前田耕君の2003年3月分レポート

JICの皆様

続きまして、前田耕くんからのレポートをお読み下さい。

カリフォルニアでのドライブ!! なんとも羨ましい限りですね。
シャンペーンでのこれからの季節が私は大好きでした。
目に鮮やかなみどりの木々が目に浮かびます。

いよいよ四月ですね! 心機一転です。

それでは。

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2003年 1月分レポート
前田 耕
立命館大学国際関係研究科
博士前期課程
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JICの皆様、毎度でございます。

日本ではすでに桜が咲き始めているようですね。桜といえばお花見。私もつ
いつい京都は八坂神社に咲く満開の桜を思い浮かべてしまいます。今年は日本
でお花見に行くことはかなわないのでこのようにせっせと頭の中でイメージト
レーニングにはげんでおります。イメージの中でもほろ酔いの自分がいるのが
少し怖いですが。。。

さて、こちらイリノイにも待ち焦がれていた春がついにやってきました。3
月に入ったころはまだ冬の様相だったのですが、2週目ぐらいから急に暖かく
なり、今ではもう日本の5月ぐらいの暖かさです。イリノイの春は短いと聞い
ていましたが、本当にその通りのようです。もうしばらくすると汗ばむ季節に
なるのでしょう。

私の気持ちも気温とともに上昇してきたような気がします。思えば、冬の間
は幾分鬱屈した気持ちでした。あまりの寒さに外へ出ることにも億劫になり、
日が暮れるのも早いので、寮と学校の往復だけというワンパターンな生活に陥っ
ていました。秋頃は休日にテニスをしたり、サッカーをしたりと気分をリフレッ
シュする手段がいくつもあったのですが、冬に入ってからはそうしたアクティ
ビティもできなくなり、生活がマンネリ化してしまっていました。結果的に気
分も何となく沈みがちになります。そんな私でしたから、春の到来を実感した
ときはうれしい気持ちで一杯でした。そしてすぐに新たなことにチャレンジし
てみました。ドライブです。

実は長い間アメリカでドライブに行ってみたいと思っていたのですが、冬の
間は凍結を恐れて控えていました。しかし、ついに春がやってきて雪がなくなっ
たこの季節、もはや私の前に立ちふさがるものは何もありません。地平線の広
がる壮大な大地が私を待っている!などと都合のいい想像を膨らませ、春を感
じさせる陽気のある日車を借りてドライブに出ました。特別な目的地はありま
せん。とにかくどこか遠くへ行きたかったのです。道路地図を適当に見て、セ
ントルイスに行くことにしました。

このドライブは非常に楽しいものでした。とてもいいリフレッシュになりま
したし、新たな発見もありました。南下していって一番驚いたのは、シャンペー
ンをいったん外に出るとほとんどアジア系の人々がいない点です。ここシャン
ペーンにはたくさんのアジア人がいますが、セントルイスではアジア人を見る
ことはありませんでした。ほとんどが白人と黒人です。そこは典型的なアメリ
カ中部でした。これまでにも北米は何度か訪れていますが、今まで見てきた街
はほとんどが大都会でマルチカルチャルな雰囲気でしたので、今回のドライブ
ではアメリカの新たな一側面を見ることができ貴重な体験となりました。

貴重な体験といえば、春休みを利用したカリフォルニア旅行もそうです。実
は、つい先日カリフォルニアから帰ってきたばかりです。現在こちらイリノイ
大学は一週間の春休み中で、学生は実家へ帰ったり、旅行に出かけたりしてい
ます。私も周囲に習って旅行に出かけていたわけです。

セントルイスへのドライブで味をしめた私はカリフォルニアでも車を借りて
旅行することにしました。主な目的地はロスアンゼルスとサンフランシスコで
す。ロスで車を借り、そこから太平洋岸に沿いながらサンフランシスコへ向か
い、サンフランシスコで何泊かしたのちロスへ戻る、これが大まかな行程でし
た。

何よりも素晴らしかったのはロス・サンフランシスコ間の景色です。綺麗な
ビーチを通り過ぎると今度は断崖絶壁の海岸線、さらにはのんびりとした牧場
の風景、と長時間車を運転していても飽きることがありません。イリノイに来
てから海や山を見る機会があまりなかったので久しぶりの風景にウキウキして
しまいました。特にロサンゼルスから2時間ほどのサンタバーバラは本当に美
しい街でした。落ち着いていて喧騒もなく、山と海に囲まれた美しい街です。
思わずいつか機会があれば住んでみたいなどとも思ったりしてしまいました。

それにしてもアメリカは広い国です。同じ国の中でもイリノイとカリフォル
ニアでは景色や雰囲気が全く違います。山や海のないイリノイでは一面地平線
が広がっていますが、カリフォルニアでは逆に海や山が起伏に富んだ地形を作
り出しています。加えて、植物の種類もかなり違うので、お互い全く違った雰
囲気を醸し出しています。もちろん、そこに住んでいる人たちの種類も異なり
ます。イリノイ南部やセントルイスでは白人と黒人しか見なかったのに、カリ
フォルニアではヒスパニック系の人々をたくさん目にしました。このように、
今回のカリフォルニアへの旅行ではアメリカの地理的そして文化的な広大さを
改めて実感させられました。そして、これからもっと旅をして新たなアメリカ
の姿を発見したいと思うようになりました。 さて、これまでレジャーの話
ばかりしてきましたが、勉強の方も今のところ大きな問題もなく進めさせてい
ただいています。すでに先学期の経験があるので今学期はだいぶ楽です。もち
ろん宿題、テストは相変わらず頻繁にあるので忙しいことも事実ですが、それ
でも先学期に比べると幾分気楽です。やはり、勉強のペースがつかめたのが大
きいのではないかと思います。学期も後半に入ろうとしているので、とりあえ
ず勉強の方もこのペースで進めていき、今学期も無事終えることができればと
考えています。

