JIC会員の皆様
一月レポートのラストを飾るのは、田中千絵さんです。
Shermanhallを見上げるときに安堵感…という表現にシャンペーンでの
生活の楽しさを窺うことができます。
確かに私もいつもDanielsに辿り着いてはホッとしていました…。
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2003年 1月分レポート
田中 千絵
東京大学大学院教育学研究科
総合教育科学専攻
比較教育社会学コース 修士課程
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JICの皆様 遅ればせながらあけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいいたします。
日本から未の絵の入った年賀状が届いて、日本の時間の流れの感覚をふいに思
い出したような気がしました。前回レポートを書いてから3ヶ月以上が経ちま
したが、その間には1年間かけても起こりえないようなことを、楽しいことも
つらいことも非常に濃縮された形で経験してきたような気がします。
この学期中にもっとも思い出に残っていてここに書き記しておきたいのは、
11月末の私自身の誕生日のことです。誕生日を迎える夜中の12時、何人かの友
達が部屋を予告なしに訪れてくれ、surprise happy birthdayをしてくれたの
です。ドアを開けた瞬間に目の前に巨大な白いくまのぬいぐるみがあらわれ、
その背後から友達の笑顔、笑顔がみえたときには、あまりの驚きと感激にパニッ
クになり、どうしていいかわかりませんでした。もちろん本当に心からいいた
かったことは、“I love you, guys all!!” そして、その週末には20人近い
友人を招いて寮の地下のゲームルームでパーティーを開き、日本食をふるまい
ました。(親子丼、肉じゃが、カレー!)みんながそれだけ集まってくれただ
けでも感激ものでしたが、アメリカ人やinternationalの友達がみんな日本食
をたのしんでくれたことが非常に心に残りました。間違いなく生涯忘れられな
い誕生日で、パーティーであふれるほどとった写真を次々と見ていくたびに同
じ感動がじんとこみあげてくる気がします。
さて、楽しい11月も終わり、12月、ファイナルの時期にはさんざん楽しい思
いをしたつけか、テストにレポートに非常に追い詰められ、一人で図書館で夜
を明かしたり(朝6時に図書館でうたたねからめざめるという経験はなんとも
いえないものです)、かと思うと、寮の友達とみんなで一緒に階下で勉強した
り(あるいは邪魔しあったり夜食を食べたり!)と、とにもかくにも友達に囲
まれつつ、忙しさと楽しさとつらさがそれぞれ濃くまじりあった、この一学期
間を象徴するような時間をすごしたように思います。
ファイナルの周辺には、知らない間に積み重なった疲労からか、冬休みには
日本に帰ろうかとだいぶ迷ったこともありましたが、結果はともかく(!)ファ
イナルやらmusicのクラスのconcert@klannert!やらを終えて、そのまま勢い
よく気の合う友達とクリスマスをN.Y、年越しをChicagoですごし、楽しく、
リラックスした時間をもつことができ、今はもう10日ほどあとに控えた春セメ
スターに向けてかなり充電ができたような気がします。しかし、White
Christmas @ N.Y も、ジャズと花火にいろどられたChicago でのHappy new
year も素敵でしたが、やはり旅行を終えてChampaignに戻り、Shermanhallを
みあげる度に感じる安堵感はなんともいえず、幸福なものです。今は友達とひ
たすらごはんを作って食べたり、IMPEでひたすら泳いだり、ここぞとばかり映
画をみたりとのんびりとすごしています。
すっかり慣れ親しんだChampaignの街、Shermanhall、一緒に暮らしているか
のように毎日会っていろいろな話をする友人達、そんなものたちと過ごす時間
がもう半分近くも過ぎてしまったかと思うとあせりと寂しさを今から感じてし
まいそうになりますが、次のセメスターも後悔のないよう、精一杯、目いっぱ
いの経験をしたいと思います。ではではまた次回のレポートでお会いしたいと
思います。 ありがとうございました。
田中 千絵