酒井祥子さんの2000年11月分レポート

JICの皆様、こんにちは。いかがお過ごしですか。

こちらではサンクスギビングの休みも終わり、いよいよファイナルの季節が近づいてき ました。提出物なども増え、非常に忙しい毎日です。たまに雪が降ることもありますが、まだ積もったことはなく、本格的な冬が来るのはまだ少し先のようで す。ユニオンのロビーのクリスマスツリーや、シャンペーンのダウンタウンのイルミネーションを見ると、クリスマスが近づいてきた、という感じを受けます。 また、冬時間ということもあり、日が落ちるのが非常に早く、4時半ごろにはすでに薄暗くなっています。

サンクスギビングの休暇は9日間 あり、カナダへ旅行に行ってきました。モントリオール、ケベック、オタワ、トロント、ナイアガラフォールズを回りました。オタワでは昼間でも零下10℃と いう寒さで、少し外を歩くだけで、顔がぴりぴりとして痛くなりました。しかし、モントリオールなどと比べると、アーバナ・シャンペーンの方がむしろ寒いぐ らいで、アーバナ・シャンペーンは何も障害物がないから風が強くて寒いのかな、などと話していました。キャンパス唯一の高層(?)ビルである、 university inn の最上階に昇ると、キャンパスの全景のみならず、その向こうにどこまでも広がるとうもろこし畑を見渡すことができ、改めて大学以外に何もないところに住ん でいるということを実感しました。

こちらで生活を始めてから、早4ヶ月近くが経とうとしていますが、この4ヶ月間を振り返ってみると、 早いような短いような不思議な感覚に襲われます。毎日の生活という面から見ると、こちらに慣れたせいか、まだ4ヶ月しかいないということが信じられないほ ど長く感じられます。しかし、今学期が来週で終わってしまうということを考えると、非常に早いと感じます。勉強に追われて忙しい毎日ではありますが、本当 に楽しい日々を送っているので、もっともっと長くこの学期が続けばいいのに、と切実に思う今日この頃です。せっかく仲良くなった友達の中にも、今学期限り で帰ってしまう人が何人もいて、時の流れのあまりの速さに驚かされます。友達と別れることを考えると悲しくなりますが、幸いと言うべきか、たくさんの宿題 が、感傷に浸る間もないほどに忙しくしてくれているので、当面はこれを乗りきるので精一杯となりそうです。

こちらに来てから、生活の中 に占めるインターネットの比重が飛躍的に増えました。旅行の際の予約も、航空券、鉄道、宿泊と全てインターネットで行ないましたし、授業のアナウンスメン ト、クイズ、宿題の問題配布、ノートなども全てインターネットもしくはEメールで入ってきます。日本では必要最低限しかインターネットを使いませんでした が、こちらではつなぎっぱなしで良いため、自分のホームページを作ったり、MP3で曲を落としたりするなど、随分とその用途も増えました。ESLのクラス でも専用のホームページを作ったので、今後皆がばらばらになっても、WEB上の住所録を更新していけば、いつでもコンタクトを取っていけそうです。

ファイナルが終わり、1ヶ月間の冬休みが終われば、もうあっという間に後半のスタートですが、今後も今まで通り、もしくは今まで以上に充実した日々を送っていけるように頑張っていこうと思っております。

それでは。

酒井祥子

小瀬垣綾子さんの2000年11月分レポート

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イリノイ大学アーバナ・シャンペーンでは白樺がとても美しく、青い空を背景に立つ凛々しさについ足を止めてしまいます。今日はとっても天気が良く、大量の レポートとファイナルを控えていながら、空の美しさに誘われて2時間ほど散歩に行ってしまいました。清々しい冬の一日です。

と長閑な事を書いたのは4日前、今はまさに「学期末」。目の回るような忙しさです。 計画上はとっくに終わっている課題を未だにひとつひとつ消化している所です。大学の至る所で血走った目とコーヒー片手に学生が髪を振り乱してテキストを読 んでいます。 これがいわゆる風物詩なのでしょうか。それとは対照的に暇そうなルームメイト。大丈夫なのかと私が要らぬ心配をしてしまいます。

