甲田小百合さんの奨学生レポート

月の奨学生レポート第2段は甲田さんです。
シャンペーン生活にもすっかり慣れたものの、まだまだ授業、ボランティア、卓球、語学と挑戦の手を一切緩めることのない甲田さんのレポートをお楽しみください。

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ついこの前元旦を祝ったと思いきや、もう2006年も1ヶ月が過ぎ去ろうとしています。また私がシャンペーンでの生活を始めてから、はや5ヶ月が過ぎてし まいました。本当に時間のたつのは早いものですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?昨年の12月は今まで経験したことのない雪の量に驚き戸惑いましたが、 今年に入ってからというものシャンペーンではめっきり雪が降っておらず、路面を埋め尽くしていた雪もどこかに消えてしまいました。このような気候のおかげ もあってか、新学期が始まってからというもの、風邪も引かず心身ともに非常に充実した毎日を送らせていただいております。さて今回は、前回のレポートで詳 しくお伝えできなかった内容を踏まえつつ、今学期の私の目標をお伝えできればと思っております。

①先学期の授業について
②中学校でのボランティアについて
③卓球の試合について
④語学の勉強について

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①先学期の授業について
私は秋学期には、政治学の授業を2つと教育学の授業を1つとっており、そのほかにESLと中国語(会話がメイン)をとっ ていました。前回お伝えしたとおり、最初の頃は授業の内容を半分理解できればいいほうというような状況でしたが、11月半ばを過ぎてからリスニング力が アップし、90%以上理解できるまでになりました。ノートの分量も格段に上がり、自分でもその成長をはっきり見てとることができ、とても嬉しかったのを覚 えています。ところで、12月の期末試験前に面白い発見がありました。それは、試験の数日前に政治学のクラスのメーリングリストが流れ、内容は一緒に試験 のための勉強会を開こうというものでした。授業の理解度が上がっていったとはいえ、やはり試験に対してかなり不安があった私にとっては、その勉強会はとて もありがたく大いにためになりました。このような勉強会を通してクラスメイトと親しくなれたことも大きな財産になったと思います。しかしその一方で、日本 の大学でいろいろな授業をとってきましたが、今までそのような経験をしたことは一度もなく、個人主義といわれるアメリカの方が逆に集団で勉強しているとい うその姿が非常に新鮮でした。

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②中学校でのボランティアについて
前回のレポートを書いた時はまだこのボランティアを始めたばかりの頃だったため何も詳しく書けませんでしたの で、今回はぜひ中学校での経験をお伝えしたいと思います。私は週に1回3時間Urbana Middle Schoolに訪れ、ボランティアとしてESLの授業にお邪魔させていただいております。そのESLのクラスでは、6年生から8年生までの生徒が全部で 20人ほど一緒に勉強しており、私のそこでの主な仕事は1人の中国人の男の子のそばに座り、彼をアシストするというものです。ESLといっても生徒の英語 のレベルは実際はばらばらで、ほとんど不自由なく教師が言ったことを理解できる子もいれば、アメリカに来る前にほとんど英語に触れる機会がなく、教師が何 を言っているのか全くわからない子もいます。その中国人の男の子もまさに後者でして、私がはじめて中学校に訪れた時、彼は本当に授業の内容に困惑している 様子でした。さて私はといえば、中国語を多少勉強しているとはいえ、その場で英語から中国語に通訳ができるはずはなく、ありとあらゆる中国語の知識とそし て日本語の漢字を駆使して、少しでもその生徒が授業についていけるように頑張っています。言語の壁は厚くなかなか意思疎通が難しい上に、各休み時間が3分 程度しかないので生徒と個人的にしゃべる時間もほとんどないため、生徒との信頼関係を作っていくのに最初のうちはかなり苦労しましたが、毎週訪れ少しずつ その生徒と接する時間が増えていくうちに、その子にも笑顔が見られるようになってきました。また、毎週その子の様子をそばで見ていくことで、子供の適応能 力の高さ・すごさを間近で実感しています。まだ授業中何をすればいいのかわからないことも大いにあるようですが、しかし一歩ずつ確実に彼の英語力が上がっ ていっているのがわかります。今学期も引き続きこのボランティアを続ける予定なので、少しでも彼の助けができるように頑張るとともに、私自身彼からいろい ろなものを学んでいけたらと思っています。

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③卓球の試合について
これも前回少しお伝えしましたが、私は一橋では体育会卓球部に所属しており、イリノイ大学でも卓球部を見つけ、週に1回が 限度でしたが練習を継続して行っておりました。そして昨年の11月に、大学対抗公式卓球リーグ団体戦のメンバーの一人として試合に出させてもらうことがで きました。留学生かつ週に1回しか練習に参加できなかったのに選手として出させてもらえたことを本当に嬉しく思っています。名目上は男女混合の団体戦とい うことでしたが、7大学のうち女子の選手は私だけで、実質男子団体戦に混ぜてもらったような形となりましたが、私自身の成績は3勝3敗とアメリカ公式戦デ ビューとしてはまずまずの結果が残せたと思います。しかし何より嬉しかったのは、私が試合をしている時に同じチームのメンバーが熱いエールを送ってくれ、 かつセット間にたくさんのアドバイスをくれたことでした。まだこちらの練習に参加して3ヶ月程度の私をチームの一員として迎え入れてくれたことは本当に嬉 しく、とても感動しました。また、一緒に戦ったという共有意識のおかげか、この日をさかいにクラブの仲間とも今まで以上に親近感が生まれたこともまた大き な収穫でした。今学期も引き続き練習に参加し、また3月頃に開催されるリーグ戦に選手として出られるよう頑張りたいと思っています。

④語学の勉強について
先学期は毎週火曜と水曜に無料の英会話クラスに参加したとお伝えしたと思いますが、今学期は、水曜の同じ英会話クラスに通うのに加え、一対一の英会話にも 参加し、残りわずかとなった留学生活をできる限り有意義に使い、語学力をさらに上げていきたいと思っています。またこれらを通じて様々な人に出会い、文化 や価値観、宗教などの話を聞くことができるのもこうしたクラスに参加する大きな理由の一つです。大学の授業を通じて知識を深めることも勿論大事なことです が、大学のクラスの中だけではなかなか作りにくい個々の人間関係を別の場所で築き、英語を学びながら様々な国の歴史や文化をより深く学ぶことも、この留学 の大きな意義の一つであると考えています。というわけで、今学期は上で挙げたアメリカ人との英語の練習だけにとどまらず、インド人にヒンディー語、中国 人・台湾人に中国語を個人的に教えてもらいながら、私も彼らに日本語を教え、言葉を通じた文化交流をしています。

