中山輝美子さんの2005年最終レポート

ICの皆様おひさしぶりです。9ヶ月の留学生活を終え日本に帰国した中山輝美
子です。レポートの提出諸事情により大変遅くなってしまいました。すみませ
ん。留学生活も終わったということで留学経験のまとめとしてレポートを書きた
いと思います。はじめにこのような機会を当てていただいたお礼を申し上げたい
と思います。University of Illinoisというすばらしい大学に留学でき、沢山の
ことを学び、様々な経験をできたのも皆様のおかげです。すばらしい機会を与え
て頂き本当にありがとうございました。

11ヶ月前JIC総会で皆様にお目にかかり留学を身近に感じたのが懐かしいほど
昔に感じます。帰国したばかりの2003年度留学生の方にお会いし、いよいよ
これからイリノイに行くんだとドキドキワクワクしながら準備を始めました。高
校の時に留学は経験していたもののすべて自分ひとりで行うというのは未経験
で、アメリカ大使館にVISAをとりに行ったり、メールで住居探して契約まですま
せたりと、初めてのことばかりでした。

日本では上智大学の比較文化学部に通っていたということもあり、出発直前にな
り留学は自分にとって本当に必要なことなのかと悩んだこともありました。英語
を学ぶというのは留学する理由にならないと。しかし、こちらにきてからの9ヶ
月予想以上の経験をすることができ、人として一回り成長したような気がします。

留学中一緒に暮らした15人の友達と出会えたこともそのひとつです。大切な友
人を亡くしたり共同生活の難しさを実感したりと大変なことも多々ありました
が、異国の地で親元を離れて暮らしているものどうし相容れるものがあったと思
います。みなそれぞれ育ってきた環境は違います。先進国で育った私のような者
もいれば、国の奨学金を得てアフリカから出てきた人もいます。私のように無宗
教者もいれば、カトリック、ヒンズー教徒、そしてイスラム教徒もいました。ひ
とりひとり考え方も違いもめたことも沢山ありました。しかし今振り返ってみて
彼らと出会えたこと、一緒に一年間乗り切ったこと、そしてそこから学んだこと
がわたしを成長させてくれたと実感しています。

様々な経験の中で何よりもわたしを成長させてくれたなと思うものがひとつあり
ます。Johnson and JohnsonのCorporate Business Competitionに参加した経験
です。上智大学でも同じようにBusinessを専攻していたにも関わらず、このよう
なチャンスはめぐって来ませんでした。FinanceやAccountingなど違う専攻をし
ている生徒たちがあつまり、ケースを与えられ、会社から派遣されてきた方々の
前で自分たちなりの見解をプレゼンするという刺激ある経験をさせて頂きまし
た。全員が同意することができず夜中まで話し合ったり、徹夜で数字を計算した
りなど、仕事についたらこのようなことをするのであろう経験をしました。プレ
ゼン当日には分析結果の盲点をつかれたり、答えられないような質問をされた
り、自分たちの甘さも実感しました。しかしすべて良い経験であったと思いま
す。アメリカにおけるビジネスの新しい時代のビジネスマンを育てようとする体
制をすばらしいと思い、日本でももっと学生にこのようなチャンスが与えられれ
ばよいのにと思います。

一年前の今頃の私には将来の方向性が見えていませんでした。Businessをしたい
と言う思いは有ったのですが、具体的にどうしたいかなどはわかっていませんで
した。しかし、この一年間授業や授業外で様々なことを経験した結果、やっと自
信を持って言えるようになりました。わたしはマーケティングと商品戦略をした
いと。就職活動やインターン探しなどしなくてはならないことが沢山待っていま
す。この一年間で成長した自分に誇りをもって取り組んでいきたいと思います。
これもすべてJICの皆様のおかげです。本当にありがとうございました。総会
で皆様に留学を終えて成長した姿を見ていただけるのを楽しみにしています。

中山輝美子

中山輝美子さんのニューズレター用奨学生レポート

JICの皆様,お久しぶりです,中山輝美子です.ニューズレターに掲載する現地レポートを書くにあたり,まずはじめに,このような機会を当てていただいた JICの皆様にお礼を申し上げたいと思います.University of Illinoisというすばらしい大学に留学でき,沢山のことを学び,様々な経験をできたのも皆様のおかげです.すばらしい機会を与えて頂き本当にありが とうございます.