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師走を迎えて、さすがに寒くなりました。今年は異常気象とかで、11月初旬までTシャツ一枚でも汗ばむくらいの毎日が続いていました。早くから冬物を揃え て今か今か、と冬を待ち構えていた私は意表を突かれたような感じでした。すっかり防御態勢を緩めてタカをくくってる頃、母親からこんなメールが届きまし た。「3歳で迎えた初めてのシカゴの冬にあなたは冷たい空気を吸って肺炎になったのよ」(私は以前、シカゴに住んでいた事があります。)自分のことながら 全く記憶にない私はその日からまた気を引き締め直しました。お陰で今は冬を楽しむ余裕もあります。備えあれば憂い無しですね。雪も少し降っています。 初 めて見たのですが、砂埃ならぬ、雪埃!!東京の湿気の多い雪しか知らない私は、雪が風に舞うなんて思いもしませんでした。とっても綺麗です!

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10月には猫も杓子もHALLOWEENです。子供の頃は、一年で一番大好きな行事でした。まさかこの歳にもなって仮装をするなんてことはないだろうと 思っていたのですが、そのまさかでした。 10月の最後の週は、HALLOWEEN PARTYの嵐です。飲み込まれるように私と酒井さんと武田さんも しっかり参加してきました。写真を添付しておきますので、是非ご覧ください。 本音を言えば、私も Trick or Treat!! をしたかった・・・。それはさすがに子供だけの特権のようです。

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11月には遂に大統領選挙です。 ところがご存知のように未だ決着が着かず・・寄ると触ると選挙話に花を咲かせ、選挙当日にはものすごい興奮していた寮の 女の子たちも今では一言も触れません。最早興味を持って見ているのは政治メージャーの学生のみではないでしょうか。一週間の ThanksgivingBreak!にはインディアナとシカゴに行きました。久し振りの「外の世界」を思いっきり楽しんできました。息抜きの大切さを実 感しますね。

それでは、日本にいるみなさん、私たち留学生の分まで忘年会、紅白歌合戦、おせち料理等、楽しんで下さいね!

小瀬垣彩子

武田麻美さんの2000年9月分レポート

JICの皆様、いかがお過ごしですか? こちら、イリノイ大学アーバナシャンペン校のほうは、日ごとに寒くなってまいりました。慣れない寒さにこれから耐えられるかどうか心配しながら、今、中間 試験に向けて勉強している最中です。渡米前は、書類等の手続きからオリエンテーションなど、また沢山の有益なアドバイスをしていただき、本当にありがとう ございました。皆様のおかげで、こちらに来てからも安心して過ごすことができています。一ヶ月はバタバタと忙しく、あっという間に過ぎましたが、この間、 レポートに書ききれない程の多くのことを経験しました。

こちらに来てから一番に感動したことは、一面に広がるトウモロコシ畑、美しいキャ ンパスなのですが…それ以上に感動したのは、大学側の留学生に対する素晴らしいケアでした。OISA(office of international student affairs)は、生活面での細かいアドバイスや大学での勉強のことなど、あらゆるトピックを取り上げ、連日オリエンテーションをしてくれました。さら に、小旅行やちょっとしたパーティ、ボランティアの機会を提供してくれたり、また定期的にカウンセリングをしてくれるなど、対応のすごさには本当に感動し ました。おかげでホームシックにかかることもありませんでした。これらの集会を通して、他の国々からの留学生達と知り合うことができました。

逆 にこちらへ来て、ショックだったのは授業登録がうまく行かなかったことでした。JICのプログラムでは、LASに所属していながらも、希望する学部から好 きな科目をとれるということだったはずです。しかしながら私の場合、実際は取りたい科目は自由にとれない状況でした。私はこちらで教育学を取るつもりで張 りきっていたのですが、初日の授業で、教授から、他の学部からの登録は認められない、受講条件を満たしていないなど、何度も警告を受け、結局クラスから去 らなければならないという苦い経験をしました。交渉次第で何とかなるという話しですが、大学側にこういったタイプの留学生の存在を認識している職員が少な く、交渉の時にかなり苦労しました。結局、理解のある教授に出会えるまで、キャンパス内をあちこち走りまわり、交渉するという時期が長く続きました。私の ような苦い経験をするJICの奨学生がでることがないようにしなければいけないと感じました。

