篠原史温君の2003年10月分レポート

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2003年 10月分レポート
篠原史温
東京大学工学系研究科システム量子学科
修士課程
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JICの皆様、はじめまして。2003年度JIC奨学生の篠原史温と申します。僕がシャ
ンペンに来てからもう2ヶ月が過ぎました。本当に濃い2ヶ月間でしたが、思え
ばあっという間でした。今回のレポートではこの期間を振り返り、自分が何を
して、何を感じたかを書きたいと思います。

まずここに来てからの最初の思い出といえば授業登録を済ませるまでの不安定
なあわただしさです。こちらに来る前に先輩から「授業登録をする前にやるこ
とリスト」みたいなものをいただいていたのですが、それがとても役に立ちま
した。

連日果てしなく続くオリエンテーション、チェックイン、銀行口座の開設、英
語のテスト、ガンポートさんとの面会、免疫注射、等など。いつまでこれが続
くのだろうと思うくらい「やること」に追われていたのを覚えています。「一
体いつになったら授業が取れるのだろう?ホームページ上のタイムテーブルを
見るたびに”full”(定員いっぱい)の数が増えていく。。。」僕たちは英語
のテストの結果が分かるまで授業登録できなかったので、結果的にかなり登録
が遅れてほとんどの授業が”full”と表示されていました。僕の取りたかった
授業は幸いにもたくさん開講されているかもしくは大教室の授業なので問題は
ありませんでしたが、とりたかった授業が取れなかった人もいたようです。

次に印象深いことといえば寮とそこの人々のすばらしさです。僕はAllen
Hall(Unit One)という学部生の寮に住んでいるのですが、はっきり言ってここ
は最高です。来て間もないころからすぐにフロアメイトとうちとけられました。
ある日、僕がオリエンテーションに疲れきって昼寝をしていたらドアが激しく
ノックされました。「どうしたの?」と僕。「日本の“Yatta”って知ってる?」
とフロアメイト。僕は最初彼が何のことを言っているのかさっぱり分かりませ
んでした。彼がはっぱ隊(日本のコメディアンのグループ)の歌「やった!」
のことを言っているのだと分かるまでにしばらく時間がかかりました。「でも
その歌は2年以上前のだし、そもそもなんでそんなの知ってるの?」と聞くと、
「インターネットで知った」といっていました。本当にこんな時代に生まれて
きてよかったなあと感じました。こういう風に日本の文化(?)が世界に発信
されていく時代なのですね。

後日、寮のCoffee House(一発芸大会みたいなもの)では僕をいれた6人のフ
ロアメイトで「やった」の踊りを披露しました。(参考:
http://www.mit.edu/people/patil/yatta.html 左の段の八行目、yatta.asf
をクリックしてみてください。これが本物です。僕らも同じく「紙おむつ+紙
はっぱ」のみで踊りました。)このパフォーマンスがとても受けて僕は一気に
寮の内外にその名を知られるようになりました。そんなこんなで寮生活の「つ
かみ」はばっちりでした。

学部生の寮といえば必ずルームメイトを持つことになります。生まれて初めて
のルームメイト。思えば、ルームメイトがどんな人であるかがイリノイに来る
前の最大の関心事かつ悩み事でした。来る前に彼の名前と電話番号は知らされ
ていましたが、何を話したらいいのかもよく分からないので特に連絡も取りま
せんでした。彼はみんなより遅れて、授業開始ぎりぎりに入寮して来ました。
それまでの間、僕は「一人暮らし」状態。「一体いつになったら来るんだろう?」
と毎日どきどきしていました。毎日フロアメイトに「ルームメイトがまだ来な
いんだよ~」と愚痴ってました。でも実際に彼に会ってみたら彼はとんでもな
くナイスガイでした。彼ともすぐに打ち解けて、今ではイリノイで一番仲の良
い友達です。来る前に先輩が「ルームメイトと本当の友達になるのは難しい。
ただの共同生活者になる可能性のほうが高い。」と言っていましたが、僕の場
合は幸運にも本当の友達になれたようです。

