたたかくなってきており、リスをたくさん見かけるようになりました。春が近づいていることを実感しています。

リスもびっくりの寒さ!

今回のレポートではI. 期末試験、II. 今学期の授業について、III. その他について書きたいと思います。

I.期末試験
12月に入ると、キャンパスの雰囲気は期末試験モードになり、図書館や寮のラウンジ、キャンパス内のカフェなど大学のあらゆるところで勉強している学生を見かけるようになりました。サークルが勉強会を開催していたり、寮では試験期間にマッサージサービスがあったり、Writers Workshop(留学生向けにレポートの文法等の添削をしてくれたり、レポートの資料探しの相談に乗ってくれるところです)が夜の10時から2時までwalk-inでの添削を受け付けていたりと、試験のサポートに関する情報も多く見られる(聞く)ようになりました。
私は実技試験の他にレポートやプレゼンテーション、Book Review等が課されたため、期末試験期間は他の学生と同じく図書館と寮を往復する毎日を送っていました。

II.今学期の授業について
今学期履修する授業の中からいくつかを紹介したいと思います。

★GLBL 392 International Diplomacy and Negotiation
タイトル通り、外交と交渉について学ぶ授業です。通常の授業に加えて週1回のディスカッションがあり、毎回とても楽しみにしています。学期途中からオンラインのシュミレーションシステムを使って他大学の学生と外交の交渉を行うようです。私のクラスはブラジルを担当することになりました。

★HRE 199 Leadership in Global Engagement
様々なゲストスピーカーを呼んで文化やリーダーシップついて学ぶ授業です。毎回リーディングが課され、授業ではそれについてのディスカッションが中心です。また、この授業をとっている学生の半数が澳門大学から来ているため、彼らからマカオについて様々な話を聞くことができます。
授業外では澳門大学の学生とイリノイ大学の学生がペアを組んでテーマを決めて研究を行います。結果は4月にあるUndergraduate Research Symposiumにて発表の予定です。

★SOCW 199 Community-Based Service Learning
イリノイ大学とTap in Leadership Academyが提携して行われる授業です。学生がシャンペーン市内の中学校(Franklin Middle School)と高校(Centennial High School)に行き、放課後数時間、チューターとして生徒の相談に乗ったり勉強を教えたりするというものです。
このプログラムは中高生に学外で刺激となる場を作ることを目的としてできたそうです。研修では、このセッションに参加するのは学校の勉強だけでは物足りない学生から授業について行けない学生まで様々であること、学校の授業ではないので生徒とたくさん話をしてほしいこと、また英語が母国語でないために勉強について行けない・勉強への意欲がわかない学生がいるので彼らのフラストレーションを取り除いてほしいというリクエストなどを聞きました。
先日、中学校に行ってきました。学生たちの課題をいくつか見て、アメリカの教育は(少なくともFranklin Middle Schoolでは)アウトプットを重視している印象を受けました。プレゼンテーション等、クラスでの発表の機会が非常に多いのです。また、授業内でパソコンを使うことが奨励されており、課題が知識の習得だけでなく情報リテラシーを高めるためのものとなっていました。例えば、私が担当した生徒のBlack Historyの課題は設問と共に調べ方のヒントが書かれていましたし、理科の授業ではプリントの最後に「これら答えを得るにはどのように調べるのが良いか」という設問がありました。

tutoringの様子。一対一、もしくは一対二で教えています。

III.その他
イリノイ大学では毎日どこかでイベントや講演会、交流会などが開かれています。行ったものの中から印象深かったものを紹介したいと思います。

★セサミ・ストリートの声優、Caroll Spinneyさんの講演会
11月の終わりにUnionにてCaroll Spinneyさんの講演会がありました。彼はアメリカで(もちろん日本でも)大人気のテレビ番組“セサミ・ストリート(Sesame Street)”のビッグバード(Big Bird)役とオスカー(Oscar the Grouch)役を務めていらっしゃる方です。会場には学生のみならず子供からお年寄りまで多くの人が集まっており、セサミ・ストリートの人気の高さを改めて実感しました。
Spinneyさんは自分の生い立ち、セサミ・ストリートの仕事について、役者としての喜びについて、涙やユーモアを交えて語って下さいました。オスカーのパペットを持って「オスカーとして」挨拶してくださりました。パペットを持ってオスカーになりきる時の彼の表情の変化は言葉に表せないほど迫力がありました。講演後、Spinneyさんとお話しする機会があったのですが、「日本からはたくさんのファンレターを貰っているんだ。いつも勇気づけられているよ」と笑顔で話してくださいました。
セサミ・ストリートは私がおそらく人生で一番最初に触れたアメリカの文化であり、彼の講演を聴くことで自分と英語の関わりの原点のようなものを思い出しました。