最後に、ついにイラクとの戦争が始まってしまいました。非常に残念なこと
です。私はこれまで7ヶ月間アメリカに滞在し、この国を内部から見る機会に
恵まれましたが、本当に戦争の必要性があるのかつくづく考えさせられます。
ブッシュはイラクによる脅威を取り除くための戦争だと言いますが、戦争を始
めるほどの脅威が本当に存在するのでしょうか。例えば一体このシャンペーン
の街の何人がイラクの脅威に怯えて暮らしているというのでしょう。自分たち
の国が攻撃されているわけでもないのに、「脅威」だと言って他の国に攻め込
んでいく。そして多くの人が血を流す。理解に苦しみます。とにかくこの無益
な戦争が早く終わってくれることを願うばかりです。

さて、気がつけば留学生活も残りわずかとなってしまいました。私の場合、
夏学期は残らない予定ですので本当に残すところわずかです。残された時間は
わずかですが、これからも思う存分こちらの生活を満喫したいと思います。

ありがとうございました。

3/29/2003
立命館大学大学院
前田 耕

岡沢宏美さんの2003年3月分レポート

JICの皆様
岡沢宏美さんからレポートが届きました。

みなさん、春休みの真っ最中だったようで、いろいろ
旅行されていて羨ましい限りです!

それでは。

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2003年 3月分レポート
岡沢 宏美
大阪外国語大学4年
http://sc.gaiax.com/sc/cools/maypanda
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時が経つのは本当に早いものです。

何もかもが初めてだった先学期に比べ、生活にも、授業にも余裕が出てきてい
ますが、その分、時間は格段に早く過ぎていくようです。 私は春休みに、仲
の良い友達と二人でフロリダへ旅行に行きました。ずっと行ってみたかったディ
ズニーワールドや、NASAのケネディスペースセンターに行ってきました。丸一
週間滞在し、今夜帰ってきたばかりです。少し、今日の出来事を書きます。今
日の朝7時半にオーランドを発ち、大学の寮に戻ったのは夜10時でした。オー
ランドの空港が爆弾さわぎで閉鎖され、飛行機3便乗継ぎのそれぞれが1,2時
間遅れ、オーバーブッキング(?)で、40人ほどの小さな飛行機に17人が乗れな
い、などという場面にも遭遇しました。バスもやっぱり1時間遅れました。ア
メリカの交通機関はのんびーりと利用しなくてはいけないのですね。そうやっ
てトラブルに巻き込まれながらも、寮にたどりつき、ほっとしているところで
す。寮がすっかり居心地のいい、自分の家となっています。

さて、前回のレポートを書いて以降、私に起こった出来事といえば、謎の伝
染病にかかった事です。ルームメイトと私は同時に病気になり、血液検査を受
け、二人ともモノ(単核症)という、こちらではよくある若者の病気にかかっ
ていることがわかりました。ただ疲れたり、熱がでたり、抵抗力が弱り、アレ
ルギー反応が出たりする病気だそうです。そんなにたいした病気じゃないので
すが、聞いた事のない伝染病にかかった!という事実に、少々不安でしたが、
診断書があれば、授業を休んだり、課題の期限延長が認められるので、その手
紙を武器に(?)、休養しながら授業に出ていました。そしてシングルルームを
与えられ、1ヶ月ほど、一人部屋で過ごしました。もちろん、今はディズニー
ランドで遊べるくらい、とても元気です。多くの人にとても親切にしてもらい、
あらためて友達のありがたさを感じました。 もう一つ、私にとっての大きな
出来事は、パッチアダムスとの出会いでした。となりの寮に映画で有名なお医
者さん「パッチアダムス」が講演に来るということで、聞きに行きました。人
生、平和、愛、ユーモア、などというテーマで四日間続けて講演があったので
すが、彼の話がとても面白く、彼の考えに共感し、ついにはパッチアダムスと、
彼の仲間たちと、ピエロの格好をして老人ホームに慰問に行く、という貴重な
体験もしました。

普段の生活についてですが、週末はガールスカウト活動をしたり、コンサー
トに行ったり、折り紙クラブに参加して楽しく過ごしています。授業は先学期
の1,5倍にあたる6つも取っているので大変ですが、がんばっています。