今学期にとっている授業の中ではスピーチのクラスが一番面白くてやりがいを
感じます。このクラスでは1セメスターに6回のスピーチをみんなの前でするこ
とになっていて、僕はすでに4回やりました。最初のスピーチは「自己紹介ス
ピーチ」でした。人生初の100%アメリカ人たちの前でのスピーチ。「彼らは
僕のことをどう思うのだろう?」そんなことを考えたらとても緊張してきて話
している間足がガタガタ震えたのを覚えています。

「自己紹介スピーチ」では自分がどういう人間であるのかを色々なエピソード
を入れながら4分間以内で話すことになっています。僕は「小さいころからジャッ
キーチェンにあこがれていてずっと彼のようになりたかった自分」を4分間熱
く語りました。結果はなかなかでした。

僕の目標は「分かりやすく、ユーモアのあるスピーチをする」です。いかにし
て聴衆に理解させるか、そしてかつ笑いを取れるか。毎回が真剣勝負です。原
稿は見ないで話すことになっているので前日と当日の朝は練習の雨嵐です。得
に、ネイティブスピーカーではない僕は人より話すスピードが遅いのでなるべ
く速く話せるように練習、練習、練習です。前日と当日はかなりストレスがた
まるのですが、スピーチが終わったときのあの快感はたまりません。もう病み
付きです。

生活面では、寮のカフェテリアが食べ放題式なので食べる量が日本にいるとき
の2~3倍程度に増えてしまいました。さらにほぼ毎日のようにIMPE(キャン
パス内のジム)に通ってハードにトレーニングしているため、アメリカ人より
も「アメリカ人」をしている感じです。このペースで肉体改造が進むと僕も将
来はカリフォルニア知事になれちゃうんじゃないかとちょっと思ったりもしま
す。

他のJICの奨学生の中村さん、砂子さん、江崎さんとはとても仲良くしていま
す。しょっちゅう4人で集まって料理を作ったり、誕生日を祝ったり、その他
色々楽しんでいます。本当にこの3人とここに来られて幸せだなあと常々感じ
ています。この3人は「同士」または「兄弟」といった感じでしょうか。

他の留学生の中では特に韓国の人と仲が良いです。韓国の人とは英語で喋って
いても不思議と日本語で喋っているときのような安心感を覚えます。きっとこ
れは日本と韓国は文化、考え方などで共通項が多いので「言語以外の」コミュ
ニケーションが作用するからだと思います。僕はまだ韓国に行ったことがない
ので、将来絶対行こうと決めました。このようにアメリカ人以外の人々とも親
交を深められるのがこの留学のすばらしいところだと思います。ここにいる間
に一人でも多くの人と出会い、一人でも多くの人と一生付き合えるような友情
を築きあげられたらどんなにすばらしいことだろうと思います。僕はまだ少し
シャイなところがあるのですが、これからはもっともっと積極的に友達作りに
励みたいと思います。

とまあ長々とつれづれなるままに書いてしまいましたが、本当はここでは書き
きれないくらい沢山、すばらしい経験をさせていただいております。このよう
な機会を僕に与えてくださったJICの皆様に深く感謝するとともに、帰国後は
僕たちの後輩のために、またJICの皆様全員のためになにか恩返しが出来たら
と考えています。本当にありがとうございます。

田中千絵さんの最終奨学生レポート

JIC会員各位

2002年度奨学生の田中千絵さんの最終レポートを送付致します。

なお、田中さんからは9月25日にレポートを受け取っていたところ私の方の都合で、みなさまに転送するのがこれほど遅くなってしまったことを深くお詫び致します。

LAS(’00-’01)奨学生
小瀬垣 彩子

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JIC 最終レポート 2002年度奨学生 田中千絵

遅ればせながら無事留学修了の報告と共にこの一年間の総括をお届けしたい
と思います。 今旅行を終えて再びイリノイの友人の元を訪れ、キャンパス内
でこれをまとめていますが、学生たちをながめながら去年の夏を思い返すと本
当に感慨深い思いにとらわれます。