★Philippine Student Associationのイベント
友人が入っているというフィリピン学生協会(通称PSA)のイベントに行ってきました。イリノイ大学には様々な国の学生組織(学生協会)があります。様々な国について学んだり、そこに住む友人を作ったりするには最高の環境であると思います。
このイベントは公演とディナーの二部で構成されており、公演ではフィリピンの民族舞踊、PSAの学生によるダンスや国歌斉唱など、内容盛りだくさんでした。このイベントはフィリピンについて伝えるだけでなく、チャリティを目的としているようです。収益金の寄付先、フィリピンのストリートチルドレンについてもしっかりと紹介しており、大変内容の濃いものでした。
PSAのような学生協会は学生間の交流だけでなく、学生達が自分のルーツを確かめるのに役に立っているようです。私の友人が「アメリカで普通に生活していると自分のルーツについて知る機会はほとんどない。PSAに入って良かったと思う」と言っていたのが印象的でした。

こちらはTIA(Taiwan Intercultural Associationの旧正月のイベント。

★競技ダンス
数日前に社交ダンスの体験講座に行き、とても楽しかったので今学期は競技に出ることに決めました。競技ダンスの大会はレベル別に部門が用意されており、どのような人でも参加することができるそうです。今は3月の頭にある大会に向けて練習をしています。
競技と言っても練習の雰囲気は和気藹々としており、それぞれが自分の好きな(必要な)メニューをこなしているという感じです。

雪が降った翌日のQuadの様子。とても綺麗でした。

留学生活も残り3か月となり、時の経つ早さに驚いています。多くの方からのサポートに感謝しながら、多くのことを学んで帰国したいと思います。

奥谷聡子さんの2013年2月分奨学生レポート

JICの皆様、ブログを読んでくださっている皆様、お久しぶりです。
Spring Semesterが始まり、留学生活も折り返し地点をすぎたところで第二回のレポートをお送り致します。

渡米前に先輩方から忠告されたイリノイの冬を逃避すべく、冬休みは南米ペルーに行ったはずなのですが、シャンペーンは先週、外気温13℃の日が続き、1月にTシャツでキャンパスを歩き回るほどでした。今週に入ってからは寒い日が続き、少し雪も積もりましたが、こんな絵がFacebookで出回るほどでした。

さて、今回のレポートではⅠFall Semesterの総括、ⅡWinter Break、ⅢSpring Semester授業内容 、Ⅳ. 課外活動の4項目についてご報告いたします。

Ⅰ.Fall Semester 総括

•    Homecoming Game
10月27日はイリノイ大学vsインディアナ大学のHomecoming  Gameでした。Homecoming Gameとは大学のアラムナイたちを年に1度母校に迎え、アメフトの試合を学生と一丸となり 応援する伝統的、且つ秋学期最大のイベントです。日本でいう、早慶戦のようなイメージでしょうか。試合前のスタジアム周辺はTailgateといって、バーベキューやお酒、Cornhole(輪投げのようなもの)などのゲームを楽しむ大勢の人で賑わい、試合開始までには6万人のスタジアムが満面オレンジ一色に染まりました。 神宮球場の2倍の大きさのメモリアルスタジアム内はアラムナイと学生一同、大学のプライドと声援で溢れ、もの凄い迫力でした。

Fighting Illini vs Indiana、メモリアルスタジアムにて。

•    期末試験
秋学期の期末試験は筆記試験が1つ、プレゼンテーションが2つ、そしてペーパーが2つありました。期末試験の1週間前からGrainger Libraryに引き籠ってはひたすら試験勉強をしました。期末期間中は朝一に図書館に行かないと満席で座れないほど混みます。”No judgment during finals”とは学生たちがよく口にする言葉ですが、試験前になると窶れた顔とスウェットやパジャマ姿でキャンパスを道行く学生が激増します 。(笑)

期末期間中のGrainger Library内の様子。中央のテーブルに座る筆者。

睡眠不足の学生で陰鬱な雰囲気がキャンパスを漂う中、大学の学長からは学生たちに向けて応援のビデオメッセージが送られたり、FacebookではAlma Materが勉強に勤しむ学生の写真をフィードで流したり、University Housingにより全ての寮とIllini Unionで無料のコーヒーとクッキーが24時間支給されるなどしました。大規模な大学でも、 こうした大学の学生に対する小さな思いやりやサポートに感激しました。前回のレポートでも触れましたが、アメリカの大学では日々の課題や中間試験が多いため、期末試験一つにかかるウエイトとプレッシャーは日本より少なく感じました。

Ⅱ. Winter Break
今年の冬休みは絶え間なく旅をして回りました。
期末直後はリンカーンの地として縁あるSpringfieldに住むクラスメイトの家を訪ね、リンカーン博物館や数フィートの厚さの棺とコンクリートに囲まれたリンカーンの地下墓所なども巡りました。クリスマスにはニューヨークへ友人と行き、27日にオヘア空港へ戻った翌朝からは南米ペルーへ向けて出発しました。以下にペルーの海外研修について詳しく報告します。