以上、授業、ボ ランティア、卓球、語学について、前学期に経験したこととともに今学期の目標を加えてお伝えさせていただきました。今学期の目標をまとめますと、前学期始 めたことを継続して行い、知識・人間関係ともに、より深く確かなものを築き上げるといった感じです。残り半分をきった留学生活を大いに満喫すべく、今年も 精一杯頑張ろうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。なお、次回は2月16日にCosmopolitan Club House で開くJapanese Coffee Hourの様子もお伝えできたらと思っています。これは、私達奨学生4人のほかこちらでであった数人の日本人が主催します。昨日もこれに向けて皆で話し合 いを開いたところでして、少しでも多くの人が日本に興味を持ってもらえるよう頑張りたいと思います。

なお、今回添付させていただいた写真は、卓球のリーグ戦、水曜の英会話クラスの打ち上げパーティー、教育学の授業の最後の時にそれぞれ撮ったものです。お楽しみいただけると幸いです。

白水美佳さんの2006年1月レポート

こんにちは。そしてあけましておめでとうございます。
2003年度奨学生の篠原史温です。東京も寒いですが、さらに寒いイリノイの地から、奨学生の白水さんからレポートが届いたのでみなさまにお送りします。イリノイでの限られた時間をより有意義に、より有意義にすべく挑戦を続ける白水さんの前向きなレポートをお楽しみください。

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前回のレポートからおよそ3ヶ月半が過ぎました。皆様いかがお過ごしですか。そのころTシャツでも大丈夫だったのがうその様に突然寒くなり、突然雪が降り つもり、そうこうしているうちにもう1月。聞くところでは1月末から2月が一年で一番寒い時期ということで、もう一枚分厚いジャケットでも買おうかとして いる一方、それが過ぎれば春に向かうのかと思うと、本当に早いものです。

先学期のことでまずご報告したいのは、前回のレポート直後の10 月中旬から、Food ScienceのSensory Evaluationの研究室でUndergraduate Research Assistantをさせていただけたことです。私は日本(東京大学)では化学科の専攻なのですが、食品科学の分野に大いに興味があって、秋学期に Sensory Evaluation of Foods という授業を履修していました。大学院や進路のことなどでその授業の教官(Dr. Soo Yeun Lee) に相談をした際、もしスポットがあればResearch Assistant(RA)をさせていただけないかと折からお願いしていたのですが、ちょうどLee教授のラボのvisiting scholarであるPark教授が豆乳の風味感知について10月末に新しいSensory testをはじめようとしていたため、そこで機会を得ることが出来ました。(Park教授のテストの終了後11月末~12月には大学院生の Catherineさんのbreakfast cerealに関する同様の消費者テストをお手伝いさせていただきました。)

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RAといっても各仕事自体は地道なものです。例えば、Park教授はどの味覚成分が豆乳の味を左右しているのかなどについてテストしていたので、カップの ラベリングからベースとなる味覚の溶液(甘味成分のベースはスクロース溶液など)作り、パネリスト一人一人のトレーに順番をランダマイズしたカップをセッ トすること、それから実際のテストでパネリストに手順の説明・サービング・後片付け、等々。しかし実際にやってみて初めて気をつけなければならないことが わかることも多く、また授業で学んでいる知識を実際のパネルに対していかす事も出来ました。(e.g. どうやったら最も効率的にラベリングできるか、パネリストの心理的なレスポンスバイアスを抑える工夫、など)1日2~3時間 / ほぼ毎日働いていたため時間的にかなりスケジュールがタイトになったのは事実ですが、Lee教授はこのラボワークをFood Science individual studyとして三単位分のクレジットを認めてくれたため、記録として残せたこともうれしいことでした。また、こうしたRAの制度はアメリカではポピュ ラーなようで、どこの研究室も数人程度学部生のRAを持っていたのですが、James Scholar(イリノイ大学独自の奨学金制度)などのhonored students、特別なプログラムの学生、あるいは少なくとも大学院進学を考えている学生などモチベーションとポテンシャルの高い学生が多く、それもよ い刺激となりました。普通では見られない”生の”研究現場で過ごせたこと、教授と直接知り合えいろいろな話が聞けたことなども含め、このような経験が出来 て本当によかったと思っています。

11月末のThanksgivingの一週間の休暇(私はUIUCの友達と大勢で東海岸を旅行して楽し んできました)があけると大学は一気にfinal(期末試験)モードに包まれました。普段からこちらの学生は一般的に言ってよく勉強するのですが、特にこ のシーズンはみんなとにかくストレスフルな様子でした。図書館などに行くと深夜までどのテーブルも満席、ダイニングホールでも教科書を片手に食事する姿が ちらほら。日本の学生も見習わなければなあと思います。私も自分なりにベストをつくし、宿題や中間試験でナビゲートしてくれる授業形態と、またわかりやす い教官にも恵まれたおかげで、GPA 4.0の好成績で秋学期を終えることが出来ました。

そして迎えた冬休み。といっても私は授業に出て いました。…というのは、UIUCの短期留学プログラムで他11人のUIUCの学生とともにメキシコ(Moreliaという中央高原北西部の街に基本的に 滞在していました)に3週間ほど行ってきたからです。これはLAS提供の三単位分のれっきとしたクラス(LAS 199 Winter Course Abroad : Global Studies)という扱いで、主にはGlobalizationとメキシコのmigrationの関係について学んできました。はじめStudy Abroad Officeのウェブサイトでプログラムを概観したときは、正直なところ、もともと旅行が好きで一ヶ月もある冬休みならばどこかに旅行しようと思っていた こともあり、ただの観光客でいるよりはもっと何か経験できる旅がしたいという漠然とした好奇心が大きかったのですが、いざ応募が選考に受かって研修が始 まってみると、午前中クラス→on-site task→午後はreading assignment, journalの提出、on-site taskについてのレポート、afternoon activity(美術館や歴史的建造物の見学など)、スペイン語の会話レッスン、 と予想よりずっとハードな毎日。しかしだからこそ、歴史的にどう globalizationがメキシコの社会に影響を及ぼしてきたか、様々な観点から深く学ぶことが出来ました。化学専攻の理系の学生として、今まで触れ る機会の少なかったこうしたトピックについて考える機会がもててよかったと思います。実際他の学生も工学部などから参加している人も少なくなく、専攻を問 わずこうした世界的問題についてしっかりした独自の見解を持っていることは必要なのだと感じています。