日本では上智大学の比較文化学部に通っていたということもあり,留学は自分にとって本当に必要なことなのかと悩んだ時期 もありました.英語を学ぶというのは留学する理由にならないと.しかし,こちらにきてからの9ヶ月,予想以上の経験をすることができ,人として一回り成長 したような気がします.

様々な経験の中で何よりもわたしを成長させてくれたなと思うものがひとつあります.Johnson and JohnsonのCorporate Business Competitionに参加した経験です.上智大学でも同じようにBusinessを専攻していたにも関わらず,このようなチャンスはめぐって来ません でした.FinanceやAccountingなど違う専攻をしている生徒たちが集まり,ケースを与えられ,会社から派遣されてきた方々の前で自分たちな りの見解をプレゼンするという刺激ある経験をさせて頂きました.全員が同意することができず夜中まで話し合ったり,徹夜で数字を計算したりなど,仕事につ いたらこのようなことをするのであろう経験をしました.プレゼン当日には分析結果の盲点をつかれたり,答えられないような質問をされたり,自分たちの甘さ も実感しました.しかしすべて良い経験であったと思います.アメリカにおけるビジネスの新しい時代のビジネスマンを育てようとする体制をすばらしいと思 い,日本でももっと学生にこのようなチャンスが与えられればよいのにと思います.

一年前の今頃の私には将来の方向性が見えていませんでし た.Businessをしたいと言う思いは有ったのですが,具体的にどうしたいかなどはわかっていませんでした.しかし,この一年間授業や授業外で様々な ことを経験した結果,やっと自信を持って言えるようになりました.わたしはマーケティングと商品戦略をしたいと.帰国したら就職活動やインターン探しなど しなくてはならないことが沢山待っています.この一年間で成長した自分に誇りをもって取り組んでいきたいと思います.

中山 輝美子
上智大学 比較文化学部比較文化学科 3年
International Business and Economics専攻

中山輝美子さんの2005年1月分レポート

岡沢 (LAS02-03, EALC 04-) です。
中山輝美子さんからのレポートが届きました。
同じ寮に住む留学生が病気になり、病院に連れて行ったものの診察を拒否され、亡く
なってしまった、という悲しい出来事についての記述があります。私も保険がない、
保険会社と連絡が取れない、などという理由でなかなか診察してもらえなかった、と
いう話を聞いた事があります。JICでも、これからの奨学生のために、病気や事故へ
の対応や、災害緊急時の連絡についての対策を検討する必要があるのではないでしょ
うか。

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2005年 1月分レポート
中山 輝美子
上智大学 比較文化学部比較文化学科 3年
International Business and Economics専攻
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JICの皆様、遅ればせながらあけましておめでとうございます。イリノイで迎える初
めてのお正月も終わり、授業が始まって二週間が過ぎました。早いものでもう折り返
し地点かと思うとなんだか不思議な気持ちです。二度目のレポートなのですが、前回
のレポート提出からサンクスギビング、期末試験、クリスマスと様々なイベントがあ
り書きたいことが沢山あって何から始めたら良いのか迷ってしまいますが、やはり時
の流れに逆らわずに行きたいと思います。