•    GLBL298 International Development and Role of NGOs [Urubamba, Peru Prof. Laura Hastings]
12月28日から約2週間、南米ペルーへGlobal Studiesの授業で海外研修へ行ってきました。滞在したのは、Urubambaという標高2870メートル、人口2700とイリノイ大学の14分の1しかない大きさの町でした。ガイドブックの片隅にある日常会話ほどのスペイン語しか話せない私でしたが、現地に到着してから早速スペイン語しか話せないホストファミリーとの2週間の生活が始まりました。
この授業は国際開発と発展におけるNGOの役割を学ぶことが目的であり、2週間ProPeruという国際NGOでボランティアをしました。ペルーでは衛生的な水道が発達しておらず、飲料水も歯を磨く水も購入するか、家でお湯を沸かして使うしかありませんでした。衛生的な水にアクセスがないので、多くの子どもはInka Kolaというソーダばかり毎日飲み、歯が溶けてなくなっていました。また、衛生的なストーブが家庭にないため、呼吸障害や盲目に苦しむ女性と子どもも多くいました。初めて発展途上国へ行き、こうした現実に直面したことは もの凄い衝撃でした。
私たちのクラスはProPeruと共に毎朝山奥にあるTambbococchaという村へ登り、衛生的なストーブや水道フィルター、棚などを造りました。セメントや高度な機械はないので、レンガと泥(Barro)に全身まみれながら建築作業に励みました。

ストーブ完成後の作業チームとの写真

朝8時から夕方5時の仕事が終わった後は、Urubambaへ戻り、ホストファミリーと時間を過ごし、夜の7時からは授業です。作業に取り組む傍らで、私たちのプロジェクトの意義について自分自身の中で葛藤もありました。現地の人たちは開発や経済発展に対して受け身姿勢で、我々のプロジェクトは持続的なのか、西洋の価値観を押し付けているだけなのではないかとも度々悩みました。
この他に、生活面、文化面でも困難が多く待ち受けていました。到着して早々、高山病にかかり、2日ほどフラフラになりながら山を登っては仕事に行き、ようやく体が標高に調節してきたところで今度は水が原因で下痢に見舞われました。(笑)健康面では散々な目に遭いましたが、だからこそ発展途上国が抱える深刻な問題を身を以て実感しました。
ホストファミリーの家では、私の部屋は屋外の小さな小屋にあり、シャワーもトイレも屋外にありました。しかし、お湯が出ないので2週間凍える寒さのシャワーを浴びていました。携帯やインターネットもないため、最初は不便でしたが、次第に時間の流れがゆっくり感じられ、気付けば日本やアメリカにいたときより遥かに多くの時間を誰かと共に過ごし、会話を楽しむようになっていました。ペルーの家庭で昼食を食べるとなると最低2時間は必要だというのはよく言われることなのですが、お昼になると、父親も職場からわざわざ家に戻り、家族団欒食事をするのが文化的習慣です。当初は全くスペイン語が話せない私でしたが、身振り手振りで言いたいことが伝わったときは家族全員テーブルを囲んで「オー!!!」との歓声で大盛り上がりでした。
インターネットも、熱いシャワーも、洗濯機もない生活かもしれないけれど、私のホストファミリーは皆幸せで、ペルーは人を大切にする文化の国だと感じました。彼らとの生活を通して、開発や発展について自身の定義を見直すようになりました。研修最後は涙を流しながら家族と抱き合い、別れを惜しみました。

最終日、ホストファミリーと家族写真

Ⅲ.Spring Semester 授業
さて、今学期は以下の授業を履修しています。
PS343 Government & Politics of China
PS283 International Security
PS282 Governing Globalization
GLBL250 International Development
PS199 Undergraduate Open Seminar: US State & Local Politics

今学期は専攻分野を中心に、ディズカッションやプレゼンテーションが多い少人数制の授業を履修しています。特に、PS199のState and Local Politics は興味深く、昨年12月にコネチカット州で起きた銃乱射事件を機に再燃している銃規制や、麻薬(マリワナ)の合法化などを巡って、連邦政府と州政府の法律の違いや権限や役割について学んでいます。詳しい科目内容については、試験等と併せて、次回の奨学生レポートにて報告させていただきます。

Ⅳ.課外活動
•    Habitat For Humanity
Habitat For Humanityとは、貧しい家庭や被災した家族の住まいを再建する活動をしているNGOです。私はイリノイ大学の学生チャプターのボランティアとして週末に活動しています。2年前にニューオーリンズでハリケーンカトリーナの復興ボランティアに携わったのが参加のきっかけになりました。このボランティアを通して、アメリカ国内の至る所にも人種格差や貧困問題が存在することを再認識させられました。釘とトンカチを両手に週末は地域の人と協力しながら建築作業に励んでいます。