いろいろと問題はありましたが、最終的にコ ンピューターサイエンス(CS105)、景観設計(LA101)、社会学(SOC231)、ESL(401)のクラスをとることができました。CS105 はビジネス用のパソコンのクラスです。パソコンでの宿題は戸惑うことが多く大変です。景観設計のクラスは、おもに環境デザインの勉強をします。授業は外で 行い、キャンパス中をまわりながら、説明を聞き、実際にデッサンをします。土日を利用したフィールドトリップもあり、非常に面白い授業です。社会学の授業 は、主に少年犯罪について専門に勉強します。日本とアメリカでの少年犯罪への見方の相違点などがわかり、これも興味深いです。日本にはこれだけを扱う授業 がないので、珍しいと思います。ESLは、大学院レベルなので、非常にきついです。学期末までに、リサーチペーパを提出しなければなりません。今のとこ ろ、授業についていくこと、宿題を提出することなどで、バタバタと余裕がありません。でも、日本の大学で勉強していた時よりも、かなり充実した日々を送っ ています。

最近、自転車を買いました。暇を見つけては、キャンパスめぐりをしています。天気がよければ、スケッチもしてすごしています。 キャンパスは美しく、とても気に入っています。緑の中をリスがあちこち走り回っていますし、時にはアライグマ、野ウサギを見ることもあります。休日は、教 会へ行ったり、ショッピングをしたり、ミュージカル、映画など見に行くなどして楽しみを見つけては出かけるようにしています。

英語につい ては、会話レベルでは、苦労はないのですが、やはりディスカッションのクラスとなるとかなりストレスがたまります。他の学生が何を言っているのか聞き取る ので精一杯です。もっと、参加できるように、英語力をつけていきたいと思いました。でも、こちらの大学は、留学生が多く外国人慣れしているせいか、少々英 語がおかしくても、笑われることがありません。きちんと聞いてくれます。生徒が外国人の生徒にに対して、比較的温かい態度で接してくれているように思いま す。そういった点で、この大学は留学生にとって過ごしやすい場所であると感じました。

今は、余裕がなく大変なことも多いですが、何もかもが興味深いことばかりで、全てが勉強になっています。このような機会を与えて下さったJICの皆様へ心から感謝したいと思います。これからもどうぞよろしくお願い致します。

2000年9月29日
武田 麻美(東京外国語大学3年)

喜多亜貴子さんの2000年9月分レポート

こんにちは。こちらでの生活も1ヶ月が経ち、やっと落ち着いてきました。最近は気候の変化が激しく、コートがいるなと思った次の日にはTシャツを着ていた りと不思議な毎日です。シャンペーンは思っていたよりもずっと住み心地がよく気に入っています。遊ぶ所がないという最大の難点を除けば、大学内は安全だ し、図書館なども充実しており、非常にいい所です。8月半ばにこちらに到着し、最初は面倒な手続などに追われ辟易としましたが、それが終わってからの生活 は基本的に問題もなく落ち着いています。

授業の方は、Microeconomics, Macroeconomics、American Power、ESLをとっています。私は到着してからの手続がうまくいかず、授業を登録できたのが登録最終日で満員の授業が多かったのですが何とか希望通 りとれ、非常に満足しています。基本的には講義中心なのですが、American Powerの授業はデイスカッションがあり、 International Studentは私一人で最初はかなり戸惑いがありました。まだまだ他の生徒の発言を聞いて流れを掴むだけでも大変なのですが、黙って聞いているだけでは 面白くないのでちょっと的外れかなと思いながらも発言するようにしています。Economicsの授業は700人近くも登録しているというほどの大講義で すが、非常に分かりやすい授業で、経済の基礎を学ぶには良いなと思っています。今セメは英語の心配などもあり100番台の授業のみをとったのですが、来セ メはもっとレベルの高い授業に挑戦してみようと思います。