前回のレポートでお約束したとおりその後少しだけですが引きこもり生活の改善を心
がけました。手始めに中間試験期間の終了後友達に誘われテレビ番組の試写会へ。みなさんはThe O.C.という番組をご存知でしょうか?ご存じでない方もBeverly
Hills, 90210の21世紀版のような高校生・大学生向けのドラマといえば大体のイ
メージはつかんでいただけるかと思います。そのThe O.C.なのですがAMAというビジ
ネス系のsororityの働きかけによりChampaignまで来て試写会をしてくれることに。
当日の夜Foellinger Auditoriumの前で友達と待ち合わせていると、突然明るい光
が。驚いてそちらのほうを見てみるとなんとFOXのレポーターがインタビューをし
ていました。明かりはカメラのフラッシュだったのですね。集まっていたすごい数の
学生もカメラの登場に大騒ぎ。その辺は日本と変わらないなと思いました。試写会終
了後はraffleが始まりました。テレビ局が学生団体の呼びかけによりこんな田舎まで
試写会をしにきてくれた上に商品まで提供してくれるなんて驚きました。テレビ局提
供の商品の他にもVictoria’s Secretからもパジャマ、クッション、そして商品券な
どの提供が。ちなみに一緒に来ていた友達はクッションが当たり、そのクッションは
今わたしの部屋のベッドの上に置いてあります。この試写会に行って感じたことはア
メリカの学生の行動力と企業協力です。日本では考えられないと思い感心させられま
した。あっちなみにThe O.C.の内容なのですがtoo much dramaで2話見ただけでおな
かいっぱいに。残念ながら試写会後一度も見ていません。

実は11月に入ってからとても悲しい出来事がありました。この場でお話するようなこ
とかどうなのか迷いますが、今後二度とこのようなことが起きない為にもみなさんに
聞いて頂きたいと思います。11月8日の夜中、Cosmopolitan Club Houseに住んで
いるドイツ人の男の子が体調の不良を訴えました。とりあえず様子を見ようと言うこ
とで薬を与えました。数時間後どうしても良くならならず腰が痛いと言うことで車を
出してEmergency Roomへ。彼は持病もあると言うことで念のため英訳された診断書を
提出したのですが、薬のおかげか熱も下がっており異常も認められなかったため一度
帰るように言われました。しかし朝方になり症状が悪化したため再び病院へ。すでに
この時点で彼は一人では歩けない状態でした。今回はあきらかにおかしいだろうと言
うことで付き添っていた子達が必死に交渉したのですが対応は思わしくなく。一般人
が見ても顔色がおかしいと思うような症状だったのですが、医者も含めて病院のス
タッフは酔っているのでは?精神的なものなのでは?などと相手にしてもらえず。挙
句の果てには帰らないと警備員を呼びますと脅かされるしまつ。しょうがなく帰って
きたのですが、その数時間後には足は青く変色しまったく感覚がなくなってしまいま
した。救急車を呼んで病院に。今回は病院側も異常を認めて懸命に治療をしてくれま
した。しかし時すでに遅し彼はその日のうちに亡くなりました。後日分かったのです
が彼の持病は免疫力が弱まり薬を飲まないと風邪を引いただけでも亡くなる危険性が
あると言うものでした。医療の心得が有る人なら英訳された診断書を見れば一目瞭然
だったはずなのに。もし仮に助からなかったとしても、回りに家族のいない状態で最
後まで苦しんで死んでいく必要はなかったのに。彼の死のあとCosmopolitan Club
Houseに住んでいる残された13人はとても悲しみ、何もしてあげられなかったこと
を苦しみました。もし自分たちがアメリカ人だったならば病院はちゃんと対応してく
れたのか。もし学生ばかりではなく大人が一緒にいれば追い返さずに話を聞いてくれ
たのか。今でも疑問に思うことばかりです。もうひとりのドイツ人の子は例え病気に
なったとしてもアメリカの病院に行くくらいならドイツ行きの飛行機の中で死ぬほう
がましだとまで言っています。今後JICの奨学生の人たちが同じ思いをしないため
にも、もし病院に行くような事があり、このような対応をされた場合emergency
dean’s officeに電話をしてください。何時であったとしてもofficeから人が来てく
れるはずです。今後二度と私たちのような、何よりも彼のような思いをする人がいな
いことを祈っています。