•    Illini Women’s Ice Hockey
春学期も毎週月木の二日間、夜11時から深夜1時までキャンパスのアイスアリーナでアイスホッケーの練習に励んでいます。練習は厳しく、 コーチに何度も怒られたり、チームメイトとのコミュニケーションに思い悩むことも度々ありましたが、昨年最後のホーム試合で嬉しい出来事がありました。最終ピリオドで私が初ゴールを決め、試合終了後にロッカールームに戻ったらチームメイトたちが勢揃いし、コーチが全員のサイン入りのホッケーパックを私に贈呈してくれました。あの時の気持ちとホッケーパックは一生忘れられない宝物です。私たちのチームは秋学期のリーグを4位で勝ち抜いたため、春学期の決勝プレイオフに進めることがつい先日決まりました。残すところわずかな部活動、悔いのないよう全力で突き進みたいと思います。

シカゴの遠征試合でチーム集合写真

イリノイ大学での留学生活も残すところ3か月半になってしまいましたが、 勉強に運動に遊びに悔いのないよう、全力で臨みたいと思っています。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

佐藤香織さんの2013年2月分奨学生レポート

いつもお世話になっております。第37期奨学生の佐藤香織です。2月に入り、日本でも寒い日が続いているかと思いますが、みなさまお元気にお過ごしでしょうか。こちらシャンペーンでは、12月まではそれほど感じなかった冬の寒さも、年明け以降、最高気温が氷点下ほどの日が多く、毎日イリノイの冬の寒さを感じながら過ごしています。
今回は、第1回のレポートに引き続き、①先学期の授業の総括、②サンクスギビングウィーク・冬休み、③春学期の履修計画、④その他の活動 について報告させていただきたいと思います。

(1)    先学期の授業の総括
秋学期では、専攻の社会学に関係した授業に限らず、色々な分野に渡って興味の持ったクラスを受講しました。前回のレポートでも少し触れましたが、今回は期末試験や授業が終わったあとの全体の印象を述べたいと思います。

・SOC160 Global Inequality and Social Change
コース名の通り、世界的な格差問題について様々な文献やビデオを通して学習しました。前半期は、格差問題がどのように形成されてきたか、という過程について、植民地時代から1980年代にかけてのレクチャーが中心でしたが、後半期には現代の格差問題やそれに抵抗する様々な動きについて中心に学び、より現代社会の問題と関係するテーマが多く議論に出てきていて、興味深かったです。特に、世界全体の格差問題だけでなく、リーマンショック以降のアメリカ内における格差問題や、消費大国アメリカの消費社会への言及についてなど、アメリカの社会問題についても取り上げられていて、日本ではなかなか聞けない講義であったと思われます。
また、成績は3回の試験、グループワーク、オンラインで毎週提出するディスカッション、及び期末レポートで評価され、毎回の授業を週ごと、試験ごとにフィードバックできるような形になっていました。

・EPSY203 Social Issues Group Dialogue
週に1回、2時間、少人数でのディスカッションが中心の授業です。毎回のトピックは前もって決められていて、そのトピックに関する文献や動画を見て、ディスカッションします。トピックは慈善支援の是非や、移民問題、グローバル化によるアイデンティティ形成の困難化について等多種多様です。また、前回のレポートにも書きましたが、違ったバックグラウンドを持つ生徒たちによってアットホームな雰囲気の中で行われるディスカッションでは、それぞれの経験談を聞くことができる貴重な機会でした。特に私が関心を持ったのは、KONY2012と呼ばれるNPO団体によって、現在行われている運動についてです。KONY2012とは、ウガンダを中心に貧しい子供たちを少年兵として誘拐し、ゲリラ活動にさせる反政府勢力の指導者、ジョセフ・コーニーを逮捕することを目的とした世界規模の運動です。KONY2012の活動を学ぶだけでなく、一体それは実現可能であるのか、どのような点が障壁や欠点であり、今後どのように変えてゆく必要があるか、などについて意見を交換することができました。
成績は、毎回の授業参加、事前の小レポート(2~3枚)、期末レポートによって評価されました。

・GLBL298 Global Studies Seminar Abroad
この授業は、以前紹介しましたが、秋学期後期8回2時間のレクチャーと冬休み中2週間にわたるペルーのstudy abroad tripで構成されたクラスです。授業内容は、観光都市として発展したペルーの現状と今後の展望・課題について学びます。授業では、ユネスコによる世界遺産の採択に関する文献や、観光都市としての繁栄における宣伝・広告等メディア活動の影響についての文献など、幅広く扱いました。また、出発前の個々のプレゼンテーションでは、各々実際にペルーの観光ツアーやガイドブックを用いて、実際の研修で訪れる地域や建造物がどのように観光者に向けてアピールされているか、また、観光都市クスコやマチュピチュにおいて現地の人々はどのような役割を果たしているのか、について発表し、実際の研修に備えました。
成績評価は、出席、現地でのフィールドワーク、出発前・後のレポート、プレゼンによって評価されます。実際のペルーでの体験については、このあとの休暇での体験の欄で触れます。