言語学の概論、統語論、音韻論、心理言語学、それにスピーチの授業、週三回
の女声コーラスです。こちらの言語学の授業は、基礎から応用まで系統立って
教えてもらえるので、わかりやすく、面白いです。スピーチはパワーポイント
を使ってのプレゼンの仕方の授業です。こちらのビジネス専攻の人は必修なよ
うです。先生はロースクールの学生で、とてもフレンドリーです。プレゼンの
準備はとても大変ですが、毎回クラスメイトのスピーチを聞くのが楽しみです。
コーラスは先生がドイツ人で、バッハ、ブラームスなどドイツ語やイタリア語
で歌うので、何を歌っているのかよくわかりませんが、楽しい授業です。学期
末には恒例のクラナートでのコンサートです。田中千絵さんに引き続き、わた
くしもクラナートの舞台に立ちます! この有意義な生活を少しでも長く続け
たく、私はサマータームも履修しようと思っています。夏は友達とアパートを
シェアする予定です。 一つ残念なことは、やはり戦争についてです。United
We Stand というポスターや看板、星条旗、また反戦ポスターなどを目にする
度、複雑な気持ちになります。留学生で国に帰った人もいると聞きます。キャ
ンパスでは学生による反戦活動もなされていますが、戦争自体にあまり興味を
示さない人も多いように感じます。授業中に先生も戦争を支持する発言をする
場面があります。多くの人が、戦争を止めよう、と望んでいる中、支持する人
も、無関心な人もたくさんいるのが残念に思います。多くの人が平和について
考え、戦争が終わることを願います。

ありがとうございました。

大阪外国語大学 岡沢宏美

田中千絵さんの2003年3月分レポート

JICの皆様
奨学生・田中千絵さんのレポートをお届けします。

今回の奨学生のみなさんのレポートも残すところ五月のみ、
となりました。
最後のレポート、楽しみにしています!

それでは。

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2003年 3月分レポート
田中 千絵
東京大学大学院教育学研究科
総合教育科学専攻
比較教育社会学コース 修士課程
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JICの皆様、こんにちは。
イリノイ大学に奨学生として留学させていただいている田中千絵です。

こちらではようやく長い冬を抜け、キャンパス中が一気に息を吹き返したかの
ような様相をみせています。二週間ほど前に突然20度近くになった日には、
春どころか、みんな夏を迎えたかのような薄着になって、MainQuadはここぞと
ばかりにスポーツや読書、昼寝など思い思いにあたたかさを満喫する人々でいっ
ぱいになりました。私もそれに加わってぼんやりとここに来たばかりのころの
夏の強い日差しのことを思い出したりしつつ、それにしてもなんと時間の経つ
のが早いことだろうと、これから来る素晴らしい季節を一日一日大切に過ごさ
なければとしみじみ思いました。

さて、春学期ですが、今回とっている授業は、マーケティング、アカウンティ
ング、コンピューターサイエンス、イタリア語、そしてミュージックの5つで
す。 このような授業のとりかたをしていると専攻はいったい何なんだという
質問をよく受け、そのたびに回答に窮するのですが、実は私のもともとの専攻
は社会学なのでした。が、ここに来た一つの目的は、他の分野のやってみたかっ
た勉強をすることで視野を広げ、これからどのような道に進んでいくかについ
て選択肢を広げてじっくり考えてみたかったということなので、日本ではなか
なか困難な、専攻以外の勉強を一から始めるということがここでできて非常に
満足しています。また、日本とは違い社会学が非常にポピュラーなこの国で、
さまざまな学問が社会学の影響をうけている様をみるのもとても興味深いこと
です。

こちらの授業は非常に体系的で、教科書もよく構成されており、TAのサポート
などもしっかりしていますが、進度が恐ろしく速く、宿題やクイズも毎週のよ
うにこなさなければならないので、今までは一つのテーマを自分のペースでじっ
くり進めるという勉強の仕方になれていた私には、今学期の理論的で、かなり
自分にとって新しい勉強の山に新鮮さを覚えつつなかなか苦労しています。と
いっても二学期目なので、先学期よりはそれほど不安を覚えることなく、何か
あれば誰かに質問すればいいのだ、というスタンスで臨むことができているの
で、気分的には余裕をもって生活できているように思います。

一番気に入っているのは、依然少しだけかじったことのあるイタリア語の授業
で、週4時間、毎日なのですが、アメリカ人ばかりの授業なのに、英語を使う
ことが禁止されているため、全く同じ立場で授業を受ける、ということが非常
に新鮮で面白いです。ラテン系の先生もかなり大らかで楽しい先生なので、毎
日楽しい語学学校に通っている気分になれます。こちらは101番の授業であっ
ても語学はこのようにとにかく無理やりしゃべらせて会話中心に上達させてい
くというスタイルをとっているようで、全く知識なしに日本人が始めるには相
当ハードなようですが、日本での語学の授業を思いうかべるとずっと楽しいで
すし、会話レベルにもっていくという意味では非常に効率的な感じがします。
日本での授業の場合、文法をつめこみすぎてかえって間違えることを恐れるよ
うになったり、発音をきちんと習得しないままだったり、ということが起こり
がちであるように思うので、、。 最もハードかつためになりそうなのはCSの
授業で、これは主にノンメジャー用のビジネス専攻向けの授業なので、最初は
驚くほど初歩的なことから触れてくれるのですが、その後はあっという間にこ
んなことまでやらせるのかというほど高度な内容になってきます。何週か毎に
プログラミングの課題がでるのですが、一回ごとにかかる時間が倍になってい
くような感じで、面白くやりがいもありますが、とても苦労しています。