寮は希望どおりBusey Hallになり基本的には心地よく満足しています。寮の食事もおいしく食べていますが、1ヶ月経った今、少し飽きてきて、この先もっともっと日本食が恋し くなるだろうなあと覚悟しています。Busey Hallは undergraduateの寮にしては静かで勉強するのにも適していますが、勉強はいつも図書館に行ってしており、undergraduate libraryはお気に入りの場所になっています。ルームメイトはアメリカ人のフレッシュマンで、生活リズムの違いからこの1ヶ月はかなりもめましたが、 今は何とかうまくいっています。ただこちらに来る前から春セメスターは1人部屋に移ろうと思っていたので、Busey Hallでの生活も後3ヶ月ほどになりそうです。

こちらでは時間が過ぎるのがあまりにも早く、時々妙な焦りを感じますが、勉強も遊びも 謳歌しており、毎日非常に充実しています。OISAはExchange studentやInternational studentを対象にしたプログラムなどが充実しており、とにかく沢山の人と知り合うためにもちょっとしたセミナーなどにも参加するようにしています。 シカゴにも先日Exchange Studentを対象にしたツアーで行ってきましたがシャンペーンでの生活に慣れてきたせいか、久しぶりの都会は何か居心地が悪い気がしました。

待ちに待った留学生活がやっと始まり1ヶ月経った今、本当に貴重な経験をさせて頂いていることに感謝の気持ちで一杯です。この一年は将来の進路を決める上 でも非常に大きな意味を持つことになると思います。奨学生としてイリノイ大学で学ぶ機会を頂き、勉強も遊びも含め、この一年でやりたいことは山ほどありま す。限られた時間の中で精一杯欲張って様々な経験を出来ればと思っています。

喜多 亜貴子

酒井祥子さんの2000年9月分レポート

こんにちは。皆様、御無沙汰しております。2000年度奨学生の酒井祥子です。

こちらに来て、一ヶ月半ほど経ち、最初は慌ただしかった 生活も、今では日常と呼べるものになってきました。アメリカに入国したその日から、乗り継ぎのフライトがキャンセルになるというハプニングを経験したせい か、時に起こる小さなトラブルには、良くも悪くも慣れて来た気がします。

授業の方は、日本での専攻と同じ政治学の授業を3つと、ESL を1つとり、週12時間になりました。政治学の授業は、専攻ということもあり、300番代を2つとったので、なかなか忙しい毎日です。毎週提出物がある国 際関係の授業では、最初の提出で難しいテーマを選んでしまったために、以後ずっと苦労しています。また、国際経済と政治の関わりを扱っている授業では、週 に数回、掲示板に意見を投稿する必要があり、アメリカの学生のこなれた文章を理解するのが大変ですが、授業の内容がとても面白く、新鮮です。中国政治の授 業では、アメリカの学生の中国に対する非常にネガティブなイメージに驚かされるとともに、アメリカから見たアジアの遠さというものを改めて実感しました。

寮はKrannert Centerの向かいにある、12階建てのISR・Wardallに住んでいます。この寮では、部屋にエアコンが付いているのですが、そのためにこちらに 来た当初は、部屋が冷蔵庫並みに寒く、文字通り震えていました。何でもエアコンを消すと火災報知器が鳴るとかで、先週までは寮のあちこちに“エアコンを消 したり窓を開けたりするな”という張り紙がしてあり、実際に、先日、一晩に2回も火災報知器が誤作動して、真夜中に全員が避難する、という騒動がありまし た。ユニオンやQuadからも近いところにあるので、大抵の場所には歩いていくことができ、とても便利です?

食べ物は、日本食が恋しく なることもなく、ダイニングサービスの食事はおいしい、と他の日本人の友達に話したら、信じられないと言われてしまいました。歩いていける範囲には、あま り日本食レストランは見かけませんが、中華や韓国料理のお店は多く、週末など、たまに利用したりしています。

時間のあるときには、バス に乗って買い物に出かけたり、水泳やテニスをしたり、何かイベントがあるときには行ってみたり、といろいろなことをしています。だんだんとこのあたりの土 地勘もつかめてきたのですが、何しろとても広いので、まだまだ全体を分かるようになるには時間がかかりそうです。