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クラス以外にも週末にはField Tripが計画されており、Morelia近郊の町や島の観光地(タラスコ文明の遺跡Las Yacatas、カナダからの渡り蝶の保護区Monarcaなど)を訪ね、また日曜日はday-offだったので長距離バスでメキシコシティに足を伸ば し、そこの大学生であるメキシコ人の友達らに会うこともでき、あるいは平日フリータイムを見つけては他の11人の学生と市場を散策したりカフェでくつろい だり、時には夜中にパーティをしたりと楽しんだことも、全て忘れられない思い出です。滞在は12月26日から1月13日までだったので、新年もメキシコで 迎えることとなりました。まして1月1日は日曜日、day-offを利用してこの日はメンバー全員でMoreliaから車で2時間ほどの小さな小さな村々 を訪ねていました。果てしないほど広がる草原と山と湖をバンの窓から望みつつ、真っ赤な1月1日の夕焼けを見たのがやけに記憶に残っています。昨年の今頃 には、まだこのJIC奨学制度への選考まちの段階でした。初詣でひいたおみくじが大吉で、「大きな転機が訪れるでしょう」とあって、もしかしたらこの留学 にいけることではないだろうかと冗談めかしてしかし期待を抱いて、友達に言ったのを覚えています。一年後に、メキシコの村で新年を迎えていようとは、さす がにそのとき思ってはいませんでした。今までで一番印象的な元日だったと思います。

全く、留学は人をアクティブにしてくれる。―-それが 私の思ったことです。もし私がもともとUIUCの学生だったら、あるいは全く同じようなRAのシステムや短期留学のプログラムが東京大学にあったとした ら。それらがあることにも気づかず、あるいは知っていても応募のプロセスを面倒がったりして、参加していないかもしれません。一年間という限られた時間し かない中で、そこにあるresourceを吸収できるだけ吸収したい。その思いが、私にいろいろな経験をもたらしてくれました。そして、何かしたいと思い 行動を起こせば、実現する道が開けるのがアメリカという国の気風のいいところだ、とも思います。日本で「なせばなる」というと何か精神論的な意味合いが感 じられて好きではないのですが、”When there’s a will, there’s a way”というとき、その”will”には、”自分から動くこと、実現に向けて努力すること”-言い換えればアクティブであること、という意味が含まれて いるのではないかと思います。

昨日アメリカに帰国して今はシカゴの友達の家にお世話になっており、明日にはシャンペーンに戻り、そして明 々後日からは再び大学生活が始まります。今のところの履修予定では300-400番台のクラスが主になる上履修単位自体も多く、気持ちを新たに引き締めて いるところです。また春学期はSensory EvaluationではなくFood Chemistryのラボで、引き続きUndergraduate RAをさせていただくことになりました(そのほうが、やはりFood Scienceのフィールドの中でも化学の知識が最大限に活かせるかと思ったためです。)健康には注意し、課外活動も社交関係も楽しみながら、残り半分の 留学生活を充実させていきたいと思います。

こんな素晴らしい機会を与えられていることを感謝しつつ。2006年が皆様にとりましてよき年となりますよう、お祈りいたします。
謹賀新年

甲田小百合さんの2005年9月レポート

JICのみなさま、

こんにちは。2003年度奨学生の篠原史温です。

さきほど、アーバナシャンペーンから甲田小百合さん の奨学生レポートが届きましたので皆さんにお送りします。明確な目標を持って日々を過ごされている様子がとても伝わってくる力強いレポートです。自分のと きはどうだったかな?と思い出すとちょっと恥ずかしくなってしまいました。 それでは熱いレポートをお楽しみください

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皆様いかがお過ごしですか?早いものでシャンペーンに着いてからすでに6週間が 経過しました。私は中根さん達が参加したChicago Tourには参加できなかったので、一人後から皆を追う形でシャンペーンに向かったのですが、これから始まる1年を考えて、期待と不安につぶされそうにな りながら機内から日本の街並みを見わたしてい たのを今でもはっきりと覚えています。ですが6週間が過ぎ、まさに期待通りの毎日 を送れて、飛行機の中で感じていた不安は今はまったくなくなりました。ということ で、1回目のレポートでは、日本を出発する前から希望していたことが今どれだけ実現でき、今後どのように活動していきたいかをお伝えしたいと思います。

私が日本を出発する前にシャンペーンで実行したいと思っていたことは次の4つです。

①授業中にできる限り発言をする
②無料の英会話クラスに通い、英語力を上げ る
③シャンペーンの小学校あるいは中学校でボランティアを行う
④イリノイでも 卓球を続ける

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①授業中の発言

私は政治学のクラスを2つと教育学のクラスを1つとっており、そのほかに ESLと中国語(これは楽しみとして)を履修しています。想像していたとおり、ど のクラスでも日本とは比べ物にならないほど活発な議論が交わされています。正直申 し上げますと、今の私の力ではまだまだ授業を完全に理解できているとはいえませ ん。それでも6週間が経ち、最初は50%程度しか理解できておらず取ったノートの ページ数が1授業あたり2ページ程度だったものが、今では3~4ページくらいまで になり、少しずつ聞き取れてきているような気もします。が、不十分なのは明らかで す。ただ、たとえ完全に理解できていなくても、わかる部分はあるので、その部分で 一生懸命発言をして少しでも積極的に授業を受けようと心がけています。つたない英 語で授業をさえぎってしまうのに最初は抵抗もありましたが、しかし政治学の先生 (この先生はかの有名なガンディーの孫の一人です。)が、「アメリカ人だけでなく あなたのように日本人が私の授業をとってくれるのはとても嬉しいですよ。わからな いところがあったら授業中にぜひ手を挙げてください。もう一度ゆっくり説明します ので。」とおっしゃってくださり、本当に心を打たれました。強く背中を押された気 がしました。そしてそれからは他の授業でも物怖じせず、発言できるようになりまし た。こうして発言をすることによる最大のメリットは、能動的に授業に参加できるこ とですが、他にもメリットが生まれ始めています。発言をしたことにより、私のつた ない英語からすぐに留学生だとわかってもらえたようでして(苦笑)、クラスの中に 一緒に勉強をできる友達ができ始めたんです。日本でさえ入学して最初の1ヶ月で一 緒に勉強できる友達を探すのは大変なことなのに、アメリカの大学のクラスの中で友 達を作れたのは本当に嬉しいです。今後はもっとリスニング力を身につけて90%以 上理解できるように頑張るとともに、引き続き発言の機会を狙って積極的に授業に取 り組もうと思っています。