こちらでは成績が就職時などに非常に重視されるため、学生は成績をとるた
め、先生は、少しでも点をとらせるのに必死です。どの宿題にも課題にもみん
な必死になってとりくんでいちいち答え合わせをして満点に近づくようにしま
すし、テストの一点にものすごいこだわりを見せるので、リグレイディングの
要求もしょっちゅうです。先生のほうもこれをだしたら何点、遅刻したら何点、
などと細かく点数のつけ方を開示したりして、そこまでやるかなあと私はとき
どきのんびり思ってしまったりもします。学生の授業へのモチベーションを保
たせるという意味では非常に効果的で、かつあまり計画的に学習をすすめるの
が得意なほうではない私のような学生にとっては、とにかくついていけば気づ
いたら習得できている、というのはありがたい仕組みですが、こちらの学生の
成績への恐ろしいほどのこだわり様をみて、成績のとりやすい授業をとりたい
がために、本当に面白そうでとりたい授業をとることは難しいなどという話を
聞いたりすると、日本の学生は入ると勉強をしないと悪名高いとはいえ、どち
らがいいのか一概にはいえないのかもしれない、と思います。

さて、春休みですが、私は大学にどうしてもしなければならない用事があり、
10日間ほどの非常に短い期間ですが、日本に一時帰国していました。毎日用
事をこなし、人に会い、とばたばたしているうちにあっというまに終わってし
まいましたが。日本に帰ってきてみて、戦争について明らかにアメリカよりも
みんなが深刻に受け止めているという事実を強く感じました。戦争が始まった
から帰ってきたのか、という質問をうけてこちらが驚いたほどでした。アメリ
カでは周りの人々は関心をよせてはいるものの、どこか遠くの出来事のように
話すことが多く、関心の低さにあきれることもしばしばで、私の印象では、学
生のデモ運動も、どこかベトナム戦争の反戦スタイルをそのままスタイルだけ
真似たかのようだと思ってしまい、いったいどれだけこの人たちは心からこの
戦争の無意味さと残酷さを理解しているのだろうと考えたりもしていました。
けれども日本に帰ってきて、桁違いの深刻さでいろいろ考えている人々に出会
い、さらに友人の「できるものならあの人間の壁に加わりたかった」というまっ
すぐな言葉にも出会い、自分もまた、アメリカの、平和なキャンパス街にぬく
ぬくと住んで、自分の生活に必死になっているうちに、もっと大きな流れに無
関心になっていたのではないかということを考えさせられました。自分の学ん
でいることの一つ一つが、将来、何か少しでも社会に貢献できるものにつなが
ればと考えているのに、今は学んでいる期間だということを言い訳にして、ど
こにいてもきちんと広くまわりのものをまなざして、考えるということを忘れ
る、というのではいけないということを感じました。

ともかく、幸か、不幸かこのような時期にアメリカに滞在している、という
ことはアメリカの様々な面を見られる時でもあると思うので、じっくりいろい
ろな人を見て、話して、自分の考えを深めていけたらいいなと思っています。
私は春学期の後、夏学期も履修して、短期間ながら集中して、じっくりと本
家の社会学を学んで帰ろうかなと考えているところです。とはいってもこの時
間の流れの速さでは、帰国まではあっというまでしょう。一日一日大切に、友
達とともに過ごせる貴重な時間をめいっぱい楽しんで意味のあるものにして帰
りたいと思います。 シャンペーンでも桜がみられるとか。外国での花見はど
のような気分のするものか、たのしみにしているところです。

それではまた次回のレポートでお会いしましょう。
ありがとうございました。

2003年3月29日(土) 2003年度奨学生懇親会「JIC春の宴会」を都内で開催

本年8月からイリノイ大学に留学する奨学生4名(篠原君、江崎さん、中村さん、砂子さん)と、奨学生OB/OG及び留学経験者との懇親会を、銀座の居酒屋 で実施しました(幹事は2000年度奨学生の酒井さん)。この懇親会は毎年3月に実施しているもので、今回が4回目となります。新旧奨学生同士の情報交換 の場として、JICの年中行事の中でも重要な位置付けとなりつつあります。彼ら4人からの現地レポート第1回は、本年9月末を予定してます。皆さんお楽し みに。なお、来年の幹事は2001年度奨学生の小俣さんを予定してます。

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2003年2月1日(土) JIC Newsletter Vol. 10を発行

IC Newsletter Vol. 10を発行致しました。今回のニューズレターは、現在留学中の奨学生4名の現地からのレポートに加えて、昨年夏に帰国した4名のレポート、更に本年夏から 留学予定の奨学候補生7名の紹介と、これまでで一番ページ数が多い12ページとなっております。写真も満載です! 恒例となりました、郡司先生による日本 館近況をお楽しみの方も多いことと思います。
JIC会員の方には白黒印刷版を3月19日に郵送で発送しておりますが、カラーでお読みになりた い方のためにはPDFファイルをダウンロードしていただけます。左の表紙をクリックしていただくと、ダウンロードを開始致します。2003年度の年会費 (3,000円)を既に納付済みの方にはパスワードを発行致しますので、Newsletter編集部までメール (jicnews@furuichi.com)をお送り下さい。

また、この機会にイリノイ大学日本同窓会JICに入会をご希望される方 も、Newsletter編集部までメールでご連絡下さい。jicmlへの登録とご利用は無料ですが、その他のJICのサービスを受けるためには、年会費 3,000円の納付をお願いしております。ニューズレターの継続的な発行や、会の円滑な運営のため、多数の方のご入会をお待ちしております。なお、バック ナンバーはJIC会員以外の方にもお読みいただけますので、Newsletterのアーカイブのページをご覧下さい。

岡沢宏美さんの2003年1月分レポート

JIC会員の皆様

奨学生 岡沢宏美さんの一月分のレポートをお送りします。
岡沢さんはご自身のホームページがあるようです。
時間がありましたら、皆さん覗いてみたらいかがでしょう?

