砂子知香さんの2004年5月分レポート

JICメンバー各位、

大田(’01-02 LAS)です。

JIC奨学生としてUIUCへ留学中の砂子知香さんからのレポートが届きましたので、皆様にフォワード致します。砂子さんは先週、無事日本に帰国されたそうです。総会でまた留学中のいろいろなお話を聞かせていただくのが楽しみですね。1年間レポートをありがとうございました。

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2004年5月分レポート
砂子 知香
一橋大学法学部4年
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あっという間の1年でした。今期は少し余裕を持って取り組めたのではないで
しょうか。時間が経つのも早く感じられて、今こうして最後のレポートを書い
ていることに驚いています。

私は先週、無事に帰国しました。あまり実感もなかったのですが、ようやく様々
な手続きを終え、普段の生活に戻り、落ち着いてきたところです。

留学を通して本当にたくさんの人と出会うことができました。友達もどんどん
増えて、気付けばそこに自分の居場所があるという心地よさに包まれていまし
た。日本に帰りたくないという気持ちにさせてくれたのは、この留学が自分に
とってどんなに素敵なものであったかを表しているのだと思います。勉強の大
変さはもちろん、全てが挑戦、というような毎日でした。その意味で、とても
生気を感じる毎日でした。そして、発見の毎日でした。日本を離れて初めて気
付くことがいっぱいあります。また、自分を見つめ直すきっかけにもなったと
思います。

具体的にどんな生活を送っていたかというと、朝起きてまずパソコンに向かい、
朝食を取りつつメールやインターネットをしていました。そして、授業の予習
を少しやって、いざ授業へ。なぜか私が履修していた授業は、こまめにクイズ
をしてくれたので、毎回が真剣勝負でした。午前中に1つ、2つ授業を終え、
一人で、またはお友達と昼食。このリラックスした時間が幸せです。冬の厳し
さのためか、みんな日向ぼっこが大好きで、クオッドは大賑わい。また、お昼
の楽しみの一つとして、Daily Illiniを欠かさず読んでいました。自分から行
動するためには、まず情報収集が必要です。おかげで地元のことに詳しくなり
ました。午後も1つ、2つの授業。私の場合、一日の授業がすべて終わった頃
には疲れ切っていました。でも、まだまだやることはたくさんあります。ただ、
テスト前じゃないときはお友達との時間を最優先に考えていました。お食事に
行ったり、映画に行ったり、お友達のお家ではよくパーティーをしました。夜
遅くにキャンパス内を散策したりもして、普段のがんばりにご褒美。この楽し
い時間が恋しいです。

最後に、私の留学生活の大きな支えとなったのが、ルームメートの存在です。
日本ではできない経験を、と思い、寮は二人部屋にしました。問題も何かと多
いと聞いていたのですが、私は幸運にも素敵な素敵なルームメートに出会いま
した。初めての共同生活で、気を遣うことはもちろんありましたが、一緒にご
はんを食べたり、お買い物したり、とても仲良くしてもらいました。私の英語
の先生役でもあります。そして、悲しかったとき、つらかったとき、ルームメー
トにどんなに励まされたことか。ルームメートなしでの留学生活は想像できな
いくらいです。

この1年で、本当に多くの人に出会い、支えられ、素敵な経験をいっぱいしま
した。

こんな素晴らしい機会を与えて下さったことに感謝すると共に、帰国後はこの
経験を生かしてがんばっていきたいと思います。本当にありがとうございまし
た。

砂子知香さんの2004年1月分レポート

JICの皆様、こんにちは。大田(’01-02 LAS)です。

秋学期からJIC奨学生としてUIUCへ留学中の砂子知香さんからのレポートが届きましたので、皆様にフォワード致します。

砂子さんの学期末の猛勉強の様子を読んで、カフェのコーヒーの香りや、試験前の殺気だった(?)雰囲気を思い出された方も多いのではないでしょうか。イベントや旅行なども楽しまれている様子。気候の厳しい頃ですが、体に気をつけてがんばって下さいね。

次回のレポートも楽しみにしています!

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2004年1月分レポート
砂子 知香
一橋大学法学部4年
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がんばるぞっと意気込んで始まった秋学期も、課題提出と試験勉強に追われ
ているうちに終わってしまいました。どの授業もクイズにペーパーにと、中間
テストや期末テストのような大きいものの他に、学生に課されるワークの多い
こと、そして、その一つ一つに細かく点数が付けられるのです。まるで日本の
高校生のような生活をしていました。とにかくやるべきことがたくさん!授業
が大変で忙しくて…と、一時は疲れ果てていましたが、つまらないと感じたク
ラスは一つもありません。教授がやる気なだけに、私達も必死になれるのです。
院生のTA(アシスタント)が付いている授業も少なくありません。そして、勉
強をする場所も至る所にあり(日本で思い付くのは、図書館くらいですけど)、
どこに行っても本を開いている学生を見かけます。このように、勉強をするに
はこれ以上ないほど恵まれた環境が整っています。 ウィークデーにがんばっ
た分、週末はのんびり過ごしました。遅くまで寝ていて一日ボ~ッとしたり、
友達とご飯を食べに行ったり。留学生を対象にしたイベントもたくさんあって、
どんどん参加していました。いろんな国の人と出会えうことで、自分の興味も
広がります。また、大きいスーパーがキャンパスから離れたところにあるため、
半日を費やしてお買い物に行ったり。あと、映画は日本の半額以下で見られま
す。