このような話をした後に続きを書くのは微妙なのですが、気持ちを切り替えてイリノ
イで辛いことばかりではなく楽しいことも沢山経験しているということを報告したい
と思います。私は11月下旬のThanks Giving BreakにWisconsinへ行ってきました。
Wisconsinには高校の時一年間留学していたこともあり、友達のお家にお世話になる
ことに。三年ぶりに友達に会えるチャンスということでJICから奨学金を頂けるとい
うことが決まった時点で相談していた旅でした。朝6時Champaign発のAmtrakに乗っ
てChicagoのUnion Stationで乗り換えます。アメリカで電車に乗ったことなど一度か
二度しかなくそれもローカルライン。初めての電車一人旅に緊張とワクワクした気持
ちの混ざった複雑な思い出朝を迎えました。心に決めていたのはあまり期待しないで
乗ろうということでした。きっと日本の新幹線に比べたらひどいのではないかという
先入観があったためです。しかし見事に予想を裏切られ、一時間遅れたことを除いた
らとても快適な旅でした。座席はアメリカ人サイズなこともありとても広々、車内で
は映画の上映も。Union Stationでの乗換えで一時間の遅れも取り戻し時間通りに
Milwaukeeに到着。Wisconsinでも滞在中は懐かしい人たちに会いに言ったり、食事に
連れて行ってもらったり、買い物に行ったりとあっという間に楽しい時間が過ぎて行
きました。Thanksgiving当日はアメリカの一般的な家庭のThanksgivingを経験しまし
た。前日に料理の準備の手伝いをして、当日はお料理を手伝って、そして何よりもも
う動けないというほど食べました。そうそう。珍しいことにここのお家のturkeyは
オーブンで焼くものではなくdeep friedされたものでした。オーブンで焼いたものよ
りもジューシーになりより一層美味しくなるそうです。あまりturkeyを食べたことの
ない私にはいまいち違いが分からなかったのですが、美味しかったです。Wisconsin
ではいっぱい楽しい思い出をつくれて、これ以上無いぐらい素敵なThanksgivingを過
ごせたと満足しています。

さて今回のレポートのビッグイベント冬休みなのですが、私はクリスマスシーズンを
シカゴとウィスコンシンで、その後をプエルトリコで過ごしました。Thanksgivingに
遊びに行った友達のお家に再度お邪魔したのですが、そのことをU of Iで知り合った
シカゴ在住の友達に話したところだったら泊まって行きなとお誘いを受けてそうする
ことにしました。クリスマス前のシカゴということで観光を楽しみに出かけたのです
が、クリスマスショッピングに訪れた人の多さと湖から吹き付ける風の冷たさにギブ
アップして早々に帰宅しました。「夏のほうが断然ステキだよ。またそのころおい
で。」という友達の言葉を信じて観光はまたの機会に。その後彼女のお友達何人かと
クラブに出かけたり食事に行ったりと地元人の楽しみ方を教えてもらいました。冬の
シカゴでクラブに出かけるというのがどれほど努力を要することなのかということを
学んだ一日になったのは間違いありません。クラブに出かけるとなるとスカートにタ
ンクトップなど女の子は特に薄着をしますよね。家をでるときはもちろんコートを着
ていきます。外は氷点下なのですから当然です。さて問題は車を駐車場に止めたとこ
ろからクラブに入るまでです。殆どのクラブでは数ドルでコートを預かってもらえま
す。しかし学生の身分ではその数ドルも惜しいと思ってしまうものです。車からドア
までわずか数メートル、コートを車に置いて行くことにしました。しかし盲点が。ア
メリカのクラブではドアのところでIDチェックがあるのです。IDチェックのため
のライン。外で並んでまつことに。とっても寒い思い出と供に数ドルを惜しむような
ことは二度としないという教訓を学びました。その後ウィスコンシンにクリスマス前
日に移動し、数日間お友達の家族と過ごしました。Thanksgivingの時に友達のお父さ
んに「どうせ近いのだから冬休みもくれば良いよ」と気軽に言われ急遽決まった旅。
クリスマスには“サンタさん”からプレゼントを貰ったり、親戚の家にお呼ばれした
り、サンタさんと写真も撮ったりThe American Christmasを過ごしました。唯一しな
かったことといえば教会のミサに出かけなかったことくらいかな。