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2003年 1月分レポート
岡沢 宏美
大阪外国語大学4年
http://sc.gaiax.com/sc/cools/maypanda
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明けましておめでとうございます。

新年を迎え、この貴重な留学生活を実り多いものにするためがんばろうと、新
たな気持ちで決心しています。そして、今、こうしてイリノイ大学で学ぶ事が
できるのも、JICの皆様をはじめとする多くの人たちのおかげであると改めて
感謝致します。

前回のレポートを書いてから、早くも3ヶ月が経ちます。
たくさんの課題に追われながらも、楽しく、充実した日々を送っています。
秋学期は言語学の授業を二つ、教育学を一つ、作文の授業を一つ取りましたが、
特に言語学の授業はすばらしいものでした。統語論の授業では課題が多く苦労
しましたが、わからない時はオフィスアワーに通い、教授に個人レッスンをし
ていただき、言語学の分野の中で苦手だった統語論が、とても面白く感じるよ
うになりました。 音声学の授業も面白く、自分の声をコンピューターで分析
したり、アラビア語、ビルマ語、ヒンディー語などの音声を聞き分け、記述す
る訓練も受けました。世界中からの教授や留学生が集う、ここイリノイ大学だ
からこそ、このような勉強ができるのだと思っています。

年が明け、秋学期の成績も出ました。なぜか日本の大学の成績より良く、驚い
ています。日本のように課題はほとんどなく、一回の試験のみでの評価という
スタイルより、多くの課題やレポートを着実にこなしていき、オフィスアワー
やスタディーグループで、教授やクラスメイトと関わりながら勉強を進める、
という授業のスタイルの方が私に合っているのだと思います。

来学期は授業数を増やし、教育分野でより応用ができる言語学を学びたいと思
い、第二言語習得、音韻論、発達心理学、スピーチコミュニケーションの授業
を取ろうと考えています。ビジネスやジャーナリズムは人気があり、取りたい
授業がなかなか取れない、という話を聞きますが、言語学の分野に限ってはほ
とんどそんなことがないのが幸運です。それに加え、写真やジュエリーの芸術
科目も取りたいと思っています。

生活面で他の奨学生と違う事は、私は学部の寮に住んでいる、という事です。
ルームメイトとも仲がよく、寮の食事もおいしく、快適な生活ですが、一つ困
るのは、休みには寮が閉まってしまうという事です。アメリカ人の学生は、試
験や授業が終わるとすぐ実家に帰り、授業が始まる前日に戻ってくる人がほと
んどです。寮が閉まる日々をどう過ごすか?というのは、私にとって大きな問
題です。

サンクスギビング中も寮を追い出されるので、どうしようかと思案していたと
ころ、ガールスカウトの友達が「うちにおいでよ」と誘ってくれて、ミシガン
のその子の家に一週間滞在させてもらいました。お父さんがミシガンから7時
間かけてシャンペーンまで迎えに来てくれて、また7時間かけてミシガンの家
に戻りました。そして、一週間後の休み明けにも、お父さんは14時間の運転を
もう一度する事になります。アメリカでは里帰りも大変です。ミシガンはイリ
ノイより寒く、11月の時点でほぼ毎日雪が降っていました。その家ではなん
と、ペットにミニチュアホースやウサギを飼っていたので、雪の中、動物と遊
んだり、買い物に行ったり、料理を手伝ったりして、アメリカの家庭のサンク
スギビングを満喫できました。親切な友人に恵まれ、貴重な経験ができ、とて
も嬉しく思います。

そして冬休みには、また寮も閉まるし、旅行するしかない、と、私はファイナ
ル直後からメキシコに行き、昨日シャンペーンに戻ったところです。カンクン、
アカプルコ、クエルナバカ、メキシコシティーと旅をしていました。カンクン
では日本では免許のいるモーターボートを乗り回し、マングローブのラグーン
を探検しました。サンゴ礁のシュノーケリングポイントに行くと、泳いでいる
海ガメと遭遇、という感動も味わいました。クリスマスは美しいカリブのビー
チで、新年はアカプルコの盛大な花火のもとで迎えました。世界に4つしかな
いガールスカウトのワールドセンターがクエルナバカという町にあるのでバス
で移動し、アメリカやカナダからのガールスカウトと一緒にキャンプをしまし
た。チェチェンイッツァとテオティワカンの遺跡にも行き、ピラミッドに登り
ました。なんだか優雅なバケーションに聞こえるかもしれませんが、実は泊ま
るところはドアがベニヤ板の一泊4ドルのバックパッカーの宿で、食事は20円
のタコス2つだったりします。