上に書いた授業のほか、Public SpeakingやSocial Psychologyの授業も受講し、各々のク
ラスで小テスト、試験、ディスカッションを通して、アメリカらしい授業スタイルを体験
できたことを満足しています。

(2)サンクスギビング・冬休み
①サンクスギビングウィーク
11月下旬にある1週間のサンクスギビング休暇では、寮の友人等とシカゴを観光しました。最初の数日間は、シカゴからは少し離れた町に住む寮の友人のお宅にお邪魔し、その後はシカゴ市内にあるルームメイト宅にお邪魔しました。実は、それまで一度もシカゴに行ったことがなかったため、大学町シャンペーンとは違う大都市シカゴに行って、友人と観光するのをとても楽しみにしていました。この一週間は、私が想像していたよりも遥かに充実したものでした。一緒に旅行した寮の友人たちとシカゴピザと呼ばれるシカゴならではの分厚いパン生地を用いたピザを食べ、また12月にGlobal Crossroadsのみんなで主催したprom partyのためのドレス等のショッピングに行き、その他美術館やミレニアムパークなどを観光したりと、毎日があっという間に過ぎていったように思います。また、サンクスギビングデーは、ルームメイトの親戚の集まりや、同じフロアの友人のおうち、また、ルームメイトのお母さんが務める消防署でのディナーにも連れて行ってもらい、ターキーをはじめおいしいご飯をいただき、とても素敵な時間を過ごさせてもらいました。サンクスギビング翌日はBlack Fridayと呼ばれる全国的特大セール日ということで、Woodfield Mallと呼ばれるシカゴ郊外にある巨大ショッピングモールに行ってきました。人の多さに圧倒され、結局大したものは買えませんでしたが(笑)、消費大国アメリカの雰囲気を味わえたのではないか、と思います。

フロアメートのおうちでのディナー

②冬休み
冬休みの前半、クリスマスシーズンにはロサンゼルスとニューヨークへ観光に行き、年末はシャンペーンで過ごし、元旦から12日間ペルーに海外研修に行ってきました。
この冬休みだけでなんと計10回も飛行機に乗り、あれほど日本出国時に恐れていた海
外のフライトにも慣れることができました。(笑)
☆ロサンゼルス・ニューヨーク
アメリカにいるうちに、アメリカ2大都市ニューヨークとロサンゼルスには足を運びたいと思    い、今回欲張ってどちらも旅行してきました。ちょうど12月24日の夜遅くにロスを発ち、25日早朝にニューヨークに到着するという、とても寂しいクリスマスを過ごすことになってしまいましたが(笑)、2つの大都市の全く異なる雰囲気を味わうことができました。

ロサンゼルス サンタモニカの様子

☆ペルー
まず、行きのフライトでは、当初予定していたシカゴからマイアミまでのフライトが急遽キャンセルされ、17人のメンバーは3つに分かれて別のフライトでマイアミに向かう、というハプニングが起こりました。私はひとり空港内のカフェでフライトを待っていたのですが、たまたまそこを通りがかったクラスメートが私を見つけてくれたおかげで、彼らと一緒に無事マイアミに着くことができ、助かりました。
ペルーでは、クスコ、リマ、マチュピチュ等に滞在し、歴史的建造物や遺産を周り、また、都市の様子や、旅行者と現地の人との関係についてフィールド調査し、ディスカッションに加わりました。
とりわけ観光都市として発展したクスコの中心広場には、マクドナルドやケンタッキーフライドチキン、スターバックス等、海外チェーン店や高級土産店が集まり、その周辺には高級ホテルが立地していて、観光者に焦点を当てた典型的な観光都市としての様相を呈していました。また、最後に滞在したペルーの首都リマは、観光都市のクスコやマチュピチュとは異なり、行政・産業の中心都市として人口や交通量も多く、少し東京に似ているように感じました。ペルーは観光都市と聞いて、アジア人では中国人が多いだろう、と勝手に予想していたのですが、実は日本からの観光客がとても多く、いたるところで、日本人の観光ツアーの集団を目にしました。そのほかには、アメリカやメキシコから来た旅行客が多かったように思います。
これまでの旅行とは違った南アメリカの都市の雰囲気やインカ帝国の遺産を観光できたこと、また17人のクラスメートと一緒に約2週間共にフィールドワークやディスカッションを通し絆を深めたこと等、とても貴重な経験をすることができました。

マチュピチュでのジャンピング写真

(3)春学期の履修
今学期は以下の授業を履修しようと考えています。
・SOCW410 Social Welfare Policy and Services
・SOC 364 Impacts of Globalization
・SOC351 Social Aspects of Media
・ACE270 Consumer Economics
・KIN101 Dance Activities
前回とは違い、専攻の社会学に関係した授業を多めに受講してみようと考えています。Impacts of Globalizationは一昨年の奨学生の後藤さんにも勧めていただいたクラスです。また、Consumer Economicsは先学期の様々な授業で消費社会という点に関心を持ち、受講しました。また、ダンスのクラスでは日々の運動不足解消を目的に受講しました。
次回のレポートで詳しく紹介したいと思います。