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②無料の英会話学校

これは、出発前にイリノイ大学に留学された先輩方から伺っており、ぜひとも 参加したいと思っていたプログラムでした。このプログラムは大学とは直接関係はしておらず単位はありませんが、以前教育関係の仕事をしていた、あるいは教 育に強く 興味を持っている方々がボランティアで英会話を教えてくださっています。私は毎週 火曜日に初心者用のクラスを、毎週水曜日に中級・上級者用のクラスをとっていま す。たとえアメリカで生活をしていても、ただ漠然と日々を過ごすだけでは英語力は 上がらないので、半年間この英会話に通い、時と場所に応じて正しい英語を使えるよ うになりたいと思っています。また、この英会話で知り合った方々の多くは、院生あ るいは旦那さんが院生というパターンが多く、ただ大学に通っているだけでは知り合 えない層の方々からいろいろな話をきくことができ、とても勉強になります。例え ば、母国を離れ子供を育てる大変さ、シャンペーンの小中学校の特徴などを聞くこと ができとても参考になりました。

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③小中学校でのボランティア

私は国際関係を専攻していますが、それとともに教職課程も履修しており、ど ちらかというと教育の方に強く関心を抱いています。将来は、自分の専門分野を生かして、海外の教育機関で働けたらなと考えています。しかし、自分が受けて いた教育 は、日本人による日本人のための日本式の教育制度だけですので、海外の教育機関で 働くにはもっと広い視野を持つ必要があるとずっと感じていました。そんな中幸運に もイリノイ大学への留学という機会を頂いたので、このまたとない機会を最大限に活 用し、多文化社会のアメリカで多文化のクラスを経験し、そこから何かを得たいと強 く希望していました。そしてこの1ヶ月、様々なバックグラウンドを持った生徒を多 数持ち留学生の私をボランティアとして受け入れてくれる学校を探していたのです が、先日ついに見つけることができました。ご存知の方もいらっしゃると思います が、来月から週に一度Urbana Middle SchoolにてESLのクラスにお邪魔できることに なりました。まだオリエンテーションを受けただけなので細かくお伝えすることがで きず残念なのですが、次回のレポートではぜひこのボランティアのことを取り上げた いと思っています。

なお、アメリカはボランティアが 盛んだと耳にはしていましたが、上で挙げた 英会話クラスをはじめ、病院や学校、スポーツなど、様々な分野でボランティアが欠かせない存在になっていて本当に驚いています。そして、自分自身もボラン ティアに参加することで、大学というある種特殊な環境から飛び出し、アメリカの実際の社会を垣間見れたらと思っています。

④卓球

私は中学と大学で卓球部に所属していましたので、アメリカでも気分転換を兼ねてどうしても卓球を続けたいと切に願っておりました。ただ、卓球がアメリカで 人気がないのは承知しておりましたので、クラブがあるかどうかかなり不安でした。し かし、イリノイ大学にもしっかり卓球部が存在していたんです。しかも、2002年 と2003年にチャンピオンシップを飾ったそうでして(いまいちどの範囲で優勝し たのかがわからなかったのですが・・・)、少なくともイリノイ州の中ではトップレ ベルのようです。そしてうまく日程が合えば、私も団体の一員として試合に出れるよ うです(驚)。日本では週3回ほど練習をしていましたが、今はできて週に1度が限 界です。が、アメリカの卓球の試合を見れるまたとない機会なので、たとえ選手とし てでなかったとしても、ぜひ試合を見たいと思っています。

最後に

私はCosmopolitan Club Houseに住んでいます。ご存知の方もたくさんいらっ しゃると思いますが、ここは学校の寮ではなく、一つの大きな家でして、15人の (主に)留学生が一緒に生活をしています。ほとんどが院生なので私は一番年下です。インド、中国、韓国、チェコ、ルーマニア、コートジボアール、ドイツ、 ベル ギーなどなど、世界各国からの留学生が集まっていて、とても国際的な毎日を過ごしています。例えば、中国人と一緒に日本と中国の調味料を使ってパスタを 作ったり、 日本のカレーとチェコのカレーを交換したり、インドや中国の映画を見たり、ブラジルのダンスパーティに参加したり・・・と本当に楽しく充実した毎日を過ご しています。私がこの家を選んだ理由は自分で料理を作れるからでしたが、日本食を食べれる 喜びとともに世界各国の食事まで楽しめるので、期待以上の食生活を送れています。

また、コスモでは毎週木曜にCoffee Hourを行い、世界の郷土料理を楽しめる活動を行っていますが、その活動が評価され、今年シャンペーンから賞を頂きました。 写真はその時の様子を写したものです。このような名誉ある家の住人の一人として生活を送れることを誇りに思うと同時に、その名に恥じないよう、私も少しで も貢献で きたらと思っています。

今回のレポートでは、どちらかというと、英語そのものに対する感想と課外活 動の話が中心になってしまいましたが、次回はもう少し履修している授業の話もできたらと思います。シャンペーンもだんだんと秋らしくなってきて、さわやか な秋晴れの日が続いています。まもなくやってくる未経験の真冬に備えて、心身ともに健康を 維持し頑張ろうと思います。皆様もどうぞお体にはお気をつけてお過ごしください。

なお、最後になりましたが、このような留学の機会を与 えてくださったことを 本当に心から感謝しております。シャンペーンに来てたくさんの友達に出会い新しい自分を発見するたびに、その喜びをかみしめています。この一年、やるべき ことをはっきりさせて精一杯頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

白水美佳さんの2005年9月レポート

JICのみなさま、

こんにちは。2003年度奨学生の篠原史温です。
今回は、白水美佳さんのレポートをお送りします。
彼女は既にアメリカ生活をしたことがあるためか、若干の余裕が感じられるレポートとなっています。それでも、日々世界が広がっていく感じをおぼえているようで、「自分もこうだったなー」と妙に納得してしまいました。それでは白水さんのレポートをお楽しみください.

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JICの皆様
シャンペーンに到着してから早くも一ヶ月半が過ぎてしまいました。皆様いかがお過ごしでしょうか。こちらは数週間前のあっけらかんと照 りつける太陽がうそのように日々涼しくなってきていて、朝晩には寒いときもありますが今がちょうどいい気候なように思います。授業の間に行きかう学生の服 もイリノイTシャツからイリノイトレーナーにかわりました。どちらにしてもオレンジ色ですが。