文字通り右も左もわからないながら、美しいキャンパスと寮での友達との生
活にとにかく毎日わくわくしていた最初の数ヶ月。体験したことのないような
寒さの中でも自転車をこぐ日々を過ごしながら日本でのことを含めていろいろ
なことをじっくりと考え、留学という貴重な経験の中で、変わっていく自分を
見つめていた冬。そして帰りたくないという思いを日に日につのらせながら、
日々が驚くほどの早さであっという間に過ぎ去ってしまった春。最後にはたく
さんの友達との別れにさんざん泣いた後がらんとしたシャンペーンでまた美し
さを取り戻した街並みを惜しみ、そして自分の旅立ちで再び涙した夏でした。

イリノイでの一年間の私の経験を一言で表すならば、五感を全開にしていた一
年間、と言えそうな気がします。こんなに素直に沢山泣くことも笑うことも、
そして周りの風景から人の機嫌までを敏感に日々感じとること、一日一日を貴
重に思えたこともこれまでにない経験だったと思います。これは日本人の傾向
に比べるとやたら感情表現がストレートで大げさなアメリカ人に多少影響され
たのもあるでしょうが、何よりも、そういう自分であることを許してくれるよ
うな、またはそういう自分でありたくなるような、多くの大切な友人に恵まれ
たからだと思います。日本にももちろんいい友人はいますが、いつもその人た
ちを大切に思っていると伝えること、また実際に大切にするのは意外に難しい
ものだと思います。けれども毎日友人と顔をつきあわせ、様々な局面で助け合
わなければならない様な環境の中では、日々、そういうことをきちんと伝えあっ
ていくことが大事になってきます。ささいなことで傷つけあうこともあれば、
小さな会話の積み重ねが家族のような絆にいつのまにか変わっていたりします。
この年齢になってきて友達と本気でけんかをしたり話し合ったりすることも日
本での生活を思えば非常に貴重な経験だったと思うのです。

また、これほど自分が人との支えあいの中で生きていることを日々実感す
るということも珍しいと思います。あまりに毎日が「人、人、人」との濃い関
わりで動いていくので、時には「今日はもう人に会いたくない!」と思うこと
などもあるほどでしたが、今ではやはり、夜中にでもすぐにノックして友達に
あいにいくことのできたあの寮での生活を本当に懐かしく恋しく思います。

留学後、帰国してから、自国での再適応に苦しむ人は意外に多いと聞きます。
私もその一人といえばそうかもしれませんし、連絡をとりつづけている留学中
できた友達はみなイリノイでの生活を恋しがっています。友人の一人が一年間
の留学生活という体験は“too intense”だといったのがとても印象に残って
います。それは“too intense to forget that and come back to real life”
などと続くのかもしれませんが、イリノイを故郷のように常に恋しく懐かしく
思いながら、自分の目標に向かって突き進み、その中で、イリノイで得た経験
を余すところなく生かしていく、ということがこれからできるのであればこれ
ほど素晴らしいことはないと思います。そして恋しいイリノイでの生活のよう
に、日々、自然の中で生きる感覚、人とともにある感覚、人を大事にする感覚
を忘れないで、少しでもそのような感覚を再現できるような場をどこにいても
作り出せるような自分でありたいと強く思います。

交換留学生という立場は、何を選んでもいいかわりに、特にどこに属してい
るわけでもなく、何をする特権も特に与えられていないという立場だと思いま
す。そういう立場だからこそ、授業にしろ、それ以外の活動にしろ、なにを選
んでその場でどれだけ自分の存在をきちんと認められるかはすべて自分の行動
にかかっているということをよく実感したものでした。その中で、いろいろな
ものに首をつっこみ、受け入れられたり拒絶されたりしながら、私は自分が何
を本当に必要としているか、強く強く受け入れてもらえるまで主張したいほど
に自分が本当にしたいものは何なのか、ということがだいぶ見えてきた気がし
ます。渡米前、あれもこれもできそうだけれども何が本当にしたいのか、でき
るのか本当には見えてこない、という時期にあった私にとってこういう思考に
至ることは、この留学のひとつの大きな目標でありましたし、それをある意味
達成できたことは私の人生にとって大きな意義をもつものだったと思います。