(4)その他の活動
先ほども少し触れましたが、12月はじめにGlobal Crossroadsという私の住む寮のコミュニティのみんなでprom partyと呼ばれるアメリカならではのパーティを開きました。Prom partyは通常アメリカの高校の卒業学年が男女ペアでダンスするという伝統行事なのですが、とりあえずこれといって誘い合う相手もいなかったので、衣装は前日にForever21で調達したドレスというなんとも安上がりな格好でしたが、女の子はみんな素敵なドレスを着て、みんなでダンスをして楽しむことができました。
また、以前参加していたテニスサークルは冬季期間活動がないため、今期から代わりにラケットボールのクラブに参加しようと考えています。週2回ARCと呼ばれる大学の屋内運動施設で練習が行われ、そこでの友人との交流や運動に努めたいと思います。

以上で第2回目のレポートを終わりとしたいと思います。
留学生活も残すところあと3ヶ月となりました。最後までいろいろなことに挑戦し、充実
した毎日を送りたいと思います。今後とも、よろしくお願いいたします。

Global Crossroadsのprom party

 

第37期 JIC奨学生
佐藤 香織

 

乾弘哲さんの2013年2月分奨学生レポート

皆様、お久しぶりです。2012年度奨学生の乾弘哲です。こちらアーバナ・シャンペーンではすっかり木の葉も散り、日中でも氷点下が続く毎日です。もう留学生活も半分以上過ぎてしまったかと思うと、ここまでやってこられたというと満足と、もうそんなに時間が過ぎてしまったのかという焦燥が入り混じった気分になります。

実は、秋学期の中頃に健康を崩し、ときどき病院に通う生活を送っていたのですが、それも今では快復しました。この件に関しては、同期の奨学生の皆やその他いろいろな方に心配とご迷惑をおかけし申し訳なく思うとともに、様々なサポートを頂いたことに心から感謝しております。異国の地で体調を崩すとここまで心細くなるものかと思うほど、一時期はかなりブルーな気分になりましたが、皆さんのおかげで、今では元気に過ごせております。
今回は、そんなこともあってやや停滞気味だった秋学期の反省と、春学期の目標を中心にお届けしたいと思います。

I. 授業 ~課題はきつい、アメリカ人でもきつい~
II. 課外活動と行事 ~安全保障、アメリカ文化、芸術~
III. 英語 ~ETCカフェとドラマ~
IV. 春学期の目標

I. 秋学期の授業を振り返って
まず勉学面について総括すると、やはり言語面による課題が残りました。学期末の課題の山を乗り越えて痛切に感じたことは、やはり、英語のインプット・アウトプットの速度を上げないことには、クラスメイトに追いつくことができないということです。前回のレポートで報告しましたように、秋学期の目標は、表現は乏しくても中身のある発言をすることでした。しかし、日々課される課題はネイティブにとっても大変と感じられる量であり、結局、教科書や論文を読んでも、理解の度合いも理解の速度とも満足のいく結果を残せなかったと思います。
春学期はこの点を改善すべく、予復習に時間をかけられるよう予定を組み、さらにそれを通して英語の向上を図ろうと思っています。(もちろん、こんなことは留学前にやっておくべきだったのでしょうが、一方で、実際にこの環境に入ってみないとここまでの切迫感はわかなかったと思います)

以下では、それぞれの授業を簡単に振り返ってみます。
・PS 280 Introduction to International Relations (Prof. P. Diehl)
・GEOG 110 Geography of International Conflict (Prof. C. Flint)
・PS 300 Human Rights (Mr. Malekafzali, PhD)
・CMN101 Public Speaking (Mr. York)

期末試験前夜に散乱する論文たちとコーラのボトル

まず、PS280とGEOG110は、日々のニュースに敏感になる癖をつけてくれました。授業の内容自体は基本的なことなのですが、discussionなどのアウトプット型の課題で議論についていき、意義ある発言をしようと思うと、日々のニュースや国際情勢に関する基本的なことを知っておく必要があります。例えば、EUと同様の地域統合がNAFTA圏でも可能か、という問いにその場で答えるためには、少なくともカナダ・アメリカ・メキシコについての基本的な知識と、最近の政治・経済・社会の問題を知っておく必要があります。とはいえ、必ずしも学生たちがそうした事情に通じているわけではなく、学年としては彼らより上の私のほうが知識で上回り、意見を出せることもままありました。
ちなみに、このPSの授業の教授は前回紹介したとおりその分野の大家ではあるのですが、大変お茶目な人でした。例えば、Halloweenのときはお菓子の袋を黒猫のぬいぐるみを持ってきて、その日は、優れた発言をした学生はキャンディーをもらえ(200人の大教室なので、前の教壇から投げられる)、いまいちな発言は黒猫のぬいぐるみに「ウニャー?」と鳴かれて終わり、という講義になりました。また、クリスマス直前に行われた期末試験のときは、赤いセーターを着て頭にトナカイの角を付けて試験監督をしており、思わず笑ってしまいました。