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<シャンペーンでの生活> 私はkcsaという学生組織に入っており、クラナートセンターという大学のカルチャーセンター(ホールなどがありコンサートや演劇、展示などが行われてい ます)でusheringのボランティアをしながら同時にショーを楽しんだりもしています。大学の一施設ながらパフォーマーのレベルが高いのには驚かされ ます。例えば4月にはあのyo-yo 6週間といっても、すっかりこちらになじんでしまって、むしろ8月まで日本にいたことのほうが信じられない気がします。私は、2年前の春休みに別の研修旅 行で短期間ながら米国カリフォルニア州のスタンフォード大学に滞在していたり、今年7月にはコロンビア大学(ニューヨーク)を一週間ほど訪れていたことも あり、来る前にも特に不安などは抱えていなかったため、こちらの生活はある意味「予想通り」で、「うん、こんなものかな!」というのが正直な感想です。 maも来るということです! 何人かのjicの方からはシャンペーンが(良くも悪くも?)田舎だ、と聞いていましたが、個人的には、ずっと便利ですみやすい街じゃないかと思っていま す。キャンパス内に住んでいるため外―トウモロコシ畑?に出ることがあまりないからでしょうが、マーケットプレイス(デパート)やスーパーマーケットにも バス(しかも無料の!)で15分くらいで行けますし、近くの24時間営業のドラッグストアやレストランで大抵事足りるので、全く不自由はしていません。週 末には宿題をこなすか、毎週何かしらイベントやパーティーがあるので友達と参加するか、いい意味で忙しい毎日を過ごしています。>

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<授業に関して>

私 は幸運にも渡米前にオンラインでシラバスをみて希望していた授業全てに何の問題もなく履修登録することができ、計画通りの時間割で今学期をスタートしまし た。しかし始まってみると実は少し易しめの授業が多く、課題の量自体は少なくないながら内容的には今のところ日本で勉強したことがある題材の復習とその発 展のようになってしまいました。そのおかげで全般的に生活に余裕は持てていますが、他の奨学生や友達が真摯に課題に取り組んだり勉強したりしているのをみ ると、もう少しチャレンジしてもよかったなと思います。理系の科目は本質的に学んでいることが特に英語でも日本語でもあまり変わらないので、(特にプログ ラミングの授業などは、当然ながら…)それも一因です。また、教授が皆本当にクリアな発音でわかりやすく授業をしてくれるうえ、オンラインでの教材の提供 など、日本に比べてサポート体制が万全というか、本当に学生に親切だなあと思います。

私が今学期一番とってよかったと思っているのはpublic speaking(スピーチコミュ
ニケーション)の授業です。これは前年度の奨学生の方などから進められて取ったの
ですが、今までスピーチなどしたことがなかった私にとっては、こんなに体系化した
手法があることが新鮮でした。これは他のいろいろなライティングにも大いに役立っ
ています。少人数のクラスで授業内グループワークもあるため友達もでき、来学期に
も別のスピーチコミュニケーションの授業をぜひまた何かとってみようと思っていま
す。

<暮らしてみてかわってきたこと>

一ヵ月半が過ぎて感じるようになったことは、日本とアメリカの「隔たり」が私の中
でどんどんなくなっているということです。それは不安でもなく期待でもなく、「距
離感」のようなものです。JICの皆様にいろいろな情報を前もって教えていただいて
いたこともあってこちらでの暮らしに特に不安はなかったとはいえ、やはり来る前に
は「ああ、一年間アメリカに行くんだ」と気張る気持ちがありました。しかしこちら
で実際に毎日をすごしていると、アメリカも日本もそんなに本質的には変わらない、
という気がしてきています。

もちろん新しい人に出会い、新しい文化経験ができ、新しいことを日々学んでいます
が、それも含めて、違いはあるけれど「ひと」であることにはかわりないし、「ひ
と」の暮らしている日々の生活であることにかわりはない、と思います。私は出身は
福岡で、高校卒業までずっと実家で同じ街で過ごしていました。大学に入学するに当
たって初めて上京し、しばらくたったときの気持ちと、今似たものを感じます。秋風
が心地よく、見上げれば月があって、それはどこから見ても同じなんだと思ったりし
ます。平たく言えば自分の中で活動範囲が広がったということなのでしょうか。帰り
たければポンと帰れる、行きたければポンと行ける。(まあ航空機代はかかります
が。)そういう範囲にアメリカがある気がします。子供のころは隣の市に行くのがす
ごい遠出のようだったのに大きくなるとちょっとそこまで、という感じになるのと同
じです。この調子で世界中が「ちょっとそこまで」になればおもしろいな、と思いま
す。

報告したいことはあげればきりがないのですが、次回のレポートをまた楽しみにして
いただければと思います。最後になりましたが、ここでの全ての経験を支えてくだ
さっているJICの皆様、UIUCと東京大学の関係各位、アメリカと日本の友人達、そし
て両親と家族にこの場を借りて心から感謝します。

Best Wishes for Everyone,
Mika Shiramizu
Oct. 2nd, 2005

川崎藍さんの2005年9月レポート

JICのみなさま、
こんにちは。2003年度奨学生の篠原史温です。今回の奨学生レポートの最後を飾るのは川崎藍さんです。

彼 女のレポートを読むと、「Chicago Weekend」という留学生向けの企画があったようで、自分の時にはなかったのでとてもうらやましかったりしました。僕も9月誕生日なので、彼女と同じ くらい盛大に祝われたことを思い出し、心が温まりました。それでは、川崎さんの元気いっぱいのレポートをお楽しみください.

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ICの皆様お久しぶりです。シャンペーンではここ数日の湿度の高い日が続き、日本の残暑を思い出させられましたが、いかがおすごしでしょうか。山のような オリエンテーションを終えた途端に授業が始まり、今度は山のような宿題に追われて気付けばもう十月。地図なしには教室にたどり着けなかった6週間前が遠い 日のように感じられます。多くの先輩方がレポートに書いていらっしゃるように、シャンペーンは自然に囲まれたとても静かな街で(それでも週末はBarに繰 り出す学生でとても賑やかですが)、東京のど真ん中へ毎日通学していた私にとっては、教室への道のりを歩いているだけで心が癒されます。あっという間とい いつつも振り返れば次から次へと様々な出来事が頭に浮かび、何からお伝えしていいか迷ってしまうくらいとても密度の濃い時間を過ごすことができています。 今回は数ある素晴らしい経験の中から三つ、Chicago Weekend 、授業、誕生日について、そして今後の課題を報告させていただきたいと思います。

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1. Chicago Weekend

私の留学生活は文字通りChicago weekendに始まり、これをなくしてこの6週間は語れ
ません。Chicago weekendとは大学の留学生課が今年から始めた企画で、シャンペー
ンに来る前に他の留学生とシカゴに滞在、観光をするというものですした(写真
1)。たった四日間とはいえ他の留学生達はとてもよい関係を築くことができ、こち
らに着いてからも一緒にオリエンテーションを受けたり、ご飯を食べに出かけたり
と、彼らにはあらゆる場面で支えられています。毎日大量の宿題に追われ、ともすれ
ばストレスに潰されてしまいそうな生活ですが、そんな時に遊びに連れ出してくれた
り、一緒に愚痴をいいあったりする仲間ができたことはとても有り難いことです。九
月の半ばには早くもThanks giving(十一月の下旬にある一週間のお休み)に一緒に
旅をしよう!という話題が持ち上がり、既にNYへ行くことが決定しました。初めての
NYを彼らと旅できるなんて、今から楽しみで仕方がありません。このように素敵な友
達に恵まれたおかげで、いまのところホームシックにもならずに楽しく毎日を送って
います。