ちなみに、現在も寮は閉まりホームレスなので、寮が開く20日まで友達の家を
渡り歩く予定です。寮が閉まってしまうのは不便ですが、旅行や居候をしなけ
ればならないという立場も、面白いものです。

Web上に日記やキャンパスの写真を公開しています。よければ覗いてみて下さい。
http://sc.gaiax..com/sc/cools/maypanda

次回も楽しいイリノイでの生活レポートをお届け出来るよう、春学期も元気に
がんばります。お読みいただきありがとうございました。

大阪外国語大学
岡沢宏美

田中千絵さんの2003年1月分レポート

JIC会員の皆様

一月レポートのラストを飾るのは、田中千絵さんです。
Shermanhallを見上げるときに安堵感…という表現にシャンペーンでの
生活の楽しさを窺うことができます。
確かに私もいつもDanielsに辿り着いてはホッとしていました…。

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2003年 1月分レポート
田中 千絵
東京大学大学院教育学研究科
総合教育科学専攻
比較教育社会学コース 修士課程
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JICの皆様 遅ればせながらあけましておめでとうございます。
本年もよろしくおねがいいたします。

日本から未の絵の入った年賀状が届いて、日本の時間の流れの感覚をふいに思
い出したような気がしました。前回レポートを書いてから3ヶ月以上が経ちま
したが、その間には1年間かけても起こりえないようなことを、楽しいことも
つらいことも非常に濃縮された形で経験してきたような気がします。

この学期中にもっとも思い出に残っていてここに書き記しておきたいのは、
11月末の私自身の誕生日のことです。誕生日を迎える夜中の12時、何人かの友
達が部屋を予告なしに訪れてくれ、surprise happy birthdayをしてくれたの
です。ドアを開けた瞬間に目の前に巨大な白いくまのぬいぐるみがあらわれ、
その背後から友達の笑顔、笑顔がみえたときには、あまりの驚きと感激にパニッ
クになり、どうしていいかわかりませんでした。もちろん本当に心からいいた
かったことは、“I love you, guys all!!” そして、その週末には20人近い
友人を招いて寮の地下のゲームルームでパーティーを開き、日本食をふるまい
ました。(親子丼、肉じゃが、カレー!)みんながそれだけ集まってくれただ
けでも感激ものでしたが、アメリカ人やinternationalの友達がみんな日本食
をたのしんでくれたことが非常に心に残りました。間違いなく生涯忘れられな
い誕生日で、パーティーであふれるほどとった写真を次々と見ていくたびに同
じ感動がじんとこみあげてくる気がします。

さて、楽しい11月も終わり、12月、ファイナルの時期にはさんざん楽しい思
いをしたつけか、テストにレポートに非常に追い詰められ、一人で図書館で夜
を明かしたり(朝6時に図書館でうたたねからめざめるという経験はなんとも
いえないものです)、かと思うと、寮の友達とみんなで一緒に階下で勉強した
り(あるいは邪魔しあったり夜食を食べたり!)と、とにもかくにも友達に囲
まれつつ、忙しさと楽しさとつらさがそれぞれ濃くまじりあった、この一学期
間を象徴するような時間をすごしたように思います。

ファイナルの周辺には、知らない間に積み重なった疲労からか、冬休みには
日本に帰ろうかとだいぶ迷ったこともありましたが、結果はともかく(!)ファ
イナルやらmusicのクラスのconcert@klannert!やらを終えて、そのまま勢い
よく気の合う友達とクリスマスをN.Y、年越しをChicagoですごし、楽しく、
リラックスした時間をもつことができ、今はもう10日ほどあとに控えた春セメ
スターに向けてかなり充電ができたような気がします。しかし、White
Christmas @ N.Y も、ジャズと花火にいろどられたChicago でのHappy new
year も素敵でしたが、やはり旅行を終えてChampaignに戻り、Shermanhallを
みあげる度に感じる安堵感はなんともいえず、幸福なものです。今は友達とひ
たすらごはんを作って食べたり、IMPEでひたすら泳いだり、ここぞとばかり映
画をみたりとのんびりとすごしています。

すっかり慣れ親しんだChampaignの街、Shermanhall、一緒に暮らしているか
のように毎日会っていろいろな話をする友人達、そんなものたちと過ごす時間
がもう半分近くも過ぎてしまったかと思うとあせりと寂しさを今から感じてし
まいそうになりますが、次のセメスターも後悔のないよう、精一杯、目いっぱ
いの経験をしたいと思います。ではではまた次回のレポートでお会いしたいと
思います。 ありがとうございました。
田中 千絵

前田耕君の2003年1月分レポート

JIC会員の皆様

堀川さんに続きまして、奨学生の前田耕くんからのレポートをお送りします。

fall semesterがあっという間だったという気持ちがとても良く分かります。
一日一日を大切に過ごして頂きたいですね。

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2003年 1月分レポート
前田 耕
立命館大学国際関係研究科
博士前期課程
gentleko@hotmail.com
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JIC会員のみなさま、明けましておめでとうございます。

昨年は色々とお世話になりました。イリノイ大学に留学し、素晴らしい時間
を過ごせるのもひとえに皆様のご助力のおかげです。改めて感謝しております。
また、本年もどうぞよろしくお願い致します。