そして、結果に関わらず、今期をやりきった自分へのご褒美として、冬休み
はN.Y. に旅行しました。広い広いアメリカを見るいい機会となりました。キャ
ンパス・ライフとは全く違った都会での生活をしてみて、いいリフレッシュと
なると共に、アメリカ社会の新たな面を垣間見ることができました。やはり、
キャンパスは限られた人々の空間であり、その意味で落ち着いた平和な場所で
す。それがN.Y.ではアメリカ中、世界中から人が集まって来ています。当たり
前のことだけれど、世の中にはいろんな人がいることを実感しました。 既に
春学期が始まっています。アメリカに来てこれまでに経験した全てのことが今
の自分を作り、ここに至っているのですよね。前学期よりは少し余裕を持って
周りに目を向けられるようにしたいです。

次のレポートではどんなことを皆様にフィードバックできるのか楽しみです。

砂子知香さんの2003年10月分レポート

JICの皆様、ご無沙汰しております。
大田(01′-02′ LAS)です。

秋学期からJIC奨学生としてUIUCへ留学中の4人からのレポートが届きましたので、皆さんにお届けします。4人が親交を深めつつ、それぞれの分野で世界を広げていく様子、素晴らしいですね。

奨学生の皆さん、レポートありがとうございました。なお、皆さんからのメールは10月中に届いていましたが、私の都合で遅れてしまったこと、お詫び申し上げます。

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2003年10月分レポート
砂子 知香
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JICの皆様、ご無沙汰しております。こちらに来て早くも2ヶ月が経ちまし
た。Champaignでは素敵な秋を満喫しているところです。最初の2週
間はこの先の留学生活がどうなるのか不安でいっぱいでしたが、授業が始まり
生活のリズムが安定してくると、時間が経つのも早く感じられます。初回のレ
ポートでは、こちらに来てからの心境の変化を書いてみたいと思います。

自分の希望していた留学が現実とのものとなり、いろいろな心配を抱えながら
もそれ以上の期待に胸を膨らませ、ここChampaignに着きました。し
かし、早々に予期せぬことが起こってしまいました。スーツケースが乗り換え
のデトロイトから届いていなかったのです。寮に到着したのが夜の7時くらい
で、疲れと不安とでお買い物に行けず、荷物もないまま寒い寒い夜(この1週
間は寒かったので)を明かすことになりました。結局、翌日の朝には無事に届
いたのですが、この2日間はアメリカに来たことを後悔しました。どうして留
学なんかしたいと思ったんだろうと。

しかし、そうは言っても来てしまったし、帰ることはできない。とりあえず、
食料品や日用品を買いにスーパーへ行くことから始まり、インターネットをつ
ないだり、この広大なキャンパスを地図片手に歩いてみたりしました。東京と
は全く違う風景に戸惑いながらも、初めて見る建物や木やリスに感動しました。
私が来た頃はまだ学生も少なく、閑散としたキャンパスはとても静かでした。

正式なオリエンテーションが始まるまでの1週間は、本当にゆっくりと時間が
流れていきました。しかし、ひとたびオリエンテーションが始まると、毎日そ
れをこなすことに忙しく、また、授業登録に頭を抱えたりと、あっという間に
8月は終わりを迎え、気が付けば授業を受けていました。毎回緊張の連続で、
疲れは溜まる一方でした。1年しかないのだからいろんなことに挑戦しようと
いう気持ちと、1年もあるのだから焦らなくてもいいんだという気持ちとの葛
藤で悩んだりもしました。この頃には時差ぼけも直っていたはずなのに、寝付
けなかったり、朝は早く目が覚めたり、自分でも自分がコントロールできなかっ
たのです。自分に余裕がないため、人にも優しくなれず、自己嫌悪に陥っては
落ち込んでいました。しかし、常にどんなことも楽しもうという気持ちは忘れ
ませんでした。無理をして病気になるくらいなら、焦らずにゆっくりと自分の
ペースで慣れていけばいい、まずは楽しむことだと自分に言い聞かせながら。

こちらに来て数え切れないほどたくさんの人に出会いました。東京にいたらきっ
と出会わなかっただろういろんなバックグランドを持つ人々と知り合うことが
でき、既に留学したことに大きな喜びを実感しています。勉強に忙しいながら
も、暇を見つけてはあらゆるイベントに参加し、また新たな人に出会い、新た
な発見をして楽しんでいます。些細なことにも幸せを感じる自分に気付き、最
初の頃からするとずいぶん成長したんだ、と自分を誉めてあげたくなります。
ここが農業の盛んな地域であることもあり、人々の会話には必ずと言っていい
ほどお天気のことを話題にします。私もすっかり、毎日空を見上げ、木々の変
化に目を留めるようになりました。東京では何回空を見上げたことがっただろ
うとふと思ったりします。こんなに素敵な時間の中にいられるのも、最初の辛
かった時期を乗り越えることができたからだと思います。そして、JICの皆
様のおかげです。本当にありがとうございます。これからどんなことがあるの
だろうかと、わくわくせずにはいられません。次のレポートを書いている自分
を想像しながら、また明日からがんばりたいと思います。

砂子 知香