留学の一年間というのは誰にも説明しがたく濃い、濃いものだという話は、
JICの留学先輩の方々からもさんざん話には聞いていましたが、これほどまで
だとは本当に思ってもいませんでした。想像をはるかに超えて、濃く、強烈で、
そしてものすごい速さで過ぎ去った一年間だったとしみじみ思います。その経
験は何も知らない誰かに聞かれたら、やはり、行ってみないとわからない、と
答えてしまいかねない、私の人生、人生観を変えるような、言葉にできないも
のです。けれども、それを多く語らなくてもいつまでも深くわかりあえるのが、
この一年を共有してきた、ほかの3人の奨学生であり、JICのみなさまであり、
そのことの偉大さを、今、周りの人々に自分の経験を問われ、語ろうとするた
びに思い知ります。特に、同期の奨学生は、一年を通して、それぞれ生活の仕
方や勉強のフィールドは違っても、がんばっている様子をみて自分が励まされ
るような相手であり、まさに同志というような感じで、イリノイでできた多く
の友人の中でも、どこか特別な意味をもつ仲間だったような気がします。また、
最初にイリノイに行ったころに室賀先生に、そして帰国が近づいたころに郡司
先生にゆっくりとお会いすることができましたが、このように、JICを通じて
つながりがあるということでイリノイをよく知る方にお会いしに行き、そして
そこでイリノイについて語れるということもJICの皆様にお世話になっている
が故の貴重な機会だと思いました。また自分が単なる一回きりの留学生ではな
く同じ経験を共有する人々の縦の糸の中に編みこまれていく一人なのだという
ことを実感することができそれを光栄に思うことができました。

このレポートをもって私がこの一年間で抱えきれないぐらい多くのものを得
たことが伝われば幸いですが、ともかく、このような機会を与えてくださり、
そしておそらく私と同じようにイリノイでのご自身の留学経験を大切に思い続
け、その想いでもってJICを支えてきてくださっている皆様に心から感謝の気
持ちを送りたいと思います。そしてこれからもその一員であり続けられること
を光栄に思います。 ありがとうございました。

東京大学大学院教育学研究科総合教育科学
比較教育社会学コース修士課程 田中 千絵

2003年6月20日(金) 「ハード・ロースクール校長歓迎レセプション」を開催

東京第一ホテルにおいて「ハード・ロースクール校長歓迎レセプション」を開催致しました。

2003年4月吉日
イリノイ大学ロースクール日本人卒業生並びにJIC会員 各位

イリノイ大学ロースクール日本人卒業生有志
代表 外 山 興 三
イリノイ大学日本同窓会(JIC)
会長 原 史 郎

ハード・ロースクール校長歓迎レセプションのご案内

本年6月17日より10日間の予定で、ロースクールのヘイディ・ハード校長(Dean Heidi Hurd[Ms.])他3名の教授と卒業生担当ディレ クター1名とともに来日されます。つきましては、同校長らを歓迎の宴を以下のような日程で開催致したいと思いますので、皆様ご多忙のところ大変恐縮ではご ざいますが、万障お繰り合わせの上、ご出席を賜りたいと存じます。本レセプションにロースクール日本人卒業生だけでなく、米国人他の外国人ロースクール卒 業生(LL.M.及びJ.D.)や、企業内法務部・法曹界のイリノイ大学日本人卒業生、あるいはこれらの方々との交流にご興味をお持ちのJIC会員の方の ご参加も歓迎致しますので、ふるってご参加下さい。

日時:2003年6月20日金曜日 午後7時から
場所:新橋・第一ホテル4階 「サマーラウンジ」
電話 03-3501-4411(代)
会費:1人1万円(同伴の卒業生ご家族は1人5,000円)

以上のような次第ですので、ご出欠のお返事を電子メール(illiniky@yuasa-hara.co.jp)又はファックス(03-3246-0233)にて、本年4月20日までに、担当・矢部耕三宛ご連絡頂戴致しますよう、お願い申し上げます。