さて前回のレポートを送らせていただいてから1ヶ月余りが経過しました。
この1ヶ月間はこれまでで一番忙しい日々でした。3つのレポート提出に4つ
の期末テストと、12月はなかなか息をつく暇がありませんでした。特にレポー
トの作成には苦戦しました。参考文献を探し、目を通した後、ブレインストー
ミングを行い、それから文章の作成にかかるわけですが、それら全てのプロセ
スでかなりの時間を要しました。理由は英語力不足の一言に尽きます。リーディ
ングの速度は遅いし、ライティングも遅々として進みません。日本語であれば
すんなり書けることが、英語ではうまく書けない、ということがよくありまし
た。英語力不足をつくづく実感しています。 また文章力不足にも気づか
されました。レポートを書き終えた後、ネイティブの友達に添削してもらった
のですが、レポートが真っ赤になってしまいました。まるで「赤ペン先生」状
態です。訂正された箇所の多くに「awkward」という言葉が書かれていました。
つまり、文法が間違えているわけではなく、文章の体裁が悪いというのです。
端的に言えば、「ごろ」が悪いのです。加えて、文章表現に曖昧な部分がある
とも言われました。このような問題が起こるのは、日本語的な思考から脱却で
きていないからだと思います。日本語の文章としてはおかしくないものでも英
語になおすと響きがおかしいということがあるわけです。今後は文法上の正誤
だけではなく、文章の体裁にも気を使っていく必要があると感じました。その
ためにはより多くのリーディングをこなして一歩一歩英文の感覚になれていく
他ありません。

ところで、10月の末にホストファミリーができました。ホストファミリー
と言っても、ホームステイをしたりするのではなく、時々お宅に伺って食事を
ごちそうになったりするような関係です。イリノイ大学国際課(OISA)が、ア
メリカ人家庭に興味のある留学生を、外国文化に興味のあるアメリカ人家庭に
紹介するプログラムを行っているのですが、彼らとはその斡旋プログラムを通
じて出会いました。ちなみに、このようなプログラムを見ても、イリノイ大学
は留学生に配慮の行き届いた大学だと言えます。 幸せなことに、ホスト
ファミリーの彼らはとても素晴らしい人たちでした。40過ぎの夫婦に子ども
が4人ととてもにぎやかな家庭ですが、皆がやさしくて温かい人たちです。初
めてお宅へお邪魔したのは10月の末でしたが、そのとき一緒にいただいた夕
食のぬくもりは忘れられません。何ヶ月かの間外食ばかりだった私にとって、
家庭でいただく夕食はぬくもりがあってとても幸せに満ちていました。そして
彼らは私がとけ込みやすいように細やかな気遣いを見せてくれました。本当に
幸せで楽しい夕食でした。もちろん彼らとはその後も何度か会いましたが、会
うたびに非常に親切にしてくれます。とても素晴らしい人たちです。 このよ
うな素敵なアメリカン・ファミリーに出会えたことは私にとって貴重な財産で
す。これからもっともっと親交を深めていければと思います。そして、もちろ
ん、留学が終わって日本に帰ることになっても交流を続けていきたいと考えて
います。

それにしても時間の経過の速さには驚かされてしまいます。ついこの間シャ
ンペーンに来たばかりなのにもう秋学期が終わってしまいました。残すは春学
期の4ヶ月間強のみです。私の留学生活も折り返し地点にさしかかっているこ
とになります。おそらく春学期も先学期と同じようにあっという間に過ぎ去っ
ていくに違いありません。残された貴重な時間を有意義に使うためにも先学期
以上に勉学、趣味に精を出し、実りのある留学生活にしたいと考えています。

ありがとうございました。

立命館大学大学院
前田 耕

堀川裕美子さんの2003年1月分レポート

IC会員の皆様

あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いします。

さて、現在留学中の堀川裕美子さんから1月分のレポートです。

カリブ海なんて羨ましい!限りです。
日本の温泉宿のバスがどのようなルートで辿り着いたのか、
気になるところです。

それでは、お楽しみ下さい。

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2003年 1月分レポート
堀川 裕美子
東京都立大学 人文学部
社会福祉学科3年
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あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりました。
ありがとうございました。

