JICの皆様、レポートを読んでくださっている皆様、こんにちは。Spring Semesterが始まり、留学生活も後半に突入したところで、第2回のレポートを書かせて頂きます。渡米前はあれほど恐れていたイリノイの厳冬ですが、今年は今のところ大した雪もふらず、胸をなでおろしているところです。
今回のレポートではⅠ. Fall Semesterの総括 Ⅱ. Winter Break Ⅲ. Spring Semester授業内容 Ⅳ. Illini 4000 の4項目についてふれさせていただきたいと思います。
Ⅰ.Fall Semester総括
はじめに授業について。留学前は、自分の英語力でネイティブの授業についていけるのだろうか、そもそも教授が言っていることは聞き取れるのだろうか、などなど様々な心配を巡らせていました。しかし授業が始まってしまえば、授業中の録音も許されていますし、用意されている教材がしっかりしているということもあり、留学前の心配は杞憂に終わったような気がします。2か月過ぎたあたりから、教授が話しているスピードにだんだんついていけるようになり、学期が終わるころには90%ぐらいは頭に入ってくるようになりました。ただ、前回のレポートでも書かせて頂いたように、ディスカッションやグループ・プロジェクトなどクラスメイトと協同で取り組まなければならない課題は語学面で苦労しました。Fall Semesterは大教室でのクラスが2科目、80人ほどの中規模なクラスが1科目、20人ほどの少人数クラスが1科目でしたが、どのクラスもクイズ、宿題、ペーパー、試験、と評価の対象が分散されているので、日ごろからコツコツと勉強をしていれば、ネイティブに負けずに評価を得ることができることができ満足しています。
次に、11月11日から13日にかけてボストンで開催されたBoston Career Forumについて簡単に触れさせて頂きたいと思います。今年のJIC生は4人ともこのキャリアフォーラムに参加しました。金曜日から日曜日にかけて行われるため、金曜日の授業は休むことになりますが、アメリカに居ながらにして就職活動のできる限られた機会ですし、今後の奨学生にもぜひ参加することをお勧めしたいと思います。基本的には4年生向けに開催されているようですが、3年生やそれ以下の参加者も多く、本採用に限らずインターンのオファーをもらうこともできます。就職活動だけではなく余った時間でボストン観光をすることや、アメリカ各地から集まってくる友達との久しぶりの再会を楽しむこともでき、シャンペーンで勉強とパーティーしかすることのない日常から解放され、いい気晴らしになりました。
(写真1)ハロウィンパーティー シュールな天使
Ⅱ.Winter Break
アメリカ国内を旅行した経験がこれまでなかったので、冬休みはアメリカを満喫しようということで、シカゴ、ニューヨーク、ボストンで過ごしました。
まずはシカゴ郊外にある友達の家にホームステイ。彼の家はシカゴから北へ1時間ほど行ったところにある、典型的な“アメリカの家“でした。もちろん車がなければ何をすることもできず、日本のようにアミューズメント施設が充実しているわけでもないため、やることといえば、友達と家でパーティーをすることぐらいしかありません。しかしアメリカ人の家にホームステイをするのは初めての経験だったため、アメリカンライフを満喫することができ、満足しています。クリスマスは、友達の彼女の家でおこなわれたクリスマスパーティーに参加させて頂いたのですが、ご存じの通り日本と違い“家族で祝うクリスマス”ということでたくさんの親戚があつまる楽しいクリスマスになりました。また、突然の日本からの来客であったにも関わらず、大量のプレゼントを用意してくれ、アメリカ人の優しさにふれることができました。
その後、ニューヨークへ向かい、年末年始はニューヨークの知り合いの家で過ごしました。当初はホステルに泊まる予定で予約をしていたのですが、年末ということもありホステルなのに一泊170ドル。ということでニューヨークでの食事の席でご一緒させて頂いた、高校時代の先輩のお宅へ転がり込みました。シャンペーンは日本人の割合が非常に少なく、日本人で仲良くしている友達は数える程しかいませんが、ニューヨークにはたくさんの日本人が集まっており(時期的な問題もあると思いますが)、シャンペーンではなかなか出会うことのできない、留学中の日本人の知り合いを増やすことができたことは収穫でした。それぞれの大学に留学先としての良し悪しがあると思いますが、イリノイ大学の良いところは、日本人が少なくアメリカ人の友達を作りやすい環境が整っていること。また、留学生の数も多いので、色々な国の友達ができるというところでしょうか。一方でニューヨークであったような、海外留学をしている日本人との繋がりがなかなかできない、というのは少し残念な点かもしれません。