Human Rightsの授業は、最後まで密度の高い授業で、第二次大戦後の世界のあり様を人権という観点から眺める内容となりました。先生は、自分の見解をかなり強く主張するタイプの人でしたが、その一方でYou don’t have to agree with what I say in this class.と何度も確認し、学生からの質問には多くの証拠(例えば国連の報告書)を提示して応えていました。とりわけアメリカの中東政策に関する見解では相当批判的な見解も提示しており、人権尊重が謳われる一方での裏の実態について考えるいい機会だったと思います。この授業は、人権の現実について考えることがテーマの一つだったのですが、講義の中ほどで彼が言った”We cannot reach any world where human rights are respected unless we consider political and economic context”という一言は、巷で聞かれる安易な人権擁護の議論とは一線を画した言葉で、強く印象に残っています。
このHuman Rightsの授業は現地の学生の間でもtoughな授業として知られているらしく、reading assignment(しかも、講義とテーマは一緒だが、別内容)を学期中にはこなすことができず、期末試験の2週間前くらいからThanksgiving休暇を使って一気に読みとおすことになってしまいました。もっと前からやっておけばよかったと後悔もしていたのですが、これに関係して、アメリカの学生の実態が垣間見える面白い出来事がありました。この授業では少し話すようになった友人がいて、彼らが主催する試験前のStudy Session(自主勉強会)に誘ってもらったときのことです。課題の本の理解も甘く、授業の内容も100%フォローできているとはいえなかったのでためらいましたが、いざ行ってみるとそこにいた当の主催者の彼は、そもそもReading Assignmentの範囲を知らず、私がたまたま持っていたシラバスを見てその量(約400ページ)に驚き、「これはヤバイ、自分はこれから家に帰って読む」(当時、すでに試験前日の夜6時ごろ)といって、さっさと帰ってしまうということが起こったのです。Study Sessionの企画自体を持ちだしたのが彼だったので、あまりの気楽さにぽかんとしてしまいましたが、結局彼がいなくなってしまったので、集まりも自然解散になりました。彼は中間試験でも成績が上位だったと噂だったのですが、一夜漬けに頼るときもあるんだなぁと日本の大学生と似た面を見つけた気がします。

ある意味で一番苦手だったPublic Speakingのクラスは、学期中頃にあったinformative speechは自分の中で最高の出来でしたが、最後の課題だったビデオに録音して発表するceremonial speechは原稿を覚えきれず、いまいちの出来になってしまいました。なお、その最後の課題をクラスで見て、たがいに評価し合う最後の授業では、クラスのムードメーカーだった女の子の提案で、皆でピザを食べながら鑑賞することになりました。そこでの自分への評価は、改善点も色々指摘される一方、「最初はずっとshyに見えたけど、今では自信を持って喋っていると思う。ずっと良くなった」というコメントをクラスメイトからもらい、素直に嬉しく感じました。
II. 課外活動と行事
年末年始は一度日本に帰り、年明けはChicagoを観光しました。このときは生まれて初めて本格的な時差ボケにかかり寝ていることも多かったのですが、宿泊したHostelでカナダから来た中国人学生と出会い、朝食を一緒にとりながら現在の中国政治について教わるなど面白い経験もすることが出来ました。
秋学期はどちらかというと日々の講義についていくので精一杯でそれといった課外活動はできなかったのですが、いくつか参加した活動、行事を紹介します。

ハロウィーンのアメリカ文化のクラス。Pumpkin Carvingです。

1. ACDIS
これはThe Program in Arms Control, Disarmament, and International Securityの略で、いわゆる「安全保障」の分野に関係する諸学の先生たちが集まった学際プログラムです。せっかくイリノイ大学に来たのだから、何か形に残るものがほしいと思っていたところ、ここが認定した授業を一定数履修すればCertificate(修了証)をもらえるという学部生向けのプログラムを見つけ、メンバーに加わりました(このため、後述の通り春学期の授業は全てこのACDIS認定科目にしました)。なお、秋学期のHuman RightsとGeographyの授業も、ここの認定科目だったことも選んだ理由だったのですが、留学生がCertificateを認めてもらえるかわからないままだったので、本格的に参加したのは11月頃です。
このプログラムでは、ただ授業を認定してくれるだけでなく、Securityに関する資料の揃った資料室を自由に使わせてもらえたり、関連分野のセミナーやインターンシップの情報を頻繁に流してくれたりして重宝しています。少し前には、「Terrorist Threats in/to the Lab」というテーマで、FBIで生物兵器対策に当たっている方を招きGenomic Biology学科が主催したセミナーに参加させてもらいました。アメリカで911直後に発生した、郵便で炭疽菌が送られるという事件は日本でも報道されましたが、そのような生物兵器の入手先として大学の研究室が狙われうるという内容で、非常に興味深く聴くことが出来ました。