日本も寒いとお聞きしておりますが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

こちらにきてから、すでに5ヶ月目に入り、
年も改まりましたが、とても信じられない思いでいっぱいです。

さて、今回のレポートでは、
秋セメスターと冬休みについてご報告させていただきたいと思います。

秋のセメスターでは、ESLを2つにソーシャル・ワークを2つ、それに特殊
教育1つのあわせて5つの授業をとっていました。リーディングの量の多さ、
小テストやペーパー、プレゼンテーションなど、常に何かにおわれて時間が足
りないというのが、正直な感想ですが、同時にどれも大変興味深く、有意義な
ものでした。中でも私が一番楽しかったのは、発音のESLのクラスで、毎回、
毎回授業に行くのが楽しみでなりませんでした。このクラスでは、発音の練習
というよりも、知らない単語にであったとき、どのように発音するかを予想す
る規則性を学んだり、会話におけるアクセントの変化やストレスのおき方など、
おそらく、ネイティブ・スピーカーも知らない法則について知ることが出来ま
した。また、このクラスは、interestingなだけではなく、funnyでもありまし
た。日本語に置き換えてみるとわかるかもしれませんが、たとえば、thの発音
を練習するためにmotherという単語を繰り返すということは、「おかあさん」
「おかあさん」と全員が声をそろえて、真剣に繰り返しているということで、
ネイティブ・スピーカーのインストラクターの気持ちを考えると、とてもおか
しく思えてしまいました。また、私のいたクラスは韓国人、中国人が多く(と
いっても、全部で10しかいませんでしたが。日本人は私1人でした。)、彼
らの言語にもvやf、thの発音のような、唇や舌をかむ習慣はあまりないようで、
それらを発音するときの、何か恥ずかしい気持ちをお互いに理解できるのが面
白かったです。また、特に私は、他の全員が大学院生で、年齢もかなり上のか
たがたが多かったこともあって、かわいがっていただいたのではないかと思い
ます。なかに、私の母くらいの年齢の韓国人の女性がいて、彼女が自分自身の
発音に笑い出すと、その気持ちがよくわかる私も笑い出し、2人が笑い出すと
とまらなくなるため、私は毎回必死で笑いをこらえていました。

そんな、楽しくも厳しくもあったセメスターもなんとかファイナルを乗り切り、
冬休みを迎えることが出来ました。サンクスギビングには東海岸を凍えそうに
なりながら旅したので、これ以上寒さはいらない、といって、友人と2人でカ
リブ海はバハマに行ってきました。バハマのナッソーというところにいったの
ですが、とてもとても田舎で、私たちの泊まったホテルはその中でも田舎、ダ
ウンタウンまでバスで40分、しかもそのバスは1、2時間に一本という少な
さでした。実際このバスを逃して、私たちは2時間ボーっとたっておりました。
バスといっても、日本で動いているような大型バスではなく、いや、日本で動
いていたまさに日本の温泉旅館のバスがそのまま、バハマに運ばれており、バ
スの側面には「○○温泉旅館」という文字が半分隠されていて、ドアには
automatic doorではなく、「自動扉」とかかれていました。さらに、時にはバ
スはドアを開けたままで走ったり、なにせ2時間に1本のバスですから、出来
るだけ多くの人を乗せようと、温泉旅館バスのあの狭いドア付近にも人が立っ
て2、3人乗り、それでも運転席の隣が空いていたのですが、ドアにはすでに
人がいて、動けない状態ですので、窓から人がのりこんでくるということもあ
りました。

また、人々はのんびりとしていて、おおざっぱなのか、あまり物事を気にしな
い、文句を言わないという印象でした。たとえば、マクドナルドはマクドナル
ドではありませんで、相当のんびりと対応してくれ、ファーストフードではあ
りませんでした。私たちがコーヒーをたのむと、コーヒーはもうない、と言い、
紅茶を頼むと、熱湯がないと言うのです。結局熱湯はあったのですが、なぜか
私の友人はお金を請求されることもなく、紅茶をてにいれ、砂糖とミルクはな
にもいわないのに、4個か5個ずつつけられました。

ホテルでは電話がついているのに、電話はかけられず、それが、私たちの部屋
だけかと思えば、どうもどの部屋もかけられないらしく、私が頼みの綱の、イ
ンターネットのメールをうちにいくと、やはりメールを打っていたほかの宿泊
客に、電話がかけられたか、ときかれたので、かけられないけど、かけられた?
ときいてみたところ、みな、かけられないということがわかりました。さらに
は、金庫が使えます、とホテルの従業員が到着したときに案内してくれたのは
いいのですが、金庫には鍵がなく、何の意味もないお飾りでした。むしろその
金庫に入れていたら、わざわざ大切ですよ、と教えているようなもので、まる
で昔のコントのようでした。

しかし、このような体験もすべてが楽しく、とくに海はきれいで最高に気持ち
がよかったです。私たちはパラセーリングというウォータースポーツに挑戦し
ましたが、パラセーリングは、パラシュートをしょって、船につながれ、その
まま船が前進することによって起きる風の力で空を飛ぶというもので、本当に
気持ちがよかったです。

カリブ海にはほんの5日間滞在し、年末にシャンペーンに戻ってきました。
新年は中国人のルームメートとふたりで、ワンタンをつくったり、煮物をつくっ
たり、お雑煮を作ったりして、だらだらとすごしました。とくに2人で、自分
たちのような人は他にはいないだろう、といいながらみていたのは、アイアン・
シェフ(料理の鉄人)で、なんと元旦のお昼の12時から夜中の12時まで、
ほとんどずっと、アイアン・シェフを半ばいやになりながら、むしろ意地になっ
て見ていました。それも楽しかったのですが。

とにかく、シャンペーンではほとんどすることがないので、もう一度くらい旅
に出かけたら?とルームメートにもいわれ、シカゴにでもいってこようかな、
とのんびり考えているこのごろです。

次のセメスターも、また有意義な経験をすることが出来ると思うと、本当に皆
様のご支援に感謝しております。秋セメスターも皆様のおかげでこのように、
乗り切ることが出来ました。心よりお礼申し上げます。次のセメスターでもお
世話をおかけすると思いますが、どうかよろしくお願いします。

それでは、ながくなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

本年も皆様にとって、すばらしい年となりますことをお祈りいたします。

東京都立大学 人文学部 社会福祉学科3年 堀川裕美子