年末年始はChampaignに戻って年越しをしました。年越しといっても特になにかした
わけではなくテレビでNYのカウントダウンを見て、一時間後にシカゴのカウントダ
ウンを見たくらいです。その後二時間後のラスベガスやシアトルも見ようと思ってい
たのですが眠気に負けて寝てしまいました。頑張って見ておけば良かったと後悔して
います。Central Timeのカウントダウンでは今コスモで流行っているピニャコラータ
を飲んでお祝いしました。

いよいよ冬休みのメインイベントについてお話したいと思います。一緒に暮らしてい
るドイツから来た女の子と冬休みどこか旅行しようとかなり前から話をしていたので
すが、どちらも行動に移さずにダラダラとしていて気がついたら12月初旬。これは
大変だということでとりあえずどこに行くか決めようということになり、メキシコ→
ハワイと候補地が変わって最終的にはプエルトリコに決定しました。正直なところプ
エルトリコがどこにあるのかもいまいち分かっていない状態で時間のない中準備をし
たわりにはかなり良い旅ができたと満足しています。4日に出発して14日までの
10日間の旅。プエルトリコの本島自体は一周6時間ほどの小さな島なのですがとて
も充実した10日間が過ごせました。ChicagoのMidway Airportより国内線でプエル
トリコの首都San Juanへ。アメリカの自由連合州ということでパスポートのいらない
気楽な旅ができるのも魅力の一つだと思います。さて、着いてすぐ南国独特の湿気を
含んだ暖かい空気がわたしたちを迎えてくれました。アメリカの一部だと言っても現
地の人々は明るいラテン系、みな気さくに声をかけてくれます。レンタカーを借りて
San Juanより東の港町へ。翌日の朝そこからフェリーにのって二つの島へ。その後本
島へ帰り何日かかけて島を一周しSan Juanへ帰ってきました。異文化体験、南国の美
味しいフルーツ、アメリカ唯一のレインフォレスト、馬にのって散歩したビーチ、ラ
テン系の音楽、青い海と白い砂などなどステキな出会いが沢山ありました。すべてこ
こでお伝えしたいのですが書き始めるときりがなくなりそうなのでその中から抜粋し
てお話したいと思います。一番思い出に残っていることそれは離島のひとつで経験し
たkayak tripです。お昼ごはんのあと2時くらいに港に集合してそこからkayakに
のって出発します。わたしは今までkayakに乗ったことはなく初体験。15人くらい
のグループに3人のインストラクターがついてのtripだったのですが、潮の流れに負
けて前に進めなかった私はインストラクターのひとりにずっと引っ張ってもらう羽目
に。ずっと独占して同じ料金でよいのかと心配になるほどお世話をされました。さて
浜から入り江を横切るとマングローブ林の中へ。歴史的背景や鳥などの興味深い話を
してもらいつつ林を抜けたところのビーチへ。そこで一度陸にあがり小休憩。その後
シュノーケリングをしてビーチに帰ってくるとキャンプファイヤーが準備されてあり
ました。暖かい火を囲んでみんなで夕食を食べます。インストラクターの方がどこか
らかギターをとりだして歌を歌い始めます。カヤックにくくり付けられていたゴミ袋
の正体はギターだったのですね。太陽が沈むのを見届けた後再びカヤックに乗り込み
ます。さて、ここからが旅の目玉です。この潮の流れがとても強い入り江、初心者が
いるのにわざわざ選んだ理由があったのです。みなさんは夜光虫をご存知ですか?海
の中にいる微生物なのですが夜になり何かが触れると光るのです。この入り江は世界
一の夜光虫多さを誇る特別な入り江。カヤックの周りが緑色に光ります。周りは真っ
暗なのですが魚がどこを泳いでいるのかも一目瞭然。入り江の真ん中でカヤックから
降り泳いでみると自分の体のまわりも緑色に光ります。まるで夏祭りで売っている蛍
光色のブレスレットのようでした。とても幻想的な夜でした。夜光虫に出会えただけ
で死ぬ気で漕いだカヤックの疲れも忘れるほどでした。