April, 2003

堀川裕美子さんの2003年5月分レポート

JIC会員の皆様

奨学生 堀川裕美子さんからの最後のレポートが届きました。非常に充実した一年を過ごされたことが、ひしひしと伝わってくるようなレポートです。堀川さん、どうもありがとうございます。

それでは。
ayako kosegaki

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2003年 3月分レポート
堀川 裕美子
東京都立大学 人文学部
社会福祉学科3年
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日本は梅雨の季節と思いますが、皆様におかれましては、如何がお過ごしでしょ
うか。まったく信じられませんが、今回が最後のレポートということになって
しまいました。

振り返ってみると、おそらく、大変なこともあったのでしょうが、思い出せる
ことは、楽しかったことだけです。こちらで過ごさせて頂いた中で、一番の収
穫は、英語が多少なりとも上達したということではなく、多くの人と出会えた
ことです。

私がこちらに来る動機となっていたのはもともと学術的な達成ではなく、異なっ
た文化の中で、さまざまな視点を学ぶということでした。確かにこちらに来て、
日本人とは違う感覚を体感し、また、そこから、自分の気が付かないところで、
自分自身が「日本人的」考え方をしているのだということを発見しました。自
分はやはり日本人なのだというアイデンティティを実感したような気がします。

しかし、私が得た、人との出会いというのは、こういった、国民性だとか、民
族のアイデンティティだとか、まさに、文化、によって規定されたカテゴリー
でくくった考え方の相違とはまったく別次元の何かを含んでいるように思いま
した。こういった、出会いというのは別にアメリカだから、起こったというこ
とではなく、日本にいても同じように、かけがえのない出会いというものがあ
るのだと思います。

けれども、日本にいるときは、この出会いを私はずいぶん見過ごしていたので
はないかと、こちらに来て思いました。こちらでの出会いは、一年という限ら
れた期間の中で、たまたま、日本からアメリカにきて、しかも、イリノイのシャ
ンペーンに、今このとき、であったからこそ、出会えたのであって、出会えな
かったかもしれない可能性のほうがずっと大きいように、感じられ、出会いの
大切さがほとほと身にしみたからです。一人の友人が、別れ際に、have a
good lifeといってくれました。私たちは笑いましたが、よくよく考えてみる
と、ほんとにこの言葉は的を得ていて、改めて、これが出会いなのだなあと思
いました。もちろんこうして出会った人々の異なる視点、それは、おそらく、
国であるとか民族であるとか、文化的なもの、あるいは個人的なものを強く反
映しているのでしょうが、それらは、みんな私の中に残っていると思います。

セメスターも卒業式も終わり、多くの友人がシャンペーンを去ってしまい、私
ももうすぐここを去るのだと思うと、さびしくてたまりません。

私は6月のはじめに日本にほんの短期間帰国して、サマーセッションの第2期
をとる予定です。そのあとの予定についてはまだ決めていませんが、その時が
来るのはあっという間だということは、想像に難くありません。

これほどに貴重な経験をさせていただいた皆様には、なんとお礼を申し上げ良
いか分かりません。あまりに感謝の気持ちが強いと、言葉が見当たらないのだ
と、つくづく感じます。月並みな言葉でしかお礼を申し上げられないのが情け
ありませんが、お許し下さい。

ほんとうにありがとうございました。
残された時間を精一杯、有意義にすごさせていただきます。

東京都立大学 人文学部 社会福祉学科 4年 堀川裕美子

岡沢宏美さんの2003年5月分レポート

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2003年 5月分レポート
岡沢 宏美
大阪外国語大学4年
http://sc.gaiax.com/sc/cools/maypanda
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一年間の留学も終わりに近づき、最後のレポートを皆様にお届けすることと
なりました。

サマースクールを取るとはいえ、正規の留学期間である2セメスターを終え
た今、一年の 生活がどれほど貴重で、有意義であるか、という事を実感して
います。 一年の生活について、言葉で表すことは難しく、まして数百字でま
とめる、という事は できません。本当により抜きでしかありませんが、感謝
の気持ちを込め、数点に絞って 述べたいと思います。