2. 授業

今学期はESL(英語を母国語としない生徒のためのライティングの授業)のほかに、
Intercultural Communication(異文化コミュニケーション)、Molecular Cell
Biology(分子生物学)、Bioengineering(生物工学)、Jazz Danceを履修しています。
どの授業にも共通して言えるのは、単に知識を詰め込むだけでなく理解を目的とした
教授法であること、さらに教師から生徒への一方通行ではなく、相互で授業を作り上
げていくスタイルであるということです。残念ながら日本の大学ではこのような授業
にめぐりあうことは稀なので、とても貴重な体験をさせていただいています。私が留
学を決めたきっかけは、昨年アメリカの大学を訪れた際に授業中の活発な議論のやり
取りを見て、是非自分もこの環境で勉強したいと思ったことでした。毎回出される
reading assignment やessayをこなすために毎日必死というのが現状ですが、授業中
に発言できた時には自分がまさに夢見ていた環境で勉強しているのだということをと
てもうれしく思います。

なかでも面白いのがIntercultural Communicationです。“国や専門にとらわれない
広い視野を”ということからイリノイ大学では国際関係を専攻しようと考えていまし
たが、このクラスを見つけたときにはまさにこれだ!と思いこちらを履修することに
決めました。授業では、毎回予習したテキストを元にステレオタイプや異文化間の誤
解がどのように起こるのか、それを解消するために何ができるかを議論します。地元
の学生に加え、ドイツ、台湾、メキシコ、韓国そして日本人が教室の中に小さな異文
化空間を形成している様子はまさにアメリカの大学ならではの環境といえます。そし
てこの授業の魅力は、なんといっても実体験を議論に持ち込めるということです。日
本人として、また今まさに異文化を体験している留学生としての視点は毎回興味深く
取り上げてもらえます。最初のころは質問さえも理解できずに発言をためらいもして
いましたが、最近では積極的に発言し議論に貢献できるようになってきました。さら
に、今までだったらステレオタイプに結び付けてしまうような日常生活の中のふとし
た違和感を、この授業で学んだことを通して今までとは違う視点で見られるようにな
り、留学生活ならではの醍醐味といえます。

3.誕生日

九月の半ばに幸運にもここアメリカで誕生日を迎えられ、これまでに無いほど多くの
人に祝ってもらいました。まずは誕生日前夜、ルームメート達が夜中の12時ちょうど
に歌いながらプレゼントを届けてくれました。それまで次の日の宿題に追われ誕生日
のことなどすっかり忘れていたので、驚きと感動で胸が一杯になりました。そして誕
生日当日、授業から帰ってくると寮のスタッフが私の誕生日を祝ってくれたのです。
いくら今住んでいる寮(中根さんや白水さんと同じIllini Towerに住んでいます)の
待遇がいいからとはいえ(実際面倒見がよすぎるくらいなのですが)、まさか全員の
誕生日まで把握しているはずがありません。尋ねてみると、”エレベーターに貼紙が
あったよ”とのこと。なんとルームメート達が私に内緒でポスターを貼っていてくれ
たのです(写真2)。おかげで見ず知らずの人が”Happy Birthday”を言いに部屋ま
で来てくれたりと、イベントを盛り上げるのが大好きなアメリカ人ならではの(?)
祝福を体験することができました。そしてなにより、この出来事は私にとって大きな
意味がありました。というのも、私のルームメートは三人とも地元の一年生なのです
が、当初のつたない私の英語力ではなかなか彼女らの会話の中に入っていくことがで
きず、少し寂しい思いをしていたというのが事実です。しかしこの日をきっかけに一
緒に過ごす時間が長くなり、部屋の居心地がとてもよりよくなりました。

さらに、もう一つ忘れられない大きなイベントがあります。Chicago Weekendの仲間
が、私を含めた九月生まれのためのBirthday Partyを開いてくれたのです。当日は20
人以上が集まり、テーブルの上は各自が持ち寄った料理で埋め尽くされ、盛大なパー
ティーとなりました。彼らと出会えたことで留学生活が何倍も魅力的なものになって
いることは間違いありません。数々の出来事を通し、こんなに多くの人に祝福しても
らえる自分はとても幸せでということを実感しました。

今後の課題

①時間の有効活用
こちらに来る前から耳にしていた“アメリカの学生はよく学びよく遊ぶ”というのは
事実で、平日は夜中まで驚くほどよく勉強しますが(夜中の二時になっても学校のカ
フェテリアでは多くの学生が勉強しています)、週末には一転してパーティーに課外
活動にいそしんでいます。実際私も日本にいるときの数十倍(といっても過言ではあ
りません…)勉強していますが、それと同じくらい楽しい時間を過ごしています。ON
とOFFの切り替え、そして楽しみを見つけるのが上手いな、というのがこちらの学生
に共通して言えることです。時間を有効活用するスキルは、是非彼らをお手本に身に
つけたいと思います。

②交流
上で述べてきたように友達にはとても恵まれていますが、課題をあげるとすれば地
元、アメリカ人の友達がまだ少ないということです。こちらに来るまでに私が出会っ
てきたアメリカ人は、なにかと日本に関心がある人達だったため、仲良くなるのは比
較的簡単でした。しかし多国籍、さらに留学生がいることがめずらしくないここの環
境では、普通に過ごしているだけでは友達になるのが難しいのは事実です。ネイティ
ブスピーカー同士の会話に入っていくのはとても勇気がいることですが、クラスや課
外活動などにおいて自分から声をかける努力を続け、今後はさらに交流を広げていき
たいと思います。

③課外活動
この六週間を振り返ってみると、とても充実していたとはいえまだ日々目の前のこ
とに精一杯だったという感じをうけます。実際これまでほとんど英語を話したことの
無かった私にとって、英語で日常生活をするというだけでもとても大変なことであ
り、最初のころは授業など到底理解できないのではないかと心配したほどです。しか
し、つたない英語の質問にも丁寧に答えてくれる教授やTA、悩みを相談すれば親身に
なってアドバイスしてくれる留学生課のスタッフ、そしてなにより多くの時間を共有
している友達の支えのおかげで、ようやく心に余裕を持つことができるようになって
来ました。よって今後は目の前に迫ったことをこなすだけでなく、それぞれの活動に
おいて明確な目標を設定し、できる限り多くのことを吸収するということが課題で
す。そのために、勉強だけでなく課外活動にも積極的に参加していきたいと思いま
す。