(写真2)NYでの年越し(日本時間)
年が明けてからは、大学の友達とボストンへ旅行をしました。上述の通りボストンはBoston Career Forumで一度経験済みだったのですが、十分な時間がとれなかったので冬休みにもう一度訪れることにしました。せっかくボストンに来たということで、市街地の観光はもちろんHarvardとMITにも足を伸ばしてきました。両校ともさすがトップクラスの大学なだけあり独特の雰囲気があって魅力的でしたが、キャンパスということに話を限れば個人的にはイリノイ大学の方が好きです。イリノイ大学は広大なキャンパスの中に、教室、寮、レストラン、クラブ、など最低限必要なものがそろっています。このような閉鎖的な空間の中で1年間過ごすことで、友達との距離も近くなりますし、平日は勉強に集中することができ、非常に生活しやすいキャンパスだと思います。
(写真3)Harvardで靴をなめる
Ⅲ.Spring Semester 授業内容
今学期履修している授業はすべてACE(Agricultural and Consumer Economics)という学部の授業です。先学期はAdvertisingやLeadershipなど、専攻であるFinanceとは関係のない授業をいくつか履修したのですが、やはりFinanceの授業が一番興味深かったため今学期はACEの授業で固めることに決めました。具体的に今学期履修している授業は以下の5科目です。
① ACE231 Food and Agribusiness Management
② ACE240 Personal Financial Planning
③ ACE360 Spreadsheet Models & Application
④ ACE444 Financial Service and Investment Planning
⑤ ACE446 Modeling Application’s Financial Planning
Spring Semesterが始まってからまだ2週間しか経っていないため、これら授業の詳しい報告は次のレポートに回すこととしますが、400番第(イリノイ大学では各授業に100~500までの数字が割り振られており、数字が大きいほうが難しいとされています)の授業には大変苦しめられています。先学期はIntroduction系の授業が多かったので、今学期は最後の学期ということもあり400番台のクラスに挑戦しているのですが、授業内でエクセルを使うことが度々あり、教授の話をリスニングすることとエクセルを使いこなすことを同時並行できずに悪戦苦闘している最中です。次のレポートを書く頃までに、なんとか対応できるようにしていきたいと思っています。
Ⅳ. Illini4000
前回のレポートでも触れさせていただきましたが、私はIllini4000というバイクチームに所属しています。夏休み(5月25日~8月7日)のアメリカ横断に向けて着々とトレーニングを積み重ね、今学期に入ってからは毎日のようにARC(Activities and Recreation Center)やCRCE(Campus Recreation Center East)といったイリノイ大学の充実した運動施設にお世話になっています。高校に入って野球を辞めてから運動とは全く無縁だった自分ですが、イリノイに来てからというもの、アメリカ人のストイックな姿に感化されて体を動かすようになりました。アメリカ人は筋肉でオシャレを、日本人は服でオシャレをするのかなと思ったり。話を戻してIllini4000ですが、トレーニングと同時にFundraisingも進めており、企業、友達など様々な人々の協力のおかげで、チーム結成からの2か月余りで$50,000もの募金を集めることができました。今年のチームの目標額が$150,000なのでまだまだ道半ばですが、少しでも多くの募金を集めることでガンの研究、さらにはガンに苦しめられている方々の役に立てればと思っています。詳しくはIllni4000(http://illini4000.org/)をご覧ください。
イリノイ大学での留学生活も残すところ3か月半になってしまいましたが、帰国後に後悔することのないよう勉強に運動に遊びに励みたいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
(写真4)友達の誕生日パーティー with 巨大ウォッカ