2. American Culture Class (ACC)
これは、キリスト教系の団体が運営している異文化交流団体の活動の一つで、週に一度集まり、文字通りアメリカ文化について海外からの学生に紹介してくれるものです。あまり頻繁に顔を出しているわけではないですが、例えばHalloweenのときはカボチャのデコレーション体験をさせてくれるなど、留学生にとっては面白い企画となっています。なお、同じ団体の活動でBible Study、Conversationなどもあります。

 

3. Krannertセンター

こちらはキャンパス内にある美術館、劇場で、年間を通してさまざまな企画展を開催しています。印象に残っているのは、美術館と日本館とが共催した「藍染」をダンスで紹介する催しや、音楽部の教授が毎週金曜夜にブラームスを演奏してくれる連続演奏会、シャンペーン周辺のバレエ教室の発表会の「くるみ割り人形」などです。どれも学生は無料か数10ドル前後の安い価格で入場できるので、非常にお得です。

Indigo(藍)の展示。幻想的な音楽とダンスとともに。

 

 

 

 

 

 

III. 英語
前回のレポートで苦労していると報告した英語ですが、このままではまずいと思い、秋学期の中頃からいくつか取り組みを始めました。その一つが、ETC Coffeehouseというカフェでの会話教室です。現在では週に一回1時間半あるだけなのでそれ自体ではあまり英語が伸びるわけではないのですが、宿題としてアメリカのドラマを観て、そこで出てきた表現を集めるというものがあり、これが非常にためになります。やはり、日本で教わる英語はフォーマルな場面を想定しているので、くだけた場所での会話に出てくる表現は別に覚えないと分かりません。その点、ドラマは若者の生活を描いている現代のものだと頻繁にそうした口語表現が出てくるうえ、ニュースよりずっと速いスピードの英語に触れられるため自分にとっては良い訓練になっています。ちなみに、アメリカではNetflixという動画サイトがあって、月々8ドル程度払えば、数多くのドラマと映画を無制限に見ることが出来ます。(残念ながら、日本では利用できません)
一方、期末試験の論文を書いていて感じたことですが、口語表現だけを練習していると、表現がくだけた、あるいは幼稚な感じになり、フォーマルな文章が書けなくなってきます。現在では、この友人との会話のためのくだけた表現と、フォーマルな場での正式な表現の二つをバランスよく習得するのが課題です。
というわけで、まだまだネイティブ同士の会話にはついていけないことも多いのですが、それでもこちらに着いたころと比べればだいぶとましになった気がします。

III. 春学期の目標
今学期は、以下の4科目を履修しようと考えています。
GELG118 Natural Disasters (Prof. S. Altaner)
PHYS280 Nuclear Weapons & Arms Control (Prof. M. Perdekamp)
PS283 Introduction to International Security (Prof. S. Miller)
GLBL 397 International Diplomacy and Negotiation (Dr. T. Wedig)

先にもお話しした通り、全てACDIS認定科目で、またCertificateを認定されるためには最低2科目の理系科目も履修しないといけないため自然災害と核軍縮について学ぶことにしました。
また、PHYS280とGLBL397はAdvanced Compositionという単位が認定されるクラスで、Academic Writingに重点を置いた課題がたくさん出ることになっています。特に前者のPhysics280の場合、これまで自分が親しんできた国際法・政治学とは違ったWritingの決まりがあるため少し苦労していますが、一方で扱う内容・考え方ともに新鮮さがあります。さらに、GLBL397は最後の一カ月間は他大学と交渉のシミュレーションをするということで、全体的に「発信」に力を入れる学期になりそうです。というわけで、まず勉強面での春学期の目標は
目標1 今まで親しんでいなかった分野について、英語で吸収する力をつける
目標2 書く・話すという「発信」の訓練をする
の2点です。
また、秋学期は体調がすぐれなかったこともあって、外に出かけて楽しむ機会があまりなかったのですが、せっかくフロアメイトのFreshmenたちとは違って合法的にお酒が飲める年齢なので、ソーシャルライフを楽しむべく、今期はバーなどにも積極的に足を運びたいと思っています。その意味で、
目標3 これまで体験しなかった色々な楽しみを見つける
がもう一つの目標(?)です。

さて、冒頭にも書きましたがもう留学生活も半分以上過ぎてしまいました。ここに来るという機会だけでなく、こちらに来てからも多くの人に助けられていると感じます。こうしたご恩を無駄にしないためにも、あと3カ月余りを大切に過ごしていきたいと思っています。

ボストンキャリアフォーラムの際に訪れたHarvard大学で。

 

 

 

 

 

2013年2月3日
京都大学法学部4年生
乾 弘哲