最後になりましたが、日本では味わえない体験が出来るJICのプログラムに参加でき
たことをとても誇りに思います。このような素晴らしい機会を与えてくださった皆様
には心から感謝しています。自分が特別な立場にいるということを胸に、さらに多く
のことを吸収できるよう頑張りますので、次回のレポートもご期待ください。

中根純香さんの2005年9月レポート

JICのみなさま

こんにちは。私は2003年度JIC奨学生の篠原史温と申します。
今年から奨学生のレポートをみなさまにお届けするという大役をいただきました。
さて、記念すべき第一号は中根純香さんのレポートです。
ルームメイトの素晴らしさや、スピーチの大変さなど、ちょうど2年前の私自身の経
験と似通っている部分が多くあり、非常に共感を覚えるレポートです。
それではみなさん、純香さんの秋空のようにさわやかなレポートをお楽しみくださ
い。

2005-09-report-nakane-001.JPG

JICの皆様、いかがお過ごしでしょうか。2005年度の奨学生としてイリノイ大学で勉強させていただいている中根純香です。こちらはつい最近までは日本 と変わらないくらい暑い日が続いていましたが、ここ1週間は徐々に涼しくなり秋が近づいていることを感じます。8月の半ばにシャンペーンに到着してからの 1ヶ月半は本当に密度が濃く毎日が充実していたので、何をレポートでお知らせしようかずいぶんと悩みましたが<シャンペーンでの生活全 般><授業と余暇><留学生としてイリノイ大学で勉強することの素晴らしさ>について書いていきたいと思います。

<シャンペーンでの生活全般>

私はこちらに来るまでイリノイ大学がどんなところか全くイメージが湧かずにいました。アメリカに来ること自体が初めてだった上に、アメリカ=NYという安 直な固定観念を持っていた私にとって「トウモロコシ畑に囲まれたキャンパス」は想像することが難しかったのです。しかし、到着した3日後にはすっかりシャ ンペーンを気に入ってしまいました。ただ、ILLINOISと書かれた服を着て歩いている人の多さには驚かされます。日本では考えられないことなので最初 は圧倒されましたが、私も負けずにオレンジ色のILLINOISトレーナーを着て彼らに溶け込んで(?)います。

私は現在クオッドから 数ブロックのところにあるIllini Towerというプライベートの寮に住んでいます。Illini Towerに住んでいると言うと、「あそこは寮じゃなくてホテルだよ」とよく言われますが本当にその言葉通り良くも悪くもまるでホテルのような寮です。こ の寮では3~4人が一つの部屋をシェアするというタイプなのですが、バスルームはもちろんキッチンやリビングルームまでが部屋の中に揃っているためとても 快適に生活することができます。しかし一方では全てが部屋の中に揃っているため皆部屋に閉じこもりがちになり、あまり自分の部屋以外の人との交流がないの が「アメリカの寮生活を満喫するぞ」と勢い込んでいた私にとっては物足りなくもあります。

とは言え、ルームメイトにも恵まれ寮生活はと ても充実しています。私のルームメイトはイリノイ出身の2年生2人で、二人ともとても明るく毎日賑やかです(写真)。実は私は今日テストがあり、こちらで 初めてのテストということでかなり前から2人に「どうしよう、どうしよう…」と嘆いていたのですが、今朝起きてみると洗面所の鏡に”Good luck on your test, sumika”と書かれた紙が貼ってあり、テスト前で最後の詰め込みをしなければいけないのにも関わらず、感激して胸が一杯になってしまいました。このよ うに賑やかで優しいルームメイト達のおかげであまりホームシックにもならずに充実した寮生活を送ることができています。

<授業と余暇>

「アメリカの大学生はよく勉強する」日本でよく耳にしていた言葉は本当でした。私は今学期はESLを含めて4つの授業を取っていますが、どの授業も宿題や 次回までに読まなければならない文章が多くて日本の大学とのギャップを肌で感じています。日本の大学ののんびりしたペースに慣れていた私にとってはもう一 度自分を鍛えなおす良い機会なのかな、と思って前向きに取り組むようにしています。

今受講している授業の中で一番面白いのは Public Speakingの授業です。私は日本でもサークルで英語スピーチをやっていたため最初は軽い気持ちで取ったのですが、とても密度の濃い授業だということ が分かり毎回気合を入れてスピーチの準備をしています。この授業では全部で6回スピーチをするのですが、観客が全員ネイティブスピーカーだということで緊 張感が数倍になる上に、原稿の内容(論理性など)も重視されるので原稿作りから発表前の練習まで必死になってやっています。

このように、PaperやReading assignmentに追われる毎日ですが息抜きの機会には事欠かないせいか追い詰められている感じはあまりしません。ウィークデイには友達との食事、 WIMPE(できたばかりの新しいジムです)でのダンスのレッスン、コスモポリタンハウスのコーヒーアワーなどが良い気分転換になっています。そして週末 にはフットボールを観戦したり(スタジアムがオレンジ色の服を着た人で埋め尽くされるのは圧巻でした)、皆で料理を作って持ち寄りパーティーをしたり(私 は焼きそばと杏仁豆腐をつくりなかなか好評でした)と、思い切り楽しんでいます。

中高生のころから「勉強と遊びのメリハリをつけなさ い」とはよく言われてきましたが、よく遊びよく学ぶアメリカの大学生はまさにこのメリハリのお手本のようです。この「メリハリ」は人生を豊かにするものだ と思うので、良い習慣として身につけて是非日本に持ち帰りたいと思います。

<留学生としてイリノイ大学で勉強することの素晴らしさ>

ここ1ヶ月半シャンペーンで過ごしてつくづく感じるのは「イリノイ大学は留学生にとって本当に過ごしやすい」ということです。このことはアメリカに到着し た直後に特に感じました。今年からStudy Abroad Office (留学生の為のオフィスの1つです)の主催でChicago Weekendというイベントが始まったのですが、これは参加を希望した留学生はシャンペーンに行く前にシカゴのオヘア空港に集合して4日間シカゴ観光を して皆でシャンペーンに向かうというもので、その4日間で他の国からの留学生とも仲良くなりアメリカ生活の不安も軽減されて、このイベントが始まった年に 留学できて本当にラッキーだったなと思います。その後も何かあるたびにStudy Abroad Officeの方がサポートしてくださったので到着した当初は本当に心強かったです。