春学期が始まってから早3週間。まだまだ早起きして授業に行くことに慣れません
が、残り3ヶ月ということを肝に銘じてできるだけのことをしたいと思います。次回
のレポートが今回のレポートほど盛り沢山になるかどうかは分かりませんが、また書
ききれないほどの体験をしていきたいと思います。では次回3月のレポートまで失礼
します。

中山輝美子

中山輝美子さんからの2004年9月分レポート

JICの皆様

岡沢(02-03,LAS)です。今年度奨学生の中山輝美子さんからのレポートが届きました。中山さんはコスモポリタンクラ ブというキャンパスの中にあるシェアハウスについてリポートをしてくれました。コスモポリタンは毎週パーティーがあることで有名ですね。人との出会いが多 い、楽しい生活の様子が伝わってきます。

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2004年9月レポート
中山 輝美子
上智大学 比較文化学部 比較文化学科
international business and economics専攻 3年
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JICの皆様こんにちは。2004年度奨学生の中山輝美子です。

レ ポート遅くなってしまって申し訳ございません。早いものでUIUCに到着してから2ヶ月が経ちました。イリノイは日に日に寒くなってきていて、まだ10月 だということを考えると少し先が思いやられます。この2ヶ月間あっといまで振り返る時間もなく過ごしてきました。たくさん報告させて頂きたいことがあり何 から書けばよいのか迷ってしまいますが、まずCosmopolitan Club Houseについてお話させて下さい。

わたしは、 2003年度留学生の中村さんの紹介を受けてCosmopolitan Club Hoseというところに住んでいます。正直決める前はすごく悩みました。他の留学生が学生寮に決めていくなか、自分も学生寮でなくて大丈夫なのだろうか と。しかし、こちらに来てそのように風に悩んだことさえもおかしく感じています。

Cosmo Houseには一つの大きな家をみんなでシェアーするという形で14人のinternational studentsが住んでいます。ヨーロッパ・南アメリカ・アフリカ・アジアと世界中から集まっており、留学生、学部生、院生と環境もバラバラ。はっきり 言って共通点を見つけることのほうが難しいくらいなのに、仲良く毎日ワイワイと生活しています。

この家の一番素敵な点は、リビングに行け ばいつも誰かがいてくれるということです。こちらに来てすぐホームシックになった時も、慰めてくれる人、連れ出してくれる人、そしてホームシックの辛さを 分かち合ってくれる人と色々。一緒に暮らし始めて一ヶ月もたたない間にすごく仲良くなりました。夜中まで語り合ったり、一緒に映画をみたり、テレビのチャ ンネル争いをしたり、誰かの誕生日にはケーキを焼いてサプライズパーティーを企画してみたり、毎日盛りだくさんです。毎週木曜日には international coffee hourと称して、決められた国の料理を振舞って、パーティーを開かれています。先週はBrazilian coffee hourで家に入りきらないほどのお客さんが集まってしまい、家の前の歩道にまで人が並ぶ反響振り。家にいるだけで毎週新しい出会いがあります。

建物自体は築100年以上なのではないかと思うほど古いのですがとても居心地の良い環境が整っています。最近の悩みはあまりにも居心地が良すぎて引きこもり気味になってしまうことです。寒くなってきたこともありなかなか外に行く決心がつきません。

第 二回レポートでは家の外のことについてお話できるように頑張って活動的になろうと思います。お伝えしたいことは沢山あるのにいざ文章にしようとすると上手 くできずに悲しくなってしまいます。私が今こちらで体験していることの10分の1でも伝わればと思っています。このようなステキな経験をさせていただいて いて感謝の気持ちでいっぱいです。残り8ヶ月間みなさまに与えていただいたこのチャンスを最大限に活用していきたいと思います。