思い出深いものの一つは、ガールスカウトでの活動です。ハロウィンでの仮
装、老人ホームや児童施設でのボランティア活動、活動費を集めるためのバザー
にハイキングなど、面白いことをたくさんしました。

そして、最後の活動時に、私のためにサプライズ・ バースデーパーティー
をしてもらったのには、 感動しました。日本でしていた活動を続けることが
でき、またその活動を通し、仲間と会い、様々な経験ができたことは、何物に
も代えられない大切な思い出です。

もうひとつ、きっと忘れないのは、寮での生活です。毎日毎日、大勢の人に
会い、毎晩のようにカフェテリアの夜食の甘いケーキとコーヒーを前に、数時
間のおしゃべりに興じ、寮の地下のカフェテリアで、たくさんの仲間と、どれ
ほどの時間を過ごしたのかは、想像できない程です。カフェテリアに行くと、
必ず誰か知り合いがいて、一緒に食事をしていると、そのまた友達が加わり、
自己紹介をすると仲間が増えます。食事のテーブル には、そのうちに20名
ほどの人数になることも普通でした。寮を去る最後の日まで、大勢でわい
わいと楽しく過ごしました。

日本では、実家から大学へ通っていた私にとって、キャンパスの寮に住む、
というのは とても新鮮で楽しい経験でした。ルームメイト、エレベーター、
ラウンジ、カフェテリア、 バスルームまで、寮に住むと本当に大勢の人と会
い、言葉を交わします。帰国すれば、きっと寮での生活が恋しくなると思いま
す。

勉強面でも、得がたい経験をしました。日本では学ぶ機会のなかったスピー
チや教育学、それに専攻の言語学も、様々な角度からアプローチを図っていて、
素晴らしいものでした。言語学の本場であるアメリカで、しかも著名な教授が
揃うイリノイ大の言語学科で丁寧に指導を受け、知的な刺激にあふれた日々を
送ることができたのは、留学した醍醐味です。徹夜でレポートを作成したり、
課題に追われたり、ハードではありましたが、 その分だけ身に付くものも多
いと感じます。

夢であった留学が叶えられ、期待以上に素晴らしい留学生活ができたのも、
JICの皆様のおかげです。同じ奨学生と出発前から友達になれたのも、留学
中にたくさんの サポートを頂いた事も、JICの奨学生として留学させて頂
いたからだと感謝しています。

この一年で、本当にたくさんのことを経験し、学びました。
これからも、夢に向かって 頑張っていきます。
ありがとうございました。

前田耕君の2003年5月分レポート

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2003年 5月分レポート
前田 耕
立命館大学国際関係研究科
博士前期課程
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JICの皆様こんにちは。

1週間ほど前にシャンペーンから帰ってまいりました。そして約9ヶ月間に及
ぶ留学生活に幕を降ろしました。

留学の終了にあたって、まず何よりもこれまで留学生活を支えていただいた
JICの皆様にお礼を申し上げます。こうしてトラブルもなく留学を終えること
ができたのも皆様のご尽力の賜物です。心より感謝しております。

留学を終えての感想は、多少甘酸っぱいものです。留学を終えたという達成
感と、イリノイを離れてしまったという寂しさが同居しています。しかし、一
つだけ確かなことがあります。イリノイでの9ヶ月間が非常に満足いくものだっ
たということです。

何よりも様々な人々と出会うことができました。

そして、アメリカ人を始め各国からの留学生など、本当にたくさんの友人を
得ることができました。これは私にとって何よりもうれしいことであり、一番
の収穫でした。 もちろん、彼らと離れてしまって寂しい思いはあります。し
かし、地理的な距離はあっても、人間的な距離は少しも感じません。次に彼ら
と会うときも、これまでと同じように仲のいい友人として接することができる
と思っています。そして、そう確信を持てることにとても満足しています。