そして、それぞれの授業でも自己紹介を兼ねて先生 を訪ねると「日本からの学生が受講してくれてとても嬉しい。何かできることがあれば手助けするから」というようなことをどの先生からも言われ、実際に沢山 の質問を抱えてOffice hourに行っても一つ一つ丁寧に答えてもらえるのでとても有難いです。そして、そのように好意的に受け止めてもらっていると、「期待に応えるぞ」とやる 気も湧いてきます。

最後に何よりもJICの奨学生としてイリノイ大学で学べることの素晴らしさは忘れることは出来ません。教職員の方な どに「JICを通して留学している」と話すとこの制度を知っている方も多く、改めて伝統のある奨学金なのだなと気が引き締まります。そして、他に一緒に やってきた3人の奨学生がいることもJICを通してイリノイ大学に留学することの素晴らしさの1つです。疲れている時でも他の奨学生に会うと話しているう ちになぜか大笑いになり元気を取り戻しているのは不思議ですが、本当に色々な面で支えられていることは確かです。彼女達と一緒にイリノイに来ることができ て本当に良かったな、とこの1ヶ月半を振り返ってつくづく思います。

勉強をしている合間、キャンパス内の道を歩いている時などちょっとした瞬間に「この大学に留学している自分は本当に幸せだな」と思うことが多々あります。 そしてこのような機会を与えて下さったJICの皆様には本当に感謝しています。残り8ヶ月もあっという間に過ぎていきそうですが、できるだけたくさんのこ とを吸収して帰れるように1日1日を大事に過ごしていきたいと思います。

2005年度奨学生 甲田小百合さんの自己紹介

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2005年度のJIC奨学生として,8月からイリノイ大学で学べることになりました,一橋大学法学部4年の甲田小百合です.私は,法学部の中の国際関係 コースに所属しています.具体的には,紛争解決,安全保障,貧困問題,核抑止などといった内容を勉強しています.また,教育問題にも非常に関心があり,教 職科目を数多く履修してきました.こうして国際関係学・教育学を学んできて,現在私の興味関心は「開発途上国においてどのような教育制度を作っていったら いいか」という点にたどり着きました.イリノイ大学では,こうした問題関心をもとに,政治学・社会学・人間開発学等を学び,日本とは違う視点に立った考え 方に触れて視野を広げていきたいと思っています.また,大学の授業以外でも,様々なバックグラウンドを持った人と接することでたくさんの刺激を受けたいと 思っています.具体的には,種々のパーティやアクティヴィティへの参加,そしてできればアメリカの小中学校を訪問して生徒に触れ合いたいと考えています.

なお,一橋では体育会卓球部に所属しているので,イリノイでも卓球ができたらいいなと,かすかな希望を持ちながら渡航の準備を進めています・・・.しかし,たとえ卓球ができなかったとしても,とにかく何か運動をしてぜひ日本人体型を維持したいと思っています(笑).

何もかもが新しくわからないことだらけで不安でいっぱいですが,全力でぶつかってたくさんのものを得られるよう頑張ってきたいと思っていますので,今後ともどうぞよろしくお願いいたします.

2005年度奨学生 川崎藍さんの自己紹介

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川崎藍 東京大学 教養学部基礎科学科

JIC奨学生として留学させていただくことになり,イリノイ大学での生活を想像しては胸を躍らせる毎日です.この留学に期待していることはとてもここには書ききれませんが,その中でも核となる三つの点をお話させていただきます.

一 つ目は,コミュニケーション能力の向上です.ここでは日常会話においてだけではなく,学会など様々な場面で自分を表現する能力を指します.私は現在東京大 学教養学部基礎科学科に所属し,生物学を専攻しています.医療や環境など生活と関わりの深い分野ですが,政治などに比べ社会の関心が低いのが現状です.研 究内容を社会に伝え,科学がもっと身近になるような教育をしながら,世界を活動の場にできる科学者になりたいと考えています.そのためには自分の考えを人 に伝える力が不可欠です.主体的な参加を求められるアメリカの授業を体験し,論理的な思考力とそれを主張できる力を身につけていきたいです.

二つ目は、国や専門にとらわれない広い視野を持つことです.そのため,イリノイ大学では国際関係学を専攻しようと考えています.また,ボランティアなどの課外活動にも参加したいです.

最後は,多くの友達をつくることです.様々な背景や目標をもつ人々に出会い,大きな刺激を受け,私自身も彼らに影響を与えられたらと思います.一年後には,友達を頼りに世界一周旅行するのが目標です.

帰国後にはさらに多くのことを得たとお伝えできるよう,事にも積極的に取り組み,最大限に楽しんできたいと思います.

2005年度奨学生 中根純香さんの自己紹介

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JICの皆様,はじめまして.東京大学文学部4年の中根純香と申します.今は8月からのイリノイでの留学生活を想像して期待95%,不安5%というような 日々を過ごしています.私は日本ではフランス文学を専攻していますが,イリノイ大学では以前から興味を持っていた環境問題を中心に勉強したいと考えていま す.将来,国際機関で環境に関わる仕事ができたらと考えているので,その第一歩としてしっかりと勉強してきたいと思います.

また,アメリカ人の学生や他の国からの留学生など異なるバックグラウンドを持つ友達をたくさん作りたいと思います.スポーツや音楽,パーティーなどのアクティビティに参加するのを授業と同じくらい楽しみにしています.

言葉の問題など苦労することも多いと思いますが,このようなチャンスに恵まれた自分は幸せなのだということを肝に銘じて充実した時間を過ごしてこようと思います.

2005年度奨学生 白水美佳さんの自己紹介

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ICの皆様,はじめまして! 2005年度小山八郎記念奨学金留学生に採用していただきました,白水美佳と申します.私は現在東京大学理学部化学科の三年 生で,毎日午前中は講義,午後は実験と,化学漬けの日々を送っております.研究室の配属は三年の冬に決まるため,化学の中での専攻分野はまだ決まっていな いのですが,今のところは物理有機化学の研究をしようかと考えています.

私のモットーは「何にでも一生懸命に」.興味の幅は広げておきた いという思いがあり,このプログラムの受け入れ先が教養学部で様々な分野の授業が取れるというのは,応募に際し私にとって大きな魅力のひとつでした.これ を機会として,通常の化学科の授業では学べないようなことを勉強したいと思っています.具体的には,化学工学,生物化学,fundamental skillとしてのプログラミングの基礎等です.またインターンシッププログラムにもぜひ参加したいと思っています.

渡航の日が一日一日 と近づいてきていますが,他の三人の今年度奨学生や様々な情報提供等励ましてくださるJICの先輩の方々,「人」に恵まれて不安よりも期待でわくわくして います.このような形で留学できることを,本当に幸せだと思っています.一年間,一言で言うなら「楽しみつくして」帰ってきたい! これが私の抱負です.