この1ヶ月半を振り 返ってみると、毎日がまさに飛ぶように過ぎていった、というのが実感ですが、このような慌ただしい日常の中でも、日々いろいろなことを考えさせられてお り、本当にかけがえのないものであると感じております。これからの生活でも、できる限り多くの経験をして、この貴重な時間を大切に使っていけたら、と思っ ております。

平成12年9月28日
酒井祥子

小瀬垣綾子さんの2000年9月分レポート

JICの皆さん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?現在イリノイ大学に奨学生として留学している小瀬垣彩子です。ここ数日少し寒さが和らいで、とても素敵な天気です。陽の光と赤レンガの建物と木々とその影が、見惚れてしまうほど美しい光景を創り出しています。

Champaign- Urbanaに来てから早いもので一ヶ月半が経ちました。到着してからは毎日のように手続きに奔走し、こちらのビルからあちらのビルへと地図を便りに移動 し、方向音痴の私として道に迷わないようにするだけで精一杯でした。親元を離れる度に極度のホームシックに悩まされる私も、忙しさの為か、わずか2,3日 で回復することができました。

授業の履修申告ほど、精神的にも肉体的にも追い詰められるものはありませんでした。私はジャーナリズムの授 業を中心に履修しようと思っていたのですが、予定していた授業は見事に全て埋まっていて、後は教授、講師、Departmentとの交渉次第と言われまし た。毎日のようにCollege of Communication に通いました。受付の女性に、ジャーナリズムの授業はアメリカ人の学生からの需要も非常に高く、必修科目は、専攻ではない学生にはどんなに頼まれても絶対 に取らせないと、けんもほろろに追い返されました。諦めきれずに、授業の最初の日に直接先生に訊ねたら二つ返事で履修を許可されました。不思議なシステム です。結果的に、ESL以外に、History of Communication, Culture and Social Foundation of Mass Media, Internatinal Reporting and Foreign Correspondent という授業を現在履修しています。

コミュニケーションの授業は思っていたよりも非常に哲学的です。今まで 私が履修してきたコミュニケーションやメディアの授業は、インターネットから始まるこれからのメディアの姿、主にテクノロジー面に焦点が当てられていまし た。しかし、History of Communication, Culture and Social Foundation of Mass Mediaという授業は共に、過去のメディア・コミュニケーションがどのように発展してきて今後どのように変わっていくのか、と体系的に学びます。コミュ ニケーションやメディアという言葉の捉え方も非常に広義であり、私たちが通常頭に思い浮べるテレビやインターネットの他に、人や物の移動、言葉そのもの、 広告なども含みます。そして、テクノロジーが私たちの文化や精神にどのような影響を与えるのか、反対に文化や精神はテクノロジーの発展にどう関係するの か、という事を追っていきます。 International Reporting and Foreign Correspondentはその名の通り、自分が実際に派遣記者になったという設定で、外国(もちろんアメリカにとっての外国)のリポートを行います。 第一回目の課題は、国のオーバービュー的なリポートだったのですが、ジャーナリストになったかのような実践的なリポートは、書いていてとてもわくわくしま した。この授業の教授はThe Chicago TribuneのForeign Correspondentだったということもあり、ベトナム戦争、東京ローズなど自分の目撃した歴史を活き活きと語っ てくれます。非常に興味深く、授業である事を忘れてしまうほどです。

絶対に不可能だと思っていたルームメイトとの寮での共同生活は、想像を遥かに裏切って快適です。この小さな部屋にプライバシーが存在しているということに驚いています。寮生活において、食事以外は不満は全くありません。

パ ソコンのトラブル、学費のトラブル、と次から次へと降りかかってくる問題も全てクリアし、今は穏やかな生活が続いています。しかし、充実感は日本の大学と は比較できないほどです。一ヶ月半という短い時間ながらも既に得たものは非常に大きいです。残りの日々の中で、何が起こり、どんな人と出会い、何を感じる 事ができるのか、とっても楽しみです。今後のレポートの中で、そんな心動かされる瞬間を少しでも皆さんにお伝えできればと思っています。

2000年9月28日
小瀬垣彩子

2000年度JIC奨学生

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2000年度のJIC奨学生は,小瀬垣さん,酒井さん,喜多さんと武田さんの4名です.これから送られてくる奨学生レポートをお楽しみに.