また、外国人の友人だけでなく、日本人の方々との出会いも貴重でした。普
段日本では出会うことのできない人々と友情を築き、多くのことを学ばせてい
ただきました。

とにもかくにも、色んな友人ができたことこそ、今回の留学の最大の収穫で
した。なんと言っても、国籍、文化の相違を越えて友情を育むことができたの
ですから、これほど素晴らしいことはありません。このことは大きな自信にな
りました。

それにしても、なんとあっという間の9ヶ月間だったのでしょう。本当に時
間が経つのは速いものです。シャンペーン空港に降り立ち、牧場の臭いをかぎ
ながらキャンパスへ向かったのがまるで昨日のことのようです。しかし、シャ
ンペーンでの出来事の一つ一つを回想してみると、その思い出の多さにも気づ
きます。友人との出会い、忙しかった授業、テスト、そして週末のナイトライ
フ、旅行など、たくさんの思い出が駆け巡ります。そして、それらの一つ一つ
を思い出すたびに、充実した留学生活を送ることができた、と満足しています。

ところで、アメリカの大学で印象的だったのは、その授業のハードさです。
テストの回数も多く、宿題の量も日本の大学とは比べ物になりません。これに
は最初のころ四苦八苦しました。それでも一月ほどするとだいぶ慣れてきまし
たが、アメリカの学部生は4年間こういう生活を続けるのかと考えると頭が下
がる思いがします。私はすでに帰国したわけですが、これからもアメリカ人の
学生に負けないように勉強していかなくてはならないと思っています。

最後に、これからの予定ですが、実は8月からアメリカの大学院に通います。
場所はワシントンD.Cで、専攻は国際関係です。同じアメリカですが、また新
たな発見がたくさんあると思います。そしてより一層アメリカ文化への理解を
深めることができればと期待しています。

ワシントンでも、イリノイで学んだことを活かしながら、大いに頑張ってい
くつもりです。

今一度、JICの皆様を始め留学を支えていただいた方々に深くお礼申し上げま
す。ありがとうございました。JICの更なる発展を期待すると同時に、少しで
もそれに貢献できればと考えています。

立命館大学大学院
前田耕

室賀三郎先生と洋子夫人に感謝する会を学士会館で開催

2003年5月17日(土)、東京学士会館において「室賀教授と洋子夫人に感謝する会」を開催致しました。300人を越す皆様にお集まりいただき、大変盛況のうちに終えることができました。室賀三郎先生は2002年8月にイリノイ大学を退官されました.先生は1964年秋以来同大学で教鞭を執られるかたわら世界的にも著名な業績を残され、そ の一方では奥様とともに多くの日本人留学生、来訪者を親身にお世話くださいました.そのような室賀三郎先生と室賀洋子様に対して,このように多数の方とと もに感謝の気持ちをおつたえすることができました.どうもありがとうございました。室賀教授と洋子夫人に感謝する会室賀教授と洋子夫人に感謝する会

2003年4月18日(金) JIC勉強会を都内で開催

 2003-04-18-benkyokai.jpg

JIC(イリノイ大学日本同窓会)勉強会を4月18日(金)19:00より開催しました。参加は9名でしたが、活発な質疑応答もあり21:00頃までの有意義な勉強会となりました。

講師の原史郎さんは、現在、世界最大の不動産会社シービー・リチャード・エリス不動産投資部門であるシービー・リチャード・エリス・インベスターズ株式会 社の副社長を務められ、オフィスビルへの投資、マンションの開発分譲、日本初の100%住宅のJーREITの設立およびその株式市場への上場を目指して活 動されています。昨年11月よりJICの会長として会の活性化に取り組んでおられます。

テーマは「外資から見た日本の不動産投資」で、 豊富な経験を踏まえてプロジェクターを利用しながらわかりやすく説明していただきました。先ず地価下落や景気悪化による需要不足に加えて2003年問題を 抱える現在の不動産の状況を概観し、次いで外資系企業により持ち込まれたプライベート不動産ファンドやJ-REITなどの不動産投資手法を解説し、最後に 不動産投資を通じて今後の日本のあるべき姿を描いていただきました。
当日の参加者の希望で二次会にてさらなる意見交換を行い、楽しい夕べとなりました。
なお、勉強会の案内は、JICメーリングリストを通じて行なっております。連絡をご希望される方は、ホームページ上からメーリングリストに登録していただくようお願い致します。

堀川裕美子さんの2003年3月分レポート

JIC会員の皆様
昨日、今日とすっかり春めいて
桜の開花もちらほらと見られるようになりました。
ついつい歌詠みの真似事なぞしてしまいそうです。

留学中の堀川さんから3月のレポートが届きました。
どうぞお楽しみ下さい。

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2003年 3月分レポート
堀川 裕美子
東京都立大学 人文学部
社会福祉学科3年
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日本でも、穏やかな春を迎えていると想像しますが、
皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
現在留学中の堀川裕美子です。

すでにスプリングセメスターの半分も過ぎてしまったという、時の経過の早さ
に毎日驚くばかりです。今回のレポートでは、春セメスターについてご報告さ
せていただきたいと思います。

今セメスターは、English, Human Development and Family Study(HDFS),
Women’s Study(WS)のクラスを一つずつとKinesiologyのクラスを2つ履修して
います。HDFSは老年学、WSは古代におけるsex and genderというクラスをとっ
ています。この二つも大変興味深いものですが、今回はこのほかのクラスにつ
いてご報告させていただきたいと思います。

まず、Englishはintroduction to poetryという、なんとも特殊な領域にチャ
レンジしています。俳句や短歌などは、好きですが、それも別に特に詳しいと
いうわけでもなく、日本の詩歌の解釈にも中高の国語の授業で四苦八苦した記
憶があるのにもかかわらず、おもわず、履修してしまいました。一つの理由に
は、英語の詩を日本で学ぶという機会は稀であり、仮にあったとしも解釈の方
法などは違ってくるのではないかと思ったことがあります。ここでしか学べな
いものをという観点からいえば、これは非常によい機会だと思ったのです。ま
た、詩のよいところは、これ、といった絶対的な答えがないことです。大筋の
正しい解釈というものは存在するものの、何をどこから感じたか、ということ
が大事であって、それは、大いに私の主観的な判断にゆだねられているという
ところが面白いところであり、また、難しいところでもあります。

そして、Kinesiologyのクラスは、tennisとinjury in sportsというクラスで
す。tennisの授業はその名のとおりテニスをするのですが、これはハーフセメ
スターの授業なので、スプリングブレイクの直前にはじまり、まだ2回しか授
業がおこなわれておらず、これからというところです。いっぽう、injury in
sportsもその名のとおり、スポーツにおける怪我について学ぶのですが、講義
と実技のクラスがあり、実技のクラスでは、テーピングの仕方を中心に、血圧
や脈拍をはかったり、担架での移動を行ったりしています。うまいテーピング
というは才能だ、ということを聞いたことがありますが、それが本当ならば、
私には才能がないようです。というは、足首のテーピングをペアになって行っ
ていたとき、私は、テーピングがゆるすぎて意味を成さないということになら
ないように、注意してやっていたのですが、逆に、私のパートナーの足先は、
私のきついテーピングのために血流が滞って、変色してしまいました。ごめん
なさい、私のパートナー。もちろん、そのあと、すぐにテーピングははずしま
したし、何事もなかったのですが、まあ、才能があるとはいえないということ
を証明してくれるには十分だったのではないかと思います。ただ、それは初め
てのテーピングでしたので、成功の9割は努力から、1割だけが才能から、と
いう言葉もあることですし、練習した後には、もしかすると、テーピングの才
能も花開くかもしれないという、ささやかな希望を願ってやみません。

こういった、すばらしい経験があともう少しで終わってしまうかと思い、最近
では時々憂鬱になるほど、こちらの生活を楽しんでいます。改めて皆様のご支
援にお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。残りわず
かとなりまし

たが、一日一日を大切に、最後まで頑張りぬきたいと思いますので、どうぞ、
よろしくお願いいたします。

最後までお読みいただきありがとうございました。
東京都立大学 人文学部 社会福祉学科 堀川裕美子